国内ジェンダー研究,女性学系 大学院(修士)プログラム一覧(ジェンダー研究/女性学/ダイバーシティ等)

「ジェンダー研究って、結局なにをする学問?」——そう感じる人は多いはずです。ジェンダー研究は、社会のなかで“当たり前”になっている役割分担や制度、言葉の使われ方を、性別やセクシュアリティの視点から点検し直す学際的な研究分野です。もともとは女性学の問題提起から発展し、いまは社会学・歴史・政治・文化研究など、かなり幅広いテーマと方法を扱います。

国内の修士で学ぶ場合、選択肢は意外と多様です。ジェンダーを看板に掲げる専攻で集中的に学ぶ道もあれば、研究科の中でジェンダー領域を選んだり、学内の研究拠点が提供する科目やネットワークを活用したりする道もあります。自分の関心(制度分析/フィールドワーク/歴史資料/テキスト分析など)に合う「場所」と「指導の形」を見つけるのが、最初のコツです。

そして、ジェンダー平等はSDGsにも関わる重要テーマ。「性別にかかわらず平等に権利や機会を分かちあうこと」と公的にも整理されており、研究は社会の課題と直結しやすいのが特徴です。

 

 

 

 

 

国内ジェンダー学の一覧

*一部

1 お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科(博士前期)ジェンダー社会科学専攻
2 東京大学 大学院人文社会系研究科(社会学系 など:ジェンダー研究テーマが立つ研究室あり)
3 京都大学 大学院文学研究科(社会学系:ジェンダー・セクシュアリティ など)
4 埼玉大学 大学院人文社会科学研究科(修士課程)ダイバーシティ科学専攻
5 一橋大学 大学院社会学研究科(修士課程)地球社会研究専攻 など
6 東北大学 大学院国際文化研究科(修士課程)現代日本メディア・ジェンダー研究(講座)
7 東京女子大学 大学院 人間科学研究科(博士前期)人間社会科学専攻(科目例:グローバルジェンダー分析)
8 日本女子大学 大学院 人間社会研究科 現代社会論専攻(ジェンダー理論 等)
9 慶應義塾大学 大学院(社会学系分野:ジェンダー研究/ダイバーシティ研究を含む領域)
10 大阪大学 大学院人間科学研究科(教育社会学 など:ジェンダーと教育テーマ)
11 早稲田大学 大学院文学研究科 修士課程(社会構築論コース:ジェンダー/セクシュアリティ等)
12 大阪公立大学 大学院(人間科学分野 など:ジェンダー・セクシュアリティ系の研究領域)
13 神戸大学 大学院国際文化学研究科(先端社会論 など:ジェンダーとセクシュアリティ)
14 上智大学 大学院 総合人間科学研究科 社会学専攻(ジェンダー・セクシュアリティ研究)
15 城西国際大学 大学院 人文科学研究科 女性学専攻(修士課程)

 

 

 

出願で押さえるポイント(国内修士:ジェンダー研究)

ジェンダー研究系の修士は、「研究計画書の完成度 × 指導体制とのフィット」で結果が大きく動きやすいです。ここでは、募集要項に実際に書かれている要求から逆算して、出願で見られやすいポイントをまとめます。

1) まず最優先は「形式要件を落とさない」

研究計画書は内容以前に、大学指定の様式・字数・ページ数・提出方法で弾かれないことが大前提です。たとえば一部の専攻では、研究計画書は所定様式(Word)を使い、研究テーマ・方法・関連知識を具体的に書くこと、分量は日本語2,000字程度/英語500語程度、2ページ以内などが明示されています。

また、出願後に追加提出する課題(研究計画書等)についても、PDFの1ページ目に「書類名・志望専攻名・受験番号・氏名」を必ず入れる等、細かな指定がある場合があります。

チェックリスト(最低限)

  • 指定様式・字数・ページ数・フォント条件
  • 1ページ目の記載事項(受験番号・氏名など)
  • アップロード/郵送の別、締切時刻(正午締切など)
  • ファイル名ルール(指定がある場合)

2) 研究計画書は「問い → 先行研究 → 方法」で勝負が決まる

研究計画書は、ざっくり言うと次の3点を審査側に“納得”させる書類です。

  • 問いが研究になっている(意見表明ではなく、検証可能な研究質問になっている)
  • 先行研究の地図が描けている(何が分かっていて、何が空白か)
  • 方法が具体的(何をデータとして、どう分析し、どこまで到達するか)

実務的には、大学側も「研究テーマや方法、関連知識を具体的かつ明確に」と求めることが多いです。さらに「まだ具体計画が未定でも、関心テーマや卒論概要を書いた上で抱負を書いてよい」といった案内がある場合もあるので、“未確定”を言い訳にせず、現時点の最善で具体化するのがポイントです。

3) 指導教員(候補)を“適当に”書かない

多くの研究科で、出願時点から指導教員(または研究室)を具体に想定している前提で書類が組まれています。

例として、WEB出願フォームに入力する教員名は研究計画書と同一にし、「未定」は不可と明記されているケースもあります。つまり、研究計画書は「テーマが面白い」だけでなく、そのテーマを指導できる体制(教員・研究分野)まで含めて成立している必要があります。

4) 「書類選考」で落ちる(=研究計画書+成績+語学で点がつく)

ジェンダー研究系に限らず、修士入試は一次が書類審査の方式が珍しくありません。書類審査では、研究計画書・成績証明書・語学スコア証明・その他資格などに基づいて採点する旨が明記されている場合があります。あわせて、「第1次試験は書類選考」「過去問題はない」などの注意書きがあることもあります。

対策の方向性

  • 研究計画書:上で述べた「問い・先行研究・方法」の具体性を上げる
  • 成績:関連科目(社会学/歴史/政策/文化研究など)の履修実績を説明で活かす
  • 語学:提出が任意でも“強く推奨”されるケースがあるので、出せるものは出す

5) 口述(面接)は「研究計画書ベースの質疑」+場合により読解

口述試験は、提出した研究計画書等にもとづく質疑応答が中心になりやすいです。加えて、テーマによっては研究遂行に必要な外国語や史資料の読解が課される場合があります。

ジェンダー研究は文献・制度・フィールドのどれを軸にするかで必要スキルが変わるので、計画書の段階から「必要言語/資料タイプ」を想定しておくと、面接で強いです。