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能・狂言とは?初心者でも楽しめる?
能・狂言とは、古典落語の演目の1つで日本の伝統芸能です。能は仮面をつけ、狂言は喜劇を描くというのが特徴です。能や狂言には多くの種類があり、初心者向けの演目もあります。ここでは、能・狂言の知られざる魅力を知るためにおすすめの本をご紹介します。
マンガでわかる能・狂言: あらすじから見どころ、なぜか眠気を誘う理由まで全部わかる!
能・狂言の入門ガイド
どこで観られるの?難しそう、眠くなったりしたらどうしよう…など、初心者の方にとって多くの疑問や心配事が浮かぶ能・狂言。そんな能・狂言の楽しみ方を、初心者にも分かりやすく解説していきます。観る前に読んでも、観てから読んでも役に立つ1冊です。
マンガでわかる能・狂言:あらすじから見どころ、なぜか眠気を誘う理由まで全部わかる!
はじめに
一度は生の舞台で観てみたい能・狂言。
でも、どこで観られるの? 難しくない? 眠くなったりしない?
などなど、いろいろな心配がつきものです。
本書では比較的よく公演される演目を紹介しながら、 能・狂言の楽しみ方を初心者にもわかりやすく解説し、 抱きがちな疑問の数々にイラストと文章でお答えしました。 能・狂言の入門ガイドとしてお楽しみください。
目次
ーはじめに
―本書について
能・狂言はじめてさんのギモンに答えます
Q1 そもそも能・狂言って何?
Q2 能と狂言は何でセットなの
Q3 台ってどうなってるの?
Q4 難しそうだけど理解できる?
Q5 ジチとかワキって何?
Q6 どういう人たちが演じているの?
Q7 初心者は何に注目して観ればいい?
Q8 でもやっぱり眠くなる?
Q9 どうして面をつけるの?
Q10 どこで観られるの?
Q11 曲って何?
【サキさんの優季講座1】
だけど能じゃない!
『育』ってどういう曲なの?
2章
名曲「野営」を一曲丸ごと実況中継! 能の楽しみ方完全ガイド
楽しみ方1 食前に「あらすじ」「売地」を予習しよう
楽しみ方2 能の流れを知ろう
楽しみ方3 作り物に注目しよう
楽しみ方4 夢うつつの世界を体感しよう
楽しみ方5 味わおう
楽しみ方6 間狂言を楽しみっつ、後場へおう
楽しみ方7 所作や型に注目しよう
楽しみ方8 舞を楽しもう
楽しみ方9 余韻を味わおう
楽しみ方10 面演出の違いを知ろう
楽しみ方11 流聖地巡礼を楽しもう
サキさんの講座2 「ツキ」の役割を知る能がもっと面白くなる!
小黒 酸殺清石鉄:羽 馬・生経
【サキさんの他率講座3] 作者を知ると作風や特徴が見えてくる!
4章
時空を超えて恋する 能のヒロイン・ヒーロー登場!
恋するヒロイン1 蛇体「道成寺」より
恋するヒロイン2 紀有常の娘の霊「岸園」
恋するヒロイン監3 小野小町「界が変小町」より。
表するヒロイン4 巴「巴」より
恋するヒロイン5 式子内親王の盛「定家」より
恋するヒーロー1 山科荘司 「恋重荷」より
表するヒーロー2 一角仙人「一角位人」より
【サキさんの能席講座】 「道成寺』は特別な演出の宝庫!
5章
婚ってみた! 井ってみた! 演奏してみた!
お稽古事としての 能を楽しもう
Part1 歌ってみた! 宝生流で休威
Part2 舞ってみた! 仙会で能実体験
Part3 演奏してみた!幸流で小鼓体験
【サキさんの能席講座】 館の華やかな衣装はキャラクターを象徴している!
まだまだある! 事件ありホラーあら夢オチありの
ドラマティックな名曲
隅田川
安宅
高砂
【サキさんの能席講座】狂言にも「流儀」がある!
7章 これだけは押さえておきたい 名作狂言
林納
蚊相機
的孤
月見座頭
超標
椎山伏
附子
監修者からのメッセージ
【本書について】
・本書は「興味はあるけれど能・狂言って難しそう」 という初心者の方が、「能楽堂で実際に観てみた い」と思える、親しみやすさ、わかりやすさを心がけて作りました。
・「L・狂言が大好き」という通の方は、親しみやすくゆかいになったマンガの語をお楽しみいただければ幸いです。
・なお、能・狂言は流儀や家、演者によって演出や 開章にさまざまな違いがあるため、本書で紹介しているのは、その中のほんの一例です。
能・狂言はじめてさんの
1章
ギモンに答えます
面白いほどよくわかる能・狂言―代表的演目の解説から鑑賞のポイントまで
能・狂言の疑問を解消
能と狂言の基本から関係、舞台裏までわかりやすく丁寧に解説しています。能・狂言についての疑問を解決してくれる事典のような1冊です。また、実際の動きの写真が載っているため、視覚的にも理解しやすく鑑賞に役立ちます。
目次
第1章 鑑賞のための基礎知識
第2章 能の代表的演目15選
第3章 狂言の代表的演目15選
第4章 能・狂言のキャラクター
第5章 能・狂言のモノ語
第6章 能・狂言の技法
第7章 能・狂言を演じる場所
第8章 能楽史に登場する人びと
第9章 能・狂言の広がり
付録
初めての能・狂言: 能楽入門 1
ビジュアルでよくわかる入門書
能・狂言というと、初心者にとっては難しくてわからない、敷居が高いなどのイメージが先行しがちです。しかし、能や狂言は理解を深めれば深めるほど奥深く興味深い日本の伝統芸能です。本書で基本的な知識を身につけることで鑑賞をより楽しむことができます。一度も観たことがないという方にも、既に観たことがあるという方にもおすすめの1冊です。
概要
室町時代に完成し、江戸時代に洗練され、明治維新の激動を乗り越え、現代における新たな可能性を秘めた能と狂言、それは日本が世界に誇る古典芸能。読めば、「通」。一目瞭然最適の入門書。
目次
ようこそ能・狂言の世界へ
観能にあたっての予備知識
ドキュメント演能のすべて 能『大江山』開演前から終演まで
用の美(面は変身の重要な手立て;多種多様な装束・帯;扇の大きな役割)
登場人物でみる能・狂言
能の音楽・狂言の音楽
囃子方インタビュー 若きマエストロたち
自然が魅力の野外能・狂言〔ほか〕
能・狂言を学ぶ人のために
本格的な入門書
日本の能楽は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、国際的に関心が寄せられています。本書では、能・狂言の歴史や、多くの作品・作者、演技や舞台に至るまでを丁寧に解説していきます。これから能・狂言について学びたいという方におすすめの1冊です。
概要
ユネスコの世界無形文化遺産に登録され、国際的な関心が高まっている能楽。能・狂言の歴史、作者と作品、伝書や演技、扮装や舞台にいたるまで、懇切な概説によって学びへの第一歩を支援する。
目次
第1章 歴史(成立前史;成立期;室町期;安土桃山期;江戸期;近代)
第2章 作者と作品(観阿弥の作品;世阿弥の作品―世阿弥の能を学ぶ人のために;金春禅竹の作品;観世元雅の作品;観世信光と宮増の作品;狂言の作者と作品の成立)
第3章 伝書と芸論(『風姿花伝』;『花鏡』その他世阿弥の伝書;金春禅竹の伝書;『わらんべ草』と『一子相伝之秘書』)
第4章 演技・扮装・舞台(能の演技;能の囃子;狂言の演技;能面と狂言面;能楽束と狂言装束;能舞台の構造と変遷)
付録(用語解説;曲目解説;伝書解題;能・狂言伝書解読の手引き)
教養として学んでおきたい能・狂言 (マイナビ新書)
能・狂言への第一歩
伝統古典芸能である能や狂言に親しみたいと考えつつも、どこか苦手意識を感じている方は少なくないでしょう。そんな方々が一歩踏み出すことができるように、本書では能や狂言について一から丁寧に解説していきます。この本を読み終わったらきっと能楽堂に行きたくなります。
教養として学んでおきたい能・狂言
目次
はじめに
第一章 能楽堂へようこそ
能・狂言は能楽堂で初体験したい
能楽堂という空間の魅力
能楽堂、はじめの一歩
能楽堂は木の香りから楽しめる
能楽堂の舞台を眺めてみる
能楽堂の静けさを体感する
チューニングから舞台が始まっている
第二章 能が始まります
能『国西」を楽しむ
『国西」のあらすじ
物語の進行と見どころ
能は想像しながら見る
登場人物を想像する
前半のハイライト「站之段」
想像しないと、作品に近づけない
シンプルだからこそ想像の範囲が広がる
第三章 ドラマチックな歴史物語
能の分頑
歌舞伎では「勧進帳」で知られる『安宅」
能『安宅」の見どころ
能『安宅」を掘り下げる
投若が出てくる『道成寺」
能『道成寺」を掘り下げる
第四章 任言が始まります
狂言はなぜ親しみやすいか
緊張と緩和
狂言「」を見る
物語の展開
『卑」の人間関係を考察する
任言は親しみやすい?
太郎冠者ものさまざま
太郎冠者の装束
第五章 女わわしく男はつらい
わわしい女たち
狂言「千切木」にみる夫婦の形
ここを問えども留守という
『千切木」の夫婦像
つらい男の理女任官
「船模型」にみる男のつらさ
第六章おすすめの能楽
おすすめしたい能楽
『翁」、そして一番目物―神様に捧げる呪術的な作品
二番目の前に協任言
二番目物
三番目の前に大小名任官
三番目もの――幽玄とは
女(三番目)と任(四番目)の間は彈女狂言
四番目は「正」そして雑?
鬼山伏に出家に集任官
五番目―または鬼畜能・切能
第七章 あらためて能楽とは――そもそもの話
能役者の解雇
もとは「哀楽」と呼ばれていた
猿楽の能
狂言椅語
ちょっと一息「猿」について
秀吉の能住い
パトロンの始まりは足利義満
世阿弥のジェットコースター人生
「花伝書」ってなんだろう
家康・将軍家の能比護
なぜ拍手をしない?
第八章 能来について知っておきたいこと
家や流派について
人間国宝とはなんだろう
能楽界個人への栄誉さまざま
栄雪報道から関心を持つ
自分の目と耳
能以外の古典芸能の歴史―日本の伝統芸能さまざま――
能楽からの派生
貴人口の教え
あとがきにかえて
参考1能楽についての情報の入手先
参考2番組(プログラムやチラシ」の書き方、読み方
参考3さまざまな上演形態
著者プロフィール
◆本文中には、などのマークは明記しておりません。
◆本書に掲載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
◆本書によって生じたいかなる損害につきましても、著者ならびに(株)マイナビ出版は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
◆本書の内容は2020年3月末現在のものです。
◆文中敬称略。
本書はリフロー形式で制作されています。本文は文字の書体と大きさを変えることが出来ますので、お好みの設 定で読書をお楽しみください。
はじめに
本書を手に取った人は、能と狂言=能楽についてなんとなくのイメージがあるか、テレビでちらっと見た程度 の人が、ほとんどかもしれない。そこから実際に観る。その一歩が進まないのは「難しそう」「敷居が高い」と いう理由のためだろう。しかし、実際は海外旅行に行くよりも、ゴルフや登山の道具を買い整えるよりも、簡単 に能楽への一歩を踏み出せる。この本を手にしたいまがその最大のチャンスで、軽々と足を運べる、そんなきっ かけにしてほしい。
「教養」という文字に、わたしたち世代は心そそられる。もちろん本を読むより先に能楽堂へ行きさえすれ ば、能楽は体感できるものだし「百聞は一見にしかず」。古典ではあっても演劇だ。ぜひ、一度は触れてほし い。ただその一度が「もう二度と行くもんか」になってほしくない。能楽愛好者としては、ぜひ「また、行こう」「こんどは、これを見よう」となっていただきたい。そんな思いで書いてみた。
本文でも、繰り返し出てくるかもしれないが、わたしの信条は「難しいから面白い」である。能楽は、決して たやすくわかる芸能ではない。ちょっと触れただけでは、その真価は見えてこない。
ゴルフでもいきなりコースには出ない。練習場でのレッスンを重ねてからデビューする。それから、じっくり スコアを上げてゆく楽しみ。海外旅行の本当の良さは現地のことばを使い、出かけた先の歴史を踏まえて、風物に接すること。それらと同じように、能楽も歴史や和歌の解釈、作品への接し方や用語に慣れてこそ難解な印象 を取り払い、踏み込んだ面白さに感動することができる。
とはいっても、本書で難しいことを難しく解説するつもりはない。本書の目次項目から好きなところを選んで 流し読みし、改めて一章からお読みいただくこともおすすめするが、やはり順にページを繰っていただけるよう に工夫した。
初めから歴史や用語解説、そもそも話など重くなる項目を盛り込まず、わたしが大好きな物語の絵解き、能や 狂言のわたし流の楽しみ方を中心に紹介した。その部分に多くの文章を費やした。
テレビドラマや映画、海外ミステリー、もちろん歌舞伎や文楽(人形芝居)、商業演劇にオペラ・・・。こうした分野を好むわたしだが、その理由の一番は「物語の魅力」だ。
能楽にはそうした物語や演出(見せ方)の豊かさがぎっしりつまっている。その舞台を、わたしはこうやって 楽しんでいるという「絵解き」の方法を使った。非常に個人的な偏った見方かもしれないが、これを「想像力」 という文字を借りて繰り返している。そんな筆致におつきあいいただきたい。
なお「見所」という文字がたびたび出てくる。みなさんは「みどころ」と読むだろうが能では観客席のことで 「けんしょ」とか「けんじょ」という。そこからどう見えるかがポイントの一つ。 さらに「面」。通常は「めん」と読むのだが、能楽は能面、狂言面を使用する仮面劇でもある。「めん」だが 「おもて」と読み「面を着ける」(おもてをつける)ともいうが「面を掛ける」(おもてをかける)という。そんな能楽らしい表現に慣れていただくのもねらいなので、フリガナを多用し、安易に簡単な表現、表記をとらないことにこだわった。 少しでも教養らしさを感じていただけたらありがたい。
第一章 能楽堂へようこそ
能楽大事典
総合的な大事典
最新の研究成果を踏まえながら、能楽に関する膨大な事項がわかりやすくまとめられています。ジャンルに捉われずに五十音順に記載されているため、検索が容易で利便性の高い1冊です。
刊行のごあいさつ
能楽(能と狂言)は、雅楽・歌舞伎・文楽とならんで、日本の代表的な伝統芸能であると同時に、今に上演され続けている現代の舞台芸術である。一方で今日、能楽は自由な感性で楽しむことがむずかしい芸術と思われてもいる。また、狭く深い特殊な伝承を維持するなか、前近代においてすでに古典芸能と化した趣があり、一般の理解をはばむような傾向をもったことも事実である。
本事典はこうした事情に鑑み、能楽の専門的な知識を可能なかぎり集約し、読書界に提供することで、能楽が日本文化の奥深い教養を湛えつつ、現代の人々にも感銘を与える生きた芸能であることを理解していただくことを企図して刊行されるものである。見出しをジャンルに拠らず全て五十音順に配列したのも、ひとえに広汎な事項の参照を容易ならしめるためにほかならない。収載項目の豊富さと記述の綿密さにおいて、これほど大規模かつ総合的な能楽事典は出版史上空前といってよく、あえて「大事典」と名づけた所以である。本事典が、江湖の読者の能楽への関心を深める一助となることを願ってやまない。
二〇一一年 秋 筑摩書房