世界最強記憶術 場所法 – メモリースポーツ王者の記憶術とは?

記憶力競技(メモリースポーツ)をご存知でしょうか?

それは「記憶」という能力をトレーニングによって高め、競う競技です。数字、トランプ、単語、年号など十種類の種目があります。世界各地で行われる記憶力選手権ではその十種目の合計ポイントで順位を競います。

その大会で学生ナンバーワン2年連続になった著者、平田直也氏が教える3時間で身につき、明日から使える記憶の仕方の数々を紹介しているのが本書になります。

初対面の人の名前が覚えられない、クレジットカードの番号を毎回確認するのが面倒くさい、など記憶できないことで起こる不便は多い中で、日常からも役立つ記憶力を上げるために必要なテクニックを紹介しています。記憶力を高めたい人は読んでおきたい一冊です。

すぐ使える記憶術

普通の人は真似できない記憶力というのは産まれながら持った才能であると考えている人が多いと思います。しかし、記憶力がいい人というのは産まれた時からの天才ではなく、記憶術を身につけた後天的な記憶の達人なのです。本書を読み、記憶術を身につければ、口座番号やクレジットカードの番号など覚えておくと便利なことを記憶でき、日々の暮らしに役立てることができるでしょう。

記憶術には、基本のストーリー法、世界最強の記憶術である場所法、数字を覚えるための変換術、顔と名前を一致させるためのタグ付け法など様々な方法があります。タイトルにもなっている通り、場所法は記憶力競技の日本トップクラスの選手や世界クラスの選手が使っている世界最強の記憶術です。しかし、トップクラスの人が使っているからといって使いこなすことが難しいということはなく、初心者でもすぐに使いこなすことができる方法です。また、紹介されている記憶術を使って電話番号や誕生日を覚えたり、試験勉強の暗記を簡単にしたりという応用の方法が具体的に描かれています。

著者は記憶力競技の日本チャンピオンの平田直也氏。「スピードナンバー」という5分間でできるだけ多くの数字を覚える記憶力競技に挑戦したことが平田氏の記憶術との出会いでした。初めて挑戦した時の記録は20桁ほどだったそうですが、5分間で20桁なら記憶できる人も多いのではないでしょうか。平田氏は産まれながらの記憶の天才ではなかったのです。ここから記憶術を学び、2ヶ月経った頃には80桁、2年経った頃には安定して200桁を覚えられるようになったそうです。このように記憶術を身につけた著者が紹介する記憶術は日常生活をより快適で便利にしたい人にぜひ読んでほしい一冊です。

平田直也 (著)
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2019/2/28)、出典:amazon.co.jp