THE DX デジタル変革の真髄 (日経ムック)

【最新 DXについて理解するためのおすすめ本 – DXの基本から実践まで】も確認する

様々な業種目線でのDX

いろいろなメーカーのDXの取り組みが紹介されています。コロナ危機がビジネスに与える影響を踏まえ、DXの本質、進め方を、様々な先進事例を交えて実践的に解説しています。I T業界の方はもちろん、そうでない方も読み物としてとても面白い本です。

日本IBM (監修)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/11/16) 、出典:出版社HP

表紙デザイン:大谷剛史(tany design)
表紙写真:Ajwad Creative / DigitalVision Vectors / Getty Images

CONTENTS

巻頭対談 DXはこうして進める
デジタルで既存事業を深掘りし人が新しいビジネスを探索する
入山章栄氏
早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授
加藤 洋氏
日本アイ・ビー・エム専務執行役員 グローバル・ビジネス・サービス事業本部長

Chapter1 ニューノーマルのDX戦略
あらゆるデータが水のように循環し企業や業界の「枠を超えて」しなやかな社会を構築
山口明夫氏
日本アイ・ビー・エム 代表取締役社長
Chapter2 産業別DXの実践
[銀行] システムを勘定系と業務系に切り分け、アジャイル開発で変化に即応する
Case りそなホールディングス
[保険] 3つのパラダイムシフトを実現可能にする「つなぐ」「まもる」「いかす」 保険のデジタル変革
Case 日本生命保険
[スマートファクトリー ] 「電子化→自動化→自律化」のステップで、現場の効率性と柔軟性を両立する
Case 京セラ
「サプライチェーン・マネジメント ] 需給変動の大きな時代に製造業に求められる企業の枠を超えたデータの収集と活用
Case パナソニック コネクティッドソリューションズ社
[小売] 生活ネットワークで活用できる「コアデータ」の取得と 顧客との新関係構築」
Case ワコール
「ヘルスケア] システム基盤の共有と医療支援AIで 病院業務の効率化とサービスの質を向上
Case 藤田医科大学
「運輸] 輸送中心から多様なモデルへ転換 他業種との連帯で移動ニーズを「共創」
Case 全日本空輸(ANA)
[スポーツ] デジタル技術の活用をビジネスの活路にデジタルコンテンツの質向上が最優先事項
Case キヤノン
[教育] テクノロジーを活用し、継続的で個別最適化した教育の仕組みを実現
Case 関西学院大学
[クロスインダストリー ] 企業が複数参加する共創型プラットフォーム ブロックチェーンを活用して構築
Case グルーヴァース

Chapter3 DXを支えるテクノロジー
[量子コンピューター] 実機へのアクセスで進む様々な実証 実験不可能を可能にする4つの領域
COLUMN 量子コンピューターを発展させるための人材育成
[AI] 全社でAIを活用するための3つの課題と 「Narrow Al」から「Broad AL」 への進化
[クラウド] ハイブリッドクラウドで既存資産の活用と新チャレンジを両立
[サイバーセキュリティー] 社外、社内の区別なく対策する
「ゼロトラスト」が必須に
[気象予報] ビッグデータをAIで解析し高精度の予測情報を世界中で提供
[ Good Tech » アクセシビリティ] テクノロジーの力で「誰一人取り残さない」社会を築く
[ Good Tech » 高齢者の健康支援] 高齢化社会の課題解決にデジタル技術で貢献する
[ Good Tech » 教育&スキル] 社会で活躍するIT人材育成に向けた社会貢献プログラム
[ Good Tech » 高齢者クラウド ] 高齢者の社会参加を促すプラットフォーム
[ Good Tech » プラスチック再生技術] 分別や洗浄なしで、効率的にPETの原料を生成
[Good Tech » 高性能な新バッテリー] 有害な重金属を含まず、効率が良く、寿命も長い
[DX共創プラットフォーム ] 社内外の知見をフル活用し企業のDXを加速する共創基盤
Case ① 日本航空 (JAL)
Case ② JALインフォテック

Chapter4 DXを推進する業務変革
[業務変革① » 意思決定] データドリブン経営で戦略実行のスピードを上げる
Case リコー
[業務変革の② » 人事 ] 一人ひとりが自律的に成長しDX時代の企業成長の源泉に
[業務変革③ » 顧客接点] DX時代の成長戦略を強化するデータ&エクスペリエンス・エコシステム
[業務変革④ » 設備保全] データ活用、AIで業務をデジタル化し人手に頼らない保全作業を実現
Case 日本精工 (NSK)
[ 業務変革©» BPO] コア業務とノンコア業務を切り分け、効率化、高度化を推進する
Case 花王

Chapter5 DXの先にある未来
特別対談 DX時代の組織と働き方の未来
「隣接するスキル」で新しいデジタル分野に対応
自ら学習し向上し続ける「自走型」の組織を作る
リンダ・グラットン氏
ロンドン・ビジネススクール教授、経営コンサルタント会社HSM創業者
クリスチャン・バリオス氏
日本アイ・ビー・エム 常務執行役員人事担当
テクノロジーが拓く未来
経済発展から社会課題の解決へ
森本典繁氏
日本アイ・ビー・エム・執行役員最高技術責任者

巻頭対談 DXはこうして進める
デジタルで既存事業を深掘りし人が新しいビジネスを探索する

入山章栄氏
早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授
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加藤洋氏
日本アイ・ビー・エム 専務執行役員 グローバル・ビジネス・サービス事業本部長

厳しくなる競争環境や新型コロナウイルスの感染拡大による危機などの中でも、企業が持続的に成長していくためには、業務のデジタル化を全面的に進め、経営戦略や組織など企業活動全体を変革するデジタル・トランスフォーメーション(DX)が不可欠になっている。それに伴い、既存事業と新規事業の両立や、従来のITシステムと新しいデジタル技術の融合などの課題解決を迫られている。こうした課題に取り組む重要性を早くから指摘してきた早稲田大学大学院経営管理研究科教授の入山章栄氏と、日本IBMでビジネスサービス部門を統括する加藤洋氏が、日本企業がDXを成功させ、イノベーションを促進するためのポイントについて話し合った。

日本IBM (監修)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2020/11/16) 、出典:出版社HP