最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方

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本業で培った知識を副業に活用する

著者は、サラリーマンが長きにわたる職業生活のなかで培った知識・経験を体系化して、中小企業の支援等に役立てることができると断言しており、本書のなかでそのプロセスを読者に示してくれています。自分の持つ知識・経験を体系化するメソッドを学べるので、副業を考えている方はもちろん、考えていない方にもおすすめです。

鈴木 誠一郎 (著)
出版社 : ごきげんビジネス出版 (2019/7/19)、出典:出版社HP

 

はじめに

この本ではサラリーマンの方が今持っている経験と知識で、「副業」として収入を得ていく方法を具体的に詳細にお伝えしています。現在サラリーマンの方々には、まさに千載一遇のチャンスが訪れています。それはサラリーマンの方が宣伝も集客も投資もまったく必要とすることなく、頭の中にある経験と知識だけを使って副業収入を得ていくための「やり方」が準備されたということです。
その「やり方」についてこれから詳しく具体的にお伝えしていきます。さらにご存知の通り、1年前から正社員における兼業や副業が時間外で行なえることになりましたね。これもサラリーマンにとってはプラスです。

その前に、少しだけ私自身のことをお話させていただきたいと思います。元々、私は3年間サラリーマンでした。日産自動車株式会社に入社し8年間勤務する中で、営業部、マーケティング本部、経営企画部、地域戦略部、人材開発部、系列ディーラー経営出向を経験しました。入社後、すぐに栃木工場の自動車製造ラインに入り組み立てを実習しました。その後、北海道の札幌で自動車セールスマンを2年間経験し再び本社に復職しました。営業部を経てマーケティング本部へ移り、プレジデント、レパード、フェアレディZの3車種の販促担当となりました。当時の上司から、「毎日必ず1つの販売促進策を提案せよ」と命ぜられ、年中、頭に汗をかきながら提案しては却下される日々が続きました。

また、日産自動車系列ディーラーに出向し、マーケティング部マネージャーとして3年間、自動車販売店の販売促進策に取り組みました。その後、再び日産自動車株式会社グローバル本社に復職しました。

その後、カルロス・ゴーン社長の下で「日産リバイバルプラン」の現場における具体的取り組みを開始することになりました。某日産系大規模ディーラーの業績改善に取り組み、年間業績55店舗中49位の超低迷店を10ヶ月後に「トップ3」店舗へと大変身させることができました。これが私の大きな成功体験となりました。

その後、自分でも中小企業のお役に立てるのではないかと考え、専門家として独立しました。そのような中で、ある時は某有名輸入車メーカーの経営改善の専門家として全国の某有名輸入車正規ディーラー様を巡回しては、現地スタッフと一緒になって汗をかき、日々の売上げアップの仕組みづくりや経営改善に向けた様々な支援サポートに全力を注いできました。

自動車業界ビジネスの専門家として、幸運にも国産自動車メーカーと外国自動車メーカーの両方に携わることができたことは非常に貴重な経験を身につけることができたと感じており、大変感謝しています。この経験が自動車業界におけるオンリーワンの経験値となったとも感じています。国内外の自動車メーカー、並びにディーラーに携わる中で多くの現場体験と実績を積んでこられたことは、独自の改善手法を考案する上で大きな要因となったと思います。そして現在では企業の「現場」を最重要視する専門家となることができました。

その後、これまで数多くの「企業の現場」で培ってきた改善手法の経験ノウハウや専門知識を、サラリーマンの方で私と同じように専門家を希望される方々にお伝えしていこうと考えました。そしてサラリーマンの方々を対象に「オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー」を主宰することとしました。「オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー」を主宰したことで、これまで100名を超えるサラリーマンの方々を、それぞれの得意分野を活かして「オンリーワンの専門家」に養成してきました。また、個別相談をお受けしてお悩みやご相談をお聞きしたサラリーマンや様々な士業の方々は約500名になります。
私自身3年間サラリーマンをやってきたので、サラリーマンのお1人お1人の気持ちや悩みや思いを大変よく
理解できます。私も多くのサラリーマンと同じように長いサラリーマン生活の中で色々な悲喜こもごもをたくさん経験してきました。

思うに、このような経験があるからこそ、専門家になった時に、それぞれの職場のスタッフの気持ちがよく理解できますし、また上司の気持ちもよく分かるのです。それを踏まえて第3者としての視座を持つことができるのだと思います。
私だけでなくあなた自身も必ずそうであるように、「経験」というのは大変貴重なものです。なぜなら、それはあなただけの「唯一無二」のものだからです。「経験」は知識とは異なり頭だけで理解した薄っぺらなものとは次元が異なります。その時、その場である時空間において、見て、聞いて、考えて、判断して、行動し、結果を知ったという現実の実体験は、とても大切であり素晴らしいものなのです。

現在サラリーマンであるあなたも是非自信を持ってください。過去を振り返ればずいぶんと色々な経験をしてきたのではありませんか。あなたのこれまでの多くの「経験」に自信を持ち、未来への「希望」を持って、まずは副業専門家として一歩を踏み出してみませんか。必ず新しい世界が広がります!そして必ず大きな未来が開けてきます!共にがんばりましょう!

鈴木 誠一郎 (著)
出版社 : ごきげんビジネス出版 (2019/7/19)、出典:出版社HP

 

目次

はじめに
序章 今後の「職業人生」戦略を考えよう!
1.自分の人生に向かって「心構え」を持とう
2.サラリーマンという立場を徹底的に活用しよう
3.会社の同僚や取引先との関係を強化しておこう
第1章 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」という働き方2の質問
1.「副業」で「専門家」という注目すべきサラリーマンの働き方がある!
2.へえ~、そんな生き方があるの。その「副業」で「専門家」って?
3.でも会社の副業規定はどうなの?
4.「副業」に対する最近の会社の考え方やスタンスってどうなの?
5.でも「専門家」の仕事って難しいんじゃないの?
6.自分にできる中小企業支援ってあるのだろうか?
7.あなたの「経験」や「知識」を必要としている企業は必ず存在している!
8.実際に副業で「専門家」を始めるにあたっては何が必要なの?
9.「専門家」が活躍する業界ってどんなところなの?
10.「特化型案件」というのは具体的にどんな案件なの?
11.副業で「専門家」を始めるにあたって一番大事なことは何?
12.「専門家」の将来ってどうなの?
第2章 自分の「強み」発見しよう!
1.副業専門家になるための最初にすべき「全棚卸し」のやり方
2.全棚卸しが終わったらグルーピングしよう
3.キーワードをつけよう
4.「強み」を可視化することが第一歩!
特別付録:<自分ワークショップ用:「強み」発見シート>
第3章 「専門家」必須の「成功ツール」を持て
1.名刺で相手を「つかむ」ための3つのポイント
2.相手に「刺さる名刺」の作り方
3.初対面の相手を一瞬で惹きつける「オンリーワン・キャッチコピー」の作り方
4.初対面の相手に「刺さる肩書き」を作る3つの着眼点
5.カーネギー流プロフィール作成法
6.「ストーリー性」を盛り込む
7.挫折経験や失敗経験を活かす
8.「実績型プロフィール」の流れ
第4章 「副業」で「専門家」を始めよう
1.まず「実績」づくりがポイント
2.初の案件を獲得したら全身全霊で必死に取り組め!
3.コミュニケーション能力アップのための勉強をしよう!
4.最強のセールストークを身につけよ:カーネギー流営業術の実践法
5.最強の営業手法を身につけよ:リアルな対面で一気呵成に売り込む方法
6.最強のネット営業手法を実行せよ:相乗効果を発揮させる方法
7.最強の紹介システムを作る:紹介をもらうための「5つのルール」
第5章 副業専門家や独立起業した先輩事例の紹介
1.副業専門家の事例紹介
2.独立起業した事例紹介
ご購入者様への特典
著者プロフィール

序章
今後の「職業人生」戦略を考えよう!

1.自分の人生に向かって「心構え」を持とう

さて、ご存知の方もおられると思いますが、近年の急速な医学の進歩によって、日本人の平均寿命は100歳が見えてくるだろうといわれています。健康寿命も伸展していくでしょう。そのような中でサラリーマンが仮に65歳で定年となっても、約30年もの時間が残っています。あなたはこの30年をどのように過ごしていこうと考えていますか?

ゴルフ、海外旅行、ウオーキングだけでは20年は持ちこたえられません。長いサラリーマン生活の後で、毎日
ゴルフやウオーキングの繰り返しだけではすぐに飽きが来てしまうでしょう。ただ漫然と生きていくには長すぎる時間です。30年というのはそれだけ長い時間なのです。ご自分の定年後にどのように生きていくのか、充実感を持っていくのかを今のうちから真摯に考えていくことが重要です。

つまり定年後に新たに行うべきこと、取り組んでみたいことを、今のうちから考えて準備しておくことが大変重要な時代に入っているのです。第2の人生が本当に可能な時代になっているということです。あなたは何かやってみたいことはありますか?人生の後半は、こうやって生きていこうという考えはありますか?今のうちから定年後の自分の人生に対して、どのように生きていくかという「心構え」を持っておくことが極めて重要になっています。
私が主宰している「オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー」に来られる方々も、ほとんどがサラリーマンです。あなたと同じようにサラリーマンとしての「不安」を抱いています。受講される方々の「不安ベスト3」は次の通りです。
1.自分の会社の行く末も自分の行く末も見えない不安
2.万一の時に食べていける方法もスキルも持っていない不安
3.「長い定年後」の収入確保に対する不安

いかがでしょうか?おそらくあなた自身もこのような「不安」を抱えているのではないですか。でも心配はいりません。
30年もあれば、これまでのサラリーマン時代に培った豊かな経験や、専門知識やノウハウをフル活用して、新たなビジネスを仕掛けていくことが充分可能なのです。新たなビジネスといっても、それは起業ではありません。これまでのビジネス経験の延長線上において自分でビジネスを行っていくという意味です。

私がお勧めするのは得意分野の「専門家」です。専門家といっても現代はじつに様々な専門家、コーディネーター、プロデューサー、コンシェルジュなどと呼び方も様々です。これらの方々は全部ひっくるめてある特定分野の「専門家」といえます。つまり人の悩みや問題や課題を個別に解決解消するビジネスだからです。サラリーマンを3年、8年とやってくれば、その業界での専門知識やノウハウは身についているのです。
それらの知見はとても貴重で重要なものなのです。あなたが持っている知見をベースにして得意分野の「専門家」になることを強くお勧めします。

2.サラリーマンという立場を徹底的に活用しよう

ここでは現在サラリーマンの方が近い将来に、ある分野の「専門家」になりたいと思った場合、まずどうすればよいかをお伝えしたいと思います。
これまでの経験や知識を基にして「専門家」になる場合、会社で仕事をしていく中で蓄積してきたノウハウなので、会社は大変大事な場であるわけです。ある分野の「専門家」を目指そうとする時にも、その専門分野の情報が収集しやすいのは現在勤務している会社です。
したがって会社にサラリーマンとしている時間を充分に活用するということが大事になってきます。そう考えると会社の仕事が違った視点から見ることができるはずです。目的が定まれば人は貪欲になるものです。
将来必要になると思えば、これまでつまらないと感じていた仕事も見方が変わってきます。サラリーマンでいる時間を充分に活かしきることも、将来コンサルタントになるためには極めて重要な時間であるといえます。

例えば、専門家になると、顧客である企業の中でプロジェクトを編成して進めるという方法は不可欠になってきます。そういう時にサラリーマン時代に数々の社内プロジェクトに参画していれば、プロジェクトを成功させるための要因やノウハウを身につけることができます。今からでも社内プロジェクトが編成されるという情報が入ったら、積極的に手を挙げてプロジェクトメンバーになってください。メンバーになったらプロジェクトリーダーをやりたいと手を挙げてください。
専門家になったら、必然的に自分がプロジェクトリーダーになるからです。このような日常業務以外のイレギュラーな経験というのは、専門家になってからとても重要な経験知識となります。
次にサラリーマンでいる時に同僚や取引先との関係強化が、あとで役に立つということについてお伝えします。

3.会社の同僚や取引先との関係を強化しておこう

同僚とも今まで以上に交流をしていくことも大事です。将来、専門家になった時に専門分野の情報収集をすることから関連分野に知人がたくさんいるのといないのでは情報量が違ってきます。他のプロジェクトの進捗状況を聞いて、何が問題となっているのか、どのように改善しようとしているのかということも専門家として非常に参考になるはずです。
他部署でも何かしらの成功事例が出たのなら、積極的にその部署の同僚や知人を紹介してもらうなどして成功要因を把握しましょう。社内の同僚であれば教えてくれます。このような人や情報はあなたの財産になっていくに違いありません。

自分の部署内だけでなく関連部署を含めて今どんな動きをしようとしているのかなど、視野を広げて観察していく姿勢を持つことです。専門家としていつも俯瞰的に見ていく視点を養ってください。取引先から入ってくる様々な声にも今まで以上に関心を持っていくことが大事です。
あなたが専門家になった時には、顧客企業の売上改善のために取引先企業との関係や情報収集の方法について見直しを図ることもあるかもしれません。サラリーマンでいる時間は見方を変えることで、とても大事な時間に変わるのです。

鈴木 誠一郎 (著)
出版社 : ごきげんビジネス出版 (2019/7/19)、出典:出版社HP