公共政策
 

カナダ公共政策大学院ランキング一覧(MPA, MPP, Public Policy等での修士大学院プログラム)

公共政策大学院の意義と役割

公共政策大学院は、政府、非営利組織、国際機関、民間企業などで活躍するための政策立案者やリーダーを育成する機関です。ここでは、経済学、法律、行政学、政治学などの学問が融合され、複雑な社会問題に対する分析力と解決策を学びます。

また、多様な価値観を理解し、倫理的な判断力を備えたリーダーシップを育成することも重要です。公共政策大学院の卒業生は、公共の利益を最優先に考え、社会の課題に対応する役割を担い、持続可能な社会の実現に貢献します。

 

 

カナダの公共政策大学院の特徴

各大学のプログラムの一部を紹介します。

 

ブリティッシュコロンビア大学

ブリティッシュコロンビア大学(UBC)のSchool of Public Policy and Global Affairs(SPPGA)が提供するMaster of Public Policy and Global Affairs,(MPPGA)は、次世代の政策リーダーを育成するための2年間のプログラムです。

・学際的かつ実践的なアプローチ: MPPGAプログラムは、世界的な学問、教育、研究、政策への関与を統合し、複雑な地域およびグローバルな問題に対する解決策を見出すための多様な視点、スキル、知識を学生に提供します。

・多様な専門分野と選択科目: 学生は、エネルギーと環境、開発と社会変革、グローバルガバナンスと安全保障などの分野から選択し、専門知識を深めることができます。

・実践的な経験とフィールドワーク: プログラムには、実際の政策課題に取り組む機会が組み込まれており、学生はフィールドワークやインターンシップを通じて、理論と実践を結びつける経験を積むことができます。

・多様性と国際的な視野: 世界中から集まる多様な学生とともに学ぶことで、異なる視点や文化的背景を理解し、国際的なネットワークを築くことができます。

・リーダーシップとプロフェッショナルスキルの育成: プログラムを通じて、政策分析、コミュニケーション、リーダーシップなどのスキルを向上させるワークショップやセミナーが提供されます。

 

 

 

トロント大学

マンク・スクール(Munk School of Global Affairs and Public Policy)がMaster of Public Policy,(MPP)は、2年間のフルタイムプログラムで、政策立案の実践的かつ応用的な側面を強調しています。

学際的かつ実践的なカリキュラム: MPPプログラムは、経済学、政治学、法学など多分野の知識を融合し、政策決定に必要な幅広い視点を提供します。また、ケーススタディやシミュレーションを用いた実践的な教育法により、実際の政策課題を分析・解決するスキルを養います。

サマーインターンシップ: 1年目と2年目の夏には、政府機関や非営利組織、民間企業などでのインターンシップが組み込まれており、実務経験を通じて学んだ知識を応用する機会が提供されます。

多様性と協調的な学び: 世界中から多様なバックグラウンドの学生が集まり、異なる視点から政策課題を考察し、協力して解決策を見出すことが促進されます。このような国際色豊かな環境は、政策立案における多角的なアプローチを育成します。

リーダーシップとプロフェッショナルスキルの育成: プログラムを通じて、プレゼンテーションや説得力のある文章作成、戦略的リーダーシップなどのスキルを向上させるワークショップやセミナーが提供されます。また、政府やNGOのリーダーが招かれ、政策経験について話す機会もあります。

強力なネットワークと豊富なリソース: 卒業後はMPPの国際的な卒業生ネットワークに加わり、世界中で政策に携わる卒業生とつながることができます。

 

マギル大学

マックス・ベル公共政策大学院(Max Bell School of Public Policy)が提供するMaster of Public Policy,(MPP)は、1年間のフルタイムプログラムで、政策立案と実践に重点を置いています。主な特徴は以下の通りです。

学際的かつ実践的なカリキュラム: MPPプログラムは、経済学、政治学、法学など多分野の知識を統合し、政策決定に必要な幅広い視点を提供します。また、ケーススタディやシミュレーションを通じて、実際の政策課題を分析・解決するスキルを養います。

政策ラボ(Policy Lab): 学生は、実際のクライアントと連携し、現実の政策問題に取り組む「政策ラボ」に参加します。これにより、理論と実践を結びつける経験を積むことができます。

多様性と協調的な学び: 世界中から多様なバックグラウンドの学生が集まり、異なる視点から政策課題を考察し、協力して解決策を見出すことが促進されます。このような国際色豊かな環境は、政策立案における多角的なアプローチを育成します。

リーダーシップとプロフェッショナルスキルの育成: プログラムを通じて、プレゼンテーションや説得力のある文章作成、戦略的リーダーシップなどのスキルを向上させるワークショップやセミナーが提供されます。また、政府やNGOのリーダーが招かれ、政策経験について話す機会もあります。

 

 

カナダ公共政策大学院ランキング

 

大学(英語) 大学(日本語) 主要プログラム スクール名
 University of British Columbia ブリティッシュコロンビア大学 Master of Public Policy and Global Affairs School of Public Policy and Global Affairs
 University of Toronto トロント大学 Master of Public Policy The Munk School
 McGill University マギル大学 Master of Public Policy (MPP) | Max Bell School of Public Policy
 Queen’s University クイーンズ大学 Master of Public Administration (MPA) School of Policy Studies
 Simon Fraser University サイモンフレーザー大学 Master of Public Policy (MPP) School of Public Policy
 University of Western Ontario ウエスタンオンタリオ大学 Master of Public Administration School of Graduate and Postdoctoral Studies
 McMaster University マクマスター大学 Master of Public Policy (MPP) in Digital Society Faculty of Social Sciences
 University of Calgary カルガリー大学 Master Of Public Policy School of Public Policy
 Carleton University カールトン大学 Master of Public Policy and Administration Master of Public Policy and Administration
 Université d’Ottawa オタワ大学 Master of Arts Public Administration School of Political Studies
 York University(Canada) ヨーク大学(カナダ) Master of Public Policy, Administration and Law School of Public Policy & Administration
 University of Alberta アルバータ大学 MA in Policy Studies Department of Political Science
 University of Victoria ビクトリア大学 Master of Public Administration (MPA) School of Public Administration
 University of Waterloo ウォータールー大学 Master of Public Service Faculty of Arts

カナダの公共政策大学院プログラムは、厳格な学術基準、多様なカリキュラム、そして研究への強い注力で知られています。多くのプログラムは公立大学に設置されており、私立機関に比べて学費が比較的安価です。特徴的な点として、カナダの大学院では研究に重点を置いており、一部のプログラムでは2年目を主に研究活動に充てていることが多く、アメリカで一般的なコースワーク中心のアプローチとは異なります。

また、カナダの大学はインクルーシブで多文化な環境でも有名で、世界中から学生が集まります。この多様性が学びを豊かにし、公共政策に関するグローバルな視点を養うことに役立っています。まず、カナダは英語とフランス語の二言語を公用語としていますが、フランス語圏の大学でも英語でのプログラムが提供されている場合があります。次に、修士課程は通常1年から2年で修了可能です。

また、カナダは治安が良く、生活費も比較的抑えられるため、学業に集中しやすい環境が整っています。さらに、カナダの大学院は教育水準が高く、世界的なランキングでも上位に位置する大学が多く、アメリカやヨーロッパのトップ校と肩を並べる評価を受けています。