いちばんやさしい Googleアナリティクス 入門教室

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Googleアナリティクスの入門書

本書は、Googleアナリティクスを開いたことがない方でもわかりやすく理解できるように、基本から丁寧に解説しています。図が多くあり、ウェブサイトやウェブシステムに慣れていない方でも直感的に理解できるようになっています。基礎から応用まで書かれているので、初学者だけでなく経験者の方にもおすすめです。

小川 卓 (著), 工藤 麻里 (著)
出版社 : ソーテック社 (2019/4/20)、出典:出版社HP

はじめに

本書をお手に取っていただき、ありがとうございます。

本書は、Googleアナリティクスを開いたことがない方でもわかりやすく理解していただけるように、基本から丁寧に解説した書です。図を60点以上挿入し、ウェブサイトやウェブシステムに慣れていない方でも直感的に理解できるよう配慮しています。

第1章から第10章まで山を登るように段階的に知を学んでいきます。第1章ではまずサイト分析担当者の心構えを、第2車は画面構造と用語、第3車は初期設定方法、第4~7車で4つの大きなレポートをじっくり使ってみます。随所にサイト改善の考え方をちりばめました。Googleアナリティクスを漠然と見ることに時間を使うのではなく、しっかりサイトを改善しり上げを伸ばしていけるようにという思いで、ページが許す範囲で改善提案を入れ込んでいます。本書を読み終わった方はぜひ中~上級者向けの「Googleアナリティクス分析・改善のすべてがわかる本」(小川幸著/ソーテック社)を購入し、さらに改善の力を磨いてください。

第8章から第10章は少し難しくなります。第8章は応用機能、第9章は自動レポートの作成方法、第10章はGAIQにチャレンジする章です。レベルは上がりますが、基礎的な原理原則をしっかり踏まえていれば、応用機能の仕組みやGAIQも基本の延長線で理解できると考えています。そのため、第2章の基礎用語で、ページビューやユーザーなどの基本的な言葉の説明が細かくなっています。初学者にこんなに説明しなくても……と思われるかもしれませんが、これは応用機能やGAIQなどの高度な知識が必要になった際にも通用する考え方を伝授しようとしているためです。基礎がしっかりできていれば、怖いものはありません。

基礎から応用まで一貫した説明をしますので、本書は初学者だけでなく、経験者の方もご自身の知識を総ざらいし、上級者への道を一歩上がる際の基礎固めとしてお使いいただくこともおすすめします。まんべんなく知識をつけてGAIOを取得し、ご自身の実力を確実なものにしましょう。

レポートを見る際には、「サイト担当者がサイトの収益を上げたい」という一方的な視点ではなく、「サイトに訪れたユーザーが気持ち良くサイトを使って目的を果たせるように」というユーザーへの思い遣りを持った視点を心がけています。遠回りに見えますが、サイトの状況を数字だけで解釈しようとすると実際にサイトを使っているユーザーへの想像力が欠如し、改善も頭打ちになってしまいます。初めて学習するときからユーザーに対する視点を持って学ぶことで、ユーザーに愛されるサイトを運営し、サイト担当者としても実力をつけていくことができます。

それでは、ご一緒にゆっくり山を登っていきましょう。

小川 卓 (著), 工藤 麻里 (著)
出版社 : ソーテック社 (2019/4/20)、出典:出版社HP

CONTENTS

Chapter 1
どうしてGoogleアナリティクスを学ぶのか?
Lesson 1-1 Googleアナリティクスの基本
Lesson 1-2 ユーザーの気持ちを代弁し、提案しよう
Lesson 1-3 本書を読んで習得できること
Lesson 1-4 困ったときには

Chapter 2
まずこれだけ覚えておこう!Googleアナリティクスの基本操作と用語
Lesson 2-1 Googleアナリティクスの画面を開いてみよう
Lesson 2-2 これだけ覚えておこう!画面配置の法則
Lesson 2-3 はじめに覚えたい基本用語
Lesson 2-4 計測期間とサンプリングの考え方

Chapter 3
Googleアナリティクスを設定しよう
Lesson 3-1 はじめの一歩まず初期設定を行おう
Lesson 3-2 サイトにタグを設置しよう
Lesson 3-3 はじめが肝心!最初にすべき8つの設定
Lesson 3-4 他のユーザーの招待と権限の設定を行おう

Chapter 4
どんなユーザーが訪れているのかを把握する
Lesson 4-1 ユーザーレポートでサイトの全体像を把握
Lesson 4-2 ユーザーの年齢や性別、興味関心を知る
Lesson 4-3 ユーザーはどの地域からサイトを見ているの?
Lesson 4-4 どんな端末でアクセスしているのかな?
Lesson 4-5 自分のサイトの成績は?ベンチマークを確認する
Lesson 4-6 新規とリピーターに分類してわかること
Lesson 4-7 気づきを発見するためのセグメントとトレンド

Chapter 5
コンバージョンのためのデータの見方と分析
Lesson 5-1 ビジネスゴールとサイトの役割を明確にしよう
Lesson 5-2 4つの目標タイプを選択しよう
Lesson 5-3 Googleアナリティクスに目標を設定しよう
Lesson 5-4 eコマースの設定を行い売上情報を確認しよう
Lesson 5-5 コンバージョンレボートと改善の考え方
Lesson 5-6 コンバージョンプロセスの改善事例

Chapter 6
ユーザーがどんな行動をしているのか把握する
Lesson 6-1 ユーザーの導線を設計しよう
Lesson 6-2 ユーザーはどのようにページを移動しているの?
Lesson 6-3 サイト内検索でニーズを確認しよう
Lesson 6-4 ユーザー行動を捕捉するためのイベント設定
Lesson 6-5 Googleタグマネージャで取得できるイベント設計例

Chapter 7
集客レポートを活用してユーザーを呼び込もう
Lesson 7-1 良質なユーザーをサイトに集めるには
Lesson 7-2 参照元やチャネルとはどのようなものか?
Lesson 7-3 キャンペーンパラメータを使いこなす
Lesson 7-4 Search ConsoleとGoogle広告に接続しよう
Lesson 7-5 マルチチャネルの考え方

Chapter 8
覚えておきたい応用機能8選
Lesson 8-1 本章で紹介する応用機能について
Lesson 8-2 セグメント機能を使いこなそう
Lesson 8-3 カスタムレポートを使いこなそう
Lesson 8-4 カスタムアラートを使いこなそう
Lesson 8-5 他のサービスと連携してレポートを作成しよう
Lesson 8-6 データインポート機能を使いこなそう
Lesson 8-7 カスタムディメンションとカスタム指標
Lesson 8-8 さらに知っておきたい応用機能

Chapter 9
【実践編】定点レポートを作ってみよう
Lesson 9-1 レポートの考え方
Lesson 9-2 Googleデータポータルでレポートを作成しよう

Chapter 10
Googleアナリティクス個人認定資格を取得しよう
Lesson 10-1 個人認定資格「GAIA」とは何?
Lesson 10-2 重要ポイントを押さえよう
Lesson 10-3 過去問題を解いてみよう
Lesson 10-4 GAIQを受験しよう

本書サポートページについて
本書に掲載されているウェブサイトのURLへは、書籍サポートページのリンク集からア クセスしていただけます。また、万一誤りがあった場合、正誤表も掲載しますので、ご活用ください。
書籍サポートサイト
http://www.sotechsha.co.jp/sp/1233/

登場人物

本書では、ウェブアナリストの第一人者である「小川先生」が講義形式で、Googleアナリティクスの基本知識・ノウハウを伝授していきます。
講義に参加する生徒は、すべてウェブ解析の初心者先生にいろいろな疑問をぶつけ、それらを解消しながら、徐々に知識を深めていきます。これからウェブ解析をはじめる読者の皆さんと同じ目線で学んでいきますので、ぜひ彼らと一緒にスキルアップを目指してみてください。

□小川先生
言わずとしれたウェブアナリストの第一人者。複数の企業の社外取締役や大学院の客員教授などを務め、セミナーや講演で全国を飛び回る多忙の身でありながら、今回特別に二人の生徒に特別講義を行うことになる。蝶ネクタイがトレードマーク。

□秘書マリ
小川先生の秘書。まだまだウェブ解析を勉強中の身であり、先生のお役に立とうと、本業の傍ら、1日3時間の勉強を欠かさない頑張り屋さん。目標はGAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)を取得すること。

□弟子入り志願者のタカシ
ECサイトを立ち上げたばかりの若手起業家。ウェブ解析をマスターし、自社の売上アップを目論む一方、小川先生の人柄に惹かれ、弟子入りを志願。丁重にお断りされるも、その情熱を買われ、講義への参加を許される。

□アナちゃん
「もしもGoogleアナリティクスのシステムが女の子だったら」という妄想(?)が具現化したキャラクター。本書では、アナリティクス上でやり取りされるデータ収集の動きと結果について、彼女が教えてくれます。

小川 卓 (著), 工藤 麻里 (著)
出版社 : ソーテック社 (2019/4/20)、出典:出版社HP