日本の建築家はなぜ世界で愛されるのか (PHP新書)

【最新 – 日本建築を学ぶおすすめ本 – 特徴、歴史、構造も知る!】も確認する

日本人建築家の活躍を活写

この本を読むことで、日本人建築家が世界中で活躍し、愛される理由を知ることができます。また、新国立競技場の設計などに日本古来の木造建築の良さのリサイクルが世界的に見直されていることがよくわかります。

五十嵐 太郎 (著)
出版社: PHP研究所 (2017/5/15)、出典:出版社HP

目次

序章 世界で高く評価されている日本の建築家
台湾における日本建築ブーム
世界における日本人建築家
プリンカー賞の連続受賞
日本を世界につないだ丹下健三
日本における建築家の系譜
建築のオリンピンクで活羅する日本人たち
日本イヤーとなった二〇一〇年のピエンナーレ
大災害をどのように受けとめるか
谷口吉生によるMoMA増改築
SAZAAによるルーブル・ラス
坂茂によるポンピドーセンターメス
本書の構成について

第一部 西洋と肩を並べた世代
第一章 アメリカで学んだモダニズム
一九二〇/三〇年代生まれの建築家(槇文堂/谷口吉生)
アメリカと世界旅行
建築家槇文彦のデビュー
飛躍する海外でのプロジェクト
谷口吉生
オーセンティンクなモダニズム

第二章 メタボリズムを世界に売り出した黒川紀章
若手時代の海外経験
西洋のなかに東洋さを見出す
「道空間」の冒険
一九七〇年代のメタボリスト
建築評論家の蜜月
「共生」を輸出する
円環の継承

第三章 磯崎新の建築マフィア
メディアのなかの機崎新
右手にホライン・左手にクック
ゴッドファーザーとの邂逅
「ヴィジョンズ オブジャパン」展
建築文化の輸出入を一手に引き受ける
ヴェネツィア・ビエンナーレへの関与
海外での実作デビューはアメリカから
造形面での新展開
よみがえるアンビルト
黒川紀章の弔い合戦
建築マフィアの夢想

付章1 アメリカにおける日本建築の受容
島国開国
万博
移民の建築
日本建築の評価
シンドラーハウス
第二次日本ブームの到来
ケース・スタディ・ハウス
アメリカで活動する日本人,吉村順三
日本建築を受容したアメリカ

第二部 海外に影響を与える世代
第四章 野武士、世界を駆ける
一九四〇年代生まれの建築家(安藤忠雄/伊東豊雄/山本理頓/高松伸)
対照的な二人の建築家
サバイバルレース
海外からの評価
野武士、欧米建築界の洗礼を浴びる
「消費の海=チケットカウンタ」説
進化するパビリオン
ガラスの魅せ方
他国の歴史と
いかに向き合うか
自然に対するアプローチ
挑戦をやめないこと
住宅作品も大人気
二つの大劇場
社会派を貫く山本理顕
海外で大構想の実現を果たした高松伸

第五章 グローバリズムの波に乗ったスターアーキテクト
一九五〇年代生まれの建築家(SANAA/坂 茂/農研吾/青木亭)
妹島和世という街整
SAZAAの始まりと新たなる地平
坂茂
新たなる構造体の挑戦
隈研吾
ガンディングされる建築家たち

付章2 アジアの植民地で活動した建築家
支配のためのビルディング・タイプ
満州国のデザイン
モダニストによる都市計画
現在:保存と再利用

第三部 国内外を意識しない世代
第六章 展覧会と教育から世界に進出する
一九六〇年代生まれの建築家(アトリエ・ワン/阿部仁史)
都市リサーチによる海外デビュー
アート作品から非施設型空間へ
東北の親分
世界的な教育者へ
ハリケーン・カトリーナから東日本大模災へ

第七章 海外に活路を見出すロストジェネレーション
一九七〇年代生まれの建築家(藤本壮介/石上純也/迫慶一郎/田根剛)
遅れてきた野武士
前衛のサラブレッド
新天地のパイオア
グローバルなユニット派

付章3 グローバル展開する大手設計組織とゼネコン
ゼネコンの戦前
戦後の誓い成長
産油国およびシンガポールの発展
世界をつなぐ
中近東および台湾における活動
日建設計の歩み
グローバル展開の本格化

後書き

巻末リスト 日本人建築家による世界各地の建築物

企画 真壁智治
編集 今井章博
装幀者 芦澤泰偉+兒崎雅淑

五十嵐 太郎 (著)
出版社: PHP研究所 (2017/5/15)、出典:出版社HP