1週間で効果実感! 声を出さずに歌が上達する ボイストレーニング34

誰でも簡単に出来るトレーニング

この本には実際に声を出さない、出しても大きな声をださなくてよいトレーニングがいくつも書かれております。また、「高い声がでない」、「音程がとれない」といった症状別にやるべきトレーニングが書かれているので、ここに書かれているトレーニングすべてをやらなくても大丈夫で、ご自身の環境や状況に合わせて気軽に始めることができます。

山田 容子 (著)
出版社: ドレミ楽譜出版社; A5版 (2013/5/1)、出典:出版社HP

はじめに

声を出して練習ができない都会の住宅事情
「習うより慣れろ」などとよくいいますがボーカルが上達していく上で、「発声練習を習慣化する事」、この壁に誰もが一度は、ぶち当たってしまう事でしょう。
歌を練習する事は、楽器やスポーツと同じく、毎日練習する習慣を身につける事から始魔ります。
しかし、多くの人にとって、毎日大きな声を出す事を、様々な事象が邪魔する事は免れません。
現代において、歌手を夢見て上京する若者達にとっても、以下の事例のように都会での住宅事情が、上達の壁となっている事実は明らかです。

①防音ではない部屋なので、大きい声が出せない。
②家族や友人と住んでおり、恥ずかしくてつい小声の練習になってしまう。
③バンドと一緒にスタジオで練習するしかなく、つられてガナリ声を出して喉を痛めて
しまう。
④カラオケボックスでは、集中して練習できない。
⑤まだ下手なので、恥ずかしくて人前で練習できない。
⑥楽器やオーディオ機器を持っていないので、音程がわからず練習できない。

これからご紹介するトレーニングは、空いている時間に誰もが簡単に、声を出さずに行う事ができるものです。
もちろん声を出してトレーニングする事に、全てが勝るわけではありませんが、間違ったフォームで声を出して練習するよりも、こういった声を出さないトレーニングの方が、悪い癖が助長されていく事を免れる練習と言えます。声を出さない方が、早く上達する事も少なくないのです。
住宅事情などで声を出して練習できない方と、練習してもなかなか悪い癖が取れない方に非常に有効です。それにはまず、無駄な練習をしないためにも、今現在のあなたの声の状態を知るために、声に関わってくる筋肉の状態や生活習慣、食生活などご自分の状態を客観的に把握しておく事から始めましょう。

山田 容子 (著)
出版社: ドレミ楽譜出版社; A5版 (2013/5/1)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 声に悪い生活習慣、食生活、運動習慣とは?
チェックしてみよう
欧米人と日本人の違い
歌手はアスリートのようなもの
生活習慣、食生活、運動習慣チェック
声に悪い生活習慣 解説
声に悪い食生活 解説
声に悪い運動習慣 解説

第2章 声を出さずに行うトレーニング(生活習慣編)
舌の位置は正しいですか?
無意識に使われる筋肉
自分の舌の位置を確認してみよう
正しい舌の位置に定着させよう
Training ① 舌の位置を正しくする
Training ② ポッピング
Training ③ 舌先を鍛える
正しい飲み込み方をしていますか?
Training ④ 嚥下を正しくするスラープ&スワロー
正しい呼吸法をしていますか?
腹式呼吸は万能ではない
正しい呼吸法は声の性質による、
呼吸法チェック
Training ⑤ 正しい呼吸法のシミュレーション
正しい姿勢は定着していますか?
間違った姿勢と正しい姿勢
歌唱時の姿勢チェック
Training ⑥ 胸を開き、正しい姿勢を定着させる

第3章 声を出さずに行うトレーニング(食生活編)
ボイストレーニングよりも効果絶大
食事と声の密接な関係
あの有名歌手は、煙草やお酒を好んでいるのに、なぜ歌が上手いの?
食生活や生活習慣が悪いフォームを作っている可能性
食事が声にあたえる影響はこんなにたくさんあった!
歌の上達のために注意したい意外な食材とは?
Training ① 砂糖、甘い飲み物
Training ② 炭水化物は単体で摂らない
Training ③ カフェイン
Training ④ 乳製品
Training ⑤ 酒、タバコ
Training ⑥ その他
Training ⑦ GI値が高い食品
食べる順番を意識する
歌が上達する食べ方があった!
Training ⑧ 食事の時間
Training ⑨ 空腹の時間
Training ⑩ 抗酸化力の高い食品を選ぶ
上達しやすくする食事のサンプル・メニュー
声に良いメニュー解説
本当の体調が見えてきます
食品 GI値表

第4章 声を出さずに行うトレーニング (悩み別トレーニング編)
歌の悩みを解決しよう! 実践「声を出さないトレーニング」
Training ① 声量がない、喉の力を抜きたい
Training ② ブレスが続かない、安定しない
Training ③ 声が出にくい、つまる
Training ④ 声がはっきりしない、前に出ない
Training ⑤ 高音が出ない、音程がとれない
Training ⑥ サビなどの高音のロングトーンがゆれる
Training ⑦ キンキン声、しゃがれ声
Training ⑧ 中低音の音程が不安定
Training ⑨ 大きい声でしか高音が出せない
Training ⑩ フレーズの終わりが上手くいかない
声帯をコントロールしやすくする
Training ⑪ フレージングや音程を向上させたい
胸を開く感覚を掴む
Training ⑫ 喉、胸の開きを定着させたい
Training ⑬ 声量を定着させたい
Training ⑭ 高音で喉が絞まってしまう
Training ⑮ 音痴、音程をその場で改善したい
Training ⑯ 喉が開いている感覚がわからない
Training ⑰ 横隔膜の支えを作りたい
Training ⑱ 高い地声を上手に出したい

第5章 1週間で効果実感! トレーニング・スケジュール
1週間のスケジュール
準備日・・・キー・チェックとレコーディング
1日目・・・食生活をコントロールする.
2日目・・・喉を開き支えを作るトレーニング・スタート
3日目・・・自己チェック
4日目~7日目・・・無理せず続ける
8日目・・・判定日

第6章 トレーニングを歌に生かすコツ
ソロ・ボーカルに生かすコツ
日本人に多いソロ・ボーカルの弱点
高い地声を出すには?
裏声でやってみよ
地声が全く出せない人は
「力を抜きなさい」は正しいのか?
身体を楽器にするという事・・
専門家が教えない「歌いながらお腹はどうなるの?」
合唱に生かすコツ
語りに生かすコツ

第7章 ボイストレーニング 常識の「ウソ」Q&A

第8章 体験者の声

第9章 生活習慣の調査
調査を始めた理由
生活習慣表
100人アンケート

あとがき

山田 容子 (著)
出版社: ドレミ楽譜出版社; A5版 (2013/5/1)、出典:出版社HP