本書は「東洋経済オンライン」で累計７３００万ＰＶの「ミセス・パンプキンの人生相談室」に寄せられた６００件以上のケースから、ムーギー・キム氏協力で厳選したコラムを大幅に加筆修正の渾身の一冊となります。編集部でも定期的に読ませておりましたが、最初の方は子育て系のコンテンツからだったと記憶しておりますが、今では本書でもカバーされている家庭・職場の人間関係を鋭い論点で語り人間関係の教科書として出版されました。各章で様々なシチュエーションに沿って解決策を用意しています。本書から今まで誰に聞いていいか分からなかった、また違った視点からのアドバイスがほしかったという解決案が見つかるかもしれません。個人個人、問題が違っていたり、これからこういう問題が起こっても事前に知っておこうという読み方ができますので、是非下記の全目次からピックアップして本書を読み進めていくと良いでしょう。
第1章「ささいな行き違いが大問題に発展? 「コミュニケーション」の悩み」では自分が我慢すれば家庭がうまく回ると考えるのではなく、自分の嫌なことはしっかりと妻または夫に伝える勇気を持つべきだと説きます。また、相手の性格に合わせて家事や育児の分担をあらかじめ決めておくことも必要、どうしても短所が気になってしまうときは視点を変えてみると短所とは感じなくなることもあるということです。
第2章「金の切れ目が縁の切れ目? 「お金」の悩み」では夫婦間で金銭的な不満が溜まっているときは時間をとって話し合い、お金を稼ぐことの大変さなど、お互いの主張を伝え合うべきと言います。また、贅沢をしているからといって子供がダメな人間に育つことはない、自分の身の丈にあったお金の使い方をするべきでしょう。
お金にルーズな人間は他人の人生に責任が持てない人間が多いのですが、ギャンブルなどの悪癖は一生治らないものなので、離婚や別居の決断は早めに行った方が良い場合もと言います。無責任な人間だと見極められずに結婚して困ってもそれは自業自得であります。
第3章「絶対許せない! 「浮気・不倫」の悩み」では不倫や浮気で相手のことを信用できなくなってしまったり、愛が冷めてしまったりしたならば、年齢の事など気にせず離婚はためらわずにするべきと言います。しかし、まだ相手に愛情を持っている、不倫が一過性である可能性があるならば、離婚の判断をすぐに行うこともなく、また離婚の際子供が気になるかもしれないが、両親が揃っていなくても子供はまっすぐに育つようです。
第4章「どこまで耐えればいいの? 「暴言・暴力・虐待」の悩み」ではDVを受けていても生活が心配だからという理由で離婚を決意できない人が多いようです。しかしそのような相手に奴隷のように扱われ続けてはいけなく、暴力を間近で見る、または実際に受けることによって子供の将来を台無しにしてしまうかも知れないといいます。暴力・暴言が絶えない相手とは早々に離婚し心身ともに離れてしまうべきです。
第5章「いいこともあれば、悪いことも…… 「子ども」の悩み」
家事や育児に参加しない夫が原因で喧嘩が絶えなくなった夫婦の話をよく耳にする。教育方針などで対立することもある。体罰や虐待などの行き過ぎたしつけ、子供の自己肯定感を下げる暴言、親の言動による子供への悪影響など子供の成長には親の育児方法や価値観が大きく関わる。子供に悪影響を与えるしかない相手とは別れるのも一つの方法である。
第6章「もう、ガマンの限界! 「義父・義母、親族」の悩み」では現代では姑が嫁より立場が高いという考え方はほとんどなくなっているが、姑との不仲で悩む嫁もいる現状を伝えています。長年染み付いた考え方を変えることは不可能に近いことなので、義父母からのひどい扱いや姑との不仲は話し合いでどうにかなるものでもないとのことです。距離を置いてしまうのも一つの手でああります。
第7章「幸せになりたい! 「離婚後と再婚」の悩み」では筆者は離婚は決して悪いことではないとうポジションです。子育てが一人でできるか不安、シングルマザーにコンプレックスがある、子供への接し方がわからないなど離婚をためらってしまう原因の多くが子供に関することであります。両親がいるから子供が幸せになるわけではないし、離婚は新しい人生の一歩であるからコンプレックスを持つのではなく、その決断をした自分を肯定し誇りを持つべきだと説きます。
【全目次】あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉
最強の人生相談家族・結婚・夫婦編〉
はじめに 協力者からのメッセージ
【第1章】ささいな行き違いが大問題に発展? 「コミュニケーション」の悩み
「夫婦は一日にして成らず」 – 価値観の多様化に伴う、コミュニケーションの重要性
1-1会話がない。つまらない
1-1-1妻との会話が死ぬほどつまらない!
・ドラマやワイドショー、人の悪口しか話さない妻の話をやめさせたい
1-1-2感情がない暗い性格の夫
・家庭に無関心な夫との会話は、ほぼゼロ。 一人芝居のような毎日の不満を解消するには?
1-2 性格・価値観が合わない
1-2-1裏表が激しい、ヒステリックな妻とどう接するべきか?
・恋愛感情なしで見合い結婚した妻の顔色をうかがう毎日。 独身に戻りたい
1-3すれ違いの結果….
1-3-1仕事を優先した結果、夫の気持ちが離れていた
・夫は単なる同居人と化し、5年間夫婦関係なし。
・子どもが欲しいが、いまからやり直せるか
1-3-2甘やかしてきた25歳年下の妻が家出
・家事育児をほとんどしなかった若妻から、突然の離婚宣言。
・義理の両親からも離婚を促され…
【第2章】金の切れ目が縁の切れ目? 「お金」の悩み
「金の切れ目が縁の切れ目」とならないために
-対等な夫婦関係の維持に、必要なものとは? B
2-1浪費癌
2-1-1浪費家の妻の金銭感覚を正常に戻すには?
・物欲に歯止めがきかず、自分のものはすべて一流品。なのに交際費には極度にケチな妻
2-1-2嫁ぎ先が金持ちすぎて、玉の輿に乗り切れない
夫の両親所有の億ションに住みながら、金銭感覚の違いに困惑。子どもへの悪影響は?
2-2生活費を出さない夫
2-2-1お金にルーズな夫の子を妊娠、中絶すべきか?
・生活費を支払わず、私のカードを勝手に使う夫。
・子どもを産んだら後戻りができない?
2-2-2生活費を払わず、部婚をちらつかせ私の愛情を試す夫。
・妊娠をきっかけに子連れ再婚。子どもが生まれてすぐ「離婚したい」と言われたが……
2-3借金でギャンブル
2-3-1「飲む、打つ、買う、殴る」の四拍子そろったマザコン夫
・夫への愛情からここまで耐えてきたが、 不眠、食欲不振、妄想が続く毎日に、もはや一家心中?
【第3章】絶対許せない! 「浮気・不倫」の悩み
「不倫で得た幸せ」の危険な末路。 – 不倫は根本的な不誠実さ・無責任さの象徴。
3-1夫の浮気・不倫
3-1-1「浮気はやめない」と開き直る、不倫中毒の夫
・何人もの女性と関係をもってきた夫の「改心」を信じられるか?
3-2不倫する夫に未練
3-2-1不調実な夫と別れられない
・浮気相手と一緒に仕事をする毎日、朝帰りする夫……
・つらい気持ちにフタをして生きるのが限界に
3-3お店
3-3-1子どもの幸せのため、 お店狂いの浮気夫と縁を切るべきか
・大好きな仕事をつまらない男のためにあきらめてしまったと後悔。この先どうする?
3-4妻の浮気・不倫
3-4-1不倫はプライバシー?
・自殺を図った私に対し、不倫相手を「心の支え」だと断言する妻。
・不倫も配偶者のプライバシーとして尊重すべきなのか?
3-5不倫の代償
3-5-1ダブル不倫の末、相手の子を出産。 ところが、突然音信不通に
・妊娠を告げたとき「陰ながら支える」と言った後。どうしても現実を受け止めきれない
3-6浮気で離婚、その後
3-6-1私の家庭を壊した女が幸せになるのは許せない!
・元夫と不倫をした女性が、別の相手と幸せな結婚生活を築いているのは不公平ではないか
【第4章】どこまで耐えればいいの? 「暴言・暴力・虐待」の悩み
暴力は耐えれば耐えるほど、エスカレートしていく ――「自分が悪い」というマインドコントロールから抜け出そう
4-1モラパラ
4-1-1「お前は異常だ」「バカだ」17年間繰り返されてきた夫の暴言
・結婚当初からガマンしつづけた罵詈雑言にもう耐えられない。
息子の自立を機に離婚するべきか?
4-1-2「子どもを堕ろせ」という暴君夫に怯える、 無職無収入の生活
・私を使用人扱いし、アラ探しをしては怒鳴る夫。
・妊娠中で無職のため離婚は考えられず、先が見えない
4-1-3妻や義母からの罵倒に耐えられず、死がよぎる毎日
・育児や行事に関する親族間の軋轢やすれ違いに出口が見えない。
・今後どう向き合うべきか?
4-2暴力・虐待
4-2-1殴る、蹴るの夫の暴力が止まらない。
・近隣住民が児童相談所に連絡をするほど、夫の虐待がエスカレート。
・家中の家具も壊れて悲惨な状態に
4-3「心の病」で暴力
4-3-1精神疾患をもつ夫の暴力に耐える日々に限界
・派遣社員で働きながら家計を支え、毎日の育てと夫の暴力に疲れ果てた
【第5章】いいこともあれば、悪いことも…… 「子ども」の悩み
・両親がそろっているほうが悲惨な場合もある
・「子はかすがい」の逆コース? 「自分ファースト」な親たち
5-1子育てへの無関心
5-1-1子どもに関心のない夫は真のパートナーではないのか
・夫と相談しながら一緒に子育てをするのが理想だったが、夫は子どもに無関心。 家庭が崩壊寸前に一
5-2 いじめ
5-2-1「ガキ大将の息子は「悪意なきいじめっ子」?
・悪気のない子どもの行為が「いじめ」になってしまった!
・「弱者の痛みを知り、共感できる子に育てるには?
5-3 お受験
5-3-1憧れの私立小にわが子を入れるのは親のエゴか
・果たせなかった自分の思いを子どもに託したいが、 家族は反対。私の考えは間違っている?
5-4 ママ友
5-4-1ママ友がいないと子育てに苦労する?
・人付き合いが苦手で、友達がいない私。子どもへの影響が心配でならない
5-5虐待
5-5-1子どもの「自己肯定感」を下げる夫のモラハラ
・トップの営業マンである夫の子どもに対する罵詈雑言や高圧的な態度。
止めさせる方法は?
5-6子どものいない夫婦
5-6-1子どもが産めない女性は、欠けている?
・ストレスのせいで子どもができなかったが、他人の子どもを見るたびにつらく、 気持ちの整理がつかない。この先どのように過ごしたらよいか?
【第6章】もう、ガマンの限界! 「義父・義母、親族」の悩み
「耐える嫁」は、絶滅危惧種ではなかったのか?―『おしん』と『渡る世間は鬼ばかり』の違いとは|
6-1夫の実家とのトラブル
6-1-1嫁と姑の確執勃発!夫はどちらにつくべきか
・嫁と姑が争い、お互いに譲らない。間に立った自分がとるべき行動は?
6-1-2横暴な姑からかばってくれず、家来のように私をこき使う要介護の夫。
・「息子が白血病になったのは嫁のせい」と吹聴する姑。 どこまで耐えればいいのかわからない
6-2親族付き合い
6-2-1妻の実家に行くのを嫌がる夫を改心させるには?
・私の実家の新年会が中止になり、両手をあげて大喜びする無神経な夫が許せない
6-2-2結婚直後に豹変した妻と、その親族にたかられる毎日
・親子水いらずで暮らすはずが、妻の両親と同居するはめに。
・そのうえ義妹の家族までが入り浸り、心が安らぐ場所がない
6-3実家同士の価値観の相違
6-3-1実家の家庭環境が最悪の彼と結婚するべきか?
・ブラックな商売で失敗して自己破産した婚約者の実家は、家族全員が下品そのもの……結婚を白紙にすべきか
【第7章】幸せになりたい! 「離婚後と再婚」の悩み ~離婚後の心構え、離婚後の子育て、そして再婚~
・離婚は「失敗」ではない堂々と「セカンドハピネス」を求めよう
7-1離婚後の生通
7-1-1「子どものために」を言い訳に、 離婚後も同居しつづける元夫
・生活費を出さず転職を繰り返し、小学生の娘とゲーム三昧の夫。 子どもへの悪影響も心配
7-2シングルマザーの不要
7-2-1「子どもを愛せないのは、夫に愛されなかったせい?
・夫が突然出て行ったあと精神的に不安定になり、子どもに八つ当たりする毎日。 話し合いを拒絶する夫とやり直したい
7-2-2シングルマザーの子どもは本当に「かわいそう」なのか\
・離婚後、プライバシーがない田舎暮らしをすることに。
・周りからの風当たりがきつく、子どももいじめられ……
7-3シングルファザーの不要
7-3-1思春期の娘との接し方がわからない
・育児に無関心な妻と離婚し、シングルファザーになったが……
7-4再婚
7-4-1将来ひとりになるのが怖く、再婚したい
・40歳シングルマザー恋人は元ヤクザの組長。 私を実家から遠ざける横暴な彼と別れられない
7-4-2容姿が残念な線は、再婚もあきらめるべきか。
・熱心な婚活も意味なし? 容姿に自信がなく教養もない
・シングルマザーの私は、幸せな再婚ができるのか?
7-4-3ダブル子連れ再婚」で幸福な家庭を築く方法
・シングルマザーの家庭で満足しているところに、気になるシングルファザーの彼が。
・再婚することによるお互いの子どもへの影響は?
7-5とあるビジネスパーソンのケース
7-5-1結婚しても、ろくなことがない?結婚しない人は負け組か
・幸せな結婚生活を送れる自信がないが、一生独身の人は「人生の負け組」なのか?
【総括】――結婚関係・人間関係のベストプラクティスとは
結婚悲観論者が急増中? 理想的なカップルに学ぶ、夫婦円満3つの秘訣
