人事部だけが知っているあなたの評価を上げる方法

人事部で働いてきた経験から断言できること、それは「人事評価は不公平である」ということ。しかしそれでは仕事を頑張っても意味がないと感じる人もいるかも知れませんが人事評価を上げるための方法論は存在します。

全目次 - 人事部だけが知っているあなたの評価を上げる方法
はじめに

Prologue 人事部はどこまで評価に関わっているか?

01 人事部が直接、評価を下しているわけではない
人事部からの呼び出しが意味すること
好き嫌いで上がってくる部下の評価
上司しだいで一気に変わるあなたの評価

02 実は、人事部は社員の「相談役」
社長の「お気に入り」で入社する人
「嫌われ者」になりたくない経営者
非常識な経営者から社員を守ること
社員の「苦情処理係」でもある

03公平な評価をするために社員と仲良くしない
社員と経営者から信頼を得る方法
社内に友達をつくらない。ランチも1人
人事部はあなたの味方

Part1 あなたの評価は、どうやって決まるのか?

01 人事評価の7割は「上司」で決まる
上司の「好き嫌い」は否めない
上司が代われば、あなたの評価も180度変わる

02 「まわりの評判」が「上司の評価」を覆すこともある
「上司の評価」がすべてなのか
部下の”正体”を知らないのは上司だけ
「平均点の評価」しかできない上司は、自身の評価も落とす

03 人事部は“あなたのランチ”も見ている
人事担当者の頭の中にはビッグデータがつまっている
ランチタイムは人間関係の縮図

04 リストラ対象に選ばれる人
リストラのきっかけは人事部への相談
「評判」の悪い人は出世しにくくなる

05 自分のことは3割増し
「頑張っているのに評価されない」のはなぜ?
人は自分を客観視しにくい

06 「評価」と「評判」を意識する人は、どこでも通用する
評価のしかたは会社によって違う
あなたを見ている人が必ずいる

Part2 「評価」を上げる人がやっていること

01 「評価」される行動基準を意識する
上司から評価される5つの行動基準
行動基準① 進んでオーナーシップを担う
行動基準② 創造性を大切にする
行動基準③ 新しい視点をもつ
行動基準④ 「勝ちたい」と願う
行動基準⑤ リターンに合ったリスクをとる
評価される行動を当たり前にやること

02 朝いちばんに上司を褒める
上司のご機嫌とりも仕事のひとつ
「すごい」と思ったことを素直に褒めるだけでもOK

03 しつこいほどにホウレンソウをする
ホウレンソウで上司を自分の仕事に巻き込む
メールだけでなく、口頭のホウレンソウも大事

04 上司より目立たない
「部下の手柄は上司の手柄」と諦めれば悔しくない
上司に花をもたせると高評価につながる

05 「業界専門家」になる
自分しかできない仕事をつくっておく
「○○については私に任せてください」と言えるか

06 上司が苦手な仕事を引き受ける
「汚れ役」を買って出る
上司の「困っている」ときが出番

07 残業しないで帰る
上司は、残業する社員をチェックしている
残業アピールはムダだと知っている

08 まわりの2~3倍の速さで走る
指示された仕事以上のことをしている
キャリアアップや起業をする人の共通項

09 今の年収が自分の市場価値だと思わない
過信はしない
40歳以上の中高年はこれ以上成長しない!?
目の前の仕事に打ち込む

10 「プロフェッショナル」になる
「スペシャリスト」になってはいけない
「ゼネラリスト」になってはいけない

11 「忙しい」と言わない
「忙しい」と言う人ほど忙しくない
「忙しい」を連発するとチャンスを逃す、と知っている

Part3 「評判」の高い人がやっていること

01 「ガタ落ちした評判は戻らない」と知っている
「評判」ひとつで評価が変わる
悪い評判は短期間で拡散する

02 会社では友達をつくらない
ランチを断って、会社を辞めることに
特定のグループに所属しない
今日の味方は明日の敵

03 「正義の味方」にならない
「余計な正義感」は評価と評判を下げる
会社の正義が優先される

04 相手によって態度を変えない
悪い評判は必ず、社長や人事部まで届く
「すべての人が評価者だ」と思っていると楽

05 上司の悪口を言わない
すべての情報は上司と人事部に届く
褒め言葉は直接、本人に伝える

06 SNSに会社のことを書かない
誰が読んでいるかわからない
SNSの投稿がきっかけでリストラされることも

07 「信頼貯金」を貯めている
自分の権利ばかりを主張しない
「ギブ、ギブ、ギブ&ギブン」で信頼貯金を貯める
「ギブ」している人には悪い評価をつけにくい

Part4 それでも評価されないあなたへ

01 会社にしがみつく意識を捨てましょう
評価されないのは能力がないからではない
転職や独立も視野に入れる
リストラ事務員が営業部長に転身!

02 「ピンチはチャンス」と考えてみましょう
「英雄伝説」を自分に当てはめてみる
あなたの経歴は外から見ると魅力的に見える
経済面でのリスクヘッジも大事

03 「キャリア・アンカー」を確認してみましょう
自分のキャリアを棚卸しする
キャリアの「軸」を確認する
キャリアの「軸」を見定める3つの方法

04 会社は「卒業する」と考えてみましょう
キャリアアップさせてもらったことに感謝する
辞めるときは「立つ鳥跡を濁さず」の精神で

おわりに

29年勤務した元人事部マネージャーが明かす、できる社員がやっていること。

「こんなに頑張っているのに、給料が上がらない。」「私より仕事ができない人が出世している。」会社や上司にこんな不満はありませんか。社会人になり、年数を積み重ねていくうちに、このような不満を抱える人は少なくはありません。それではなぜ自分は評価されず、他人だけが評価されているのでしょうか。そのような人事評価におけるあらゆる「なぜ」に対する答えをこの本では教えてくれます。それが今回の書籍「人事部だけが知っているあなたの評価を上げる方法」(中経出版)です。この記事ではこちらの書籍から人事評価をどうしたら上げることができるのかについて読み解いていきたいと思います。

本書はなでしこコンサルティング株式会社代表取締役である高野美佳氏による著書です。高野氏は外資系化粧品会社にて29年もの人事部経験があり、同社で女性初の人事マネジャーに昇格しました。また人事制度改革、就業規則改定、キャリア面談、管理職研修、セクハラ・パワハラ撲滅、働きがいのある会社変革など数々の制度・組織風土変革を成功させ、絶大な信頼と高い評価を得る人物です。

本書では「人事の仕事」「評価の決まり方」「評価の上げ方」「評判の上げ方」「評価されないとき」の5つのパートで構成されています。「人事の仕事」「評価の決まり方」では人事部がどこまで評価に関わっているかが、「評価の上げ方」「評判の上げ方」では具体的にとるべき行動、とってはいけない行動について書かれています。

本書では冒頭に人事評価についてスバリ述べられている言葉があります。それは「公平な人事など存在しない」です。本来人事評価は公平であるべきで、客観性を持たせた人事評価を導入している企業も多くあります。しかし、現実には、社長や上司の好き嫌いで給与や昇進、リストラが決まることがあります。残念ながら会社人事は理不尽で、人事評価に不公平な面がある現実をまず受け止めることが重要と著者は述べています。しかし、同時に人事評価を上げるための方法論が存在すると著者は述べています。それは何か。それは上司に「評価」してもらうこと、そしてまわりの人の「評判」をよくすること。「評価」と「評判」の二つを高めるように日々の仕事を積み重ねることによって、必ず正当な評価を受けることができると言います。

最初のパート「人事の仕事」では人事部が会社の中でどのような立場にいるのか、仕事内容について語られています。人事部の人間が社員の人事権を全て握っていると思われがちですが、それは誤解で、人事部の人間が独断で社員の評価を下したり、異動を決めたりすることはありません。そのほか、経営者が「裸の王様」にならないように社内事情や声を集約するのも、人事の重要な仕事の一つであると書かれています。

そのあとの章では具体的に会社の中で自分がとるべき振る舞い方について書かれています。どれもすぐに実行できそうな内容ばかりです。人事評価で悩んでいるあなたにぜひ読んで頂きたい一冊です。もしそれでも改善されないのであれば最終パートである「評価されないとき」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

高野 美佳 (著)
出版社: KADOKAWA / 中経出版 (2014/5/29)、出典:amazon.co.jp

全目次 – 人事部だけが知っているあなたの評価を上げる方法
はじめに

Prologue 人事部はどこまで評価に関わっているか?

01 人事部が直接、評価を下しているわけではない
人事部からの呼び出しが意味すること
好き嫌いで上がってくる部下の評価
上司しだいで一気に変わるあなたの評価

02 実は、人事部は社員の「相談役」
社長の「お気に入り」で入社する人
「嫌われ者」になりたくない経営者
非常識な経営者から社員を守ること
社員の「苦情処理係」でもある

03公平な評価をするために社員と仲良くしない
社員と経営者から信頼を得る方法
社内に友達をつくらない。ランチも1人
人事部はあなたの味方

Part1 あなたの評価は、どうやって決まるのか?

01 人事評価の7割は「上司」で決まる
上司の「好き嫌い」は否めない
上司が代われば、あなたの評価も180度変わる

02 「まわりの評判」が「上司の評価」を覆すこともある
「上司の評価」がすべてなのか
部下の”正体”を知らないのは上司だけ
「平均点の評価」しかできない上司は、自身の評価も落とす

03 人事部は“あなたのランチ”も見ている
人事担当者の頭の中にはビッグデータがつまっている
ランチタイムは人間関係の縮図

04 リストラ対象に選ばれる人
リストラのきっかけは人事部への相談
「評判」の悪い人は出世しにくくなる

05 自分のことは3割増し
「頑張っているのに評価されない」のはなぜ?
人は自分を客観視しにくい

06 「評価」と「評判」を意識する人は、どこでも通用する
評価のしかたは会社によって違う
あなたを見ている人が必ずいる

Part2 「評価」を上げる人がやっていること

01 「評価」される行動基準を意識する
上司から評価される5つの行動基準
行動基準① 進んでオーナーシップを担う
行動基準② 創造性を大切にする
行動基準③ 新しい視点をもつ
行動基準④ 「勝ちたい」と願う
行動基準⑤ リターンに合ったリスクをとる
評価される行動を当たり前にやること

02 朝いちばんに上司を褒める
上司のご機嫌とりも仕事のひとつ
「すごい」と思ったことを素直に褒めるだけでもOK

03 しつこいほどにホウレンソウをする
ホウレンソウで上司を自分の仕事に巻き込む
メールだけでなく、口頭のホウレンソウも大事

04 上司より目立たない
「部下の手柄は上司の手柄」と諦めれば悔しくない
上司に花をもたせると高評価につながる

05 「業界専門家」になる
自分しかできない仕事をつくっておく
「○○については私に任せてください」と言えるか

06 上司が苦手な仕事を引き受ける
「汚れ役」を買って出る
上司の「困っている」ときが出番

07 残業しないで帰る
上司は、残業する社員をチェックしている
残業アピールはムダだと知っている

08 まわりの2~3倍の速さで走る
指示された仕事以上のことをしている
キャリアアップや起業をする人の共通項

09 今の年収が自分の市場価値だと思わない
過信はしない
40歳以上の中高年はこれ以上成長しない!?
目の前の仕事に打ち込む

10 「プロフェッショナル」になる
「スペシャリスト」になってはいけない
「ゼネラリスト」になってはいけない

11 「忙しい」と言わない
「忙しい」と言う人ほど忙しくない
「忙しい」を連発するとチャンスを逃す、と知っている

Part3 「評判」の高い人がやっていること

01 「ガタ落ちした評判は戻らない」と知っている
「評判」ひとつで評価が変わる
悪い評判は短期間で拡散する

02 会社では友達をつくらない
ランチを断って、会社を辞めることに
特定のグループに所属しない
今日の味方は明日の敵

03 「正義の味方」にならない
「余計な正義感」は評価と評判を下げる
会社の正義が優先される

04 相手によって態度を変えない
悪い評判は必ず、社長や人事部まで届く
「すべての人が評価者だ」と思っていると楽

05 上司の悪口を言わない
すべての情報は上司と人事部に届く
褒め言葉は直接、本人に伝える

06 SNSに会社のことを書かない
誰が読んでいるかわからない
SNSの投稿がきっかけでリストラされることも

07 「信頼貯金」を貯めている
自分の権利ばかりを主張しない
「ギブ、ギブ、ギブ&ギブン」で信頼貯金を貯める
「ギブ」している人には悪い評価をつけにくい

Part4 それでも評価されないあなたへ

01 会社にしがみつく意識を捨てましょう
評価されないのは能力がないからではない
転職や独立も視野に入れる
リストラ事務員が営業部長に転身!

02 「ピンチはチャンス」と考えてみましょう
「英雄伝説」を自分に当てはめてみる
あなたの経歴は外から見ると魅力的に見える
経済面でのリスクヘッジも大事

03 「キャリア・アンカー」を確認してみましょう
自分のキャリアを棚卸しする
キャリアの「軸」を確認する
キャリアの「軸」を見定める3つの方法

04 会社は「卒業する」と考えてみましょう
キャリアアップさせてもらったことに感謝する
辞めるときは「立つ鳥跡を濁さず」の精神で

おわりに