知っていることの9割はもう古い!理系の新常識

現在世界では、理系に関した新発見が毎日のようにあります。もしかしたらあなたが学校で習った理系知識はもはや時代遅れになっているかもしれません。そこで、「知っていることの9割はもう古い!理系の新常識」を読んで常識を更新していきましょう。

全目次 - 知っていることの9割はもう古い!理系の新常識
知っていることの9割はもう古い!理系の新常識

はじめに
1章 自然界の新常識
地球の奥深くには大量のダイヤモンドが眠っている
パンの生地にも学習能力がある
技術革新で遺伝子を思うとおりに操作できるようになった
「金属を身につけていると落雷に遭いやすい」は迷信だった
iPS細胞の応用はどこまで進んでいるのか
動物の体内で人間の臓器をつくれる時代に
鳥インフルエンザは人工的につくれる?
「過労死するアリ」の存在が明らかになった
地球の歴史に「千葉時代 (チバニアン)」が誕生
偽の記憶を植えつけられることが判明する
新種のエビが「ピンク・フロイド」という名前に
マンモスの血液を発見!「クローンマンモス」が誕生?
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は交配していた
アフリカ以外で人類最古の足跡が見つかる
「植物にも知性がある」と言える証拠が見つかる
恐竜は隕石で滅んだわけではなかった
未知の生物がアメリカで打ち上げられる
「史上最大の鳥」論争についに決着がつく
羽を持った昆虫が地球からいなくなる?

2章 人間の新常識
「日光浴は健康によい」はウソだった
がんも予防接種で防ぐ時代になる
ベーコンはタバコと同レベルの発がん性
夢を見ないマウスの作成に成功する
ノンアルコールビールでも酔っ払うことがある!?
大人になってからでも絶対音感は身につけられる?
「汗をかいてデトックス」はウソだった
食欲をコントロールしていたのは「脂肪」だった!
人間には自由意志がある?それともすべて無意識?
努力できる人間かどうかは生まれつき決まっていた
「酒は百薬の長」には根拠がなかった
ヘビやクモへの恐怖は生まれつきのもの
人の脳に直接映像を送る技術が実現しつつある
「ゲームでキレやすい人間になる」は本当?

3章 宇宙の新常識
火星で発見された有機分子は生命体がいた証拠になるか
衛星タイタンにも季節があることが判明する
ビッグバンの謎を解くインフレーション理論が証明される?
100年前にアインシュタインが提唱した重力波をついに観測
最初の星はビッグバンから1億8000万年後に誕生した
ダークマターの存在しない銀河が発見される
冥王星が惑星に復帰するかもしれない
天の川銀河には1万個のブラックホールが存在する
太陽系外からやってきた天体が初めて観測された
突然星の生成を止めようとしている銀河が発見される
「宇宙ゴミ」に関するガイドラインが発行された
地球に最も似ている惑星が発見される

4章 技術の新常料
携帯電話の音声は「よく似た別の声」だった!
自動運転車が普及して渋滞は過去のものになる
ディープラーニングのおかげで翻訳が超進化をとげる
光格子時計はなんと「300億年に1秒」の正確さ
最近の天気予報は、なぜほとんど外れなくなったのか
犯罪者のオーラを検知できる監視カメラが登場
部屋にいるだけでスマホの充電が完了する新技術
固定電話の仕組みがいつの間にか変わっている

5章 物理学の新常識
日本人が113番目の元素「ニホニウム」を発見した
クレジットカードは素数によって守られている

存在が確認されていなかったヒッグス粒子を発見!
量子テレポーテーションに成功する
新物質?新形態?「エキシトニウム」が発見される
新素材スマートマテリアルが実現する驚きの世界
素粒子ニュートリノが物理学の法則を覆した?
100年前の超難問「ポアンカレ予想」がついに解決

 

あなたの常識はもう古い!?理系に関する常識をアップデートしよう!

現在の世界の科学は、目まぐるしい速さで進歩を続けています。その速さは恐るべきもので、昨日までの常識があっという間に過去のものとなってしまうこともしばしばあります。科学のニュースは連日テレビやインターネットで報道こそされていますが、記事を読んでも「つまり、どういうこと?」となってしまうような内容のものが多いです。今回は、科学に関わるニュースを理解できるようになるところまで、現在の科学に追いつくために「知っていることの9割はもう古い!理系の新常識」を読み解いていきます。

著者は現代教育調査班です。教育にまつわる様々な傾向、疑問について綿密なリサーチをかけるライター集団で、ジャンルを問わず多様な情報を収集し更新しています。本書の構成は「自然界」「人間」「宇宙」「技術」「物理学」それぞれ10個前後の新常識があり、分野ごとにまとめられています。

最初は「自然界」ですが、地球の歴史に千葉時代が誕生したことやiPS細胞の応用はどこまで進んでいるかなど、興味深い内容があります。中でも特に興味を引くものが、技術革新で遺伝子を思い通りに操作できるようになったというものです。それは2012年カリフォルニア大学のジェニファー・ダウドナ博士が発表したもので、「クリスパー・キャス9」という技術です。

細菌の持っているクリスパーという配列はウイルスの一部を取り込んでおり、もしそのウイルスに感染した時、取り込んだウイルスの一部を目印にキャス9という酵素でウイルスのDNAを切断します。ダウドナ博士はこの仕組みをゲノム編集に応用しようと考えました。まず、ガイドRNAという核酸を用いて特定のDNA配列を割り出し、キャス9で切断します。DNAには自己修復をする性質があるため、切断された場所に組み込みたいDNA断片を入れることでDNAは取り込み、結果ゲノム編集が可能になったということなのです。

ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いは、意図する場所へのDNA組み込みができるかの違いであり、従来の遺伝子組み換えでは意図する場所への組み込みに試行を重ねなければなりませんでした。ですから2012年のこの発見はとても革新的なものとされています。しかし、応用については慎重な意見が多数あり、世界的にヒトへの実用は否定的となっています。

次は人間の新常識です。蛇や蜘蛛への恐怖心は生まれつきのもの、大人になってからでも絶対音感をみにつけられる、など私たち人間についての新事実が多くあり、かなり興味深いものとなっています。続いては宇宙の新常識です。連日ニュースになるなど関心の高い宇宙ですが、地球に最も似ている惑星が発見される、冥王星が惑星に復帰するかもしれない、など太陽系の新事実を中心に宇宙空間や太陽系外のものなどがあります。

4つ目は技術の新常識です。携帯電話の音声はよく似た別の声だった、と言ったあまり知られていなかったことから、自動運転車が普及して渋滞は過去のものになる、といった未来の事象まであり、ワクワクさせてくれます。最後は物理学の新常識です。クレジットカードは素数によって守られている、量子テレポーテーションに成功する、など普段あまり触れないけれど夢のあるものが多く、読んでみたら物理学への興味が広がるような内容が多くあります。

読んでみたら、世界はそんなところまで進んでいたのか、と驚かされる内容満載となっています。興味を持ったのならぜひ書店にて手に取ってみてください。

現代教育調査班 (編集)
出版社: 青春出版社 (2019/3/9)、出典:amazon.co.jp

全目次 – 知っていることの9割はもう古い!理系の新常識
知っていることの9割はもう古い!理系の新常識

はじめに
1章 自然界の新常識
地球の奥深くには大量のダイヤモンドが眠っている
パンの生地にも学習能力がある
技術革新で遺伝子を思うとおりに操作できるようになった
「金属を身につけていると落雷に遭いやすい」は迷信だった
iPS細胞の応用はどこまで進んでいるのか
動物の体内で人間の臓器をつくれる時代に
鳥インフルエンザは人工的につくれる?
「過労死するアリ」の存在が明らかになった
地球の歴史に「千葉時代 (チバニアン)」が誕生
偽の記憶を植えつけられることが判明する
新種のエビが「ピンク・フロイド」という名前に
マンモスの血液を発見!「クローンマンモス」が誕生?
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人は交配していた
アフリカ以外で人類最古の足跡が見つかる
「植物にも知性がある」と言える証拠が見つかる
恐竜は隕石で滅んだわけではなかった
未知の生物がアメリカで打ち上げられる
「史上最大の鳥」論争についに決着がつく
羽を持った昆虫が地球からいなくなる?

2章 人間の新常識
「日光浴は健康によい」はウソだった
がんも予防接種で防ぐ時代になる
ベーコンはタバコと同レベルの発がん性
夢を見ないマウスの作成に成功する
ノンアルコールビールでも酔っ払うことがある!?
大人になってからでも絶対音感は身につけられる?
「汗をかいてデトックス」はウソだった
食欲をコントロールしていたのは「脂肪」だった!
人間には自由意志がある?それともすべて無意識?
努力できる人間かどうかは生まれつき決まっていた
「酒は百薬の長」には根拠がなかった
ヘビやクモへの恐怖は生まれつきのもの
人の脳に直接映像を送る技術が実現しつつある
「ゲームでキレやすい人間になる」は本当?

3章 宇宙の新常識
火星で発見された有機分子は生命体がいた証拠になるか
衛星タイタンにも季節があることが判明する
ビッグバンの謎を解くインフレーション理論が証明される?
100年前にアインシュタインが提唱した重力波をついに観測
最初の星はビッグバンから1億8000万年後に誕生した
ダークマターの存在しない銀河が発見される
冥王星が惑星に復帰するかもしれない
天の川銀河には1万個のブラックホールが存在する
太陽系外からやってきた天体が初めて観測された
突然星の生成を止めようとしている銀河が発見される
「宇宙ゴミ」に関するガイドラインが発行された
地球に最も似ている惑星が発見される

4章 技術の新常料
携帯電話の音声は「よく似た別の声」だった!
自動運転車が普及して渋滞は過去のものになる
ディープラーニングのおかげで翻訳が超進化をとげる
光格子時計はなんと「300億年に1秒」の正確さ
最近の天気予報は、なぜほとんど外れなくなったのか
犯罪者のオーラを検知できる監視カメラが登場
部屋にいるだけでスマホの充電が完了する新技術
固定電話の仕組みがいつの間にか変わっている

5章 物理学の新常識
日本人が113番目の元素「ニホニウム」を発見した
クレジットカードは素数によって守られている

存在が確認されていなかったヒッグス粒子を発見!
量子テレポーテーションに成功する
新物質?新形態?「エキシトニウム」が発見される
新素材スマートマテリアルが実現する驚きの世界
素粒子ニュートリノが物理学の法則を覆した?
100年前の超難問「ポアンカレ予想」がついに解決