【最新】伝え方・話し方を学ぶためのおすすめ本 – 考えの適切な伝え方の入門を学ぶ

自分の考えを適切に伝えるためには?どのように話す?

プレゼンや仕事の報告などの場面で、自分の考えていることがきちんと相手に伝わらないという経験をしたことのある人は多いのではないでしょうか?自分の考えを適切に伝え、相手に理解してもらうためには、伝わりやすい伝え方、話し方があります。ここでは、そのような伝え方、話し方を学べる本をご紹介します。

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出典:出版社HP

博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本 (大和出版)

思いを言葉にするための25のメソッド

博報堂スピーチライターが紹介する25のメソッドを実践することで、“思いを言葉にする力”をたったの5日間で身につけることができます。「①頭の中にあるものを知る」「②考える習慣をつける」「③論理的に発想する力をつける」「④真に伝わる表現力を磨く」「⑤言葉に説得力を持たせる」という5つの段階を踏んだ内容となっています。

はじめに 「思いを言葉にする力」、持っていますか?

見えない、聞こえない、話せない、三重苦に見舞われたヘレンケラー。
サリヴァン先生は、彼女の手に井戸水を注いでは、「w-a-t-e-r」と指文字で書きました。はじめは何をされているのか、なんのことだかわかりません。
しかし、ヘレンケラーは、サリヴァン先生の粘り強い行動によって、気づきます。
「もしかして、この物体が、『w-a-t-e-r』なの?」
“もの”にはすべて、名前がある。そうわかったヘレンケラーは、その日の夕方までに30もの単語を覚えました。

人間が1歳から2歳までに覚える言葉の数が、200語程度。それが5歳になると、5000語から1万語も習得できるようになるといいます。
しかし、誰もが努力なしに語彙が増えるわけではありません。「あれは、なんて言うんだろう」「この気持ちを、どんな言葉で言えばいいんだろう」「自分の考えは、なんと言えば伝わるんだろう」と考え、試すうちに言葉は身につくのです。
何もしなければ、「かわいい」「やばい」「すごい」「アレ持ってきて」「びみょう」などといった言葉で答えるしかない。
本も読まずに、「やばい」で会話が成り立つような同世代の友だちとばかり話していたら、自分の考えをまとめる力も、人に伝える力もつくはずがありません。
社会人になると、自分とはひと回りもふた回りも歳の離れた人たちと、同じ土俵で仕事をしなければなりません。
会議、商談、プレゼン、レポート、企画書、報告・連絡・相談……など、さまざまな場面において、何よりも大切なのが「思いを言葉にする力」です。ビジネスの現場では、考えていることをアウトプットできなければ評価されることはありません。

この本は、そんな学生時代の語彙力不足や、表現力不足から抜け出せずに困っているあなたに向けて書きました。
大丈夫です。あなたのような人は世の中にたくさんいます。否、むしろ大半の人が的確な言葉を思いつけず、考えをまとめられず、伝え方を知りません。
ですから、これからこの本で一緒に学んでいきましょう。まだ十分間に合います。

さて、ここで自己紹介をしておきましょう。
私は、博報堂という広告会社に35年間勤めています。
これまでずっとコピーやCMを作る仕事をやってきました。最近は、スピーチライターといって、会社の社長さんや政治家のスピーチを書く仕事をしています。
一貫して、その商品やサービス、テーマに興味関心がない人をも巻き込む言葉を作ってきました。また、小学生から国の行政に関わる人たちまで、どんな世代の人たちにも伝わるような「短く、わかりやすく伝えるコツ」を日本中で教えてきました。

今回は、私のいままでの経験から、話すこと、書くことに劣等感を感じている人たちを救った珠玉の幻のメソッドを集めました。
その上、この本では、25のメソッドを5日間で学べるように構成しています。
土日を除いた1週間で、言葉を「思いつく」「まとめる」「伝える」方法を集中的に学ぶイメージです。
そうは言っても、たった5日間で「言葉の力」が高められるなど、イメージが湧かないですよね。では、この5日間のうちに、どのようなことを学んでいくのか具体的に見ていきましょう。

まず1日目は、「頭の中にあるものを知る」です。
ここでは、「語彙力が不足している」「頭が真っ白になってすぐに言葉が出てこない」という人に向けたトレーニング法が5つ紹介されています。体の中で、もっとも怠け者と言われる脳を目覚めさせ、テキパキと働くようにする、フィジカルなトレーニングメニューを並べました。

2日目は、「考える習慣をつける」です。
ついぼんやりと過ごしてしまいがちな日常生活の中に、「考える」ためのトレーニングを導入します。「なんでこうしたのか」と、自分の言葉や行動を振り返り、意味づけし、仮説を立てたりする。日々の生活に「考える機会」を増やしていきます。

3日目は、「論理的に発想する力をつける」です。
論理とは「筋道」のこと。一度頭の中を整理し、順番をつけたり、鳥の目で広く眺めてみたり、人に例えたりすることで、深く考えられるようになります。ここでは、そのための「考える型」を紹介します。

4日目は、「真に伝わる表現力を磨く」です。
ここでは、わかりやすいばかりでなく、人を共感させ、動かすためのテクニックを紹介します。言葉は、ただ相手に伝わるだけでは足りません。人が「あぁ、私のことだ」と“自分ごと化”し、「私から動こう」と行動に移させてはじめて、本当の意味で「伝わった」と言えるのです。そのための言い回しや、表現方法を伝授します。

5日目は、「言葉に説得力を持たせる」です。
4日目のメソッドを発展させて、「信憑性を持たせる数字の使い方」「話にリアリティを持たせる方法」など、より説得力が増す伝え方について言及します。また、その上で、「君は信頼できる」「あなたに会えてよかったよ」と相手に信用してもらい、よりよい関係を作るためにはどうしたらいいかまで、そのコツを5つ教えましょう。

以上の5日間を通して、頭の中にパッと適切な言葉が浮かび、自分の考えをまとめ、相手に伝わる表現ができるようになれば、公私に渡り、人から信頼と好感を寄せられるようになるでしょう。
「思いを言葉にする力」を身につければ、仕事に限らず、あらゆる場面で自信を持って表現することができ、本当に自分の納得する人生を送れるようになるのです。

この本では、皆さんと同様「言葉にできないコンプレックス」に悩む山崎大を主人公に、広告会社に勤める和田先生とのメールでのやりとりで、ストーリーが展開していきます。私の職業柄、「広告」に関する話が多く出てきますが、このメソッドは「広告」を仕事にする方のみならず、日常のさまざまな場面で活用できるものです。
それをご理解いただいた上で、われらが山崎大を紹介しましょう。
では、さっそく本文へとお進みください!

ひきたよしあき

目次

はじめに 「思いを言葉にする力」、持っていますか?

| story | 1 山崎大が「言葉の力」を身につける前夜
主な登場人物

| Day 1 | 頭の中にあるものを知る
| question. 1 | 思ったことがパッと言葉になりません
| method. 1 | 30秒で、ものの名前を10個言ってみよう
| question. 2 | なんでも「やばい」「すごい」「おもしろい」で片づけてしまいます
| method. 2| 形容詞をいったん自分の中から消そう
| question. 3 | 単語(点)は浮かぶけど、文章(線)にならないのですが……
| method. 3 | 電車の外の風景を、そのまま実況中継しよう
Day1 著者の解説
| question. 4 | そもそもボキャブラリーが、圧倒的に少ないんです
| method. 4 | 覚えた言葉を、「鏡の中の自分」に語りかけよう
| question. 5 | 必要なことだけを、効率的に覚える方法ってありますか?
| method. 5 | なにかを得たら、3つ以外は捨ててしまおう
Day 2 著者の解説1

| Day 2 |考える習慣をつける
| question. 6 | 「それは、ひとりよがりの考え方だ」ってよく言われます
| method. 6 | 「人の頭で考える」クセをつけよう
| question. 7 | 「なぜ?」と聞かれると、思わず戸惑ってしまいます……
| method. 7 | 日頃のなにげない行動ひとつにも、理由づけをしてみよう
| question. 8 | 話していると、自分でも何を伝えたいのかわからなくなりがちです
| method. 8 | 「○○しばり」で要点を明確にして、頭の中を整理しよう
Day 2 著者の解説2
| question. 9 | 「君の発言は、オリジナリティがない」と言われました……
| method. 9 | 「○○という考え方」で仮説を立ててみよう
| question. 10 | 考えているつもりなのに、アイデアが浮かばないんです
| method. 0 | 「ひとりブレスト」で脳みそに嵐を巻き起こそう
Day 2 著者の解説 1
| story2 | 「おい、山崎、新作ヨーグルトの社長原稿を書け!」

|Day 3 | 論理的に発想する力をつける
| question. 11 | 自分の発言に説得力を持たせるにはどうしたらいいですか?
| method. 11 | 物事の真意を知るために、「なぜ」を5回投げかけよう
| question. 12 | 思わぬ意見が出ると、すぐに頭が真っ白になってしまいます
| method. 12 | 哲学者ヘーゲルの「弁証法」で、ピンチをチャンスに変えよう
Day 3 著者の解説1
| question. 13 | 聞き手・読み手が何を求めているかわかりません
| method. 13 | 伝える1人を決め、その人をすみずみまでイメージしよう
column 版田ちひろとバーに行く
| question. 14 | もっと相手にわかりやすく説明する方法はありますか?
| method. 14 | 擬人化することで、相手と共通のイメージを持つ工夫をしよう
| question. 15 | なぜオチから考える必要があるんですか?
| method. 15 | ゴールから考えて、見えていないところを明らかにしよう
Day 3 著者の解説2
column 出井洋一郎 雑談の秘密

| Day 4 | 真に伝わる表現力を磨く
| question. 16 | 相手にとってわかりやすい、覚えやすい伝え方を教えてください!
| method. 16 | 書くときも話すときも、40文字を意識しよう
| question. 17 | 人に動いてもらうには、どんなふうに伝えればいいでしょうか?
| method. 17」「動かしたい動き」を具体的にたくさん入れてみよう
| question. 18 | ありきたりな表現になってメリハリがありません……
| method. 18 | 学校で習ってきた“常識”をいったん捨てよう
Day 4 著者の解説1
| question. 19| 「君の話はあいまいで具体性に欠ける」と言われてしまいます
| method. 19 | 望遠レンズでズームするように「伝えたいこと」に迫ってみよう
| question. 20 | 一体感を生み出すには、どうすればいいですか?
| method. 20| 主語を「私たち」にして、相手の気持ちを引き込もう
Day 4 著者の解説2
column 版田ちひろの褒め方

| Day 5 | 言葉に説得力を持たせる
| question. 21 | 聞き手・読み手を惹きつけるコツってありますか?
| method. 21 | 苦労や失敗談のネタを10個持とう
| question. 22 | 信憑性を高める「数字の使い方」を教えてください!
| method. 22」「あいまいな形容詞に変わる数字」、「『へえ~』という声が出る数字」だけを使おう
| question. 23 | どうすれば話にリアリティを持たせることができますか?
| method. 23 | メモ帳を持って街へ行こう
Day 5 著者の解説
| question. 24 | 「話しはじめ」でグッと人の心をつかみたいです
| method. 24 | 朝、その日の話題を仕込みまくろう
| question. 25 | 後味のよい終わり方にするには、どうすればいいですか?
| method. 25| 「ありがとう」をいまの5倍使うようにしよう
Day5 著者の解説2
| story 3 | 走れ、山崎大!
column 和田重信先生への最後のメール

おわりに SNS時代だからこそ、忘れてはいけないこと

本文デザイン/原田恵都子 (Harada + Harada)齋藤知恵子(sacco)
装幀者/原田恵都子(Harada + Harada)
イラスト/ヤギワタル

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

“伝える”ために考えるべきこと

プレゼンに限らず人に何かを伝えることが苦手で、「話が長い、何が言いたいか分からない」と言われたことのある方はいるでしょう。本書は、相手に伝わる伝え方の“型”や結論の決め方、また相手の印象に残る伝え方などを誰でもできるような手法でまとめて紹介しています。全ての“伝える”場面で使える力が身に付きます。

伊藤 羊一 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/3/14)、出典:出版社HP

次の2つの言葉を比べてみてください。

これ、以前に○○さんが担当していた商品と似ているのですが、30代女性をターゲットとした商品です。○○さんが担当していたものとの違いですが、一応あれも結構売れたのですが、それと違いをつくらないといけないなと思いまして。さて、違いですが、ツイッターでも人気の○○氏というイラストレーターさんのイラストをパッケージに入れたいと思っています。○○氏は、以前の商品を昔使っていたようでして、ご自身のインスタグラムでも紹介していました。だから、8割方はお受けいただけるのではないかと思っています。
もう1つ、前回からどう新しさを出していくかという点ですが、前回とは違った顧客層をイメージしておりまして。今回は以前より健康志向の人を取り込みたく、科学的にも実証された成分を入れて、より意識の高いユーザーに手に取ってもらえたらと思っております。

では、次の文章を見てください。

わが社のロングセラー商品をベースに、パッケージデザインを改良し、成分の改善を加えて、30代女性をターゲットにさらなる売上増をねらった商品です。

さて、どちらがわかりやすいでしょうか?どちらがもっと聞いてみようと思うでしょうか。
当然、後者ですね。

「そんなの当たり前だよ」と思われるかもしれません。
でも、私が見ている限り、95%くらいの方はいらない話を省けないばかりに、伝わらない状態でいます。しかも、そのことに気づかない。
はっきりいって、もったいないことです。

少し不要な話をなくして短く伝えられていたら、あの提案は通っていたかもしれません。
短く報告ができていたら、上司も仕事がやりやすくなり、あなたをもっと信頼していたかもしれません。

短く適切に相手の記憶に残せたら、普段会えない経営者に認められ、千載一遇のチャンスをつかめていたかもしれません。
本当にそれだけ重要なことなのに、皆さん、うまくできていない。
それもそのはずで、ちょうどいいテキストがないからだと思うのです。
世にいう「論理的な話し方」や「プレゼン」の本では、何かが欠けているのです。

だったら、伝えるための「根本」を皆さんにお伝えしようじゃないか、というのがこの本です。
読めば、「こんなことで何倍にも伝わり方が変わるんだ」と実感されると思います。

伊藤 羊一 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/3/14)、出典:出版社HP

まえがき
私は、人に何かを伝えることが本当に苦手だった

私は社会人歴28年となります。現在はヤフー・アカデミアという企業内大学の学長として、また様々なアクセラレータープログラムのメンターとして様々な講義を行ない、プレゼンテーションの指導をしています。また、グロービス経営大学院の客員教授として、ビジネスパーソン向けに授業をしています。

今でこそ「伝える」「プレゼン」を仕事にしていますが、新卒で日本興業銀行に入ってから数年は、プレゼンテーションが大の苦手でした。会社で上司に提案するとか、会議で関係者に方針を説明する際には、もう、いつも、逃げ出したくなるくらい緊張していました。事前に準備して説明してもうまくいかないし、急に説明を求められたら、必ずといっていいくらい、撃沈していました。
「君の言っていることは、まったく理解できない」
そう言われたことも何度もあります。

そんな自分にとって、伝え方を改善するための大きな気づきとなったのは、グロービスの授業で「ストーリー」の作り方を学んだことでした。

そもそも話が通じない人は、こんな風な話し方になっていると思います。

「昨日部長はああ仰っていましたが、現場ではBという問題があり、だから私としてはこうしたいのですが、Cさんはまた別の意見を持っていてですね……」
このように、ストーリーはおろか、事実と自分の意見をただただ羅列しているだけ。要は全部ダラダラと話しているだけなのです。だから必然的に話が長くなるし、相手も何が大事なのかわかりません。
ストーリーを考えようとするなら「何が大事なのか」、そして「どうしたら相手に伝わるのか」をきちんと考えることが必要になります。だからこそ1分でも伝わるような凝縮した言葉になるのです(といっても、実際にやれば簡単ですから、本文をぜひご覧ください)。

そんな学びを現場で実践しながら、私は少しずつ「伝えるスキル」を磨いていきました。
私にとって決定的だったのは、2011年、ソフトバンクの孫正義社長の発案で、孫社長の後継者を育てるという「ソフトバンクアカデミア」の募集があったことです。特にソフトバンクにも孫社長にもこれといった興味があったわけではなかったのですが、選考はすべてプレゼンにて行なうとあり、「最終選考プレゼンは私が見ます」と孫社長が言っている。「あの有名なすごい経営者に会うことができるかもしれない」「それはおもしろそうだ」という軽い理由で応募したわけです。
選考は3回のプレゼンでした。1回目と2回目はソフトバンクの幹部の方が審査員でしたが、これを軽く乗り越え、最終予選に進み、孫社長の前でプレゼンをしました。そして合格。あれ、ひょっとして自分はプレゼンテーションが得意になっているかもしれないという気がしてきました。

入校して初回のプレゼン大会は、孫社長やソフトバンクの幹部、他のソフトバンクアカデミア生の前でプレゼンを行ない、全出場者中、2位の成績を収めました。出席者たちからは「プレゼンがすごい!」「熱量がすごい!」と驚かれ、何より孫社長からは「おもしろいね、任せてみたいね!」と特別にコメントをいただき、うれしい経験をしました。何より自分に「伝える力」がついてきて、人に「おもしろい!」と思ってくれるくらいまでになってきたということに特に感激しました。

本書では、私がこの長い時間をかけて得てきた自分のスキルを、余すことなく皆さんに伝授しようと思います。本書は、「伝える力」を世界で一番簡単に習得できることを目指しています。結果として、世界で最も「はっ」とするような気づきを得てもらえたら、と存じています。
さあ、「コミュニケーションで相手に動いてもらう」ことを楽しむ旅に出発しましょう。
2018年2月

伊藤 羊一

伊藤 羊一 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/3/14)、出典:出版社HP

Contents

はじめに
私は、人に何かを伝えることが本当に苦手だった

序章
そもそも「伝える」ために考えておくべきこと
――うまいプレゼンより、「動いてなんぼ」
人はあなたの話の8%は聞いていない/「1分」で話す/「右脳」と「左脳」に働きかける

第1章 STEP1
「伝える」ための基本事項
相手は誰か?どんなことに興味があるのか?
ゴールは何か――「理解してもらう」はゴールにならない
結局、動かしてなんぼ――「きれいに話す」のは目的じゃない

第2章 STEP2
1分で伝える
――左脳が理解するロジックを作る
てっぺんのないピラミッドになっていないか――ロジカルな1分ストーリーを考える
考える=結論を導き出す――事実やデータは結論ではない
考えるつもりで、悩んでいないか
根拠は3つ――ピラミッドで「枠組み」を共有しよう
意味がつながっていれば「ロジカル」――1分で誤解なく伝える
「基本的に」は不要――いらない言葉をいかに削るか
頑張ったことは話すな!――話が伝わらなくなる6つの余計な話
「プロセス」を話す/気を遣いすぎる/自分の意見とは違うことを言う/笑いを入れる
通じないときは、前提を揃えておく

第3章 STEP3
相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
集中して聞いてもらうための「スッキリ・カンタン」
話を聞いてぼーっとしてしまう時
言葉もスライドも「スッキリ」が鉄則
グラフにするのは基本/状況を「位置」に込める/スライドは「読まずに頭に入る」ことを目指す
カンタン――中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない

第4章 STEP4
1分でその気になってもらう
――右脳を刺激してイメージを想像させよう
正しいことを言うだけでは、人は動かない
人は、イメージを想像することで、感情が揺さぶられる
イメージを描いてもらうために行なう2つのこと
ピラミッドは、3段で作ろう――「結論」→「根拠」→「たとえば」の3段ピラミッド
「想像してみてください」聞き手に、イメージの中に入り込んできてもらうために

第5章 STEP5
1分で動いてもらう
「超一言」で包み込む
「ライブでダイブ」――プレゼンもアーティストと同じ
聞いている人の中に入っていく/人前で話す時の4つのポイント
「リトルホンダ」を作る――いかに「相手の立場」に立って話すか
「メタ認知」は優秀なビジネスパーソンに共通するスキルでもある
根回しだって、アフターフォローだって必要ならばやろう

第6章 STEP6
「伝え方」のパターンを知っておこう
結論ではさむSDS/新しい取り組みを説明する時のPCSF
伝えたい言葉はあるか
動かしてなんぼ

第7章
実践編
【会議】とっさに意見を求められて真っ白になる
相手は何を質問しているのか、を見つけよう/会議では「ポジション」をとるのが大事/上司に意見をぶつけていいか?/意見を言うと、否定する上司に対しては?/自分から手を上げなくても、発言できる方法
【プレゼン】自分の話を聞いてくれているような気がしない
声を大きくするだけで、7割方解決する/言葉にイメージを持てば、トーンは自然に変わる/ただ大きくしても意味はない/「ロジカル」なだけでは伝えられない/誰に向かって話していますか?/実際に観客に近寄ると、「私たち」という意識を作れる/声に出して、立って、何度も練習しましょう。時間の許す限り
【上司への提案】プレゼンではなく、「対話」を意識しよう
上司と自分の「ピラミッド」をすり合わせよう/ピラミッドをとれば、話の主導権は握れる/目上の人に対しても「私たちは」を使う/意見が合わない時は/上司の話も引き出せ
【取引先との商談】―提案よりも「問題解決」で信頼を作る
何を優先させるのか/信頼を得るために
【ファシリテーション】広げて絞る流れを意識しよう
ゴールを決める/結論は誘導しない/事前準備を必ず行なう

伊藤 羊一 (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/3/14)、出典:出版社HP

カーネギー話し方入門 文庫版

ビジネスパーソンに欠かせない“話す技術”

著者のカーネギーは、自らの話し方教室での講師経験を土台に、独自のスピーチ術を編み出しました。そこから『人を動かす』『道は開ける』などの歴史的ベストセラーを輩出しています。話す前の心構えから始まり、テーマの選び方、準備、始め方と終わり方まで、人の心を掴む話し方をするためのノウハウが紹介されています。

D・カーネギー (著), 市野 安雄 (翻訳)
出版社 : 創元社; 文庫版 (2016/1/26)、出典:出版社HP

目次

第1章 勇気と自信を養う
◉1、よい話し手になろうという一途な執念を持つことからはじめる ◉2、話そうとする内容を知り尽くす ◉3、あえて自信ありげにふるまう ◉4、一にも練習、二にも練習

第2章 自信は周到な準備から
◉正しい準備の仕方 ◉失敗しようのないスピーチ ◉準備とはいったい何か ◉エール大学神学部長の賢明な助言 ◉リンカーンはどのように演説の準備をしたか ◉どうやってスピーチの準備をするか ◉余力の秘密

第3章 有名演説家はどのように準備したか
◉ある入賞スピーチの構成 ◉コンウェル博士のスピーチ構成法 ◉有名人のスピーチ構成法 ◉一人でメモと遊ぶ ◉スピーチをする時にメモは必要か ◉丸暗記は駄目 ◉アポマトックスでのグラント将軍 ◉リンカーンが「ひどい怠け者」と農民に思われたわけ

第4章 記憶力を増進する
◉なぜ桜の木に気づかなかったのか ◉リンカーンが音読したわけ ◉マーク・トウェインのメモなしスピーチの秘訣 ◉新約聖書ほど大部の書物を暗記するには ◉効果的な反復法 ◉ウィリアム・ジェイムズ教授による記憶力増進の秘訣 ◉名前の覚え方 ◉年号の覚え方 ◉スピーチの要点を覚えるには ◉万一、立ち往生した時 ◉記憶力を全面的に改善するのは無理

第5章 スピーチの成功に欠かせないもの
◉根気が肝心 ◉ひたすら取り組む ◉努力は必ず報われる ◉ワイルダー・カイザー峰の頂上を目指し て ◉勝利への意志

第6章 上手な話し方の秘訣
◉「話の届け方」とは ◉上手な話し方の秘訣 ◉自動車王フォードの助言 ◉人前で話す時、あなたはこういうことをしますか ◉1、重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う ◉2、調子を変える ◉3、話す速度を変える ◉4、重要なポイントの前後に間を置く

第7章 話し手の態度と人柄
◉聴衆を引きつける人と、引きつけない人との違い ◉服装が与える心理的影響 ◉グラント将軍の痛恨事 ◉話しはじめる前から、我々はすでに値踏みされている ◉聴衆を一カ所に固める ◉ポンド少佐、窓をたたき割る ◉光あれかし――汝の顔の上に ◉壇上には余計なものを置かないこと ◉来賓を壇上に上げない ◉席につく技術 ◉落ち着くこと ◉身ぶりの名前で教えられる愚かで滑稽な仕草 ◉役に立ちそうな提案

第8章 スピーチのはじめ方
◉“ユーモラスな話”でスピーチをはじめるのは要注意 ◉おわびの言葉ではじめてはいけない ◉好奇心をかき立てる ◉ちょっとした話ではじめてみる ◉具体的な例を引いて話しはじめる ◉何か品物を見せる ◉何か質問をする ◉誰か著名人が発した質問を話の出発点にしてみる ◉聞き手の最大の関心事と結びつくように話を持っていく ◉ショッキングな事実は注意を引きつける力を持っている ◉一見何げない出だしの効用

第9章 スピーチの終わり方
◉言おうとする要点をまとめる ◉行動を呼びかける ◉簡潔な、心からのほめ言葉 ◉ユーモラスな終わり方 ◉詩的な言葉の引用で締めくくる ◉聖書からの引用の威力 ◉話の最高潮 ◉足の爪先が地面に触れたら

第10章 わかりやすく話すには
◉たとえを用いて話をわかりやすくする ◉専門用語は避ける ◉リンカーンの話がなぜわかりやすかったか ◉視覚に訴える ◉ロックフェラーと硬貨の話 ◉大事なことは別の言葉で言い換える ◉一般的な例と具体的な例を使う ◉野生の山羊と張り合ってはいけない

第11章 聴衆に興味を起こさせる方法
◉硫酸はあなたとどんな関わりがあるか ◉人間がこの世で最も関心を持つ三つのこと ◉座談の名手になるには ◉二百万人の読者を獲得したアイディア ◉常に関心をとらえて離さないスピーチの題材 ◉具体的に話すこと ◉絵を目の前に浮かび上がらせるような言葉 ◉関心を引きつける“対照の妙” ◉興味は伝染する

第12章 言葉遣いを改善する
◉言葉の使い方についてのマーク・トウェインの秘訣 ◉あなたが使う言葉のかげにあるロマンチックな物語 ◉一つの文章を百四回書き直す ◉使い古された言いまわしを避ける

訳者あとがき

装幀 鷺草デザイン事務所

D・カーネギー (著), 市野 安雄 (翻訳)
出版社 : 創元社; 文庫版 (2016/1/26)、出典:出版社HP

「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入門

最強の説得力が手に入る

結局何が言いたいの?と怒られたり、説明しても聞いてもらえなかったり…ロジカルシンキングに苦手意識のある方は、このような悩みを抱えているでしょう。本書では、そのような方向けのロジカルシンキング超入門書です。日常会話にちょっとの工夫を入れるだけで、相手の反応がみるみる変わります。相手に伝わる、そして相手を動かす話し方の69のコツがわかります。

別所 栄吾 (著)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン; 新装版 (2019/7/12)、出典:出版社HP

本書に掲載した会社名、プログラム名、システム名などは、米国およびその他の国における登録商標または商標です。本文中ではTM、®️マークは明記していません。

目次

PART1 「それ、根拠あるの?」と言わせない 完璧な根拠の作り方
ROUND 01 理解してもらうための根拠を作る
ROUND 02 相手に納得させる
ROUND 03 事実を確認する
ROUND 04 あいまいな意見を具体化する
ROUND 05 本当に伝えたいことは何かをはっきりさせる
ROUND 06 丁寧に理由づけする
ROUND 07 結論まではっきり伝える
ROUND 08 主張を最初に伝える
ROUND 09 情報を整理してから伝える
ROUND 10 理由づけで主張の捉え方が変わる
ROUND 11 的を射た理由づけをする
ROUND 12 理由づけの違いに注意する
ROUND 13 前提条件を確認する
ROUND 14 三角ロジックを組み合わせる
ROUND 15 飛躍のない話をする
ROUND 16 相手からの反論に備える
ROUND 17 水掛け論を回避する
ROUND 18 三段論法を活用する

PART2 「結局、なにが言いたいの?」と言わせない 共感されるストーリーの作り方
ROUND 01 2手先、3手先を考える
ROUND 02 キーワードを連続させる
ROUND 03 網羅的に先読みする
ROUND 04 自問自答して間を埋める
ROUND 05 先の先まで準備する
ROUND 06 妥当性をたしかめる
ROUND 07 争点を見つける
ROUND 08 1つの争点で安心しない
ROUND 09 いきなり検索しない
ROUND 10 縦と横で情報を整理する
ROUND 11 筋道に三角ロジックを追加する
ROUND 12 ゴールから逆向きに考える
ROUND 13 本当の原因を突き止める

PART3 「それ、あんまり興味ないかも」と言わせない 刺さるメッセージの作り方
ROUND 01 書くことで思考を整理する
ROUND 02 喜んで動いてもらう
ROUND 03 3つの理解で相手を動かす
ROUND 04 根拠を言葉にして伝える
ROUND 05 根拠に事例を添える
ROUND 06 手順も伝える
ROUND 07 暗黙知を形式知にする
ROUND 08 相手が知りたい結論から話す
ROUND 09 質問を使い分ける
ROUND 10 相手の役割を意識する
ROUND 11 何が得られるかを伝える
ROUND 12 相手の関心に合わせて話す
ROUND 13 要約文で説得する
ROUND 14 4つの質問でニーズをつかむ
ROUND 15 相手がほしい情報だけを伝える
ROUND 16 比較して説明する
ROUND 17 検討のプロセスを考える
ROUND 18 問題の本質を理解する
ROUND 19 相手が話そうとしたら待つ

PART4 「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせない 伝わる構造の作り方
ROUND 01 必要最低限の情報で伝える
ROUND 02 詳しすぎない簡単すぎない
ROUND 03 話の要点は最大7つ
ROUND 04 たくさんある場合は詳しく
ROUND 05 タイトルで重要性を伝える
ROUND 06 トピックごとに段落を区切る
ROUND 07 要約文を段落の先頭に書く
ROUND 08 不要な情報を削る
ROUND 09 冗長な表現をしない
ROUND 10 短い文を心掛ける
ROUND 11 正しい日本語で書く
ROUND 12 比喩と図解でイメージさせる
ROUND 13 キーワードを強調する
ROUND 14 好感度を上げる
ROUND 15 熟知すると好感度があがる
ROUND 16 発問で惹きつける
ROUND 17 ダメよりも惜しい
ROUND 18 期待を相手に伝える
ROUND 19 思いつきで追加しない

あとがき

別所 栄吾 (著)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン; 新装版 (2019/7/12)、出典:出版社HP