ナショジオと考える 地球と食の未来(日経BPムック) (ナショナル ジオグラフィック特別編集)

【最新 食の未来について学ぶためのおすすめ本 – フードテックの現状と今後の展望】も確認する

地球の未来を考えるムック本

ナショナルジオグラフィックが2014年から展開してきたシリーズの1つで、その中でも大きな反響のあった特集を5本にまとめてあります。身近な食べ物の話題から世界の食料事情まで、食の現状と未来についてさまざまな角度から知ることができる1冊です。大きな誌面にテキストと写真が載っているので視覚的な理解がしやすいです。

目次

NATIONAL GEOGRAPHIC
ナショナル ジオグラフィック特別編集
ナショジオと考える地球と食の未来

こだわりのフォーク
料理に合わせて進化した、多彩なフォーク。

世界の食の未来
2050年までに、世界の人口は90億人に達する。
地球環境に負担をかけることなく、食料供給を増やす方法はあるか。

米国に広がる新たな飢餓
世界屈指の経済大国で、定職に就いていても、満足な食事ができず、十分な栄養をとれない人が増えている。この「新たな飢餓」の深層に迫った。

次世代の緑の革命
遺伝子組み換えなど、バイオ技術だけでは、未来の食料危機を回避できない。食料を増産する新たな「緑の革命」には、何が必要か。

食を支える未来の養殖
世界の水産養殖は急成長を遂げているが、大規模化に伴って環境問題も引き起こしてきた。水質汚染などを抑えつつ、より良い魚を育てる方法とは。

肉を食べるジレンマ
「残酷だ」「地球環境に悪い」といった、牛肉をめぐる主張は正しい?生産現場を訪ね、答えを探した。

このムックは月刊誌「ナショナルジオグラフィック日本版」に掲載した特集を再録したものです。
記載している内容は、雑誌掲載当時の情報に基づきます。
SAED 5): GEORGE STEINMETZ; AMY TOENSING; CRAIG CUTLER; BRIAN SKERRY; BRIAN SKERRY; BRIAN FINKE; CRAIG CUTLER; BRIAN FINKE
表紙の写真:Pixelbliss/Shutterstock/RightSmith

90億人の食
こだわりのフォーク
ヨーロッパでフォークが日常的に使われるようになったのは17世紀以降のこと。米国では19世紀後半、南北戦争直後の好況期に、1回の食事で使うフォークの数が急増した。エビやイワシ、ロブスター、カキなど、料理に合わせて30種類ものフォークが使い分けられるようになったのだ。「米国人はフォークに夢中になりました。フォークの数はステータス・シンボルだったのです」と、米クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館の学芸員サラ・コフィンは語る。

カキ用
カキの身を殻から外すのに最適な大きさと形をしたフォーク。

前菜用
1930年にデザインされたジョージ・ジェンセン社製のフォーク。

魚用
魚用とサラダ用は似た形が多く、どちらの料理にも使える。

エビ用
柄が長いため、深いボウルからエビを突き刺して取り出せる。

取り分け用
レモンやピクルス、ハムなど薄く切った食材を取り分けやすい。

イワシ用
歯の幅が広いので、魚の切り身を崩さずに口へ運ぶことができる。

ロブスター用
独特な形はロブスターの身を殻から引きはがすのに最適。

前菜用
19世紀、米国では魚介類の前菜が好まれたがるタコは不評だった。

写真:REBECCA HALE, NGM STAFF