経済セミナー 2018年8・9月号 いま知りたい開発経済学

直近の開発経済学を網羅!

ここ最近の開発経済学のフロンティアを紹介しており、実務家目線や、国際開発に興味がある方でも最前線の研究を垣間見ることができます。

筆者
出版社、(株)日本評論社 (2018/7/27):出版社HP

 

1 自己紹介

―最初に、自己紹介をお願いします。 青柳株式会社メトリクスワークコンサルタ ンツという開発コンサルタント会社を経営し ています。佐藤さんが社会学、高崎さんが経 済学の分野での研究者ですが、私は研究者で はなく、評価を専門にしている実務家です。 日本評価学会という学会がありまして、評価士を認定する制度があります。そこで上級 評価士の資格を認定いただいて以来、私は「自分の専門は評価です」というようにしていま す。ここ10年くらいは、JICA(国際協力機構) の評価部に常駐していて、おもにインパクト評価の技術支援を行っています。
最近は、EBPM(Evidence-Based PolicyMaking)や、EBP (Evidence-Based Practice) など、エビデンス・ベースト云々という動き がはやっていると思います。

これまでは個別のインパクト評価の実施体 制構築・分析・助言といったプロデューサー のような仕事を中心に行ってきましたが、そういった動きも受け、JICAという組織の中、 または日本のODAの動きの中で EvidenceBased Decision Making in International Developmentという行動様式をいかにして実 現し根付かせていくかを考えることが増えてきています。評価という取り組みを通じて、 世界の開発課題に貢献していきたい。それが いまの関心になっています。

鼎談 Discussion
現場では何が問題となっているのか
青柳恵太郎
佐藤寛
高崎善人

開発・援助の世界では、近年どのような変化が起こっているのだろうか。実務と研究、経済学と 社会学という対比を通して、多角的な視点から論じていただく。実務家として青柳氏、開発社会 学の研究者として佐藤氏、開発経済学の研究者として高崎氏に、開発・援助分野の「いま」を伺った。

筆者
出版社、(株)日本評論社 (2018/7/27):出版社HP