考え方の基本がゼロからわかる! ロジカルシンキング見るだけノート

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やさしく直感的に理解できる

タイトル通り、イラストでの説明が多く、隙間時間にパラパラと読み進めることができます。辞書のような感覚で気軽に読むことができる点がこの本の特徴です。ロジカルシンキングのとっかかりとして最適な一冊です。

はじめに

ロジカルシンキングはあなたの人生を豊かにする

自分ではいいアイデアを思いついたつもりなのに、上司や同僚の反応はイマイチで、プレゼンでも自分の企画はいつも不採用。
取引先との商談でもうまく相手を納得させることができなくて、クロージング(契約)までなかなかたどり着かない……。
あなたはこのような経験をしたことはありませんか?
心当たりのある方は、自分のアイデアが表面的なものになっていないかようか確かめてみてください。そうすると、大概そのアイデアはありきたりの陳腐なものだったり、大事なポイントが抜けていたりします。
要するに深く掘り下げて考えることなく、単なる思いつきで提案したアイデアだったわけです。
自分のアイデアや考えを他人に説明して共感・納得してもらうには、「論理」が必要です。
ここで言う論理とは相手に「なるほど」と思ってもらうための一本筋の通った思考の流れを指します。
たとえば、「AならばBである。BならばCである。ゆえにAならばCである」という有名な三段論法は十分に「論理的」といえます。
あるいは、「私は商品 A よりも商品Bのほうに販売促進費をかけるべきだと思う。その理由として、次の3つが挙げられる。ひとつは……」というように「結論一根拠」の関係が単純明快であるときも「論理的」です。
こうした「論理」が会話や文章、資料などに抜けているからこそ、あなたのアイデアは誰からも評価されないのです。
では、どうしたらいいのか。
答えは簡単です。「論理」が欠けているなら「論理」を身につければいいのです。
すなわち論理的思考を自分のものにすればいいのです。
論理的思考を英語で言えば「ロジカルシンキング (logical thinking)」。すなわち、本書のタイトルになっている言葉です。
ロジカルシンキングは、自分の考えを相手にわかりやすく伝えるビジネススキルとして、問題解決や情報整理などさまざまなシーンで活用されています。問題を分解して整理することで、仮説の検証に必要な情報と分析作業を明らかにし、適切な判断によって結論を導き出す思考法のひとつであり、筋道を立てて考えることが特徴です。
今やロジカルシンキングは、ビジネスにおける思考の「グローバル・スタンダード」になりました。仕事を進めていくうえでの必須のスキルといってもいいでしょう。
本書はこのような状況の下、ロジカルシンキングについて全く知らない方でもイラストと会話を多く含む文章でロジカルシンキングの基礎が俯瞰できるようになっています。ロジカルシンキングって何?という疑問から始まり、ロジカルシンキングを学ぶうえで重要な「ピラミッド構造」や「MECE(モレなくダブりなく)」のエッセンスが一気に学べます。
ビジネスシーンでリアルタイムにバリバリ頑張っている方から、これから企業に就職しようという方だけでなく、知的好奇心からロジカルシンキングのことを知りたいといった方にも楽しんでいただけると思います。
ロジカルシンキングはビジネスだけでなく、私たちの日常生活の中でも役に立っています。というのも、人間は生きている限り、絶えず何らかの判断を迫られているからです。たとえば、夕飯のおかずを決めることひとつをとっても、冷蔵庫にある食材や一緒に食べる家族の好みなどさまざまな要素を考慮しながら人は論理的に思考しているのです。
ロジカルシンキングを身につけることで、あなたの人生がより豊かになることを願ってやみません。

contents

Chapter 1
ビジネスパーソンに超必須のスキル ロジカルシンキングとは?
01 目標達成に向けた課題を正確に捉える
ロジカルシンキング
02 ロジカルシンキングの基礎の基礎
帰納法・演繹法
03 論理的思考は「A4 メモ書き」で身につける
A4用紙
04 マトリックスで頭の中を整理する
マトリックス
05 アクション・マトリックスを使う
アクション・マトリックス
Column01
ロジカルシンキングの対極にあるラテラル・シンキングとは?
用語解説①

Chapter 2
論理的に考える基本 「ピラミッド構造」
01 論理力を高めるピラミッド構造とは?
ピラミッド構造
02 物事を分析しながら具体性を高める
フェルミ推定
03 物事を分解するとき、最初の切り口(ゴールデンカット)が重要!
ゴールデンカット
04 隣り合う項目は同じような抽象度・重要度にそろえる
重要度、抽象度
05 ひとつの箱には明確に設定された項目を入れるべき
再定義
06 ピラミッド構造は四則計算で形作られている
四則計算(+-×÷)
07三段論法を使用する
三段論法
08 論理のブラックボックス化にご用心
ブラックボックス
09「逆」「裏」「対偶」の法則を利用してロジックをチェック
正、逆、裏、対偶
10 論理の外に目を向けることで、帰納法をよりうまく使いこなす
帰納法
11 サンプリングの偏りによるバイアスに気をつける
バイアス
Column02 ロジックツリーとは?
用語解説②

Chapter3
モレなくダブりなく考える「MECE」
01 物事を分解して考えるのに役立つ「MECE」とは?
MECE、ダブリ
02 物事の範囲を可能な限り大きく捉える
多角展開
03 考える要素にモレやヌケがあると的外れな思考に陥る
ビッグピクチャー
04 ビジネスマン必須のMECEのフレームワーク①3C分析
3C分析
05 ビジネスマン必須のMECEのフレームワーク②PPM
PPM
06 ビジネスマン必須のMECEのフレームワーク③バリューチェーン
バリューチェーン
07 ビジネスマン必須のMECEのフレームワーク④問題発見の4P
問題発見の4P
08 時間軸と空間軸の2つで全体像を理解する
ライフサイクル
09 手順を圧縮して効率を上げる
圧縮
10 MECEを活かした情報処理(グルーピング)を行おう
グルーピング
Column03 NSチャートで、モレのない思考法ができる
用語解説③

Chapter4
問題解決のためのロジカルシンキング
01 あるべき姿と現状のギャップを認識して正しい問題設定をする
ギャップ
02 問題解決の秘訣は「What」から「How」へ向かうこと
What、How
03 問題と考えている「主語」を明確にする
主語
04 「80/20」の法則を利用する
80/20
05 正しい答えにたどり着く鍵は「仮説」を持つこと
仮説
06 「仮説」を出発点として論点で構成されるピラミッド「イシューツリー」
イシューツリー
07 最初の仮説にとらわれずに仮説をどんどん進化させる
状況、再検証
08 「なぜ」を5回繰り返すことで、問題を多面的に捉える
なぜ
09 話の飛びをなくす技術―So What?とWhy So?
So What?、Why So?
10 So What?とWhy So?を習慣化する
習慣化
11 「観察」のSo What?とWhy So?
観察
12 「洞察」のSo What?とWhy So?
洞察
13 So What?とWhy So?、True?を繰り返す癖をつける
True?
14 論理のパターンを理解する①並列型
並列型
15 論理のパターンを理解する②解説型
解説型
Column04 ロジカルシンキングのデメリット
用語解説④

Chapter5
思考の質を高めるためのロジカルシンキング
01 情報量と思考量との意外な関係
情報量、思考量
02 徹底した懐疑論者になる
前提、常識
03 隠れた構造を明らかにする
構造
04 ミクロとマクロの眼を持つ
ミクロ、マクロ
05 グラフをうまく活用する
グラフ化
06 偽の相関を見抜く
擬似相関
07 思考停止ワードに気をつける
思考停止
08 一般解ではなく個別解を探る
個別解
Column05 「ロジハラ」にご用心!
用語解説⑤

Chapter6
コミュニケーションをロジカルにして説得力を高める
01 結論から先に述べる
アンサーファースト
02 「結論」→「根拠」→「たとえば」の3段ピラミッドで話す
結論、根拠、事実
03 ポイントを3つに絞る
3つ
04 CRFの原則を使えば、話に説得力が増す
結論、理由・根拠、事実・裏付け
05 パワーポイントを有効に使う
パワーポイント
06 一次情報、定量情報、中立情報の3つを重視する
一次情報、定量情報、中立情報
07 ピラミッド構造に物語性を与えて人の心を動かす
ストーリー展開、共感
08 話す前の2つの確認①課題(テーマ)を確認する
課題
09 話す前の2つの確認②相手に期待する反応を確認する
リアクション
10 結論が伝わらないときの2つの落とし穴①
食い違い
11 結論が伝わらないときの2つの落とし穴②
付帯条件
12 根拠が伝わらないときの3つの落とし穴①
ロジック
13 根拠が伝わらないときの3つの落とし穴②
曖昧
14 根拠が伝わらないときの3つの落とし穴③
前提条件、判断基準
15 方法が伝わらない2つの落とし穴①
公理
16 方法が伝わらない2つの落とし穴②
修飾語
17 話の重複は自分の頭が混乱中であるサイン
重複
18 話のモレは会話の信頼性を一気に崩壊させる
モレ
19 話のズレがそもそもの目的やテーマからの脱線を招く
脱線
20 話が急に飛んだりすると、相手を疑心暗鬼にさせる
飛び
21 ロジカルに説明したあとは相手にイメージを想像させる
イメージ
22 話している自分と相手を俯瞰してみる
メタ認知
23 根回しやアフターフォローも必要に応じて行うべし!
アフターフォロー
24 SDS法とPREP法
SDS法、PREP法
25 新しい取り組みを説明するときのPCSF法
PCSF法
26 相手が何を質問しているのかを見つける
パターン
27 話が伝わらなくなる4つのタブー
ポジション
28 プレゼンもミュージシャンと同じライブでダイブ
ダイブ
Column06 アンガーマネジメントを身につけよう!
用語解説⑥

Chapter7
思考実験で自然と身につく「ロジカルシンキング」の訓練
01 トロッコ問題
功利主義
02 テセウスの船
本物
03 アキレスと亀
視点
04 誕生日のパラドックス
イメージ
05 チキンゲーム
チキン
06 ジャガイモのパラドックス
意外性
07 臓器くじ
くじ引き
08 やっかいな新提案
感情
09 特定保健用食品の偽装
内部告発
10 タイムマシン物語
タイムパラドックス
11 トランプの奇跡
誤謬
12 抜き打ちテスト
論理的
13 共犯者の自白
囚人のジレンマ
14 コンピュータが支配する世界
ディストピア
Column07 ビジネスにおける論理的思考力を鍛えるためには「思考実験」は最適!
用語解説⑦
おわりに
参考文献