【2019年6月試験からの新出題区分表に対応】朝10分で差がつくちょこっと簿記 第2版: たっぷりドリルで、合格力がグングン身につく

【最新 – 簿記を初歩から理解するためのおすすめ本 – 知識ゼロから簿記を学ぶ】も確認する

簿記の知識がゼロでもわかる入門書

日商簿記3級の新試験に対応した簿記の入門書です。ストーリー仕立てで内容が展開されているため、親しみやすく、難なく全体像を掴むことができます。また、電卓がなくても学習できるような数値例を扱っているので、スキマ時間に少しずつ進めていくことができます。

はじめに

この本は「簿記の知識がゼロの人」に向けて書いた、簿記の入門書です。簿記の知識がホントにゼロの人が、日商簿記3級の勉強を始める前に、「これを知っておくと、日商簿記3級の内容をすんなり理解できるのでは」と思ったことを盛り込みました。
私はこれまで、大学で会計学を教えたり、経理実務や会計監査や経理コンサルティング業をしたり、知人に簿記を教えたりしてきました。初学者の方々が感じる疑問点はだいたい共通しています。その点を特に意識して書きました。
この本は、電子書籍『ホントにゼロからの簿記3級』という簿記の入門書をベースにしています。おかげさまで、同書は2013年11月の発刊以来、Kindle本「経理・アカウンティング」の売れ筋ランキングで何度も1位を獲得してきました。この電子書籍をさらにわかりやすく、さらに楽しく学習できるようにブラッシュアップしたのがこの本です。本全体をストーリー形式にし、レッスンの冒頭部分にマンガを入れました。また、電子書籍にはなかったイラストやアイコンを入れることで、簿記の仕組みがよりイメージしやすくなりました。
この本は3章から構成されています。1冊全体は3時間程度で読めると思います。学習項目が細かく分かれているので、まとまった時間がない人でもスキマ時間で少しずつ読み進めることができます(第1章の各LESSONは5分程度、第2章と第3章の各LESSONは10~15分程度で読めるようになっています)。
各LESSONの最後には、インプットした知識を確認するためのドリルが設けてあるので、単に「読んで終わり」ではなく、きちんと復習することで自分の理解度を確認することができます。ドリルの問題が難なく解けるようになれば、日商簿記3級の合格が目の前にグッと近づいてきます。
朝の通勤・通学の電車の中や、休憩中のコーヒーショップなどで、簿記の勉強を始めてみましょう。朝10分のスキマ時間にこの本を読むだけでも、確実に簿記のことがわかってきます。電卓も必要ありませんので、手軽に読むことができます。この本を1冊読み終える頃には、日商簿記3級に合格するための「基礎力」が身についているはずです。
ではさっそくスタートしましょう。

〈第2版刊行にあたって〉
2019年度試験から、日商簿記3級の出題範囲が大きく改訂されました。一番のポイントは、舞台が個人商店から株式会社になったことです。株式会社では、個人商店では関係なかったルール(会社法など)を考慮する必要があります。この点をとくに注意して解説を増やしました。

ふくしままさゆき

登場人物

ハナちゃん
この本の主人公。雑貨屋さんが大好きで、OLをしながら、将来は自分のお店を持つべく簿記の勉強をしようと決心する。

ヒロくん
ハナちゃんの幼なじみ。ひょんなことから、ハナちゃんと一緒に簿記を学ぶことになる。

ニャン蔵先生
簿記のエキスパートで、ハナちゃんの簿記の先生を買って出た猫。スマホと現実世界を自由に行き来できる便利な体の持ち主でもある。

チュウベエ
ニャン蔵先生の補佐を務める愛らしいネズミ。ハナちゃんの簿記習得を全力で応援する。

朝10分で差がつく ちょこっと簿記 第2版 目次

はじめに
登場人物

第1章 「簿記入門」の入門
Lesson1 簿記って何?
Lesson2 家計簿と企業の帳簿
Lesson3 簿記の5つの概念
Lesson4 仕訳をやってみよう
Lesson5 仕訳に慣れよう
Lesson6 商品売買取引の記帳方法
Lesson7 決算って何?

第2章 簿記を始めよう
Lesson1 ちょこっと復習
Lesson2 簿記上の現金
Lesson3 預金と小切手の仕組み
Lesson4 商品売買の仕訳
Lesson5 手形・電子記録債権
Lesson6 固定資産や社会保険などの仕組み
Lesson7 資本金の正体

第3章 決算は簿記の総仕上げ
Lesson1 決算ですること
Lesson2 決算整理仕訳1~3
Lesson3 決算整理仕訳4~6
Lesson4 決算整理仕訳7~8
Lesson5 税金
Lesson6 剰余金の配当
Lesson7 伝票

おわりに

(注)本文中に出てくる用語の説明などは、厳密に言うと正確でない箇所もあるかもしれませんが、入門書という性格上、厳密な正確さよりも初学者にとってのわかりやすさを重視して執筆しました。また、この本の内容は最新の会計基準等や日商簿記の出題区分表に基づいておりますが、あくまで私個人の知識や経験をもとに執筆したものであり、この本によって何らかの損害を被ったとしても責任は負いかねます。

※本書は2016年1月に刊行された『朝10分で差がつく ちょこっと簿記』の改訂版です。