超図解で全部わかる インテリアデザイン入門 増補改訂版

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インテリアデザインをしっかり学べる

インテリア業界の全体像や専門知識、またデザイン業務の進め方などイラストをふんだんに用いて体系的にまとめてあります。インテリアデザインに必要な知識と資料が網羅されているので、インテリアデザイナー/コーディネーター必携の1冊です。

Aiprah (著), 河村 容治 (監修)
出版社 : エクスナレッジ (2019/3/13) 、出典:出版社HP

はじめに

この本は、インテリアデザイナーを目指して勉強をしている学生の方をはじめ、設計・デザイン事務所やインテリア関連会社に勤めて間もない新人の方などに向け、インテリア業界の全体像や仕事に必要な専門知識、表現スキル、デザイン業務の進め方など「仕事をするための押さえどころ」を体系的にまとめ、解説した本です。

一口にインテリアデザインといっても、住宅デザインや店舗デザインなどで業界が分かれているほか、デザインの対象も多種多様で手掛ける業務や専門度も会社によって異なっています。そのため、どこに就職すればよいのか、そのために何を身につける必要があるのかを自分で判断するのが難しいところがあります。また就職後は多くの知識や技術、経験が必要になるため自ら意欲的に学び行動することが大切ですが、何をどう学び、どのように行動すればよいか悩む人も少なくありません。

筆者は、インテリアスクールを卒業後、商業施設のインテリアデザインのディレクション業務や住宅リフォームの設計などを手掛け、現在は実務に則したCAD・CGの操作指導やデータ作成を行っており、インテリア業界での経験は30年以上になります。そのかたわら、大学やインテリアスクールで約18年間、講師として学生や生徒を指導しています。こうした中で、仕事と教育のつながりの大切さや後輩を育てるためにどのような支援が必要かについて考えるようになりました。

自分が経験したことや手掛けた業務を通して得た「学校では学びきれない知識やスキル」を体系的にわかりやすくまとめ、インテリアデザインの仕事の入口に誘導し、さらに先に進むための「道しるべ」にしたい——そういう思いで執筆したのがこの本です。学生や新人の方にこの本で学んでいただきたいのはもちろんのこと、企業の採用者や教育機関の指導者の方にも、学生や新人が身を置く環境を理解し、何をやるべきかを決めて行動に移すための「きっかけになる本」として扱っていただければ幸いです。

この本をまとめるにあたり、監修の河村容治先生をはじめ、快く資料提供やアドバイスをくださったデザイナーの先輩方、執筆に苦労していた部分を支えてくださった担当者や編集の皆様に心より感謝申し上げます。

2019年1月
Aiprah 藁谷 美紀

Aiprah (著), 河村 容治 (監修)
出版社 : エクスナレッジ (2019/3/13) 、出典:出版社HP

目次

はじめに
索引

Chapter 1|インテリアデザインの仕事
1-1 インテリアデザインの「対象」
1-1-1 「空間デザイン」と「プロダクトデザイン」
1-1-2 「住空間」と「商業空間」のデザイン
1-1-3 商業空間のデザイン要素
1-1-4 商業のさまざまな業種と業態
1-2 インテリアにかかわる業種・職種
1-2-1 インテリアにかかわる4つの業種
1-2-2 インテリアにかかわる職種
1-2-3 インテリアデザイナーの業務と必要な知識・資質
1-2-4 インテリアコーディネーターの業務と必要な知識・資質
1-2-5 インテリアスタイリストの業務と必要な知識・資質
1-2-6 インテリアにかかわる資格
1-3 インテリアデザインの具体的な業務
1-3-1 インテリアデザインの業務の要素と流れ
1-3-2 インテリアデザインに必要なスキル
COLUMN
照明デザイナーの業務と必要な知識
インテリアデザイナーとして意識することとは
実例 ● 商業施設インテリアデザインのプレゼンテーション資料

Chapter 2|インテリアデザインに必要な知識
2-1 インテリアを構成する要素
2-1-1 インテリアエレメントとは
2-1-2 家具—椅子
2-1-3 家具—テーブル
2-1-4 家具—収納
2-1-5 家具—ベッド
2-1-6 インテリアアクセサリー
2-1-7 店舗の什器
2-1-8 住宅設備
2-1-9 照明器具
2-1-10 ウインドートリートメント
2-2 インテリアの色彩計画
2-2-1 カラースキーム
2-2-2 色、素材、形の関係
2-2-3 イメージスタイル
2-2-4 インテリアの歴史と様式
2-2-5 色が見えるしくみ
2-2-6 彩色の基本原理
2-2-7 色の表現方法
2-2-8 配色と「感情効果」
2-3 インテリアの照明計画
2-3-1 全般照明と局部(補助)照明
2-3-2 直接照明と間接照明
2-3-3 照明の組み合わせによる効果
2-3-4 光源の種類
2-3-5 色温度と配光、演色性
2-4 寸法とモジュール
2-4-1 人体寸法
2-4-2 動作寸法と動作空間
2-4-3 生活空間と商業空間の動作空間
2-4-4 動作と行動の心理的要因
2-4-5 さまざまな物の寸法
2-4-6 モデュール
2-4-7 家具の大きさ
2-4-8 空間の大きさ
2-4-9 ユニバーサルデザインの寸法
2-5 インテリアの構造と仕上げ
2-5-1 躯体の構造
2-5-2 床の下地
2-5-3 壁の下地
2-5-4 天井の下地
2-5-5 建具の種類① 住宅などのドア
2-5-6 建具の種類② 住宅などの窓
2-5-7 建具の種類③ 商業施設などのドア
2-5-8 床の仕上げ① フローリング
2-5-9 床の仕上げ② カーペット
2-5-10 床の仕上げ③ 樹脂材床
2-5-11 壁の仕上げ
2-5-12 天井の仕上げ
2-6 インテリアの材料
2-6-1 木材
2-6-2 木材の構造と性質
2-6-3 加工木材とその種類
2-6-4 金属
2-6-5 プラスチック
2-6-6 ガラス
2-6-7 タイル
2-6-8 石材
2-6-9 塗装
2-7 インテリアデザインに関する法規
2-7-1 建築基準法
2-7-2 消防法
2-7-3 消費者関連法規
COLUMN
家具金物の種類
そのほかの西洋のインテリア様式
インテリアデザインでは必携の「色見本帳」
商品陳列棚の「ゴールデンスペース」
内装の化粧材「モールディング」
石材の表面仕上げ
その他の法規

Chapter 3|インテリアデザインに必要な表現技術
3-1 インテリアデザインの図面
3-1-1 インテリアデザインの図面と種類
3-1-2 インテリアデザインの製図ルール
参考資料 インテリア製図通則
3-2 インテリアデザインのパース
3-2-1 パースとは何か
3-2-2 バースの種類
3-2-3 パースの構図と添景表現
3-3 プレゼンボード
3-3-1 プレゼンボードの目的と種類
3-3-2 プレゼンボード制作の基本
3-4 デジタルツール
3-4-1 インテリアデザインで用いられるデジタルツール
COLUMN 色や影を付けた「ショードローイング」

Chapter 4|インテリアデザインを体験してみよう
4-1 シミュレーションを始める前に
4-1-1 シミュレーションの内容と流れ
4-1-2 シミュレーションの課題
4-2 ヒアリングとコンセプトメイキング
4-2-1 ヒアリングで要望や条件をより明確にする
4-2-2 コンセプトメイキングでデザインの方向性を具体化する
4-3 プランニング
4-3-1 ゾーニングを考える
4-3-2 フロアプランを考える
4-3-3 ライティングプランを考える
4-3-4 パースを作成する
4-4 プレゼンテーション
4-4-1 プレゼンテーション資料を作る
COLUMN 実際の業務でのヒアリングや調査の基本項目

■参考文献(順不同)
『インテリアコーディネーターハンドブック 統合版』(上・下巻)(インテリア産業協会著、インテリア産業協会刊)
『商店建築・店づくり法規 マニュアル』(商業建築法規研究会編、商店建築社刊)
『商業建築企画設計資料集成 第2巻 設計基礎編』(日本店舗設計家監修、商店建築社刊) 『原色 石材大辞典』(全国建築石材工業会監修、誠文堂新光社刊)
『初めて学ぶ 福祉環境(第三版)』(長澤 泰監修、市ヶ谷出版社)

■協力(順不同)
株式会社ノード/株式会社デコール/有限会社岡本好司設計室/コヤマケンタロウデザイン事務所/DNライティング株式会社/有限会社グローブ/株式会社遠藤照明/株式会社アイジェット/スガツネ工業株式会社/名古屋セラミックス株式会社/関ヶ原石材株式会社

■カバー・本文デザイン 坂内正景 (BannaiDesignRoom)
■本文イラスト 堀野千恵子
■編集協力 杉山梢
■印刷 図書印刷株式会社

Aiprah (著), 河村 容治 (監修)
出版社 : エクスナレッジ (2019/3/13) 、出典:出版社HP