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ビジネスパーソンに欠かせない“話す技術”
著者のカーネギーは、自らの話し方教室での講師経験を土台に、独自のスピーチ術を編み出しました。そこから『人を動かす』『道は開ける』などの歴史的ベストセラーを輩出しています。話す前の心構えから始まり、テーマの選び方、準備、始め方と終わり方まで、人の心を掴む話し方をするためのノウハウが紹介されています。
目次
第1章 勇気と自信を養う
◉1、よい話し手になろうという一途な執念を持つことからはじめる ◉2、話そうとする内容を知り尽くす ◉3、あえて自信ありげにふるまう ◉4、一にも練習、二にも練習
第2章 自信は周到な準備から
◉正しい準備の仕方 ◉失敗しようのないスピーチ ◉準備とはいったい何か ◉エール大学神学部長の賢明な助言 ◉リンカーンはどのように演説の準備をしたか ◉どうやってスピーチの準備をするか ◉余力の秘密
第3章 有名演説家はどのように準備したか
◉ある入賞スピーチの構成 ◉コンウェル博士のスピーチ構成法 ◉有名人のスピーチ構成法 ◉一人でメモと遊ぶ ◉スピーチをする時にメモは必要か ◉丸暗記は駄目 ◉アポマトックスでのグラント将軍 ◉リンカーンが「ひどい怠け者」と農民に思われたわけ
第4章 記憶力を増進する
◉なぜ桜の木に気づかなかったのか ◉リンカーンが音読したわけ ◉マーク・トウェインのメモなしスピーチの秘訣 ◉新約聖書ほど大部の書物を暗記するには ◉効果的な反復法 ◉ウィリアム・ジェイムズ教授による記憶力増進の秘訣 ◉名前の覚え方 ◉年号の覚え方 ◉スピーチの要点を覚えるには ◉万一、立ち往生した時 ◉記憶力を全面的に改善するのは無理
第5章 スピーチの成功に欠かせないもの
◉根気が肝心 ◉ひたすら取り組む ◉努力は必ず報われる ◉ワイルダー・カイザー峰の頂上を目指し て ◉勝利への意志
第6章 上手な話し方の秘訣
◉「話の届け方」とは ◉上手な話し方の秘訣 ◉自動車王フォードの助言 ◉人前で話す時、あなたはこういうことをしますか ◉1、重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う ◉2、調子を変える ◉3、話す速度を変える ◉4、重要なポイントの前後に間を置く
第7章 話し手の態度と人柄
◉聴衆を引きつける人と、引きつけない人との違い ◉服装が与える心理的影響 ◉グラント将軍の痛恨事 ◉話しはじめる前から、我々はすでに値踏みされている ◉聴衆を一カ所に固める ◉ポンド少佐、窓をたたき割る ◉光あれかし――汝の顔の上に ◉壇上には余計なものを置かないこと ◉来賓を壇上に上げない ◉席につく技術 ◉落ち着くこと ◉身ぶりの名前で教えられる愚かで滑稽な仕草 ◉役に立ちそうな提案
第8章 スピーチのはじめ方
◉“ユーモラスな話”でスピーチをはじめるのは要注意 ◉おわびの言葉ではじめてはいけない ◉好奇心をかき立てる ◉ちょっとした話ではじめてみる ◉具体的な例を引いて話しはじめる ◉何か品物を見せる ◉何か質問をする ◉誰か著名人が発した質問を話の出発点にしてみる ◉聞き手の最大の関心事と結びつくように話を持っていく ◉ショッキングな事実は注意を引きつける力を持っている ◉一見何げない出だしの効用
第9章 スピーチの終わり方
◉言おうとする要点をまとめる ◉行動を呼びかける ◉簡潔な、心からのほめ言葉 ◉ユーモラスな終わり方 ◉詩的な言葉の引用で締めくくる ◉聖書からの引用の威力 ◉話の最高潮 ◉足の爪先が地面に触れたら
第10章 わかりやすく話すには
◉たとえを用いて話をわかりやすくする ◉専門用語は避ける ◉リンカーンの話がなぜわかりやすかったか ◉視覚に訴える ◉ロックフェラーと硬貨の話 ◉大事なことは別の言葉で言い換える ◉一般的な例と具体的な例を使う ◉野生の山羊と張り合ってはいけない
第11章 聴衆に興味を起こさせる方法
◉硫酸はあなたとどんな関わりがあるか ◉人間がこの世で最も関心を持つ三つのこと ◉座談の名手になるには ◉二百万人の読者を獲得したアイディア ◉常に関心をとらえて離さないスピーチの題材 ◉具体的に話すこと ◉絵を目の前に浮かび上がらせるような言葉 ◉関心を引きつける“対照の妙” ◉興味は伝染する
第12章 言葉遣いを改善する
◉言葉の使い方についてのマーク・トウェインの秘訣 ◉あなたが使う言葉のかげにあるロマンチックな物語 ◉一つの文章を百四回書き直す ◉使い古された言いまわしを避ける
訳者あとがき
装幀 鷺草デザイン事務所