本当に使えるようになる多変量解析超入門 (知識ゼロでもわかる統計学)

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Rで直感的に理解する

膨大なデータを扱う上で、特徴や関係性を見出す必要があります。本書ではフリーソフトであるRを使って分析を進めていくので、実際に手を動かすことで理解し、知識を身につけることができます。初心者におすすめの1冊です。

加藤 剛 (著)
出版社 : 技術評論社 (2013/4/12)、出典:出版社HP

ご利用の前に必ずお読みください

本書は紙書籍『知識ゼロでもわかる統計学本当に使えるようになる多変量解析超入門」(ISBN978-4-77415630-9)を元に製作した電子書籍です。紙書籍とは一部レイアウトが異なります。
本書に記載された内容は、情報の提供のみを目的としています。したがって、本書を用いた運用は、必ずお客様自身の責任と判断によっておこなってください。これらの情報の運用の結果について、技術評論社および著者はいかなる責任も負いません。
本書記載の情報は、特に断りのない限り、2013年5月のものを掲載しております。ご利用時には変更されている場合もあります。特に、ソフトウェアはパージョンアップされる場合があり、本書での説明とは機能内容や画面図などが異なってしまうこともありえます。
以上の注意事項をご承諾いただいた上で、本書をご利用願います。これらの注意事項をお読みいただかずに、お問い合わせいただいても、技術評論社および著者は対処しかねます。あらかじめ、ご承知おきください。
本文中に記載されている製品の名称は、すべて関係各組織、各社の商標または登録商標です。

読者の皆様へ(Rのインストールのお願い)

1.本書では、Rとよばれる無料の統計ソフトウェア、特に、原則としてマウスクリックだけで操作できるRコマンダーというRのオプション機能を利用して、世の中に実際あるデータの分析をしながら多変量解析の基礎を学んでいきます。そのため、皆様にはインターネット上からRをダウンロードし、ご自身のパソコンにインストールしていただく必要があります。インターネットに接続できるパソコンをご用意ください。
2.Rのダウンロード方法、および、RとRコマンダーのインストール方法は、本書のサポートページに詳しい説明書が用意されています。次のようにして、本書のサポートページにアクセスしてください。
(1)YahooやGoogleなど、普段お使いの検索用ホームページを開いて、次の2つの語句を組にして検索を行ってください。
技術評論社サポートページ多変量解析超入門
(2)検索結果の上位(検索結果の1ページ目)に、次のような表現のリンクが見つかります。
サポートページ書籍サポート:本当に使えるようになる多変量解析超入門
このリンクをクリックすると、次のページにある図の表示を含むウェッブサイトにつながります。これが、技術評論社のホームページの中に設けられた本書のサポートページです。
【注意】下図はサポートページの試行版です。みなさんがご覧になるときは、デザインが若干変更されているかもしれません。
3.まず、Web版付録の「1.Rのダウンロードとインストール」にある3つのOSの選択肢から、ご使用になっているOSの上をクリックしてください(Windows7またはWindowsVista,Windows8,WindowsXP)。それぞれのOSのもとでのRのダウンロード方法を記した説明書(Web版付録1)が、閲覧およびダウンロードできます。その説明にしたがって、Rをダウンロードし、ご自身のパソコンにインストールしてください。
【参考】Rには、Windows版に加えて、MacOS版とLinux版もあります。MacOSやLinuxをお使いの方はコンピュータについてある程度の知識をお持ちだと思いますので、「Windows7またはWindowsVista」の説明を参考にして、Rのダウンロードとインストールを行ってください。
4.Rのインストールが終了したら、サポートページのWeb版付録「2.Rコマンダーのインストール」の上をクリックしてください。RにRコマンダーという機能(オプションパッケージ)を追加する方法を記した説明書(Web版付録2)が、閲覧およびダウンロードできます。その説明にしたがって、R上にRコマンダーの機能を組み込んでください。
5.RおよびRコマンダーの起動方法と終了方法についての説明書(Web版付録3)は、サポートページのWeb版付録「3.Rコマンダーの起動と終了」の上をクリックすると、閲覧およびダウンロードできます。

本書のサポートページ
ダウンロード
設定変更用ファイル
多変量解析デーカット

Web版付録の表示がリンクになっています。
1.Rのダウンロードとインストール
WindowsVista
・Windows7
・Windows8
・WindowsXP
2.Rコマンダーのインストール
3.Rコマンダーの起動と終了
4.データセットのダウンロード
WindowsVistaまたはWindows7
・Windows8
・WindowsXP
5.データの読み込みと呼び出し
5-1外部データファイルの読み込み
・Windows7またはWindowsVisa
・Windows8
・WindowsXP
5-2内部データの呼び出し
5-3保存したデータの呼び出し

はじめに

本書の目的は、心理、金融、経営、医療など、実社会の幅広い分野で利用されている多変量解析の初等的な方法の一部を、現実にあるデータの分析を実習形式で行いながら読者のみなさんに学んでいただくことにあります。
多変量解析の各種の分析方法は多くのデータ解析用ソフトウェアに組み込まれ、データを処理して何らかの結果を出すことは、かなり容易になりました。けれども、分析方法の仕組みに立ち入ると、途端に敷居が高くなります。理由は、線形代数、特に行列の性質が活用されていることにあります。線形代数を学ぶ機会をもたない、あるいは、もたなかった方々に対し、多変量解析のために行列の理論を一から学んでくださいと言うことは、正論ではあっても、現実問題としては酷なことです。

そこで、本書では、マウスクリックだけでほぼすべての操作ができるソフトウェアの助けを借りて、出力される図や数字の情報を極力活用し、分析方法の概略を数学に頼らないで説明することを意図しています。厳密な理論はひとまず脇においたとしても、何回か反復練習を行うことによって、「この分析方法でしていることは、およそこんな感じ」という感覚をつかむことができれば、分析方法に対する理解度や分析結果の解釈の仕方は変わってきます。読者の皆様にとって、本書が多変量解析のからくりを直感的に理解する一助になれば幸いです。
最後に、遅筆を重ねる筆者の入稿を辛抱強く待ち、的確な修正意見をくださった技術評論社の成田恭実さんに、厚く御礼申し上げます。また、本書と同じシリーズの著者である一橋大学大学院の横内大介先生と帝京大学の実吉綾子先生からは、ファイナンスと心理学のそれぞれの分野における多変量解析の実例の提供をいただきました。多変量解析の具体例についてのコラムを本書に付け加えることができたのは、両先生のおかげです。心より感謝申し上げます。

2013年4月
加藤剛(かとうたけし)

加藤 剛 (著)
出版社 : 技術評論社 (2013/4/12)、出典:出版社HP

目次

読者の皆様へ
はじめに
キャラクター紹介
第1章似たもの同士でデータを分類
1-1クラスタ分析
1-2樹形図ができるまで
1-3数字で見るクラスタ分析

第2章視点を変えてデータを観察
2-13次元散布図
2-2主成分分析
2-3主成分分析の仕組み

第3章原因と結果の関係を簡潔に表現
3-1相関関係と因果関係
3-2線形単回帰分析
3-3線形重回帰分析
3-4モデルのあてはめ

付録1データセットのダウンロード
付録2外部データの取り込み方
付録3内部データの呼び出し方
付録4 n個の変数を使った主成分分析の理論的背景

参考文献
索引
著者プロフィール

キャラクター紹介

アリマ先生
アルマジロ。哺乳類。
統計学のことならなんでも知っていて、統計学の生き字引と言われている。
データを変幻自在に操り、統計学の質問にならなんでもこたえてくれるので、慕われている。ときどきおっちょこちょいなところも見せる。

ねこすけ
ねこ。
最近新聞やテレビを見るようになり、数字、データ、統計に関心を持ち始め、いろいろなことに興味津々。
アリマ先生を慕い、弟子入りする。

アーミー
ミーアキャット。
ねこすけの友達。ねこすけに連れられ、アリマ先生のところに顔を出すもののいまいち統計にはなじめることができていない。しばらく長旅に出ていたようで、今回身なりも言葉づかいもすっかりかわって登場。いったい何があったか!?

加藤 剛 (著)
出版社 : 技術評論社 (2013/4/12)、出典:出版社HP