【最新!】語彙力を上げる、身につけるおすすめ本 – 大人・社会人のためのリスト

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大人の語彙力を学ぼう

さまざまな言葉を知り、それを使いこなせることで「語彙が豊富」といえます。語彙をボキャブラリー (vocabulary)とも言いますが、語彙力があると、その人は「教養や知性のある人」「思慮深い人」などと見られ、周囲のあなたに対する 扱いや対応が変わってくるはずです。そして、自分自身の誇りや自信にもつながることでしょう。今回は、社会人向けに揃えた語彙力の書籍を紹介します。どのような方面での語彙力を学びたいかで手にとってみるのが良いでしょう。

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出典:出版社HP

 

できる人の語彙力が身につく本: 一目置かれる“大人の伝え方”!(知的生きかた文庫)

知性・教養が滲み出る!言葉の奥深さを学べる1冊

ある言葉の意味だけでなく、その語源、使い方、他の表現までも書いてあるので、記憶に残りやすいようになっています。難しい字にはフリガナもあるので、非常に丁寧な作りです。
また、ビジネスシーン等で使いやすい言葉について解説するだけでなく、言葉を磨くための具体的な方法や心構え、何を意識して過ごすといいかについてのアイディアも紹介されています。

語彙力向上研究会 (著)
出版社: 三笠書房 (2017/7/22)、出典:出版社HP

はじめに

人間にとって一番のコミュニケーションツールは、何といっても言葉です。ところが、現代人は語彙力が低下しているといわれます。

語彙力とは、いろいろな言葉を知っていて、会話や文章で的確に使える力です。この力がある人は、自分の思っている ことを相手にしっかり伝えることができます。つまり、語彙力は自分自身をアピールする重要なツールにもなるのです。
資格をとったり、見た目の美しさを磨くには手間も時間もかかります。けれど、語彙力は「言葉を覚える」だけで簡単に身につき、繰り返し使うことで血となり肉となります。お金も時間もかけずに知性や品格を磨き、周囲からの評価も上がるのですから、ぜひ身につけておきたい力です。

語彙力が豊かになれば、周囲から一目置かれる伝え方ができるようになります。そのためにも、大いに本書を活用してください。

語彙力向上研究会

目次

はじめに
第一章 社会人として評価される語彙力の磨き方
◆人は「語彙力」で判断されている
◆語彙力が高い人ほど得をする
◆語彙力があると人間関係もスムーズに
◆語彙力の高い人がしている習慣
◆会話に知性と教養をにじませる人が成功する
◆難しい言葉をサラリと使えると評価アップ

第二章 ビジネスで使える、知性が輝く語彙
◆素封家 代々続く資産家の代名詞
◆舌戦 言葉と論理を武器にして勝つ
◆館実 情が厚くて誠実な人へのほめ言葉
◆仄聞 単なる噂好きとは違う
◆忖度 相手の気持ちを推しはかる
◆ご相伴目 上の人に可愛がられる一言
◆ご高名 最高ランクの知名度
◆ご厚情を賜り ビジネスの常套句として
◆不束者 慎ましい態度で好感度アップ
◆お膝送り 宴席で株を上げる気配り
◆鑑みる 決め言葉として使える
◆おいとま そろそろ失礼するとき
◆ご教示ください 教わるときは謙虚な気持ちで
◆胸襟を開く 胸の内を打ち明ける
◆やぶさかでない 否定なのか肯定なのか
◆推して知るべし 皮肉が少し混じっている
◆居住まいを正す 背筋も気持ちもシャンとして
◆折り紙付き 第三者の確かな保証がある
◆金字塔 ピラミッドから生まれた表現
◆下馬評 個人の勝手な当選予想
●知性がきらりと光る言葉
●すぐ使えるワンランク上の言葉
●日本語の奥深さを感じる言葉

第三章 日常会話に驚くほど深みが出る語彙
◆碩学 大学者を讃えるなら
◆上梓 書物を出版すること
◆県立 三つ巴の関係を表す
◆不調法 下戸 お酒が飲めない人のお助けワード
◆有り体に 相手との親密度も急上昇
◆胸突き八丁 この難所を越えれば
◆痛み分け 武士道精神で引き分けに
◆にべもない 「にべ」の正体は魚だった!
◆お為ごかし 心の裏側を見抜こう
◆釣瓶落とし 秋の夕暮れは早いから
◆昼行灯 役立たずの人物がいたとき
◆人身御供 昔は本当にあった怖い話
◆懐柔 したたかな知恵で丸め込む
◆野放図 いい評価ではない
◆般若湯 お坊さん御用達
◆乳母日傘 大切に大切に育てられました
◆十八番 大いに盛り上げたいときに
◆虚仮威し 見かけ倒しで終わる

第四章 気持ち・イメージが伝わる慣用句とことわざ
◆虎の尾を踏む 大きな危険と隣り合わせ
◆前車の轍を踏む 失敗は繰り返すもの
◆三味線を弾く 適当にごまかすときに
◆御輿を上げる やっと着手する
◆板につく ぎこちなさがなくなる
◆鬼籍に入る 死の婉曲的な表現
◆病背月に入る 抜け出せないほど熱中する
◆糊口をしのぐ その日暮らしのたとえ
◆鼻薬を嗅がせる ちょっとしたワイロを贈る
◆半量を入れる 芝居小屋のござが由来
◆酸鼻を極める 災害現場などの痛ましい様子
◆人間万事塞翁が馬 不幸な出来事が幸せの種に
◆頭が動けば尾も動く 上に立つ者が率先して
◆渇して井を穿つ 手遅れであるたとえ
◆肝に銘じる 反省の気持ちを重く表す
◆昔取った杵柄 かつて身につけた得意技
●間違いやすい慣用句・ことわざ
●行動を表す慣用句・ことわざ
●ワンランク上の慣用句・ことわざ
●知性を感じさせる慣用句・ことわざ

第五章 うっかり間違えると恥をかく語彙
◆取りつく島もない 「ひま」か「しま」かで大違い
◆幸先が良い 悪いことにも使える?
◆ゲキを飛ばす やる気のない部下にカッを入れる?
◆おもむろに 早いのか、ゆっくりなのか
◆破天荒 大胆で型破りな人物?
◆敷居が高い 高級すぎて行けない?
◆なおざり、おざなり 「いい加減」という意味では同じだが
◆姑息 もともとの意味は「卑怯」ではない
◆さわり 歌の出だしと思われがち
◆失笑する 笑っていいのか、悪いのか
◆気が置けない人油断できない人?
◆潮時 使うのは引き際だけに限らない
◆手をこまぬく 準備している、のではない
◆天地無用 逆さにすると大変なことに
◆号泣 本当の意味を知っている?
◆煮詰まる 困った事態として誤用しがち
◆琴線に触れる 感動の気持ちを表す
◆舌つづみ 「つづみ」か「づつみ」か
◆うろ覚え 「うる」か「うろ」か
◆情けは人のためならず 結局、誰のため?
◆袖振り合うも他生の縁 緑の多い・少ないではない
◆海千山千 ほめ言葉に使うと危険!
◆上を下への 階段を上り下りすること?
◆汚名返上 返上したいのは、汚名か名誉か
◆辛党 辛いもの好きと勘違いしがち
◆君子豹変 いい人が急に変わるなんて?

第六章 気持ちや様子がピタッと伝わる語彙
◆うとましい やたらとしつこい人に対して
◆すげない 冷たい態度をとられたら
◆あらかた ほとんど全部を表したいとき
◆あられもない 女性として恥ずかしい
◆いわくつき 良くない事情があること
◆面映ゆい 頬がポッと赤らむ言葉
◆鳴り物入り 何かと派手な宣伝
◆人心地 緊張がほどけてホッとする
◆つつがない 病気もせず、元気なこと
◆尾籠な話 下ネタを話す前にこの一言を
◆印ばかりのもの 手土産を渡す折に
◆砂を噛むよう 味気なさを感じたら
◆ひとしお より一層のニュアンスで
◆のるかそるか ここ一番の大勝負に出る
●使ってみたい粋な言葉
●ちょっとコミカルな言葉
●日本語の美しさを感じさせる言葉
●覚えておきたい三字熟語

第七章 上手に使うと評価が上がる四字熟語
◆呉越同舟 敵同士が助け合う
◆高論卓説 すばらしい意見をほめるときに
◆面目躍如 持ち味を活かして活躍する
◆粒粒辛苦 努力を地道に重ねる人に
◆朝令暮改 指示が目まぐるしく変わる
◆乾坤一擲 命運を左右する転換点
◆挙拳服牌 人の教えを心に深く刻む
◆堅忍不抜 何事にも動じない堅い意志
◆鶏口牛後 小さな集団のトップになれ
◆金科玉条 信条として守るべきもの
◆夜郎自大 それほど威張れる根拠は?
◆率先垂範 指導者がとるべき姿勢
◆捲土重来 リベンジの絶好の機会
◆臥薪嘗胆 屈辱の日々に執念で耐える
●読み間違えやすい四字熟語
●書き間違えやすい四字熟語
●ほめるときに使いたい四字熟語
●励ますときに使える四字熟語
●喜びを表す四字熟語
●自然を表す四字熟語
●力がみなぎる四字熟語

本文DTP/フォレスト

語彙力向上研究会 (著)
出版社: 三笠書房 (2017/7/22)、出典:出版社HP

大人の語彙力が使える順できちんと身につく本

使いやすい語彙から学べる

本書では、言葉、意味、例文、解説が1セットになっていて、1単語につき1~2ページでまとめられています。また、各単語に使いやすさのレベルが5段階でつけられているので、使いやすい語彙から学べるのが本書の特徴です。

吉田裕子 (著)
出版社: かんき出版 (2017/7/12)、出典:出版社HP

はじめに

裸の王様にならないために

あなたは語彙力に自信がありますか? きっと、いくらかの不安があるからこそ、この本を手に取ったのではないでしょうか。
表現力が足りないせいで、思っていることがうまく伝わらない気がする……。
自分が何気なく使っている言葉は、実は間違っているのでは?
言葉の引き出しが少なくて、バカっぽく見られているかもしれない。
そうした不安を持つ人は大勢います。正しい日本語を確かめたい、たくさんの言葉を知りたい。そんな思いから、本書のように日本語や語彙力をテーマにした本をお読みになるのではないかと思います。
子どもであれば、多少、言葉が間違っていても、ご愛嬌ですまされます。若者であれば、やや崩れた言葉づかいでも、笑って注意される程度で終わります。では、大人は?
たとえば、五十代になっても「マジで」ばかり言っている人や、「愛くるしい」「可憐」「清楚」などと表現すべきことをすべて「かわいい!」のひと言ですましてしまう大人を見て、どう思いますか?
少なくとも、知性や品性を感じることはないでしょう。
いい年になると、言葉に関して注意を受ける機会は減ります。
年下の人や部下・後輩が注意してくることはないでしょうし、目上の人だって「この年齢までこんな言葉づかいだったなら、もう変わらないだろう」とあきらめて、わざわざ注意などしません。はっきりと言葉や態度に出さなかったとしても、内心ではあきれ、軽蔑しているものです。そして、本人は注意されないのをいいことに、乱れた言葉づかい、幼稚な言葉づかいを続けるのです。まるで裸の王様状態ですね。傍から見れば、最も恥ずかしい状況です。裸の王様になりたくないなら、定期的に自分の言葉を見直し、年齢や経験・立場に応じて使う言葉を磨くことが必要です。

語彙力に関する二つの罠

言葉を磨くアプローチとして、本書では語彙力を高めることを提案します。同じ内容を言葉にするにしても、年齢や相手、状況に応じて、格の高い表現を用いたほうがいい場合があります。たとえば、「頑張ります」よりも「精進いたします」と宣言するほうがふさわしい場面があります。「すみません」よりも「申し開きもできません」と謝罪するほうが、反省の色がにじむことだってあるでしょう。言い方の引き出しを増やし、語彙力を高めていれば、仕事でもプライベートでも、まわりの人から一目置かれる存在になることが可能です。

ただし、語彙を広げ、正確な言葉づかいをしようとする際、陥りがちな二つの残念パターンがあるので、注意が必要です。
一つは、にわか敬語の就職活動生状態です。就職活動の際、それまで敬語や接遇用語を使ってこなかった学生が、急に言葉づかいを正そうとして、不自然になっていることがあります。やたらと「御社」を連発したり、面接官への挨拶で「お目通りが叶い、恐縮至極に存じます」などと、いったいいつの時代の手紙なのかと思うような、堅苦しい言葉づかい をしたりするのです。

慌ててマニュアルを暗記したのでしょう。言葉が自分のものになっておらず、それこそ「身についていない」状態です。そのため、面接での定番の質問にはすらすらと答えられるのに、少しひねった質問になると、言葉がたどたどしくなってしまうのです。
ここであなたにお伝えしたいのは、「言葉やその意味を、表面的に覚えるだけでは足りない」ということ。言葉の本質をおさえたうえで、自分のものとして柔軟に使いこなせるようになってはじめて、真に「語彙力を培った」ということができます。

もう一つの残念なパターンが、格言引用癖のあるおじさん状態です。「論語」を読むと、「論語」の格言を朝礼で引用する。大河ドラマに熱中すると、ドラマの台詞を部下との会話で口にしてみる。新しい知識をひけらかしたくて、すぐに引用するおじさん……あなたのまわりにいませんか。語彙習得も、そうした知識自慢に陥りかねません。故事成語などを学ぶことは素晴らしいことですが、だからといって、気の置けない相手との昼食時に、
「身内に甘いのはだめだね、泣いて馬謖を斬るって言うだろう?」 などと言うと、まわりはしらけてしまいます。
言葉は使いどころが肝要です。学んだものを闇雲に披露すればいいわけではありません。状況や、相手と自分の年齢、立場などをふまえ、適切な言葉を選ぶことが必要です。

「認知語彙」と「使用語彙」

言葉の知識には、二つの段階があります。
まず、文章の中で見れば、何となく意味がわかる「認知語彙」。語彙の数え方によっても語彙数は変わってきますが、一般に日本人の大人には、この認知語彙が数万語あるとされています。

一方で、実際に自分の発言や文章の中で使いこなすことのできる言葉の範囲を「使用語彙」といいます。使用語彙の数は、認知語彙の三分の一から五分の一程度だといわれています。実は、この二種類の語彙をバランスよく増やすことが、語彙力のある知的な大人への近道です。

そもそも認知語彙の少ない人は単語数を増やさなくてはいけません。しかし、認知語彙ばかりに力を注ぐと、ただ雑学 的な知識が増えるだけです。身につけたいのは、日常のさりげない言葉に知性を感じさせるような、大人の語彙力です。それには、使用語彙を増やすこと、つまり、本当にわかっている言葉を増やすことが欠かせません。

本当にわかっている、とは少し抽象的な言い方ですが、別の言い方をすれば、手ごたえをもって理解しているということです。言葉の語源や由来、ニュアンスなどを理解し、どのような状況で使うのが妥当なのかを実感し、適切な文脈で使うことができる状態をいいます。意味の三択クイズで正解することがゴールではありません。

本書が目指す「大人の語彙力」

本書では、一つひとつの言葉に対し、それを本当に使いこなす(=使用語彙に加える)ための詳しい解説をつけました。辞書的な意味だけでなく、例文、由来、どういった状況なら使えるか、類似の表現とは何が違うかなどを詳しく説明 しています。また、本書で紹介する言葉は、使えるシーンや難易度を考慮して「使える順」に配列し、五段階評価もつけています。大学生や若手社会人はまず★五つを自分のものにすることを目指してください。三十代、四十代以上の方は★三~四つが使えるようになるとよいでしょう。★一~二つは、あらたまった文章・スピーチ向けですが、いざというときのために、少なくとも知っている状態(認知語彙)にはしておきましょう。

言葉は、世の中をとらえる窓です。言葉を知ることは、その言葉が背負う価値観、気づかいなどを知ることでもあります。本書で取り上げた表現にも、謙虚さや思いやり、誠実さを感じられるものが多くあります。それらを深く学ぶことは、単なる言葉の習得を越え、ビジネスや人づきあい、自己研鑽をしていくうえで、大いに役立つはずです。
本書を読むことが、正しい日本語知識を習得するのみならず、あなたの心のひだを増やし、より豊かな人生を送ることにつながれば、著者としてこのうえない喜びです。

二〇一七年七月
吉田裕子

吉田裕子 (著)
出版社: かんき出版 (2017/7/12)、出典:出版社HP

目次

はじめに
この本の使い方

第1章 仕事がなめらかに進む挨拶の定番表現
01 おそれいります
02 心待ちにする
03 お足もとの悪い中
04 ひとかたならぬ
05 有終の美
06 身に余る
07 趣向を凝らす
08 心ばかりの
09 お粗末さまでした
10 僭越ながら
11 はなむけ
12 肝煎り
13 鋭意
14 お引き立て
15 お相伴にあずかる
16 末席を汚す
17 相成りました
18 ひとかどの
19 ご指導ご鞭撻
20 忌憚のない
21 お運びくださいました
22 つつがない
23 相身互い
24 幸甚に存じます
COLUMN1| 実は『論語』にある言葉 その1

第2章 さりげなく人を立てる表現
25 あやかる
26 圧巻
27 おかげさまで
28 たしなむ。
29 奥ゆかしい
30 みずみずしい
31 板につく。
32 懐が(の)深い
33 堂に入る
34 筋金入り
35 草分け
36 心づくし
37 金字塔
38 真骨頂
39 珠玉
40 雲泥の差
41 お株を奪う
42 遜色ない
43 私淑する
44 慧眼(炯眼)
45 眼福
46 通暁
47 矜持
48 謦咳に接する
COLUMN2| 実は『論語』にある言葉 その2

第3章 反省を真摯に訴える表現
49 面目ない
50 身のほどをわきまえず
51 申し開きのできない
52 襟を正す
53 気を揉ませる
54 しがらみ
55 断腸の思い
56 不徳のいたすところ
57 かまける
58 忸怩たる思い
59 うかつ
60 粗相
61 のっぴきならない
62平に
COLUMN3| 時候の挨拶はもうこわくない!

第4章 文書・メールでよく使われる表現
63 ご自愛ください
64 一身上の都合」
65 教示
66 厚情
67 平素
68 愛顧
69 拙
70 万障お繰り合わせのうえ
71 笑覧
72 踏襲
73 腐心
74 清祥
75 寛恕
76 畏友
77 上梓
78 恵投
COLUMN4| 語彙力が試される漢字の「読み」

第5章 伝統をふまえた日本ならではの表現
79 花道
80 土壇場
81 しのぎを削る
82 手塩にかける
83 土俵際
84 独擅上・土壇場
85 お隠れになる
86 正念場
87 二の句が継げない
88 来し方行く末
89 糊口をしのぐ
90 お福分け
91 しゃちほこばる
COLUMN5| 含蓄の深い四字熟語に人生を学ぶ

第6章 言いにくいことを穏やかに伝える表現
92 あいにく
93 手前味噌
94 お手やわらかに
95 亀裂が入る
96 お汲み取りください
97 不躾
98 精彩を欠く
99 おこがましい
100 したり顔
101 老婆心
102 手あかのついた
103 沽券にかかわる
104 お戯れ
105 語弊
106 差し出がましい
107 折り行って
108 言わずもがな
109 寡聞にして
110 拙速に過ぎる
111 あられもない
112 膠着状態
COLUMN6| 歴史から生まれた言葉

第7章 大人なら知っておきたい表現

本来の意味から変化した言葉
113 (議論が)煮詰まる
114 破天荒
115 姑息
116 こだわる
117 御の字
118 潮時
119 白羽の矢が立つ
120 垂涎
121 穿った見方
122 やぶさかでない
123 微妙
124 確信犯

目上の人には使えない言葉
125 上手
126 ご苦労さまでした
127 そつ(が)ない
128 したたか
129 智る
130 一筋縄ではいかない
131 お見それしました
132 頑張ってください

間違いやすい言葉
133 胆(肝)に銘じる
134 琴線に触れる
135 この親にしてこの子あり
136 敷居が高い
137 しめやかに
138 すべからく
139 世間ずれ
140 双璧
141 他山の石
142 体よく
143 なおざりにする
144 二つ返事
145 眉唾もの
146 耳ざわり
147 役不足
148 やおら
149 奥さん
150 流れに棹さす
151 佳境
152 お力添え

ビジネスシーンで見聞きするカタカナ用語
153 ニッチ
154 フレキシブル
155 アウトソーシング
156 キャパシティ
157 ダイバーシティ
158 コミットメント
159 コンセンサス
160 フィックス
161 プライオリティ
162 アジェンダ
163 クロージング
164 コンプライアンス
165 サマリー
166 シナジー
167 ブラッシュアップ
168 ブルーオーシャン
169 ブレインストーミング (ブレスト)
170 マイルストーン
171 リスクヘッジ
172 リテラシー

あらたまった場で使われるかたい表現
173 忖度
174 退転
175 可及的速やかに
176 割愛
177 如何ともしがたい
178 鑑みる
179 粛々と
180 喫緊
181 遅滞無く
182 顛末
183 励行
184 目下

吉田裕子 (著)
出版社: かんき出版 (2017/7/12)、出典:出版社HP

大人の語彙力が面白いほど身につく本 (青春新書プレイブックス)

間違いやすい日本語辞典

日本語には読み間違い、書き間違い、勘違いしやすい語彙が多々あります。本書では、そういった語彙を取り上げ、正しい用法が記載されている辞書的一冊になっています。加えて、4~6章ではテーマ別で単語が記載されているので、新たに語彙力を増やすこともできます。

話題の達人倶楽部 (編集)
出版社: 青春出版社 (2017/1/28)、出典:出版社HP

はじめに

あなたの人生を変える語彙力の「教科書」です!
「逃す」――あなたは、この言葉をどう読むでしょうか?
「にがす」と読むのは間違いで、正しくは「のがす」。
「にがす」と読むのは「逃がす」のほう。そのため、「逃がした魚は大きい」ということわざは、「逃がした」が定型であるため、「にがした」と読まなければなりません。

もう一つ。あなたは「ひざまずく」を漢字でどう書くでしょうか?
「膝まずく」と書くのは間違い!
この言葉には「跪く」という,専用の漢字があるため、「膝」だけを漢字にすることはできないのです。
この「ひざまずく」という言葉が危険なのは、「蛇」という漢字が常用漢字外であるか らでしょう。学校で習うことがないため、「ひざまずく」を、膝まずく、と書いてはいけ ないことを知る機会もないまま、大人になる人が多いということのようです。

というように、身近な言葉にも危険なポイントが潜んでいるのが、日本語という言葉。
読み方でいうと、「小人数」は「しょうにんずう」ではありませんし、「楔形文字」を
「きっけいもじ」と読んではダメ。書き方では、「あくどい」を「悪どい」、「ちりばめる」を「散りばめる」と書くのも誤りです。なぜ、間違いになるかは、後ほど本文でご紹介しましょう。

この本では、そうした危険な言葉を含め、日本語に関する知識を満載しました。とりわ け、前半の1章から3章にかけて、「間違いやすい言葉」を多数紹介したのは、”大人の語彙力、と呼べる力を身につけるには、まずは言葉を正しく使う必要があると思うからです。

この本が、○×判定の第一の根拠としたのは、日本政府が示している3つの指針。
「常用漢字表」「現代仮名遣い」「送り仮名の付け方」という3つの内閣告示です。
これらは、正しい日本語”を強制するものではありませんが、官公庁、マスコミ、教育現場は、お おむねこれらのガイドラインに従っています。

本書では、これらの指針に基づき、新聞やテレビがその言葉をどのように使っているか、あるいは辞書がどのように扱っているかなどを総合的に考慮し、○×の判定を行いました。×をつけた言葉は明らかな誤用と認められるもの。ときおり、△をつけたのは、本来は誤用であっても現在は慣用化しているなど、明白な間違いとはいえなくなっている言葉です。
そして、本書では、4章以下で、より実践的な「できる大人なら、知っておきたい語彙」を紹介しました。「ビジネスで交渉したり、謝ったりするのに便利な日本語」、「一言で文章の格調を上げる言葉」、「いまどきの大人なら心得ておきたいカタカナ語」、「文章を面白くするための比喩や逆説の作り方」等々です。

というわけで、本書はいわば、できる大人になるための~日本語のセレクトショップ。
あなたの語彙力を一層アップするために、お役立ていただければ幸いに思います。

2017年1月|
話題の達人倶楽部

話題の達人倶楽部 (編集)
出版社: 青春出版社 (2017/1/28)、出典:出版社HP

目次

Step 1 言葉を正確につかむのが、語彙力の基本です

1 間違えても、誰も指摘してくれない言葉
簡単なのに、誰もが読み間違える日本語
新人アナウンサーが一度は間違う落とし穴
これをきちんと読めるのが、語彙力のある人①
これをきちんと読めるのが、語彙力のある人②
日本人ならきちんと知っておきたい和風の漢字
正確に使いたい普段づかいの日本語
丁寧に使いたい普段づかいの日本語

2 意味の取違えが思わぬ誤解をまねく言葉
「国語に関する世論調査」で話題になった言葉①
「国語に関する世論調査」で話題になった言葉②
その「言葉」の使い方は、大人のタブー
まわりに違和感をもたれる「言葉」の使い方
一見、間違いがなさそうだから危険な言葉

3 この「重複表現」だけには気をつけよう!
「ビジネス」で誰もが一度は間違える重複表現
間違えたままになってしまう「食べ物」の重複表現
身近なだけに気をつけたい「日常会話」の重複表現
正しくおさえたい「日常会話の重複表現」

4 知ってるだけで「知性」がにじむ語彙,
「できる大人」が間違えてはいけない地名
学校で習ったときとは変わっている歴史用語
変わりつつある、あの「偉人」の名前

5 大人なら「ニュース」の語彙をきちんと使える:
ニュースでよく聞くあの言葉の本当の意味は?
社会の言葉には外から見えない裏がある

6 自信を持って正しく言えますか?
事情があって「呼び方」が変わった言葉
いつのまにか「呼び方」が変わった言葉

Step 2 その「書き間違い」、語彙力を疑われます

1 「書き間違い」をしないのが語彙力養成のコツ
できそうなのに、なぜか書くと間違う言葉①
できそうなのに、なぜか書くと間違う言葉②
うっかり書き間違えると「大問題」になります①
うっかり書き間違えると「大問題」になります②
一瞬で書き間違いを指摘できれば自慢できます①
一瞬で書き間違いを指摘できれば自慢できます②
基本動詞なのに、書き間違えてしまう漢字
よく使うから、絶対に間違えたくない言葉①
よく使うから、絶対に間違えたくない言葉②

2 日本語のプロたちをも悩ます書き間違いの話
日本語の達人でも意外に間違える落とし穴①
日本語の達人でも意外に間違える落とし穴②
日本語の達人でも意外に間違える落とし穴③
「会話」はともかく、これを文章に書いてはいけない!
ライターを一度は泣かせる危険な日本語
途中で変換すると痛い目にあう四字熟語①
途中で変換すると痛い目にあう四字熟語②
この書き間違いは校正者も見落としてしまう①
この書き間違いは校正者も見落としてしまう②
この書き間違いは校正者も見落としてしまう③
カタカナ語の書き間違い―基本のポイント
カタカナ語の書き間違い―誰もがはまるポイント
カタカナ語の書き間違い―自慢できるポイント
「お決まり表現」を勝手に書き換えてはいけない①
「お決まり表現」を勝手に書き換えてはいけない②
「お決まり表現」を勝手に書き換えてはいけない③

Step 3 語彙力アップの鍵は「言い間違い」をしないことです

1 知らずに恥をかいている言い間違い
こんな言い間違いをしていませんか?①
こんな言い間違いをしていませんか?②
言葉の使い方がなぜヘンかわかりますか?①
言葉の使い方がなぜヘンかわかりますか?②
言い間違いをそのままにしておくのは危険です①
言い間違いをそのままにしておくのは危険です②

2 どうして、これを言い間違える人が多いのか
聞き間違えると、言い間違える日本語―基本編
聞き間違えると、言い間違える日本語―標準編
聞き間違えると、言い間違える日本語―ハイレベル編
慣用句、成句……間違いやすい定型表現①
慣用句、成句……間違いやすい定型表現②

Step4 あらたまった言葉を使えれば、大人として一人前です

1 大人っぽい表現ができる人の共通点
「言葉を知っている人」がさりげなく使うキーワード
格調を高くするには「ご」がつく言葉を使う
「交渉」「会議」で使えるようにしたい慣用句
「謝る」ためには絶対に知っておきたい慣用句
公の席で、他人を持ち上げるときの四字熟語

2 言葉の「大人度」を高める練習をしてみよう:
あらたまった言葉に一瞬で変換できますか

3 使いこなすと「教養がある人」に“認定”される言葉
あなたの「教養」が試されるキーワード①
あなたの「教養」が試されるキーワード②
あなたの「教養」が試されるキーワード③
たったひと言でインテリっぽく見えるキーワード①
たったひと言でインテリっぽく見えるキーワード②
たったひと言でインテリっぽく見えるキーワード③
ネガティブな言葉を高尚に見せかけるコツ
近ごろよくきくあの言葉を正しく使うコツ

Step5 カタカナ語を「武器」にすると語彙力は面白いほど上がります

1 カタカナ語で表現力がグンとアップする
カシコい印象をあたえる教養のカタカナ語
時代の最先端にいるように見せかけるカタカナ語
仕事で絶対に欠かせないカタカナ語
ビジネスパーソンなら意味をおさえたいカタカナ語

2 ワンランク上のカタカナ語を使いこなそう
「経済誌」でなにかと話題のカタカナ語
「政治に強い人」なら絶対に外せないカタカナ語
知的なにおいを漂わせることができるカタカナ語
文化への造詣の深さを演出できるカタカナ語

Step 6 言葉の使い方が魅力的な人は上手に「たとえ」を使っています。

1 誰でも上手に「比喩」を使うことができる
「人」や「職業」にたとえる
「身近なもの」にたとえる
「体」を使ってたとえる
「天気」「気象」を使ってたとえる
「地図」「地理」「地形」を使ってたとえる
「動物」「植物」にたとえる
「文化」「芸術」を使ってたとえる 人でないものを「人」にたとえる―擬人法
「言葉」を上手に形容する方法
「感情」「気持ち」を上手に形容する方法
まわりの「環境」を上手に形容する方法

2 言葉を知っている人の「逆説」「対句」の技術
読者の関心を引きつける逆説表現
話し相手の注意を引きつける対句表現
「お決まり表現」をあえてズラして使うテクニック
「意外性のある表現」の作り方

カバーイラスト■tinbee/shutterstock.com
DTP■フジマックオフィス

話題の達人倶楽部 (編集)
出版社: 青春出版社 (2017/1/28)、出典:出版社HP

レベル選択式大人の語彙をあと1000増やす本

自分のレベルに合わせて学べる

本書は、各メディアや一般書籍、高校・大学受験の現代国語などから抽出された3553の難語が、レベル1~3に分けられて収録されています。単語と意味のみに絞って記載されている単語帳のような構成になっているため、効率よく語彙を増やしたいという方におすすめの一冊です。

福田尚弘 (著), まつだしょうご (イラスト)
出版社: アーバン出版局 (2018/8/3)、出典:出版社HP

はじめに

この本は、語彙力を「効率的」に強化することを目的として作られたものです。 「日常生活・社会生活における、様々な場面に応じた言葉の知識を多く身につけておく ことによって、理解力と伝達力は大きく広がって行きます。
語彙不足を「コミュニケーションのブレーキ」とさせな いために、そして語彙を増やして世界を広げるために、本書のご利用をお勧めします。
福田尚弘

・各メディアや一般書籍の他に、高校・大学受験の現代国語などを抽出対象とした、3553の難語が収録されています。
・語句は、出現頻度と重要度によって、四段階のレベルに分けられています。

使い方(例)
・自分に合ったレベルを選択し、それを中心として学習を進める方法をお勧めします。
・選択したレベル以外のレベルに、並行的に目を向けることもお勧めします。
→下位のレベル・・・再確認のため
→上位のレベル・・・発展的な知識のため

英語について文脈によって変化する可能性 がある冠詞(a,the)やbe動詞、所有代名詞(one’s)等は基本的に省略されています。
[例] 暗転 a change for the worse change for worse

福田尚弘 (著), まつだしょうご (イラスト)
出版社: アーバン出版局 (2018/8/3)、出典:出版社HP
[レベル1~3] 5~266 ページ
[基本中の基本レベル] 267 ~ 318 ページ

 

福田尚弘 (著), まつだしょうご (イラスト)
出版社: アーバン出版局 (2018/8/3)、出典:出版社HP

できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方

シーン別で語彙を身につける

本書では、シーン別で使える有効フレーズと注意ポイントが記載されているので、自分が語彙力を増やしたい場面に合わせて学習することができます。また、本書の後半では、間違いやすい表現や、ビジネス語彙なども取り上げられているので、新たに語彙を増やす目的で使っていただくことも可能です。

山口 拓朗 (著)
出版社: PHP研究所 (2018/7/24)、出典:出版社HP

はじめに

「気のきいた言葉がパッと出てきません」
「幼稚な言葉、くだけた言葉ばかり使ってしまいます」
「正しい敬語の使い方がわかりません」
「『社会人らしい言葉を使え!』と上司に怒られました」
「難しい言葉が飛び交う会話についていけないときがあります」
「語彙が少ないせいで、人と話すときに引け目を感じてしまいます」
あなたにも似た悩みがあるのではないでしょうか? これらの悩みを要約するとこうなります。
「正直、語彙力が乏しくて困っています」
もしかすると、すでにあなたは語彙力がないことによる“実害”を感じ始めているのではないでしょうか。
人は「言葉」でものを考えています。
人は「言葉」で思考を深めています。
人は「言葉」で知性や教養を育てています。
人は「言葉」で想像力や創造力を養っています。
人は「言葉」で人と意思疎通を図っています。

「言葉」とは「語彙」のこと。知っている語彙や使える語彙 が少ないと、私たちは「ものを考えること」も、「知性や教 養を育むこと」も、「いいアイデアを生み出すこと」も、 「他人の気持ちを理解すること」も、ままならなくなります。
もちろん、限られた語彙では、人とのコミュニケーション にも支障を来しかねません。深い話や複雑な話についていけ なくなるほか、自分の考えや思いを正確に伝えることができ ず、その結果、同意や賛同、共感も得られにくくなります。 「言葉のつたなさ」や「表現力の乏しさ」が、仕事をするうえでどれだけ大きな“足かせ”となるか……あなたはもう薄々 気づいているのではないでしょうか。

だからといって、闇雲に語彙やフレーズを増やしましょう、と言いたい訳ではありません。なぜなら、社会人であるあなたが語彙力を身につける目的は、自己満足のためでも、 暗記テストでいい点数を取るためでもないからです。
ずばり、大事なのは「知識としての語彙力」ではなく、仕 事の現場で使える「実践としての語彙力」です。断言します。社会人としていい仕事をしたいのであれば、最低限の語 彙力を身につけておかなければいけません。
コミュニケーションが重視される今の時代に、「語彙が少 ない」や「言葉がつたない」「状況に応じて適切な言葉を選 べない」などのハンデを背負うことは、右足と左足にそれぞれ5kgの“重り”を付けながらフルマラソンを走るようなもの です。つまり、その道中はひたすらキツいはずです。

安心してください。本書で扱う言葉は、ビジネスシーンで の使用頻度が高いものに絞っています。基本的かつ実践的な 語彙・フレーズを最短距離で身につけたい人にとって“渡り に船”(第5章の「Scene5 ビジネスで使えることわざ」参 照)となるでしょう。第3章では、多くの社会人が苦手にし ている「敬語フレーズ」も紹介しています。
もっとも、いくら立派な語彙や敬語をたくさん知っていて も、「その場の空気」をつかみ損ねれば、「伝わらない」 「誤解される」「怒りを買う」などの悲劇を招きかねませ ん。「その場の空気」とは“相手の立場”“相手との関係 性”“その場の状況”などを含むTPO(第5章の「Scene6 ビジ ネスで使うカタカナ語」参照)のことです。
TPOに応じて、さり気なくも的確に、気のきいた語彙・フ レーズをくり出すことができる。そういう人こそが、人と上 手にコミュニケーションをとりながら、仕事で成果を出せる 人ではないでしょうか。

筆者は編集&ライター出身の人間であり、言語学者でも日 本語の研究者でもありません。重箱の隅をつつきながら、 「語源の正確性」を追究したり、「言葉の正誤」を明らかに したりする気は毛頭ありません。
本書の目的は、ただひとつ。読者であるあなたに、仕事の 現場で使える語彙・フレーズを増やしてもらうことです。ポ イントはあくまでも“実用”です。

その目的を達成するためには、あなたの努力も必要です。 本書を読み終えたら(あるいは、読み進めながら)、本書で 紹介する語彙やフレーズを積極的に使ってみてください。

語彙とフレーズを積極的に使うことによって、あなたのビ ジネスパーソンとしての資質は飛躍的に向上していきます。 周囲の人たちと円滑なコミュニケーションが図れるようになり、好意や信用も集まりやすくなります。
また、知性と教養が強化されて、発想力はもちろん、スピーチ力や文章力も磨かれていきます。気づいたときには、世 の中を見渡すあなた自身の視野も驚くほどに広がっていることでしょう。そうそう、家族関係や友人関係、恋愛関係な ど、プライベートでも驚くような変化が見られるかもしれません。

何よりも、語彙やフレーズを自在に使いこなすことによって、あなた自身の深いところから、えも言われぬ“自信”が湧 いてくるはずです。そんな“新しい自分”との出会いも、どうぞ楽しみにしていてください。
さあ、準備はいいですか? できる人が使っている「大人 の語彙力&モノの言い方」を身につけて、仕事と人生の可能 性を切り開いていきましょう。
山口拓朗

山口 拓朗 (著)
出版社: PHP研究所 (2018/7/24)、出典:出版社HP

CONTENTS

はじめに

第1章場面に応じて気持ちを伝える
頻出!キラーフレーズ集
Scene 1 あいさつをする
初対面でのあいさつ/久しぶりのあいさつ/いつもお世話になっている方へのあいさつ/別れ際のあいさつ
Scene 2 相手を気遣う
体調などを気遣う1/体調などを気遣う2/懸念を示す
Scene3 お礼を伝える・喜びを伝える
お礼を伝える/お礼を伝える2/お礼を伝える3/来てくれたことに感謝する/喜びを伝える
Scene 4 ほめる・祝福する
ほめる/祝福する1/祝福する2
Scene 5 承諾する。
OKする/決意や意欲を示す/イエスの返答をする/同意する Scene 6 依頼する
相談や協力のお願いをする/教わる/伝言をお願いする/お誘い
する/何かを見てもらいたいとき Scene7 確認する・催促する
確認を促す/催促する1/催促する2
Scene 8 報告する
報告する/ミスやトラブルの報告をする
Scene 9 特定の気持ちを伝える
エールを贈る/お悔やみを伝える/その場から去る/贈り物を贈る・受け取る/長引く話を切る
Scene 10 ビジネスに欠かせないクッション言葉
できる人は「クッション言葉」を使いこなしている!/万能クッ ション言葉/多種多様なクッション言葉

第2章言いにくいことでもすんなり伝わる
大人の語彙力&モノの言い方
Scene 1 断る、辞退する
Scene 2 お詫びする(謝罪する) Scene 3 反論する、意見する、指摘する Scene 4 弁解・弁明する、交渉する

第3章 知らない間に赤っ恥?
間違えやすい日本語NG表現
Scene 1 敬語の種類と使い分け
Scene 2 誤った敬語と正しい敬語
Scene 3「二重敬語」に要注意!
「~いただけますでしょうか?」も二重敬語?/ふたつの敬語をつなぐ「敬語連結」/美化語の「お/ご」は敬語に数えない?
Scene 4 今どきの要注意敬語
はやりの「させていただく症候群」/過剰に丁寧な「さ入れ言葉」/逆転しつつある「ら抜き言葉」/若者の使用頻度が高い 「れ足す言葉」/「二重表現」は知っていれば防げる/丁寧だけど、相手に無礼・失礼と思われかねない表現

第4章 とっさの場面でも迷わない!
紛らわしい語彙・誤りやすい語彙
Scene 1 意味や字を間違えやすい言葉
Scene 2 書き言葉の注意語彙&フレーズ
Scene3 間違えやすい&誤りやすい言葉の例
Scene 4 本来の意味と異なる意味が広まりつつある言

第5章 知性と教養を感じさせる
武器としてのビジネス語彙力
Scene 1 現場で使える実践ビジネス語彙
Scene 2 感情&心理表現としてのビジネス語彙
Scene 3 教養を感じさせる語彙
Scene 4 ビジネスで使える四字熟語
Scene 5 ビジネスで使えることわざ
Scene 6 ビジネスで使うカタカナ語

おわりに
参考文献

イラスト……..齋藤稔(株式会社ジーラム)

山口 拓朗 (著)
出版社: PHP研究所 (2018/7/24)、出典:出版社HP

大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる

言い換えで語彙力を増やす

ビジネスの場で使える語彙がなかなか出てこない、というときにおすすめの一冊です。話し言葉を言い換えた表現が1文につき複数個記載されているので、効率よく語彙力を増やすことができます。

齋藤 孝 (著)
出版社: SBクリエイティブ (2017/9/9)、出典:出版社HP

はじめに

今、大人の言葉遣いが問題になっています。 子どもっぽい話し方をしている、社会人らしく見えない。そして、そのことで損をしてしまう。言葉の比重は、どんどん大きくなっています。これはもうすでに就活の時期からはじまっています。就活の時期に、あまりにも学生言葉、もしくは子どもっぽい言葉遣いをしてしまうと、この人は社会に出すにはちょっと不安である、その教育を担うだけの余裕がうちの会社にはないというふうに判断をされて不利になることもあります。

また、メールのやりとりが仕事の中心になってきています。メールでの言葉遣いというのは、ちょうど書き言葉と話し言葉が混ざったような新しい文体の文章です。純粋な書き言葉と違って、メールには話し言葉のような気安さもちょっと含んでいる。

ですから、日本語の中の話し言葉の伝統と書き言葉の伝統の重なる部分が、ちょうど今メールという形で非常に拡大してきているということなのです。

ベースになるべきなのは、書き言葉です。しかし、今SNSなどで話し言葉で文をつくる傾向があるので、書き言葉にあるよ
うな“きちんとした大人の言葉遣い”というものが、失われつつあるように思います。きちんとした言葉遣いを練習する必要があります。

語彙力を「言い換えカ」で身につける

今必要なのは、語彙を増やすということ、語彙力を高めるということです。日本語の語彙は大変豊かです。ですから、一つの言い方だけではなく、「言い換え力」を身につけていく。こうも言えるし、ああも言える。あるいはニュアンス的にはAよりもBのほうがよりニュアンスが伝わるといったように、細かなニュアンスが伝わるように言葉をセレクトする。そういう力が語彙力というものです。
語彙力がない人は、決まりきった言葉、あるいは子どもっぽい言葉しか使えません。そうすると、正式な場面での挨拶、たとえば結婚式、あるいはお葬式、あるいはみんなの前でプレゼンテーションをするとか、会を取り仕切るといった場面で恥をかくことにもなってしまう。そこで、フレーズとしてまずは使いこなせるようになってみようというのがこの本の趣旨です。

フレーズというのは非常に実用的なものです。フレーズを一つ覚えておきますと、様々な場面でそつなく振る舞えます。たとえば、「このたびは誠にご愁傷さまでございます」という言葉が言えたら、お葬式のときにはひとまず落ち着けます。この場面ではこう言っておくと、その場がおさまるという便利なフレーズを使いこなせるようになることで、大人の言葉遣いが身につきます。漢語、大和言葉で「語彙力」のあるフレーズに言い換える際に、できれば、フレーズの中に日本語としてこなれた大人の語彙が入っているといいでしょう。ただ言い換えるのではなくて、「語彙力」が感じられるフレーズになるといっそういいと考えます。

語彙力を高めるには、二つの軸があります。一つの軸は漢語を身につけることです。漢語というのは中国から入ってきた言葉ですが、その比重は、実は日本語の中では非常に大きいものです。
ですから、夏目漱石の時代ぐらいまでは、男性はほとんど漢語になじむことが勉強の中心だったわけです。それを素読という形でやる。それが勉強の中心でした。漢籍になじむというのが、教養があるということそのものだったわけです。
漢語のほうは、コンパクトに言いたいことを伝えます。そういう意味では非常に凝縮力がある。意味を 凝縮する力があるのは漢語のよさです。ですから、新聞などでは漢語が多用される。短い文章の中に意味をたくさん入れていくときには漢語が便利ということになります。

それともう一つの軸が大和言葉です。大和言葉は、漢語が入ってくる以前から、成立している日本語です。やわらかないい雰囲気の言葉が多いので、挨拶などでは大和言葉が活用されていることが多い。そして、雰囲気や人間関係を和らげるのに役立つのが大和言葉のよさです。ひらがな表記が似合うのが、大和言葉です。

友達同士のおしゃべりだけでは「語彙力」は増えない

今の全体の国語力、日本語力を各世代で見ていきますと、漢語の活用の力というのは、年々、落ち続けています。
それは大きな流れとしては、漢籍というものを中心とした勉強から離れてきたということが一つ。もう一つは、そもそも活字離れが進んでしまっていることです。
私は活字文化を推進する委員会に所属しているぐらいなのですが、新聞や書籍などで使われている活字、それが日本人の教養、あるいは頭の働きそのものを支えていると考えています。

活字文化から離れてしまって、友達同士のおしゃべりだけでやっていると、語彙が増えない。語彙の少ない友達と延々と話しても、やっぱり語彙は増えない。500語ぐらいですべての用が足りてしまう。場合によっては、すごいとかヤバいなどと言っていたら、20語程度ですべての会話が終わってしまう。そうすると、新しい言葉に出会えないわけです。
書き文字である活字というものを吸収しながら語彙を増やしていくことによって、日本語として使える語彙力を飛躍的に高めることができるのです。その際に、この言葉というのはこういう大本があるんだとか、この漢字はこういうふうな成り立ちなんだとか、そういうところも同時に知ることができると、記憶が定着しやすくなり、応用もしやすくなっていきます。ですので、この本ではフレーズとともに、語彙に注目して、語彙の広がり、応用の仕方というものも含めて、表現が豊かになるようご紹介しました。

それにプラスして、現代の社会では、いわゆる外来語、カタカナ語というものも実際に機能しています。そういうものも完全に無視していると、会議の場面でも機能しませんし、野球の試合などでストライクを「良し」と言っていた戦前に戻るわけにもいきません。そこで、外来語は、日本語として定着したものは日本語としてみなすというスタンスを今回はとります。その一つの基準は、各種の信頼できる国語辞典に採用されているものに関しては、外来語を日本語として扱うというものです。たとえばイノベーションという言葉や、コンセプトという言葉は、もうすでに日本国語大辞典や広辞苑などにも採録されています。そういうものは使えるのが望ましいですし、すでに日本語であるというふうに考えていいのではないかと思うのです。そういうものを完全に排除した純粋な日本語ということを考えるのもまた偏狭な考えだと思います。

元々日本語というのは外来語である中国の漢字を音読みで読んで、そのまま取り入れたわけですから、柔軟性、雑種性というものが特徴でもあります。
カタカナ語というのも、日本語の武器の一つですから、それも取り入れたいということで、現代の生活において非常に便利に使いこなせる、実用的な場面を想定しつつ、日本語としての語彙の奥行きというものを勉強できる、そのような本を目指してみました。
なお、「何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます」などといった敬語は、二重敬語ではありますが、すでに一般的に用いられているものは、今回は良しとしました。この本を使って、大人の語彙力、大人の言葉遣いができるようになっていただければ幸いです。

2017年8月
齋藤 孝

齋藤 孝 (著)
出版社: SBクリエイティブ (2017/9/9)、出典:出版社HP

CONTENTS

はじめに

第1章 「普段の会話で品よく見せる」語彙力ノート
・なるほど→おっしゃる通りです
・大丈夫です→問題ございません
・今、お金がなくて…→今、持ち合わせがなくて…
・わかりません→勉強不足で申し訳ございません
・それでいいです→異存はございません
・楽しみにお待ちしています→首を長くしてお待ちしております
・やばい→大変だ!
・ぶっちゃけて言うと→ありていに言えば
・教えてください→ご教示ください
・上手ですね→お手の物ですね
・すみません、忘れておりました!→すみません、失念しておりました!
・つまらないものですが、お受け取りください→ご笑納ください
・忘れてください→ご放念ください
・伝言です→お言づけがございます
・確認してください→確認のほど、よろしくお願い申し上げます
・一緒に行きます→お供させていただきます
・いただく→賜る

第2章 「お願いする」ときの語彙力ノート
・お願いして申し訳ございません
→お使い立てして申し訳ありません お手を煩わせて申し訳ございません
・どうぞよろしくお願い申し上げます→何卒よろしくお願い申し上げます
・手伝ってください→お力をお貸しください/手をお貸しください
・知っておいてください→お含みおきください
・見ておいてください→お目通しのほどお願いします
・自分のことを覚えておいてください→お見知りおきください

第3章 「言いづらいことを言い換える」語彙力ノート
・当日は都合がつきません→当日はあいにく都合がつきません
・残念ですが、おうかがいできません→よんどころない急用ができまして
・絶対無理です→私には荷が勝ちます
・~できません→~しかねます
・苦手なので、勘弁してください→不調法なもので、勘弁してください
・(目下の自分から言いづらい…)→僭越ながら申し上げます
・それを責めるのは間違いでしょう→それはお門違いではないでしょうか
・私のミスです→私の不手際です
・反省しています→平にご容赦ください
・言い過ぎだよ→口が過ぎるよ
・あの人とどうも合わないんだよね→あの人とはしっくりこないんですよね
・一見立派に見えるけど、実際は違うよ→砂上の楼閣だね
・中止になりました→お蔵入りになりました
・あの人の言い方は不愉快だ ウザい→あの人の言い方は耳に当たる
・(これを言うと自慢になってしまうな….)→手前味噌ですが

第4章 「気持ちを伝える」語彙力ノート
・うれしく思います→冥利に尽きます
・おめでとうございます→慶賀にたえません
・ありがたい言葉に感謝します→もったいないお言葉でございます
・助けていただき→ひとかたならぬご尽力をいただき
・来てくれてありがとうございます→ご足労おかけいたします
・お送りくださいましてありがとうございます
→ご恵贈(恵送)くださいまして、御礼申し上げます
・ごちそうになりました→思わぬ散財をさせてしまいました
・(へりくだって)普通のものですが→月並みですが
・残念です→遺憾に思います
・やりたくないなあ→気が乗らないんですよね
・もやもやとしてすっきりしない→しこりが残る
・大変(つらい)ですね→ご心痛のほどお察しします
・ひどい→開いた口がふさがらない
・そのままにしておけない→看過できない
・納得できない→潔しとしない
・ラッキーだったよ→もっけの幸いでした

第5章 メール・ログセで自分を下げない「同じ言葉の繰り返しをなくす」語彙力ノート
・「考えます」を言い換える
・「思う」を言い換える
・「感じる」を言い換える
・「頑張ります」を言い換える
・「すごい」を言い換える
・「確かに」を言い換える
・「かわいい」「素敵」「きれい」を言い換える
・「おいしい」「うまい」を言い換える
・「本当に」を言い換える
・「超」を言い換える
・「多い」「たくさんある」を言い換える
・「少ない」「ちょっと」を言い換える
・順次 逐次 随時
・適宜適切適当

第6章 会議・打ち合わせで「できる!」と言われる語彙力ノート
・だいたいお話の通りです→概ねおっしゃることに同意します
・とりあえずの日程です→暫定的な日程です
・OKです→かしこまりました
・一つにまとめます→一元化します
・いろいろと考えてみたところ→勘案してみたところ
・うまくいくよう努力します→善処します
・主導権を握る→イニシアチブをとる
・定性的定量的の違い
・他と比べてよい傾向です→相対的によい傾向です
・お客様のビジネスに役立てるため→お客様のビジネスに資するため
・代わりの案をお持ちしました→代替案をお持ちしました
・朝いち→○時○分と適切に示そう
・コンセプト スキーム フェーズ
・マター タスク
・フィックス ブラッシュアップ ロジック
・アジェンダ レジュメ サマリー エビデンス オルタナティブ
・コミット アサイン アテンド アライアンス
・ボトルネック リソース リスク イノベーション
・インスパイア リスペクト メンター
・ステークホルダー クライアント

第7章 「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力ノート
・ごちそうになって恐縮ですが、そろそろ帰ります
→いただきだちで恐縮ですが、そろそろお暇させていただきます
・気楽にしてくださいね→心置きなくお過ごしくださいね
・いただきもので失礼ですが→おもたせで失礼ですが
・ご記帳をお願いします→ご芳名をお願いします
・自由にお話しください→ご歓談ください
・(お悔やみのときに励ます)→お力落としになりませんように
・ぜひ出席ください→ご臨席いただきますようお願い申し上げます
・ご清祥のこととお喜び申し上げます
・様殿
・突然で恐縮ですが→卒爾ながら
・遅くなりましたが→遅ればせながら
・幸いです→幸甚です
・心より御礼申し上げます→衷心より御礼申し上げます
・ご厚誼を賜り、御礼申し上げます
・ご配慮をありがとうございます→ご厚情、痛み入ります
・いつもありがとうございます→いつもお引き立ていただき、ありがとうございます
・久しぶりです→久方ぶりでございます
・お元気ですか?→つつがなくお過ごしですか?
・直接お会いして御礼申し上げるところ→拝眉の上御礼申し上げるところ
・お体を大切に→ご自愛ください
・敬具→かしこあらあらかしこ
・寸志 厚志 芳志
・もう一度繰り返します→復唱いたします

第8章 センスが伝わる「季節の言葉」ノート
・春めいてきました
・桜狩り
・風薫る
・秋篠
・冬隣
・篠突く雨
・淡雪

齋藤 孝 (著)
出版社: SBクリエイティブ (2017/9/9)、出典:出版社HP

大人なら知っておきたいモノの言い方サクッとノート

そのまま使えるフレーズ

本書の特徴として、そのまま使えるフレーズがシーン別に多数収録されていることが挙げられます。加えて、より印象が良い話し方になるポイントも記載されているので、より実践的に学習したいという方にぴったりな一冊です。

櫻井 弘 (監修)
出版社: 永岡書店 (2014/2/17)、出典:出版社HP

はじめに

言い方を変えるだけで 相手の印象が変わります
モノの言い方というと、「論理的に話すことや、ちゃんと説明できることが大切なんだろう」。そう思う方が多いかもしれません。
もちろん論理的思考で相手を説得するような言い方も重要ですが、それと同時に大切なことは、相手の感情に気を配ることです。ビジネスのシーンで案外忘れられがちなのが、人間が感情を持つ生き物であるということ。
完璧に説明しようとするあまり、論理ばかりに目が向いてしまい、感情への配慮を忘れてしまうのです。ですが、どんなに正当な理由があったとしても、感情で納得できなければ、相手は自分の意見を聞いてくれないでしょう。
本書では、相手に対する「さりげない気配り」や「恥をかかせないような表現」、「思いやりを込めた言葉」を紹介しています。また、取引先や同じ会社の上司など、さまざまなシーンで使えるように構成しました。
最近では、「企画、見てもらえました?」と唐突に話しかける人や、「やってもらえます?」と相手への配慮に欠けた表現をする人を多く見かけます。そんなときこそ「大人のモノの言
い方」が役に立つのです。ぜひ本書を活用して、「大人のモノの言い方」を身につけてもらえたらと思います。
言い方ひとつで相手の印象が大きく変わるということを、あなた自身で体験してみてください。
櫻井弘

本書の特長と使い方

本書は、ビジネスや日常生活を送る中で「大人のモノの言い方」が必要になる場面を、 さまざまなシーンと、細かなシチュエーションを想定して紹介しています。気になる ときにサクッと調べて、いつでもサクッと言えるように、ぜひ活用してください。
そのまま使える“モノの言い方”がたくさん!
1章ごとに必要なシーンを分けてあるので、知りたいシーンに合わせて探すことができ
ます。
2 どんなシチュエーションで大人のモノの言い方を使えばいいのか、詳しく表示しています。
3 普段使ってしまっている言い方を表しています。
4大人のモノの言い方になる基本のフレーズを紹介しています。
5 実際に使うときに参考になる、実例を掲載しています。
6 どんなところに配慮した言い方なのか、どんな気持ちを込めて言えばいいのかなど、大人のモノの言い方をする上で注意したいポイントを解説しています。

大人のモノの言い方になる「万能マジックフレーズベスト20」を紹介!
本書で紹介するモノの言い方は、知っていると役に立ち、相手に大人の印象を与えることがで きるものばかりです。とくに、さまざまな場面で使うことができて、覚えておきたい「マジッ クフレーズ」を20個集めました。まずはこのマジックフレーズを身につけて、サクッと言えるようになるとよいでしょう。

9つのテクニックで大人のモノの言い方を完全マスター!
さらに、大人のモノの言い方になる9つのテクニックも紹介しています。これらのテクニッ クを身につけることで、相手に対してどんな言い方をすればいいのかがわかります。マジック フレーズとテクニックを身につけて、さまざまな場面で応用ができるような言い方をマスター しましょう。

櫻井 弘 (監修)
出版社: 永岡書店 (2014/2/17)、出典:出版社HP

目次

はじめに
本書の特長と使い方
序章
モノの言い方で 印象がこんなに変わる!
大人のモノの言い方にすると
印象がガラッと変わる。
こうすれば大人のモノの言い方を
マスターできる。
すぐに使えて大人な印象に早変わり!
万能マジックフレーズベスト20
マジックフレーズと合わせて覚えたい!
大人のモノの言い方になる9つのテクニック

第1章 お願いするときのモノの言い方
SCENE 01 お願いする
SCENE 02 要求する
STENE 03 応対する
SCENE 04 誘う

第2章 感謝するときの モノの言い方
SCENE 01 感謝する
SCENE 02 ねぎらう
SCENE 03 ほめる

第3章 叱るときの モノの言い方
SCENE 01 叱る
SCENE 02 注意する
SCENE 03 指摘する

第4章 断るときのモノの言い方
SCENE 01 断る
SCENE 02 謝る
SCENE 03 トラブルを回避する

第5章 意志を伝えるときの モノの言い方
SCENE 01 意志を伝える
SCENE 02 共感を示す
SCENE 03 自己主張する
SCENE 04 相手を立てる

コラム
COLUMN 01 「日常」ですぐに使える言い方&聞き方
COLUMN 02 「電話」ですぐに使える言い方&フレーズ
COLUMN 03 「メール」ですぐに使える言い方&フレーズ
COLUMN 04 「飲み会や接待」ですぐに使える言い方&フレーズ
COLUMN 05 「冠婚葬祭」で気をつける言い方&フレーズ

序章 モノの言い方で 印象がこんなに変わる!

大人のモノの言い方にすると印象がガラッと変わる
こうすれば大人のモノの言い方をマスターできる
すぐに使えて大人な印象に早変わり! 万能マジックフレーズベスト20
ロマジックフレーズと合わせて覚えたい!大人のモノの言い方になる9つのテクニック

大人のモノの言い方にすると
誰かに何かを伝えようとするとき、言い方ひとつで相手に与える印象 ががらりと変わります。円滑なコミュニケーションを可能にするために、 まずは“大人のモノの言い方”の基本知識を身につけましょう。
“大人のモノの言い方”の極意は 「気配り」と「相手に恥をかかせないこと」 「プレゼンが苦手」「ビジネス上の人間関係がうまくいかない」という悩みの原 因は、多くの場合「言い方」にあります。もしあなたが仕事中に部下から「O ○の件、先方に伝えてもらえました?」と突然声をかけられたら、どう感じる でしょうか?おそらく乱暴で唐突な印象を抱くと思います。こんなとき、も し「少しお時間よろしいですか」と一言添えられていたら、かなり印象が変わるのがわかると思います。これを私は「マジックフレーズ」と呼んでいて、話 しかけるとき、冒頭に入れるとすんなりと本題に入れます。「マジックフレース は、一言添えるだけで、相手の印象がぐっとよくなる「大人のモノの言い方」 の代表例です。使用する際に、常に意識して欲しいのが「さりげない気配り」 と「相手に恥をかかせないこと」です。ビジネスで何かを説明するとき、とにかく論理的にと考えがちですが、論理だけでは通らないと感じる場面もあると 思います。話すことは「頭脳の交換」。論理的に話して頭脳に働きかけること はもちろん重要です。しかし、人間は感情の生き物でもあります。みなさん「もっ ともだから腹が立つ」という経験はありませんか?そんなときに必要なのが必ず聞く姿勢になってくれます。また、それと同時に「相手に恥をかかせないこと」も重要です。
本書では「大人のモノの言い方」の基本技術とすぐに使えるフレーズを紹介 しますが、場の空気を読んで、いつどこでどのように言うかも重要な要素です。 フレーズばかりにとらわれず、常識や知識、経験を身につけて、センスを磨く ことも忘れないでください。

大人のモノの言い方が役に立つ場面」
お願いするとき
相手を 聞く体勢にする 「申し訳ありませんが…」「お手数ですが ・・・」などの「マジックフレーズ」を使う と、相手が聞く体勢に入るので、話の通りがよくなり、お願いを聞いてもらいやすくなります。

断るとき
「頭ごなし」「無下に」は NG
断るときは、相手を逆に説得する気持ち で対応しましょう。頭ごなしに断るので はなく、相手の依頼内容をよく聞いて、 できない理由を説得的に伝えましょう。

謝罪・お詫びをするとき
初期対応として、 先に謝罪をする 誤りを正すには、誤りを認めることが必要です。相手に非難される前に「申し訳 ありませんでした」と誤りを先に認めて、 謝罪すると効果的です。

こうすれば大人のモノの言い方をマスターできる
いついかなる状況でも「大人のモノの言い方」ができるように、基本を 押さえましょう。ポイントを理解すれば、TPOに合わせて柔軟に活用 できるので、より効果的な言い方ができます。

1マジックフレーズを使う!!
冒頭に入れるだけでOK
相手に何かを頼むとき、いきなり頼み事を切り出すと、唐突な印象を与えて しまいます。「大変お手数ですが」「少しお時間よろしいですか?」など、本題 に入る前に「マジックフレーズ」を入れると、相手に気遣いが伝わって頼み事 を聞き入れてもらいやすくなります。

2相手の話をしっかり受け止める!!
話すためには、実は聞き方が重要
聞き上手になる第一歩は、違いを受け入れること。自分のスタイルに合わない意見や否定的な回答でも「面白い発想ですね!もう少し詳しく教えて!」と、 意見の違う相手を肯定して考えを引き出しましょう。聞く姿勢を示して、情報 を引き出せれば、その後の言い方や対応に余裕が生まれます。

3相手に考える余地を残してあげる!!
一方的に要望を伝えない
要望を伝えるときは、目の前にいる相手に向かってしっかりと言葉を届けましょう。そして、自分のことばかり話さずに、相手の立場や状況に配慮して選 択肢や時間を与えたりして相手が考える余地を残すようにしましょう。このと き、場の空気を読んだり、相手の忙しさを考えたりすることも大切です。

4否定的な表現は使わない!!
ポジティブな表現が、ポジティブな結果を生む
人間の根本にある自尊感情を傷つけないようにポジティブな表現を心がけま しょう。もし否定するときは、「確かにそうですね。でも、こんな場合は?・・・」 のように、まず相手の話を聞いてから、自分の言い分を伝えるのが大人の対応 です。「Yes, But(はい、しかし…)」と覚えておくといいでしょう。

5丁寧な表現を心がける!!
相手には常に敬意をもって接する
コミュニケーションは「認識」「理解」「尊重」の3つから成り立っています。 言葉遣い、とくに敬語は「尊重」の手段のひとつです。相手を尊重して、「伝える」 のではなく「伝わる」言葉遣いを。自分が知っていることは相手も知っている と思い込まず、相手の理解度に応じてわかりやすく敬意をもって接しましょう。

すぐに使えて大人な印象に早変わり!
万能マジックフレーズベスト/4
一言加えるだけで、魔法のように相手の印象をよくする「マジックフレー ズ」。すぐに使える20個のフレーズを習得して、ワンランク上のコミュ ニケーションを目指しましょう。
忙しそうにしている人に、なかなか話しかけられない……、そんな方にぜひ 使ってほしいのが「マジックフレーズ」。「申し訳ございません」などの詫び言 葉、「ありがとうございます」などの感謝の言葉、「いらっしゃいませ」などの 接客言葉、「おはようございます」などの挨拶言葉、「はい、わかりました」な どの返事の「はい」に代表されるマジックフレーズは、困ったときに頼りになる「ログセの引き出し」になるだけでなく、スマートに相手の意識を自分に向 けさせる大人のモノの言い方でもあります。
例えば、相手の忙しい時間を割いて企画書作成をお願いする場合、「お手数 ですが…」というマジックフレーズを最初に入れるのと入れないのとでは、相 手の受ける印象が全く違ってくるのがわかると思います。一言加えるだけで大 人な印象になるマジックフレーズを効果的に使いこなせれば、相手との会話が スマートに始められます。

納期の延長をお願いする、来社してもらう
恐縮ですが
実例 大変恐縮ですが、納期のご相談をしたいのですが…
大変恐縮ですが、ご来社いただけますでしょうか?
POINT いきなり「延長を!」というと一方的な印象を与えてしまいます。相
手を尊重する意向を示すために「恐縮ですが…」を使いましょう。

名前を聞く、担当者を聞く
失礼ですが
実例失礼ですが、お名前を教えていただけますか?
失礼ですが、ご担当者様はどなたになりますでしょうか?
POINT 大人として人にものを尋ねるときは、唐突な印象を与えないために「失礼ですが…」の一言を付けるようにしてください。

メールアドレスを聞く、納期を聞く
差し支えなければ
「実例差し支えなければ、アドレスを教えていただけますか?
差し支えなければ、納期のご希望をお聞かせいただけますか?
POINT メールのやり取りはビジネスで欠かせないものですが、相手の意向を
確認し、尊重している表現として「差し支えなければ…」というのも 大人の言い回し。

メールを見てもらう、納品の確認をする
お世話になります
実例 お世話になります。このメールはご確認いただきましたか?
お世話になります。本日の納品ですが、状況はいかがでしょうか?
POINT 相手がメールを見たかどうかを確認したいときは、いきなり「見ても
らえました?」と聞くのではなく、まず「お世話になります」とはさむのが大人の対応です。

期日までに返事をもらう、期日までに書類をもらう
お忙しい中
実例お忙しい中恐縮ですが、○日までにご返事いただけますか?
お忙しい中恐縮ですが、○日までのご請求書をいただけますか?
POINT 相手に配慮した詫び言葉のマジックフレーズをつけることで、相手の
ポジティブな気持ちを引き出します。

企画書をつくってもらう、リサーチをしてもらう
お手数ですが
「実例お手数ですが、企画書の作成を是非お願いいたします。
お手数ですが、競合商品の販売個数のリサーチをお願いいたします。
POINT 忙しい時間を割いていただくので、「お手数ですが…」というマジッ
クフレーズを入れましょう。一言加えるだけで印象がかなり変わります。

交渉する、変更を依頼する
勝手申し上げますが
実例 勝手申し上げますが、予算をあげていただけると助かります。
勝手申し上げますが、企画の方向性を再検討したく思っております。
POINT 難しいお願いをするときに使うマジックフレーズです。お願いすると
きはまず聞き手が聞きたい結論を伝えた後に、理由をきちんと述べましょう。

櫻井 弘 (監修)
出版社: 永岡書店 (2014/2/17)、出典:出版社HP

大人の語彙力 敬語トレーニング100 (日経ビジネス人文庫)

クイズ形式で学べる敬語

ビジネスの場では不可欠な敬語ですが、語彙力を増やすことで一層磨きがかかります。本書は日常のシーンに合わせた敬語の問題がクイズ形式で出題されているので、スラスラと学ぶことができます。

本郷 陽二 (著)
出版社: 日本経済新聞出版 (2018/3/2)、出典:出版社HP

はじめに

たとえば、お客様や目上の方に対し、
「その件については、あちらで伺ってください」
「お飲み物のほうは、何にいたしますか」
「そのように部長がお申しになられました」
といった奇妙なフレーズを耳にすることがあります。
丁寧に話しているので決して悪い印象を受けることはないのですが、これらの表現は敬 語のルールを考えた場合、ちょっと問題です。
どこがどんなふうに間違っているかは、この本の中で解説していきますが、こうした間違い敬語は、ベテランのビジネスマンにも見られます。
新人のうちは、「まだ、言葉遣いも修業中だな」と大目に見てもらえても、中堅以上に
なれば、「あれでは、後輩や部下に示しがつかないだろう」「いい年をして、正しい敬語
も使えないなんて」と、厳しい視線を向けられるかもしれません。
敬語といえば、「むずかしい」「堅苦しい」「わけがわからない」といったネガティブ
な印象を受ける人がいるかもしれませんが、社会に出れば、たとえ新人であっても敬語は
必須です。
とはいえ、仕事上で使う敬語は少し厄介です。というのは、自分がどの立場にあるかによって、言葉の選び方が変わるからです。
社内では上司に対して尊敬語を使いますが、取引先で上司のことを話す際には、謙譲表
現を使わなくてはなりません。ましてや、上司の名前を呼び捨てにするなど、慣れないうちはハードルの高いこともあるでしょう。
「習うより、慣れろ」という言葉の通り、敬語も繰り返し使いながら身に付けていくこと
が大事です。
また、敬語に、より一層の磨きをかけるのが「語彙力」です。
日本語は、ひとつのことを伝えるにも、さまざまな言い方がある豊かな言語です。
仕事を頼む際にも、単に「お願いします」と言うのではなく、
「お手をわずらわせて申し訳ありませんが、お願いします」
「お手数をかけますが、お願いできますでしょうか」
「ご多忙中とは存じますが、何卒よろしくお願いします」
などと、相手やその場の雰囲気に合わせて使い分けられると、ビジネススキルもアップします。
本書では、敬語の基本、オフィス敬語、おつきあい&冠婚葬祭、メール・ビジネス文
書、電話での敬語など、シーン別にQ&A形式でわかりやすく解説しています。
クイズ感覚で楽しめるので、あきずに敬語レッスンが続けられるでしょう。一日1項目
だけでも読んでいるうちに、確実に敬語力が上がります。
敬語は社会の潤滑油。気持ちの良い人間関係を築き、また自分の印象をアップさせ、ビ
ジネススキルを磨くためにも、本書を役立てていただければ幸いです。

2018年2月
本郷陽二

目次

はじめに
序章 語彙力を磨けばワンランク上の敬語になる
第1章 敬語の基本をおさらいしよう
第2章 職場の敬語 こんなときどうする?
第3章 スイスイおつきあい編
第4章 もう迷わない!メールの敬語
第5章 評価があがる! ビジネス文書の敬語
第6章 これで万全! 電話の敬語
終章 まとめとよく使う敬語一覧

本文設計・DTP◎ホリウチミホ (nixinc)
イラスト◎須山奈津希
編集協力◎松島恵利子

序章 語彙力を磨けばワンランク上の敬語になる

●「拝」を使いこなして敬語上手に
目上の人の書いたものを読む、話を聞く、何かを受け取る。そんなとき、どんな言葉を
使っていますか。
たとえば、
「読ませていただきました」
「聞かせていただきました」
「○○を頂戴しました」
などが一般的な敬語表現でしょう。
もちろん、こうした言い回しでも十分に敬意は伝わって失礼にはなりませんが、ワンラ
ンク上の表現を目指すのなら、ぜひとも「拝」を使った言葉を覚えておきたいものです。
「部長の書かれた企画書を拝読(拝見)しました」
「講演を拝聴し、大変勉強になりました」
「原稿を拝受いたしました」
「拝」の訓読みは「おがむ」。つまり、頭を下げておしいただく様子を表すため、高い敬
意が伝わるのです。
こうした言い回しをさらりと使える人は、「敬語が板についているな」「敬語力のある人だな」という印象を与えられます。
「敬語は、決まった言い回しを覚えればいい」と思い込んでいる人がいますが、同じこと
を伝えるのでもさまざまな言い方があるので、バリエーションが豊かであるのに越したこ
とはありません。
つまり、敬語にも語彙力は必要というわけです。

●確認が必要な書類を送るときは「ご査収ください」
納品書や見積書などの書類を送る際には、メールや手紙を添えますね。その際に、
「見積書をお送りしますので、よろしくお願いします」
と書く人が多いと思います。
見積書や納品書といった、よく調べて確認してもらうべき書類を、単に「送りますから、よろしく」では、やや物足りない感じがします。
こんなときは、「ご査収」を使うといいでしょう。査収とは、よく調べたうえで受け取
るという意味です。
「見積書をお送りしますので、ご査収願います」
「申請書類を同封いたしましたので、よろしくご査収ください」
このように書けば、「きちんと見て、確認して受け取ってください」というニュアンス
が丁寧に伝わります。また、似た意味に、「ご検収」という言い方もあります。
さらに、少しニュアンスは違いますが、物を受け収める、受け入れるという意味の「受
納」は、
「粗品ですが、ご受納ください」
などよく使われます。覚えておくととても便利です。

●ほめ言葉は語彙力を試される
基 本的に、ほめるという行為は、目上の人が目下の者に対してするものです。
たとえば、上司や先生に、「よく頑張って偉かったですね」「上手にできましたね」などと言えば、とても失礼です。絶対にやってはいけません。
しかし、ほめられていやな気持ちがする人はいませんから、たとえ目上の人でもほめるようなタイミングがあれば、積極的にほめたいものです。
ここで試されるのが語彙力です。
ほめ言葉といっても、直接的な言葉を使うのではなく、相手の言動に対し、感じ入った、感動した、ハッとさせられたという自分自身の気持ちを伝えるのです。具体的には、
「社長のお話を伺って、胸が震える思いです」
「部長の企画書を拝見し、大変勉強になりました」
「先生のお言葉に、背筋の伸びる思いでございます」
このように言えば、直接相手をほめてはいなくても、結果的には大いにほめたことになります。
ほめ言葉も、単に「感動しました」「すごいと思いました」といった単調なものではなく、
「思わず時間を忘れて聞き入りました」
「目から鱗の落ちる思いで伺っておりました」
「さすが、おっしゃることが違うと、ため息が出ました」
「後輩たちにも、ぜひ聞かせたいと思いました」
など、いろいろな種類の言葉をストックしておきましょう。
その時々で違うフレーズが出てくれば、ほめ言葉の達人として、一目置かれる存在になるに違いありません。

本郷 陽二 (著)
出版社: 日本経済新聞出版 (2018/3/2)、出典:出版社HP

大人の語彙力「言いまわし」大全

大人のための語彙辞典

本書は、言葉の意味やポイントに加えて、実際の会話で使うような具体的な言い回しを含む例文も載せてあるため、言葉の使い方まで身につけることができます。また、巻末には間違いやすい同音異義語も意味と一緒に収録されているので、誤用のないよう効率的に学習できます。

齋藤 孝 (著)
出版社: KADOKAWA (2018/9/21)、出典:出版社HP

はじめに

「語彙力」は、「語彙数 × 運用力」で決まるというのが私の考えです。「言葉をたくさん知っていること」と、「言葉を自在に使いこなすこと」。この二つのかけあわせによって「語彙力がある」ということになるのです。
私はこれまで、『語彙力こそが教養である』(当社刊)で語彙力の大切さを伝え、『大人の語彙 力大全」(同)で大人にとって必要な語彙を解説してきました。本書では、さらに語彙数を増やす とともに、「運用力=言葉を自在に使いこなす力」を身につけることを目指しています。
本書の特徴は、言葉の意味やポイントを説明するとともに、実際の会話で使うような、具体的な 言いまわしを含む例文を挙げていることです。どんな言いまわしでその言葉を使うのかを知ること が、「言葉を自在に使いこなす」ことにつながるのです。
例えば、「徒労」は「ムダな骨折り」という意味ですが、使い方を知らなければ「徒労した」 「徒労の限り」「とても徒労だった」……など、どう使えばいいか悩みます。ですから本書では 「みんなで徹夜までして準備した企画が通らなくて、努力が徒労に終わってしまったんだ」という 例文を挙げて、「徒労に終わる」という言いまわしを身につけられるようにしています。
また、四字熟語の「一視同仁」の意味は、平等に接するということ。この例文は、「ウチの部長 は、男性社員にも女性社員にも同じように仕事をふる一視同仁のところが尊敬できるな」としてい ます。この言葉をどんな文脈で使えばいいか、それがわかると運用力がつくのです。
言葉は、時代や環境によって形を変えていきます。多くの人々が使うことによって、辞書的では なく慣例的な使い方が定着することもあります。言葉の意味や使い方の正解はひとつではなく、常 に揺れているものなのです。
例えば、三字熟語の「御用達」は、「ごようたし」と読むのが一般的ですが、「ごようたつ」 「ごようだち」と読むこともあります。言葉の「正解」を知るだけではなく、その言葉の持つ可能 性を広く知っておくこと、これが教養としての語彙力なのです。
本書の「ポイント」では、多様な読みや類義語・対義語、言葉の語源や誤読への注意など、その 言葉を運用するうえで知っておきたい事柄を解説しています。あわせてチェックしてみてください。また、言葉は便宜的に「二字熟語」「三字熟語」「四字熟語」「カタカナ語」「慣用表現」 「新聞語」「同音異義語」の七ジャンルに分けて五十音順に並べています。「新聞語」とは、「カ タカナ語」に分類したものほど日常的な言葉ではないものの、時事的な言葉として知っておきたい ものを集めています。
「言葉のセレクトについては、あまりに簡単すぎて大人に向けて解説する必要のない言葉と、難解 すぎて日常会話ではまず使わない言葉を外し、音で聞いてもパッと漢字が浮かびにくい言葉、使い こなすことで人と差がつく言葉を一五○○語以上集めました。会議などで強い決意を表さなくては ならないとき、他の人が「がんばります!」と言う中で「不退転の決意で臨みます!」と言えば、 それだけで十分に差がつくのです。 本書で、語彙力の最終段階、「運用力」を身につけていきましょう。
齋藤 孝

齋藤 孝 (著)
出版社: KADOKAWA (2018/9/21)、出典:出版社HP

目次

はじめに
1章問われる教養!
大人なら知っておきたい「二字」熟語
2章 使えるとカッコいい!
大人の知性が輝く「三字」熟語
3章 さりげなく使いたい!
上手に使えば評価が上がる「四字」熟語
4章 ビジネスで活きる!
一目置かれる存在になる「カタカナ」語
5章 できる人はここが違う!
大人の深みが出る「慣用表現」語
6章きちんと理解している?
時代に乗り遅れない最新の「新聞」語
7章知らないと恥をかく!
基本の「同音異義」語
おわりに

齋藤 孝 (著)
出版社: KADOKAWA (2018/9/21)、出典:出版社HP

ビジネスですぐ使える 語彙力が身につく本: 仕事の「成果」は、「言葉」で変わる! (知的生きかた文庫 こ 45-2)

評価につながる語彙が身に付く

用語ごとにテーマが分かれており、辞書のような感覚で、自分の知りたい言葉から読んでいくこともできます。社会に出る前に読んでおきたい一冊です。気軽に手に取れる本で、とても読みやすく楽しんで読める内容となっていますので、手に取って損はないです。

はじめに

日々のコミュニケーションのなかで、最も大切なのが言葉による伝達でしょう。しかし、 「最近は言葉を知らない人が多い」という話を耳にします。たしかに、間違った言葉を 使ったり、いつも同じ言葉ばかり話したり、簡単すぎる言葉しか口にしないと、「なんだ かつまらない人」「能力のない人」と思われてしまうでしょう。 そこで大切なのが語彙力です。「どれだけ言葉の知識があり、それを上手に使いこなせるか」で、その人の印象はグンと違ってきます。特に「伝える力」「説明する力」が求められるビジネスシーンでは、語彙力のあるなしは、あなたの評価に直結します。
本書では、ビジネスに役立つ、すぐに使えるという視点で、会議やプレゼン、打ち合わせでよく耳にするカタカナ語や経済用語、社会人として知っておきたいビジネス用語、趣のある日本語、四字熟語やことわざ・慣用句など、多岐にわたって紹介しています。具体的にどのように使うかも記していますので、ぜひ活用してください。

語彙力向上研究会

目次

はじめに
第一章 仕事で評価される語彙力の養い方
●言葉のバリエーションは多いほうがいい
●ビジネスには、ふさわしい表現がある
●語彙力の欠如はメールでばれる
●稚拙な表現では、社会人としてのレベルを問われる
●四字熟語・ことわざ・慣用句を効果的に使う

第二章 今さら誰にも聞けないビジネス用語
●段取り 石工の仕事ぶりから生まれた言葉
●マイルストーン 節目となるような出来事
●直行・直帰 悪用してサボるべからず
●殿と様 微妙に敬意のレベルが異なる
●倒産 フランス語の誤訳だった
●喧喧諤諤 二つの言葉が混じってできた
●衆人環視 「たくさん集まった人」に注目される?
●老婆心ながら 若い人が使っても問題ないか
●超弩級 本来は「超ド級」と書いた
●ランチョンテクニック 契約のときに使える心理術
●ピンキリ 上等なのはどちら?
●アナウンス あらかじめ伝えておく
●稟議 会議ではなく書類で対応する
●HR 意味がわからないと、応募すらできない
●モラルハザード 誤用が主流の使い方になった
●左遷 儀式とともに輸入された中国の思想
●進捗 「順調」は織り込みずみ
●取り急ぎ 目上の人に使うのは避けたい
●一矢報いる 最後まで諦めてはいけない
■恥をかかずにすむ言葉

第三章 プレゼンや商談で使うと効果的な言葉
●叩き台 人間もプランも、叩かれて強くなる
●根回し あらかじめ話をつけておく
●アジェンダ プランよりも能動的な計画
●モチベーション 人を駆り立てるもの
●数字を丸める 値引きの要求という意味も
●アイデンティティー ブランドの確立には労力がかかる
●ベクトル  これが違うと仕事にならない
●市 読み方で意味が異なる
●PDCA 新しく提案されたビジネスの基本
●あながち 事前の情報を一部評価する
●投げる 真に受けてはいけない
●噛む くわだてに絡むときに
●周辺言語 意思決定に大きく影響するもの
●一面提示と両面提示 マイナス面を伝えるべきかどうか
●いかさま もともとは雅な言葉だったのに
●一縷と一抹 希望があるのは、どちら?
●暗雲がたれこめる 「たちこめる」のは霧や煙だけ
●静聴と清聴 感謝の気持ちが入っているのは?
■相手を唸らせる気のきいた言葉

第四章 知っておくと得するビジネス用語
●リーズナブル 「安かろう悪かろう」からお買い得へ
●あいみつ 比較するのは大事だが……
●ニュートラル どの派閥にも属しません
●けいつね 使うのは社内だけにした方がいい
●リストラ 本来の意味は「事業の再構築」なのに
●前株と後株 書き間違えると、後々面倒に
●五十日タ クシーでの移動は避けたい日
●ニッパチ 蕎麦よりも細い話
●日経平均 銘柄は入れ替えがある
●目論見書 必ず読まなければならない説明書
●つなぎ融資 大きな負担になることも

●談合 悪い意味が広まり、戦国武将もガッカリ
●頭取 和楽器の演奏から生まれた言葉
●にっちもさっちも 割り切れればいいが
●かきいれどき お客さんを「掻き入れる」?
●松・竹・梅 もともとは優劣なし
●中食 食品業界が伸びに期待している
●証券化 たくさんの人から資金を集めるしくみ
●ふるさと納税 税金だって自由に納めたい
●減価償却 堅い意味と柔らかい意味
●びた一文 粗悪な小銭が由来
■その道のプロと思わせる一言

第五章 時代の潮流として知っておきたい言葉
●IoT 電気ポットだって通信する!
●オンデマンド 主導権はお客様の側に
●フリー 無料かつ自由に使えること?
●知的財産権 侵害するとトラブルに
●インフラ 最新の機器とソフトが望ましい
●ホットスポット 無線LANを使いたい
●架電 「家電」と間違わないように
●スマート 本来の意味に戻った言葉
●キャリア 同じ読み方でも、綴りが違う
●汎用性と凡庸性 誤用している人が急増中
●ユニーク ネットの世界では「面白い」ではない
●スクラッチ 「スタートラインを示す」のだから
●人工知能 人間のように考えられる日は来るか
●テクノストレス 悪化すると仕事に支障を来すことも
●有機EL 消費電力はLEDの一〇分の一
●センシティブ 特に情報の取り扱いを慎重に
●解凍 使うのは電子レンジではなく専用ソフト
●グローバル ユニバーサルとの境目が曖昧に
●プラットフォーム 土台となる環境
■情報化時代に知っておきたい言葉

第六章 ビジネスの現場でよく使われる言葉
●鳴かず飛ばず 飛べば天に達するのに
●箱口令を敷く 口に出してはいけない
●肝いり 心をあぶられるほどの思い
●蕎麦屋の出前 当てにならずに心配する
●ケツを拭く 大人になっても経験する
●サボる 仕事が嫌になったら
●芝刈り エリートのたしなみ
●無礼講 そう言われても、鵜呑みにしない
●当たり屋 ぜひとも欲しい人材
●サバを読む ごまかしたのは、なぜ鯖なのか
あげまん めぐり合わせの不思議
●元の木阿弥 戦国武将の身代わりになった男
●閑古鳥が鳴く ドイツでは幸運の鳥なのに
●ひもつき うまい話には裏がある
●手ぐすね引く 昔の準備は命がけ
●牛耳る 古代中国・春秋時代の血の誓い
●虎の巻 兵法の秘伝中の秘伝
●鬼門 できるなら避けたい、悪い相手
■もの知りと思われる言葉

第七章 できる人が使っていることわざ・慣用句
●一文惜しみの百知らず 仕事に生かしたい、お金の心得
●過ちては改むるに憚ること勿れ 体面にとらわれてはいけない
●川立ちは川で果てる 得意だからと油断しない
●青は藍より出でて藍より青し 弟子が先生より優れる
●雨垂れ石を穿つ 辛抱強く、努力を続けよう
●網無くして淵をのぞくな 成功のためにはしっかり準備を
●兎を見て犬を放つ あきらめずに、もう一度トライ!
●他山の石 他人の言動を参考に
●左前になる 昔はよかったのですが
●客と白鷺は立ったが見事 適当に切り上げなさい
■間違いやすい言葉
■一目置かれる ことわざ・慣用句
■ワンランク上のことわざ・慣用句

第八章 決め言葉に使える四字熟語
●着眼大局 物事を全体で見る
●昼夜兼行 昼夜区別なく働く
●画竜点睛 最後の仕上げが肝心
●奇貨可居 将来が楽しみ!
●鶏鳴狗盗 嫌みにならない謙遜
●言行一致 社会人のあるべき姿
●大同団結 目的を一つにして力を合わせる
●玩物喪志 大切な志を失わないために
●一意専心 集中力の大切さ
●紆余曲折 まあ、いろいろありまして
■挫折や苦難から立ち上がる四字熟語
■戒めに使える四字熟語
■見習いたい生き方の四字熟語
■気持ちをぴったり表現できる四字熟語
■仕事の心がけに役立つ四字熟語

本文DTP/フォレスト

語彙力がないまま社会人になってしまった人へ 【超「基礎」編】

51語に絞ってまなぶ重要語彙

本書は、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』の続編であり、基礎中の基礎の語彙を51語に絞って解説した一冊です。本書の特徴として、言葉の意味だけでなく語源、成り立ち、歴史についても触れているため、おもしろく言葉を身につけることができます。

山口 謠司 (著)
出版社: ワニブックス (2018/1/23)、出典:出版社HP

はじめに

アホか有能かは、言葉のレベルで評価されてしまう

言葉の選び方、使い方で、社会人としてのレベルを判断されてしまう。いい悪いは別として、そういう現実があります。
つまり、語彙力のレベルによって、知性や教養がない、思慮が足りない、言い方はよくありませんがアホだと思われてしまうことがあるのです。逆もしかりで、語彙力によって有能だと判断され たりもします。
どんなにいい考えを持っていても、言葉で表現できなければ評価されません。 どんなに実績があったとしても、相手が使う言葉を理解できないだけで、社会人としてのレベル を低く見積もられてしまいます。
あなたの頑張りや能力ではなく、語彙力によって社会人としての評価を下されてしまうのはもったいない。語彙力に関する悩みを抱えている人は多いのです。

そこで、私は社会人の語彙力向上のために、「語彙力がないまま社会人になってしまった人へ (第一弾)』『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』という二作の書籍を書いてきました。 おかげさまで、この「社会人のための語彙力シリーズ」は一七万部を突破しました。
特に、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ(第一弾)』は、「週刊文春」でも語彙 力に関する本のブームのはしりとして紹介されました。

読者の方々からの反響も大きく、たくさんの感想をいただきました。その中で、一番多かったご要望が、もっと初心者向けの本を書いてほしいというものです。 『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ(第一弾)」は、「知性と教養を感じさせる語 棄」「一目置かれる語彙」を中心にご紹介した内容でした。
そこで、今回は、「超基礎編」ということで、社会人のみなさんに、使えると便利で、知らない と恥ずかしい語彙をご紹介しています。

そこで、言葉の「成り立ち」 「語源」「歴史」などに関連するエピソードから、おもしろく言葉 を身につけられるようにしました。
私の専門は、書誌学、音韻学、文献学です。つまり、言葉に関する研究をしてきました。これま での研究から、特におもしろいと感じた話から、楽しく、苦痛なく言葉を身につけられるようにしました。

口言葉を使う喜びを知り、人間関係をつむぐ

人生の質は、語彙力によって決まる――。
私たちが抱える問題の多くは、「人間関係」にあるのではないかと思います。夫婦、親と子、友。 人、会社での上下関係、得意先、お客様との関係……。そんな、人間関係をつむいでいるのは、 「想い」であり、「想い」を形にした「言葉」です。
その言葉が、時と場合に合わせて的確に相手に伝われば、人間関係、コミュニケーションはとてもスムーズにいくことでしょう。 ところが、日本人の多くの人が、手紙を書いたりすることに苦手意識を持っていると言われています。
それは手紙だけにかかわらず、コミュニケーション全般において「自分の想いを言葉にできな い」という先入観に起因するのです。

特に、書いたこと、言ったことが誤解されたり、否定されたりというような過去の失敗経験があると、文章を書いたり、話をすることに「苦手意識」を持ってしまうのです。 「自分には、文章力がない」「言葉のセンスがない」などと言って、あきらめている人が数多くいます。

でも、語彙力は、学べば誰でもつけていくことができます。
言葉を正しく理解し、どのようなシチュエーションで使うのが最適かということを学ぶことは、 決して難しいことではありません。
知らない言葉に出くわす機会をたくさんつくること、そして、知っている言葉に対しても新鮮な 気持ちで向き合うことです。

間違えて注意されるようなことがあっても、恐れず、どんどん新しく覚えた言葉を使っていけばいいのです。
言葉は人をつくります。
たとえば、美しい風景、美味しいお料理、素晴らしい芸術作品、そうしたものを自分なりの言葉で表現することができれば、人は言葉を使うことの喜びをさらに感じることになるのです。
本書は、言葉を使うことの素晴らしさを実感するための入門書でもあります。

「説明」「説得」「コミュニケーション」…..に役立つ言葉の数々
本書では、次のような語彙が、おもしろく身につくようにしました。
「短く、わかりやすく、相手に伝えるための言葉」
「好感を与える”あいさつ。連絡””感謝””褒め言葉」
「相手の気分を損なわず “謝罪する。 ^要求を断る。言葉」
「同音異義、重複表現、そもそも間違って覚えている可能性が高い言葉」
「目上の人に使うべき 言い換え・言葉」
「社会人として最低限知っておきたい“共通カタカナ 用語」
「自分の気持ちを伝える言葉」
これらを、厳選して五一語ご紹介しました。「説明」「説得」「コミュニケーション」で役立つ言葉です。
また、これだけでは物足りないと感じてしまう人のために、「知性と教養を感じさせる」言葉もご紹介しています。 さらに、「語彙の質を高め、量を増やす簡単なコツ」もお話ししました。
言葉を使うことの恐れや不安を払拭し、自分の想いを言葉にする力を手に入れていただく 礎となれば、これほど嬉しいことはありません。

山口謡司拜

語彙力があると、ここまで評価が上がる!

1 社会人としてのレベルの底上げができる
評価される人は、相手、場にふさわしい言葉選びができる人
2 知性と教養が話のはしばしに表れる
使う言葉の質が上がれば、話も文章も知的さが増す
3 理解力が高まる。
文章、会話で使われている言葉をしっかり理解できる人は結果が出る
4 短くわかりやすく伝えられる
語彙力があれば、回りくどい言い方、長い説明が不要に!
5 頭の中の考えを表現することができる
社会人は、思考をアウトプットしてこそ評価される! ― 「なんて言えばいいんだろう ……」がなくなる
6 人を動かすことができる
魅力的な言葉と表現は、人を動かす力がある
7 人に好印象を与えられる
どんなに伝えにくいことでも、言葉次第で相手は気分よく話を聞いてくれる
8 コミュニケーションがうまくいく
社内外の仕事の関係者が使う最低限の共通用語を理解していれば、コミュニケーション がうまくいき、信頼関係が築ける

山口 謠司 (著)
出版社: ワニブックス (2018/1/23)、出典:出版社HP

目次

はじめに
第1章 社会人として最低限知っておきたい言葉
まずは、「ベースとなる語彙」を身につけよう
1 凡庸
文字を”九〇度回転させる。と本来の意味が見えてくる
2失念
「本当は知っているんだけど」という雰囲気を出せる便利な言葉
3 且つ
料理人がまな板に向かうシーンを思い浮かべてみよう
4慮る。
ぱかばでいつ教育を受けたのかがわかる?
5 つつがない
「ダニに刺されなければ健康!」
6 言質
言葉の人質
7 是々非々
本当の性悪説とは? 人間は個人でいる限りは善である?
8拝読
「拝」という漢字は「右手と左手を合わせた」形を表す

第2章 あいさつ。 メール!連絡で使えると便利な言葉
社会人としての常識中の常識
9 幸甚
「幸い」よりも、感情・品格をもう一段上のレベルで表現しよう
10 平素
「常日頃からの感謝」を伝えられる格式が上がる表現
11 ご自愛ください。
本当の愛とは、そもそもなんなのか?
12 ご鞭撻
絶対に手幅。を付け忘れてはいけない!
13 查収
責任問題にならないための「きちんと見てくださいね」というメッセージ
14 謹んで新春のお慶びを申し上げます
春のあいさつ
15 暑中お見舞い申し上げます
夏のあいさつ
16 菊薫る秋となりました
秋のあいさつ
17 師走の候
冬のあいさつ

第3章 深く「感謝」し、上品に「褒める」ための言葉
もう一段上の好感を与える技術
18 恐縮
「日本人ならではの感覚」がベースとなっている珍しい言葉 こうじょう
19 ご厚情
「天と地と」での武士の憤りとは?
20 ご高配
高い地位を得る人ほど人々に気を配る理由
21 圧巻
最上級の褒め言葉 かったつ
22闊達
米兵がまぶしく見えた瞬間
23 脱帽
「降参する」という意味を褒め言葉として使える

第4章 相手の気分を損なわず「謝罪する」「要求を断る」言葉
真摯に反省し、穏やかに断り、言いにくいことを言う
24 深謝いたします。
“木”ではなく「火」であったとわかれば、昔の人の暮らしぶりが見えてくる
25 ご容赦
日本ならではの和製漢語
「日本に浸透した美意識」があるからこそ持てる言葉
26僭越
布団をかけてあげたのに首をはねられた?
27 語弊
ボロッボロの布を左右に引き裂くイメージをしよう

第5章 うっかり間違えると恥ずかしい言葉
「そもそも間違えて覚えている」「同音異義」「重複表現」に細心の注意をしよう
29押しも押されもせぬ
「押しも押されぬ」という言い間違いに注意しよう
30 取り付く島がない
「島」が暇”になったのは江戸っ子のせい?
31 普遍・不備・不変
グローバル、聖人、占い師
32 遡求・遡及・訴求
同音異義語を使いこなすポイントとは?
33 各位殿ほか、五つの重複表現
無意識にやってしまっている同じ意味を重ねる表現
34 気が置けない。
自然に接することができるのはお雪さん? あの奥さん?
35 琴線に触れる
楽器の琴をイメージすれば意味を間違えることはない
36 進捗
よく使うので「しんぼ」と読み間違わないように注意!

第6章 目上の人に使うべき「言い換え」言葉
避けるべき表現、尊敬の念を伝える表現
37 ご一緒→ ご相伴
社会人の言葉づかいとして「ご一緒」では軽すぎる
38 了解しまし → 承知いたしました
了”という文字自体にあまりよい意味がない
39 感心しました → 感銘を受けました
「皮肉の意味」も込められているので避けたほうが無難
40 頑張ってださい → ご活躍をお祈りいたします
「前畑頑張れ! 前畑頑張れ!」
41 言い忘れていましたが → 申し遅れましたが
「心が空っぽ」だと思われないための一工夫
おわかりですか?
ご理解いただけましたでしょうか?
目上の人に達成度を確認することは失礼
43 やることがない → 所在ない
新人が知っておくと便利な表現

第7章 意思疎通で困らないための「共通カタカナ」用語
思考停止しないために知っておくべき語彙
44 プライオリティ (priority)
できる人ほど使っているこの言葉の真の意味とは?
45 コンセンサス (consensus)
物事をスムーズに決めていくための根回し言葉
46 マイルストーン(milestone)
ローマ帝国の法律がはじまり
47 フレキシブル (flexible)
カタカナ語の意味は”言葉を二つに分ける。となんとなく予想がつく!
第8章 自分の気持ちをうまく伝える言葉
「やる気」と「真剣さ」をかもし出す語彙
48 がむしゃら
働きながら小説を書き続けた小林多喜二の姿とは?
49 粉骨砕身
強烈な言葉だからこそ、言葉遊びにならないように!
50 速戦即決
戦国時代から変わらぬ「勝つための提」
51 渾身
全身全霊、すべてを振り絞れば、誰も無下にはできない

第9章話のはしばしに「知性」と「教養」が表れる言葉
ここまで知っておけば絶対安心な知的な語彙
1拙速
どんな立派な絵でも最後に目を描き忘れては台無し
2内向的・外向的
ヒマワリはどこに顔を向けている?
3 適宜
屋根の下にたくさんの肉が積み上げられる儀式
4ストラテジー (strategy)
軍事用語からビジネス用語へ変化してきた言葉
5戦々就々
「恐」よりも「競」の意味を知る

終章 「どうすれば語彙力は高まるの?」
理解力と表現力がある人の質を高め、量を増やす。ちょっとしたコツ
「知性」「教養」「品格」のある社会人の語彙力トレーニング
朝と夜の「一分間音読」で語彙力は驚くほど高まる
“直接的ではない文章”をながめれば語彙の幅が広がる
まずは、「年上で、あなたに愛情のある人」が使う言葉を大切にしよう
「工具書」と「電子書籍」は手軽に語彙力を高められる便利なもの
幸田露伴の本ほど語彙力をつけられるものはない
言葉は、五回目で調べる 五回口に出してみる に限る!
正岡子規になったつもりで「写生文を四〇文字」でつくってみる
おわりに

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山口 謠司 (著)
出版社: ワニブックス (2018/1/23)、出典:出版社HP