【最新】雑談力を高めるためのおすすめ本 – 知っておきたい話し方、テクニック

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雑談力は重要?どうすれば向上できる?

初対面の人との会話がすぐに終わってしまう、職場の上司との会話が続かない、何を話したらいいのかわからない…こうした経験をしたことはありませんか?雑談力はただの会話力としてだけではなく、人間関係やビジネスの様々なやりとりなどを円滑に進めるための重要なコミュニケーション・スキルとして考えられています。そこで今回は、雑談力を上げる話し方、テクニックなどを学べる本をご紹介します。

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出典:出版社HP

話し下手のための雑談力

チームの雑談力を向上させる方法

業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士である本書の著者は、雑談がある職場とない職場では、生産性に大きな差があると言います。雑談が上手くなるには、トークの達人やお笑い芸人になる必要も無理やりキャラを作る必要もありません。本書では、スキルが低くても雑談が生まれるような職場での仕掛けや仕組みづくりのポイントを紹介します。

沢渡 あまね (著)
出版社 : 幻冬舎 (2018/4/19)、出典:出版社HP

はじめに
話し下手でも大丈夫! 雑談は仕掛け8割、スキル2割

いま、雑談が見直されてきています。
書店の棚を見回してみると、「雑談」をタイトルに冠した本がずらり。
雑談は人と人との関係性をよくし、相手との距離を縮め、人間関係を円滑にします。デジタルデバイスが進化し、個で過ごす時間が増え、ともすれば人間関係が希薄になりがちな時代。そんな今だからこそ、リアルな対話、雑談を通じた対話が重要視されてきたと言えるでしょう。

ところで、雑談というと、友達同士、家族同士などプライベートな場面でのおしゃべりを想定しがち。もちろんオフの場のくだけた会話は人生を豊かにする上で大切にしたいもの。しかし、職場における雑談もそれ以上に大事です。

私は業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士として、およそ70以上の日本の職場を見てきました。雑談がある職場とない職場では、雰囲気はもちろん、メンバー同士の協力体制、ひいては生産性にも大きな差があります。

雑談は、職場の課題のソリューションです。
あるIT企業の情報システム部門のエピソードを一つ。
普段雑談をしているシステム運用チーム。トラブル発生時の結束がとにかく強く、仕事が早い!
メンバー同士、何が得意で、どんなことをしているかを知っているものだから、リーダーに細かく指示されなくても「私、これやります!」と自分の持ち場を自ずと意識して迅速に作業する。テキパキと対応を終えて、火消し完了!お疲れ様でした!
なにもないときはのんびり和気藹々としているのに、トラブル時は妙に強い。日ごろの雑談あっての賜物です。

雑談を積極的に取り入れる企業も増えてきました。
大手航空会社のANAは、職場での雑談を推奨しているといいます。人間関係を円滑にするのみならず、安全やサービス向上のためのちょっとした気づきを伝え合い、提言をしやすくする。風通しのよい組織風土を醸成しています。
空の安全を守る航空会社の現場。ちょっとしたヒューマンエラーが、大きな事故につながります。雑談を通じて、スタッフ同士、何でも言い合える関係を築いていれば、ミスも打ち明けやすいし「助けて」も言いやすい。また、体調不良など相手の異変にも気づきやすくなります。

このように、雑談はチームの連携と生産性を高めます。
とりわけ管理職やチームリーダーの立場にある人は自ら雑談力を高め、雑談が生まれる環境をつくる必要があります。雑談が生まれる職場づくり。いまや、リーダーの大事な仕事のうちの一つといっても過言ではないでしょう。

一方、現場のリーダーからはこんな本音も聞こえてきます。

「残業減らせ。でも成果は出せ。その上、雑談力も高めろと!? 冗談も休み休み言ってくれ……」
「部下の仕事を邪魔するようで、気が引ける……」
「雑談しろ……って言われても、トークが苦手で続かない……」
「職場でわざわざ雑談? 正直、めんどくさい」
「そもそも出張や会議が多くて、オフィスにいないしな…」
「芸人のような面白い話をしろってこと? ネタがないし、自分オモロクないし、重たい……」
「自分から話しかけるキャラじゃないし…」

そもそも雑談が苦手。また、「働き方改革」ムードが広がるなか、雑談に時間を割くことに抵抗感を覚える人もいるようです。
大丈夫です。

・トークの達人になる必要はありません
・お笑い芸人を見習う必要もありません
・無理やりキャラをつくって、あなたから話しかけなくても大丈夫
・話しベタのあなたのキャラ、そのままで結構

また、

・雑談のための時間をわざわざ設けて、仕事の手を止めさせる必要もありません
・あなたがその場にいなくたって、雑談をする方法はあります

雑談は仕掛け8割、スキル2割。

すなわち、あなたやチームメンバーのトークスキルやキャラクターを変える必要はありません。わざわざ雑談の場を設ける必要もナシ。いつもの打ち合わせのやり方を少し変えてみる、言い回しを工夫してみる。ちょこっと景色を変えてみる。こういった工夫で雑談は自然と生まれます。

本書では主に管理職やチームリーダーの方に向けて、スキルが低くても雑談が生まれるような、職場の仕掛けづくり、仕組みづくりのポイントをお伝えします。実際に日本の職場で行われている、実例をもとに解説します。あなたの職場のメンバーの性格、組織風土に応じて使えそうなものをピックアップして試してください。もちろん現場の社員(含む派遣社員さん、外注さん)の方にも役立てて頂けると思います。

職場の雑談には、次のような効用があります(詳しくは、本文で説明します)。

雑談の効用
・職場の雰囲気がよくなる
・問題解決が早くなる
・チームの学習スピードが上がる
・生産性が上がる
・ハラスメントを事前に防止する

もし、あなたの職場がこの裏返しの状態でモヤモヤしていたら。すなわち、「職場の雰囲気が悪くモチベーションが低い」「問題解決に時間がかかる」「学習しない」「生産性が低い」「ハラスメントのリスクがある」状態であるならば。是非、この機会にチームの雑談力の向上に取り組んでみてください。

「働き方改革」が騒がれる今だからこそ、限られた時間で有意義に仕事をしたい今だからこそ、雑談を活用しましょう。あなたの職場の停滞ムードに風穴を開けるチャンスです。
人のスキルや性格に依存しない、さりげない雑談が生まれる職場づくり。「らしさ」あふれる職場づくり。一歩ずつ始めましょう!

有間ダム(埼玉県)のほとりにて 沢渡あまね

沢渡 あまね (著)
出版社 : 幻冬舎 (2018/4/19)、出典:出版社HP

目次

◆はじめに 話し下手でも大丈夫! 雑談は仕掛け8割スキル2割

第1章 そもそも雑談とは何か
01 雑談には大きく4つある
1 仕事に関するよもやま話。ちょっとした脱線
2 時事ネタ、ニュース
3 自分自身のプライベートな話
4 他愛のない世間話
02 リーダー層から雑談を仕掛けたほうがいいのはナゼ?
1 心理的安全性が担保される
2 ホンネが言いやすくなる
3 生産性が上がる
4 問題解決のスピードが上がる
5 ハラスメントを予防できる
03 即効性とじわじわ、どちらも大事
◆COLUMN1 雑談のある職場は強い! Eyes, JAPAN

第2章 雑談が生まれやすい職場とは?
01 ポイントは3つ!
1 接点の種類を増やす
2 接触頻度を増やす
3 ネタの数を増やす
02 たまたまと必然、どちらも大切
◆ Add column 01 雑談はなぜ生産性を上げるのか
◆ Add column 02 尊重し合える環境は、つくれる!
◆COLUMN 2 雑談のある職場は強い! スパイスファクトリー

第3章 雑談を仕掛ける工夫、あれこれ
01 話しかけられやすい空気感をかもし出す
02 話しすぎない。聞き手に回る
03 「ちなみに」「個人的には」が適度な会話を促進する
04 相談モードで話しかけてみる
05 その場にあるモノをネタにする
06 小ネタとなる道具を用意する
07 たまには差し入れの1つもしてみる
08 なによりリーダーは積極的に自己開示を!
◆COLUMN3 雑談のある職場は強い! オトバンク

第4章 雑談が生まれやすい環境づくり、あれこれ
01 オフィスの仕掛け編
02 職場の活動編
03 個人編
◆COLUMN4 雑談のある職場は強い! 田辺三菱製薬

第5章 雑談の仕掛け事例、集めてみた
◆おわりに

装丁 井上新八
カバー・本文イラスト 森下えみこ
本文デザイン トモエキコウ(荒井雅美)

沢渡 あまね (著)
出版社 : 幻冬舎 (2018/4/19)、出典:出版社HP

会話に困らない! 使える「雑談力」1500

雑談が上手くなる

雑談は、人と人との関係性をよくし、相手との距離を縮め、人間関係を円滑にします。人間関係が希薄になりがちな時代だからこそ、リアルな対話、雑談を通じた対話が重要視されてきています。本書では、雑談とはどういうものか、どう話せばいいのかを解説し、雑談の話題やネタとなる雑学も豊富に盛り込んでいます。

西東社編集部 (編集)
出版社 : 西東社 (2016/11/2)、出典:出版社HP

はじめに

最近、「初対面の人とうまく話せない」「話が続かない」「何を話したらいいのかわからない」「気のきいた話ができない」「いいネタがうかばない」など、雑談が苦手と感じている人が増えているといいます。
ですが、それは思い込みが大きく、雑談は特別な話術が必要なわけでなく、とりとめもない会話、中身がなくてよいものです。雑談は、相手と仲よくなるためのコミュニケーション。相手の話を聞くこともとても大切です。
雑談は人と人とを結びつけるツールとして、トップセールスマンや経営者などには雑談がうまい人が多いといわれています。雑談がはずむと相手に好かれ、心が通い合い、信頼関係が生まれます。仕事などで評価されたり、助けてもらえたりするようになるでしょう。
本書で雑談とはどういうものか、どう話せばいいのかを知って、どんどん雑談してみましょう。本書には雑談の話題やネタとなる雑学も豊富に盛り込みました。
雑談がうまくなれば、人としての幅も広がり、どんなシーンでも困らず、人間関係も楽しくなることでしょう。仕事でもプライベートでも雑談は必要なもの!雑談力がアップし、豊かな人生につながることを願ってやみません。

西東社編集部

西東社編集部 (編集)
出版社 : 西東社 (2016/11/2)、出典:出版社HP

会話に困らない! 使える「雑談力」1500 もくじ

Prologue 人生に役立つ雑談力を身につけよう

雑談って何?
○雑談は「あいさつ」と「本題」の間にある

雑談の効果とは?
○雑談は人生を豊かにする

どう話せばいい?
○雑談はテーマがどんどん変わってOK 雑談例
○最初の10秒で印象は決まる
○ペストオブ雑談は笑える失敗談! 雑談例

Topics1 > 相手の気持ちを引き寄せる おすすめの雑談フレーズ

聞き上手になろう
○話を聞くときのNG集
○これができれば聞き役の達人
○雑談でよく使う、間違えやすい敬語10

Topics2 > 取り引きにつなげたい ビジネス雑談のポイント

話題、ネタは何がいい?
○天気の話はいつでもできるようにしておこう 雑談例
○共通点を探したり、質問したりしてみよう 雑談例
○共感が得られる体験談、笑える体験談で雑談を楽しく 雑談例
○旅行の話は多方面に広がりやすい
○レアな体験談はさっとまとめて短くおもしろく 雑談例
○政治の話題は過去の話か海外の話で様子見を 雑談例

Topics3 > 相手のタイプ別 雑談の攻略法

Part1 初対面向けのネタ

行事、歳時記のネタ 四季折々の話題
春編/夏編/秋編/冬編

天気のネタ とっかかりの話題に
天気予報編/気象、天文編/春編/夏編/秋編/冬編

地域のネタ 出身地の話題は盛り上がる
北海道、東北編/関東編/中部編/近畿編/中国、四国編/九州、沖縄編

Part1 おさらい雑学クイズ どっちかな?

Part2 万人受けするネタ

グルメネタ 知って食べて大満足
意外な食の真実/三大○○編/中華料理編/イタリアン&フレンチ編/和食編/すし編/グルメ知識

旅行ネタ 外出がもっと楽しくなる
海外旅行編/旅行準備編/飛行機編/列車編/宿泊施設編

健康ネタ みんなが気になる話題
生理現象対策/季節の健康編/食事編/睡眠編/におい編/腰痛、頭痛、肩こり編/アンチエイジング編/民間療法/体のサイン/医学新常識

運動、ダイエットネタ 継続が大事!!
運動の知識/ダイエットの知識/食事ダイエット編/運動ダイエット編

体、病気のネタ 不思議がいっぱい
体の機能/体の知識/体の疑問/体の勘違い/病気編/クスリ編

Part2 おさらい雑学クイズ どっちかな?

Part3 おもしろ数字データ

ライフスタイルの統計ネタ
社会の統計ネタ
子ども、学生の統計ネタ
日本一の統計ネタ
世界一の統計ネタ
人間の世界一の統計ネタ
地球、宇宙の統計ネタ
生き物の統計ネタ

Part3 おさらい統計クイズ どっちかな?

Part4 ビジネス系のネタ

経済、社会ネタ ビジネスマンの必修科目
マネー編/社会編

法律ネタ いざというときに役立つ
身近な法律編/裁判編/会社、労働編

仕事、職業ネタ 今日から役立つ常識
仕事編/職業編

社名由来ネタ 企業のポリシーが見えてくる!
人名が由来/さまざまな由来

宴会ネタ 楽しい雑談で充実の宴会に
アルコール編/マナー 知識編

Part4 おさらい雑学クイズ どっちかな?

Part5 スポーツ、趣味のネタ

スポーツネタ 体育会系の鉄板!
相撲編/サッカー編/ゴルフ編/野球編/陸上競技編/水泳編/ウィンタースポーツ編/フィギュアスケート編/そのほかのスポーツ編/オリンピック編

音楽ネタ 和やか雑談にぴったり
音楽の小ネタ/クラシック編/ソング編/楽器編

映画、本、漫画ネタ 好きな作品は?
映画編/本編/漫画編

芸術ネタ 芸術家は変わり者だらけ?
世界のアート編/日本のアート編/歌舞伎編

ペットネタ イヌやネコに癒されたい!
イヌ編/ネコ編/ウサギ、ハムスター編/トリ編/魚、昆虫編

アウトドア、将棋などのネタ 趣味多彩!
アウトドア編/将棋、車、天体観測編

Part5 おさらい雑学クイズ どっちかな?

Part6 男と女のなるほどネタ

男と女はこんなに違う
男と女の恋愛、結婚
男と女のライフスタイル

Part6 おさらい男と女の雑学クイズ どっちかな?

Part7 生活のネタ

生活の知恵ネタ 役立てたい!
裏ワザ編/迷信のウソホント/雑貨、文房具編/硬貨編

しきたり、冠婚葬祭ネタ 由来を学ぶ
冠婚葬祭編/作法、マナー編

料理ネタ 食事中の会話にぴったり
料理名の由来/人名が由来の料理/裏ワザ調理法/時短調理法/料理の知恵袋

食べ物、飲み物ネタ 知らないと非常識?
食材の名前の由来/食べ合わせの悪いもの/食べ合わせのいいもの/飲み物編/お酒編/スイーツ、お菓子編/パン編/食品ネタ編/食品の知識

ファッションネタ 知れば知るほど楽しい
洋服の知識/洋服の由来

環境、災害ネタ 学んでおきたい!
ゴミ、リサイクル編/地震、防災編/救助編

Part7 おさらい雑学クイズ どっちかな?

Part8 おもしろランキング

ライフスタイルランキング
小学生ランキング!
日本の地理ランキング!
都道府県生活ランキング!
住宅ランキング!
都道府県食生活ランキング!
世界ランキング!

Part8 おさらいランキングクイズ どっちかな?

Part9 学問のネタ

日本語、語源ネタ 日本人として知っておきたい
語源編/漢字編/ことわざの由来/おもしろい言葉編/言葉の違い

科学、自然ネタ 知ってると自慢できる
おもしろ理系編/古生物編/山や川など編

歴史ネタ 思い込みと違うかも!
日本史編/世界史編

世界ネタ 国が違えば常識も変わる
各国事情/国名の由来

地球、宇宙ネタ 近年ますます明らかに!
地球の不思議/宇宙のなぞ

生き物ネタ 植物や動物の神秘的世界
植物編/動物編/は虫類、両生類、魚介類編/昆虫など編

Part9 おさらい雑学クイズ どっちかな?

※本書は、特に明記しない限り、2016年8月3日現在の情報に基づいています。

西東社編集部 (編集)
出版社 : 西東社 (2016/11/2)、出典:出版社HP

誰とでもスッとうちとけて話せる! 雑談ルール50

雑談力をアップさせる話し方を紹介

雑談は会話の入り口です。会話をスムーズに始め、弾ませ、盛り上がるちょっとしたコツを押さえれば、これまで以上に新たな人との出会いを楽しめて、仕事もプライベートも充実していくでしょう。本書で紹介する雑談力は、シンプルな基本ルールを中心にして雑談力をアップさせる話し方を紹介していきます。

野口 敏 (著)
出版社 : すばる舎 (2016/2/18)、出典:出版社HP

目次

プロローグ

STEP1 「時事ネタ」に「私ネタ」をプラスしよう♪
【1】 楽しい話が始まる!「時事ネタ」の振り方
【2】 「いい天気ですね」の後は、こう話そう
【3】 忙しい朝は「私ネタ」の宝庫!
【4】 ありきたりなニュースを「ウケるネタ」にする
【5】 「身近な人間関係」をからめて話す
【6】 「悔しさ」「あきらめ」を話題にすると、感情移入されやすい
【7】 「重い話」は心にゆとりがある人限定で
【8】 営業先では、先方のことを話題にする
【9】 婚活の場では、こんな「困った!」が共感を呼ぶ

STEP2 瞬時に反応できる!「共感ルール」
【1】 相手の話を「面白いと思えない人」はこんな視点を!
【2】 モノ、出来事ではなく「相手」に注目する!
【3】 「スポーツネタ」は、こんな質問で盛り上がる
【4】 配偶者の話、子どもの話を聞いてみる
【5】 「たまっている気持ち」は、話し出すと止まらない
【6】 父親世代、息子世代とも話がはずむコツがある
【7】 グンと距離が縮まる! プライベートの話し方
【8】 「踏み込んだ話」ができる相手の見分け方
【9】 心を開かない人への効果的なアプローチ

STEP3 新発想!「アクティブな聞き方」
【1】 ひたすら「傾聴」はやめてよし!
【2】 話を聞きながら、「相手の姿」を想像してみよう
【3】 大げさにイメージすると、感情のこもった「相づち」が打てる
【4】 どんな相手とも距離が縮まる相づちがある!
【5】 「簡単な感想」を言ってみよう
【6】 オウム返しは、「気持ちが動いたとき」限定で!
【7】 話の展開が見えてきたら、「自分の話」を挟んでOK
【8】 相手の「話したいこと」「話せていないこと」に注意を向ける
【9】 3人以上で話すとき、話すタイミングはこうしてつくる

STEP4 想像力を10倍かき立てる! 話し方
【1】 「話すスピード」「問の取り方」で相手の反応は一変する!
【2】 一気に話さず、シーンを区切る
【3】 この「間」の取り方で、場がドンドン熱くなる!
【4】 「同じイメージ」をもてば、楽しいやりとりがずっと続く!
【5】 アイコンタクトを送りながら話そう
【6】 「プチ怒り」は誰もがノッてくる人気ネタ
【7】 笑いを誘う「オチの話し方」
【8】 聞き手に回ったら、大きな相づちを打ってあげよう
【9】 こんな気づかいで、また、あなたと話したくなる

STEP5 誰もが100%引き込まれるのは「体験談」!
【1】 いらぬことをしてみるから楽しい話題が生まれる
【2】 「自分はどんな人」なのか、エピソードで語ってみる
【3】 「周りにいる人」をエピソードで語ってみる
【4】 他人に関わると、「十八番ネタ」ができる
【5】 「世問の噂は本当なのか?」当事者に会ったら聞いてみる
【6】 天気予報のお姉さんの言うことは必ず実行する!
【7】 他人とは違う視点を大切に!

STEP6 雑談力が上がる「7つの秘訣」
【1】 秘訣①相手の話にしっかり反応してあげる
【2】 秘訣②人を区別しないで、なるべく話しかける
【3】 秘訣③もっと相手に興味を持とう
【4】 秘訣④相手の話を否定しない
【5】 秘訣⑤相手の気持ちを許すこと
【6】 秘訣⑥自分のことを伝える領域を広げる
【7】 秘訣⑦相手のスペースには恐る恐る入る。でも確実に一歩踏み込む

エピローグ

装丁
井上新八
イラスト
草田みかん

野口 敏 (著)
出版社 : すばる舎 (2016/2/18)、出典:出版社HP

プロローグ

◆このシンプルなルールで雑談は楽勝です

本書を読めば「雑談」のイメージがガラッと変わります!
「時事ネタを話してもすぐに途切れてしまう」「自己紹介しても相手が興味を持ってくれない」「いきなり本題に入るほうがずっとラク」「すぐにネタが尽きてしまう」……。
こうした悩みを一掃してしまうのが本書の威力です。

雑談は会話の入り口です。会話をスムーズに始め、弾ませ、盛り上がるちょっとしたコツを押さえれば、これまで以上に新たな人との出会いを楽しめて、仕事もプライベートも充実していくこと間違いなしです。
本書ではたくさんのルールを紹介していきますが、基本はとてもシンプルなので安心してください。

・雑談の上手な始め方は?
→よくある話題に「自分の体験(=私ネタ)」を加えるだけ!

・相手とうちとけるには?
→「相手の体験(=相手ネタ)」を尋ねて共感する!

・話をもっと盛り上げるには?
→聞き方、間の取り方次第で、話がドッとふくらむ!

どうですか。これなら、できそうだと思いませんか?
このように、シンプルな基本ルールを中心にして、雑談力をアップさせる「話し方」を紹介していきます。
本来、雑談は難しいものではありません。話すネタがないからといって、わざわざ雑学を仕入れる必要はないのです。今のあなたのままで、誰とでもスッとうちとけて話せる方法がちゃんとあります!

◆こんな悩みもあっさり解消!

それでは、雑談に関するお悩みごとに、本文で紹介している雑談ルールの一例を紹介しましょう。

「時事ネタを振っても、相手の反応がそっけない……」
→「私ネタ」を加えるだけで、ウケるネタに早変わり!

「お天気ネタを振っても、「そうですね」で終わってしまう」
→「お天気だから私は…」「雨だから私は……」という話をすれば相手の反応は一変する!

「相手の話に興味が持てない……」
→相手の「オモシロ話」を引き出すコツがある!

「話がなかなかはずまない……..」
→「ひたすら傾聴」はマイナス。話し手のテンションを盛り上げる聞き方がある!

こんな話し方でOK。難しい、面倒くさいというイメージのあった雑談が、簡単そうに思えてくるのではないでしょうか。

時事ネタは雑談の王道とも言えますが、「なかなか盛り上がらない」というのも事実。なぜならば、ここでやりとりしているのは誰もが知っている情報だけだからです。
それよりも、「あなたがどんな人か」を話すほうが効果的。
私たちが好きなのは人間そのもの。
他人は、あなたの日常を知りたいのです。

「今年の花粉は去年に比べると飛ぶ量が倍ぐらいらしいですね」
と始めたら、その後に、
「花粉の時期に窓を開けると、鼻水、くしゃみが止まらないんです」
「実は私、去年花粉対策マスクをネットで注文したら、百個も届いて置き場所に困っています」

こうしてふだんの姿を伝え合ってください。お互いの知らなかった部分を少しずつ知ることで、話がはずみ、お互いに親しみを感じるようになるのです。
これは誰とでも、どんな場面でも共通です。
お客さまと話す機会が多い営業マン、会合やパーティーなどで人脈を増やしたい方、今いる会社でコミュニケーションをはかりたい方、さらには親子関係をよくしたり、異性との出会いの場を広げたい方まで、あらゆる人の強力な武器になるはずです。

◆ネタは、3つのポイントを押さえれば無限にできる!

雑談のネタに困っているのであれば、あなたの平凡な日常を、相手がリアルにイメージできるよう話してみてください。

私の教室では、話をするときに「日常の暮らしぶり」「自分の人柄」「人間関係」が出るように意識して話しましょう、と伝えています。

朝起きるのが苦手なら、そのまんまを話せば、もう雑談の始まり。
寝ているときは「あと5分寝たい」と思うのに、支度を始めると「なんであと5分早く起きないんだ」と悔やむ。
それを言葉にして話せば、もうお話なのです。
話が苦手な人は「その後が続かない」と心配して、いい話題があっても結局はその話を心の底に押し戻してしまうようです。
話には必ず相手がいるもの。あなたが口火を切れば、相手もその話を受けて何か話し始めるものです。
とりあえず話を始めることが、雑談上達の第一歩と心得ましょう。
あなたの日常を披露した後に、あなたの人柄がにじみ出る話も加えてみてください。
出勤のために玄関で靴を履く。そこではたと忘れ物に気づく。しかも履いているのが女性ならブーツ、男性なら革靴のような脱ぎにくいものであったとき、そこでどんな選択をするのか……。
それが人柄です。
片足だけ脱いでケンケンで行くのか、脱がないで膝で行くのか、かまうもんかと土足で行くのか。そこに人柄があふれています。
よく見知った人であれば、そんなことを突然話しても大丈夫。「私ね、すごく横着でね」と切り出せば、きっと相手も喜んで体験談を聞かせてくれるはず。
さらに「うちの母は、同じケースでチラシを床に並べてジャンプしながら部屋の中を歩くのよ」と、自分の人間関係を持ち出してふくらませます。
こうすると相手にあなたの様々な面が伝わり、相手はあなたにとても親しみを持つでしょう。もちろん相手もそんな話をしてくれますから、互いに親近感が深まり、より楽しい話が広がっていくのです。
こんなふうに楽しいエピソードをいくつか探してお話しすれば、もう楽しい雑談の始まりです!
これらの詳しい内容は本文でじっくり紹介するので、ぜひご覧ください。

どんな人とも気軽に雑談できるようになると、行動範囲も広がって出会いのチャンスが一気に増えます。新たな人生を手に入れることができるのです。
さあ、まずは本書を開いて、楽しい雑談の世界を覗いてください。数々のひらめきや発見に触れてください。そして新しい人間関係に臆することなく入っていってください。
多くの出会いと感激が待っていますように祈っております。

著者

野口 敏 (著)
出版社 : すばる舎 (2016/2/18)、出典:出版社HP

雑談の一流、二流、三流 (アスカビジネス)

雑談を使った人間関係を深めるトーク術を学ぶ

雑談を話すことで、人との関係性を活性化していきます。関係性を気付く方法は、人間の心理に基づいた決まったパターンが存在します。しかも、一流と言われる人は、成功パターンを明確につかんでいます。本書は、「話が持たず気まずい沈黙が流れる」「何を話していいかわからない」という悩みを解決できる45のメソッドを紹介していきます。

桐生 稔 (著)
出版社 : 明日香出版社 (2020/3/5)、出典:出版社HP

はじめに

◆私は左遷されました
高校での成績は常にクラスで1位。生徒会長でスポーツも万能でした。
比較的、自分のことを優秀だと思っていたタイプの人間です。

そんな私は新卒入社3カ月で左遷されました。
なぜ左遷されたか。それは営業成績がドベだったからです。

私は見込み顧客へのアポイント電話ができませんでした。
断られるのがイヤだったからです。

上司と同行営業するのが大の苦手でした。
自分のトークを聞かれるのが苦痛だったからです。

自分のことばかり気にして、行動できない私は当然売上ゼロ……
入社3カ月で「来週から地方ね」と宣告されました。

◆私はナンバーワンになりました
地方に行ってからは、飛び込み営業を課されました。
飛び込み営業は、ほとんどが門前払い。時にクレームになることもあり、私はほとほとイヤになりました。
だから私は、既存の顧客だけを回るようにしたのです。
まず、毎朝7時に1軒目に訪問し、5分ほど担当者とたわいもない話をします。
8時には別の会社へ。そこでもちょっとした話を担当者とする。
そして9時にはまた別の会社で……。
これを毎日ひたすら続けていました。
ただそれだけなのに、な、なんと既存の顧客からジャンジャン紹介が入るようになったのです。
1年後、気づけば私はエリアマネジャーになっていました。
そして地方に飛ばされて2年。
私のエリアは、全国1200店舗中、売上達成率ナンバーワンを実現しました。

◆私はコミュニケーションを教える講師になりました
数年後、人材派遣の会社を退社し、まったく畑違いの音楽スクールに受付スタッフとして入社しました。
音楽スクールには何百人もの講師がいます。
いつも控室ではその講師たちと、たわいもない話でケタケタ笑って盛り上がっていました。
しかし、私は音楽のことはズブの素人です。
だから、講師と音楽の話をしたことはありません。
そんな私は、入社して3年後に事業部長になっていました。

そして2017年、モチベーション&コミュニケーションを設立。
もともと他人には興味がなく、自分のことばかり気にしていた超ビビリな私が、今やコ6ミュニケーションのスクールを創業し、全国35都道府県で事業を展開しています。
人生はどう転ぶかわかりません。

説明がうまい人が売れる。専門知識と技術がある人が出世する……現実はそうではないです。
良い商品がヒットするとも限らないし、カッコイイ人がモテるとも限りません。
人の心を動かすのは、「どんなことを伝えるか?」より「相手とどんな関係性にあるか?」です。
その関係性を作るのが、まさに本テーマ「雑談」です。

雑談は、「雑=とりとめもない」「談話」と書きます。
しかし、なぜ「雑話」と書かないのでしょうか?
雑談の「談」は、言うに炎と書きます。
つまり話すことで、関係性に火を灯していくことを意味しています。
関係性を築く方法は、人間の心理に基づいた決まったパターンが存在します。
しかも一流と言われる人は、成功パターンを明確に掴んでいます。

本書では、全国3万人が受講した私のコミュニケーションスクールのメソッドを使用して、雑談を使った人間関係を深めるトーク術を展開していきます。
本書をお読みいただければ、「なぜ人間関係がうまくいかなかったのか?」その理由が明確にわかるはずです。
そして一つでも実践していただければ、きっとこれまで味わったこともない良好な人間関係を手に入れることができます。

日々の雑談があなたの人生を変える起爆剤になることを願い、さっそく本書をスタートしていきます。
ぜひ、気になるところから読み進めてみてください。

桐生 稔

桐生 稔 (著)
出版社 : 明日香出版社 (2020/3/5)、出典:出版社HP

雑談の一流、二流、三流 もくじ

はじめに

Chapter1 雑談のはじめ方

最初のひと言
三流は、「今日は暑いですね」からはじまり、
二流は、「30℃を超えるそうですよ」からはじまり、
一流は、何からはじめる?

ファーストコンタクト
三流は、話しかけられるのを待ち、
二流は、先に話しはじめ、
一流は、先に何をする?

出会いがしらの挨拶
三流は、挨拶だけで終了し、
二流は、挨拶にひと言つけ加え、
一流は、どうする

話題がないとき
三流は、あたふたネタを探し、
二流は、木戸に立てかけし衣食住から探し、
一流は、何から探す?

雑談前の準備
三流は、何も準備せず、
二流は、雑談ネタを準備し、
一流は、何を準備する?

名前の覚え方
三流は、相手の名前を忘れ、
二流は、名前に意味を持たせ、
一流は、どうやって覚える?

Chapter2 話の広げ方

雜談上手
三流は、話し上手を目指し、
二流は、聞き上手を目指し、
一流は、何上手を目指す?

ネタの収集
三流は、ネタを収集せず、
二流は、ネタを事前に収集し、
一流は、どうする?

質問の質
三流は、深く考えないと答えられない質問をし、
二流は、アバウトな質問をし、
一流は、どんな質問をする?

質問のボキャブラリー
三流は、うまく質問ができず、
二流は、ひたすら質問し続け、
一流は、どのように質問をする?

話が止まったとき
三流は、黙りこみ、
二流は、無理やり話題を探し、
一流は、どうする?

会話が膨らむほめ方
三流は、ほめたら話が終わり、
二流は、ほめまくって話を膨らまそうとし、
一流は、どのように話を膨らます?

ほめるところ
三流は、ほめるところを見つけられず、
二流は、ほめるところを無理やり探し、
一流は、何をほめる?

距離の縮め方
三流は、いつも壁を作り、
二流は、共通点を探して距離を縮め、
一流は、どのようにして距離を縮める?

Chapter3 聞き方とリアクション

話を聞くとき
三流は、話をきちんと聞かず、
二流は、耳で聞き、
一流は、どのように聞く?

リアクション
三流は、無反応で話を聞き、
二流は、頷きながら聞き、
一流は、どのように聞く?

承認欲求
三流は、承認することができず、
二流は、「すごいですね!」を連発し、
一流は、どのように承認欲求を満たす?

ネガティブな話の対処法
三流は、受け流し、
二流は、同調し、
一流は、どうする?

意見が異なったとき
三流は、相手の意見に反論し、
二流は、相手の意見に合わせ、
一流は、どうする?

SNS
三流は、すべてスルー(無視)し、
二流は、コメントを被せ、
一流は、どう対応する?

Chapter4 雑談の盛り上げ方

テンポ
三流は、ベラベラ一人で話し、
二流は、数分で相手に渡し、
一流は、どのくらいで渡す?

説明
三流は、ダラダラ話し、
二流は、完璧に伝えようとし、
一流は、どうする?

惹きつける
三流は、何も考えずに話し、
二流は、おもしろトークで惹きつけようとし、
一流は、どのように惹きつける?

笑い
三流は、笑いを取れず、
二流は、おもしろい話を考え、
一流は、どんな話で笑いを取る?

複数人に伝える
三流は、たんたんと説明し、
二流は、情景を文字で説明し、
一流は、どのように説明する?

自分の話をするとき
三流は、一方的に話し続け、
二流は、話をおもしろくしようとし、
一流は、何をする?

長めの雑談
三流は、特にテーマはなく、
二流は、相手が話したいことをテーマにし、
一流は、何をテーマにする?

空気を読む
三流は、空気が読めず、
空気を読む二流は、周りの空気に合わせ、
一流は、どうする?

飲み会
三流は、いつも受け身になり、
二流は、必死で盛り上げようとし、
一流は、どうする?

Chapter5 相手の懐に入る方法

姿勢
三流は、相手に背を向け、
二流は、相手に視線を向け、
一流は、何を向ける?

ボディーランゲージ
三流は、無動作で話し、
二流は、大げさな動きをし、
一流は、どうする?

自己開示
三流は、まったく開示できず、
二流は、100%開示し、
一流は、どのように開示する?

年配との接し方
三流は、好かれようとせず、
二流は、仕事ができるアピールをし、
一流は、どうする?

年配との雑談
三流は、委縮して話せず、
二流は、とにかく持ち上げ、
一流は、どのようにする?

苦手な上司との接し方
三流は、近寄らないようにし、
二流は、近寄って仕事の話をし、
一流は、どのようにする?

Chapter6 好印象の残し方

印象づけ
三流は、過度にアピールし、
二流は、控えめにアピールし、
一流は、どうする?

記憶に残す
三流は、特徴のないキャラになり、
二流は、万能キャラとして記憶に残り、
一流は、どんなキャラとして記憶に残す?

最後のひと言
三流は、「それでは」とひと言伝え、
二流は、「楽しかったです」と感想を伝え、
一流は、何を伝える?

もう一度会うためのコツ
三流は、普通に「サヨナラ」し、
会うための二流は、次の約束を取りつけようとし、
一流は、どうする?

別れ際
三流は、軽く頭を下げ、
二流は、深々と一礼し、
一流は、どう見送る?

Chapter7 雑談がうまい人の心構え

相手への関心
三流は、無関心のままにし、
二流は、無理やり興味を持とうとし、
一流は、どうする?

自信
三流は、自信が持てず、
二流は、アファメーションで自分を高め、
一流は、どうやって自信をつける?

自己投資
三流は、何も学ばず、
二流は、知識を得るために学び、
一流は、何のために学ぶ?

成功の秘訣
三流は、生まれ持った才能と答え、
二流は、意思の強さと答え、
一流は、何と答える?


三流は、不燃、
二流は、可燃、
一流は、どうやって燃える?

おわりに

カバーデザイン:小口翔平(tobufune)
イラスト:山崎真理子

桐生 稔 (著)
出版社 : 明日香出版社 (2020/3/5)、出典:出版社HP

超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける (五百田達成の話し方シリーズ)

雑談に適した話し方を身につける

「沈黙が気まずい」「気を使うのでしんどい」「薄っぺらい会話ばかりで疲れる」初対面やあまり仲良くない人との雑談に対してこのように思っている人は多いのではないでしょうか。本書では、微妙な関係の人となんとなく話さなくてはいけない状況の時にどのように話せば良いのか、解決策について紹介していきます。

五百田 達成 (著)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2019/12/22)、出典:出版社HP

すぐに使える!そのまま使える!「超雑談力」簡単テクニック

これさえやれば、うまくいく!「超雑談力」7つのルール

はじめに―雑談は、普通の会話とは、まったく違う

「雑談」って、難しくないですか?

・何を話せばいいかわからない
・沈黙が気まずい
・とにかく話が弾まない、続かない
・初対面の人だと特に緊張する

仮にうまく話せたとしても、

・薄っぺらい会話ばかりで疲れる
・いつ終わりにしていいかわからない
・気を使うので疲れる。
・結局、その場限りの関係で終わる

なんてことになりがちですよね?

相手が、知ってる人、仲のいい人なら、もちろんいいんです。
沈黙も気にならないし、なんならあっというまに時間がたってる。「雑談」っていうか、おしゃべりですね。これなら全然いい。
問題は、そうじゃない相手と話すとき。

・初対面の人に、ぎこちなく自己紹介
・1回か2回会っただけの人と、適当に話を合わせなきゃいけない
・上司や取引先の偉い人に、下手なことを話せない
・義理の両親・親戚に、「ははは」と愛想笑いを続ける
・ママ友・パパ友から、どうでもいい話を延々聞かされる

……ああ、想像するだけで地獄です。
微妙な関係の人と、なんとなく話さなくちゃいけない状況。これこそがまさに多くの人が苦手な「雑談」です。

なんで、こんなことになるんでしょうか? なにか解決策はないのでしょうか?

あります! 任せてください!
まさにその点を、本書ではお教えします。

申し遅れました、この本を書きました、五百田 達成(いおた たつなり)です。
編集者、広告プランナー、心理カウンセラーの経験を活かして、現在は、コミュニケーションのアドバイザーとして、本を書いたり、講演をしたりしています。この本を手にとってくださり、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!

さて、話を戻しますね。雑談は難しい。できないわけじゃないんだけど、なんかうまくいかない。困る。ストレス。なんで、こんなことになるのでしょうか?

理由は簡単。
それは「雑談は、普通の会話とは、まったく違う」からです。

大事なことなのでもう一度言いますね。

「雑談は、普通の会話とは、まったく違う」

だから難しくて当たり前なんです。

たいていの人は、会話というと

①友達や仲のいい人との、気を使わない、楽しいおしゃべり
②仕事の場面で、きちんと話す、大人としての会話

このふたつぐらいしか、話し方のバリエーションを持っていません。いわゆる、「普通の会話」です。

ですが、雑談とは、このどちらでもない、言ってみれば「第3の会話」です。だから、ほとんどの人が失敗する。どちらかのやり方で適当にやろうとするから、うまくいかない。

雑談とは、「微妙な間柄の人と、適当に話をしながら、なんとなく仲良くなる」という、とても繊細な会話の方式です。

それなのに、みんな、そのことを知らないで、見よう見まねでやってしまう。
なんなら「雑談なんて簡単だよ、適当に話せばいいんでしょ」とばかりに、いい加減にやる。だから当然、話が弾まないし、疲れる。
ちょっとだけ盛り上がっても、全然、次につながらない。
このように、雑談とは、普通の会話とは異なる、まったく別のコミュニケーションなのです。

ならば、どうしたらいいか。そうです。これも簡単です。
「雑談に適した話し方」をすればいいだけです。

当たり前ですが、雑談に適した話し方をすれば、雑談はうまくいきます。
雑談がうまくなりたければ、「雑談力」を身につけましょう。

「えー、でも、雑談に適した話し方なんてあるの?」
「あってもいいけど、めんどくさかったらイヤだよ」

ですよね? そう思いますよね?
だいじょうぶです。
雑談に適した話し方は、たしかにあります。でもって、それはとても簡単です。

本書にまとめたいくつかの簡単なコツを実践すれば、雑談はうまくいきます。
NGな雑談例を避けて、OKな雑談例をそのまま行えば、あら不思議、気詰まりな相手とも、大事な相手ともうまく話せます。

・天気の話やニュースの話題は雑談に不向き
・「最近、どう?」って聞いてはダメ
・共通の話題を探すのは、素人がやること

などなど、初めて聞くかもしれないことが次々と飛び出しますが、びっくりしないで読み進めてみてください。

読み終えるころには、あなたの雑談力は飛躍的に向上していること、間違いなしです。

そう、この本を読むだけで、雑談がとてもうまくなるのです。

そうすれば、結果的に、

・人づきあいがラクになる、疲れなくなる
・気楽に話が続けられる、サクッと仲良くなれる
・大事な取引先から、気に入られる、信頼される
・チャンスが次につながり、成果が生まれる

といった効果が得られます。
しかも、雑談力は、身についてしまえば一生モノです。これからずっと、雑談の場で困りません。ラクに話せるし、人気者にもなれる。

それって、よくないですか?
けっこう、お得なんじゃないかな、って思うんです(笑)

というわけで、長らくお待たせしました、始めていきましょう。

いままで解き明かされることのなかった「雑談」の正体、やっちゃいけないこと・やるべきこと、雑談がうまい人と下手な人の決定的な差…。
「超」雑談力の授業、スタートです!

五百田 達成 (著)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2019/12/22)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに―雑談は、普通の会話とは、まったく違う
あなたは凡人?達人?雑談力チェックシート

1章 基本の7ルール これさえ知れば怖くない!

ルール1
×がんばっておもしろい話をしようとする
○ただ会話のラリーを続ける

ルール2
×情報交換をする
○気持ちをやりとりする

ルール3
×時事ネタやニュースを話す
○エピソードや経験談を話す

ルール4
×否定してアドバイスする
○肯定して共感する

ルール5
×質問やあいづちで話を引き出す
○大きなリアクションで一緒に楽しむ

ルール6
×会話が途切れたら「別の話題」を探す
○会話が途切れたら「自分に近い話題」に引き戻す

ルール7
×いつまでも話し続ける
○ほどよいところで切り上げる

2章 初対面編 もう緊張しない。ドギマギしない。

1
×「はじめまして」と話し始める
○「こんにちは」と話し始める

2
×「同じ名前の知人がいる」と盛り上がる
○名前の由来を尋ねる

3
×「趣味は何ですか?」と尋ねる
○「最近ハマってるものありますか?」と尋ねる

4
×共通の知人を探す
○共通の興味を探す

5
×お互いが知ってる話題を話す
○知らないことを教えてもらう

6
×すぐに「私もです」とアピールする
○しばらく様子を見て、相手に語らせる

7
×「意見」を述べ合う
○「好み」を言い合う

8
×とことん質問をして、相手に話させる
○少し自分の話をしてから、また話を戻す

9
×手持ち無沙汰に腕を組む
○身振り手振りを大きくする

10
×「さ・し・す・せ・そ」であいづちを打つ
○「あ・い・う・え・お」でリアクションする

11
×「それは違うんじゃないですか」と反論する
○「ありがとうございました」と話を終わらせる

12
×性格を変えて「陽キャ」になる
○単に社交のコツを実践する

3章 知人/飲み会編 人づきあいがラクになる!

13
×「それはね…」とアドバイスをする
○「そうだね・・・」と共感する

14
×見切り発車で話し始める
○「オチはないけど」と最初に言ってしまう

15
×「その人」「その場所」と指示代名詞を使う
○「Aさん」「鎌倉」とあだ名・固有名詞を使う

16
×「なにかこだわってるんですか?」と聞く
○「なにか特別なことしてるんですか?」と聞く

17
×「なぜ (WHY)?」と理由を尋ねる
○「どう (HOW)?」と状況や気持ちを尋ねる

18
×事実 (ファクト)で話す
○雰囲気 (ニュアンス)で話す

19
×的確なツッコミを入れる
○「いいねー」と、ただただ褒める

20
×オープンクエスチョンで広がりを持たせる
○クローズドクエスチョンでリズムをつける

21
×褒められたら謙遜する
○褒められたらお礼を言う

22
×「~だね」と気づいたことを指摘する
○「~で素敵ですね」と褒める

23
×なんとかして話を前に進める
○臨機応変に話を前に戻す

24
×「たしか~でしたよね」とうろ覚えでリードする
○「なんでしたっけ?」とその都度イチから聞く

25
×失礼にならないようがんばって答える
○「一般的には~」と話をそらす

26
×司会者のように場を仕切る
○潤滑油として場をなごませる

4章 職場/ビジネス編 小さな会話が信頼につながる

27
×友達のような対等な関係で話す
○先生と生徒のような上下関係で話す

28
×得意なジャンルを持つ
○得意な視点を持つ

29
×目をそらす
○自分から話しかける

30
×飽きさせないように話題を提供する
○目に入る街並みの話をする

31
×「そろそろ」と話題を変える
○「話変わりますけど」と話題を変える

32
×あらゆる発言に反応する
○キーワードを絞って反応をする

33
×「おもしろいですね」と聞き流す
○「メモしていいですか?」という勢いで聞く

34
×飲み会で仲良くなる
○ランチ・お茶で仲良くなる

35
×「予定を見てみます」と保留する
○「いいですね!」と即答する

おわりに―「人に興味が持てない」という病

「超雑談力」チェックシート

五百田 達成 (著)
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2019/12/22)、出典:出版社HP

超一流の雑談力

雑談力を高めるテクニックを学ぶ

雑談とは、意味のない無駄話をすることではありません。雑談とは本来、人間関係や仕事の質を根本から変えてくれる魔法のようなメソッドなのです。本書では、雑談力を高めるテクニックについて、数々の実践例から確実に効果のあった方法を取り上げ、誰でも日常に取り入れられるように具体的なアクションや指標に落とし込んで紹介しています。

安田正 (著)
出版社 : 文響社 (2015/5/22)、出典:出版社HP

はじめに

「意味のない雑談」から「超一流の雑談」へ

みなさんは「雑談」と聞いて、どんなイメージを抱かれるでしょうか?
「雑談」と書くくらいですから、「どうでもいいことをおもしろおかしく話すこと」、「あたりさわりのない話をして場を持たせること」といったイメージかもしれません。
ですが、その認識は本書であらためていただけたらと思います。
雑談とは、意味のないムダ話をすることではありません。
雑談とは本来、人間関係や仕事の質を根本から変えてくれる魔法のようなメソッドなのです。
ところが、多くの人が雑談の本当の力を知りません。そのため、気づかないうちにとても大きな損をしているということを、まずお伝えしたいと思います。
みなさんの中には、雑談をすることに「価値がない」「わずらわしい」「イヤだ」と思っている方もいるでしょう。「人見知り」「人に好かれにくい」「どうしても苦手なタイプがいる……」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そんな方にこそ、雑談のレベルを高めることによって起きる、そのすさまじい効果をぜひ知っていただきたいと思います。
たとえば、雑談のレベルが高まるとこのようなことが起きます。

・自分に対する印象や評価がガラッと変わる
・仕事が驚くほどやりやすくなり、成果も上がる
・苦手な人がどんどん減っていき、人間関係で悩まされなくなる
・どんな場所にも顔を出すことができるようになり、よい縁にも恵まれる
・チャンスにも恵まれるので「食うに困る」ことがない
・表情や気持ちが明るくなってきて、人生が充実しているように感じられる

といったように、コミュニケーションという枠を超えて、人生全体に大きなよい影響を及ぼしてくれます。
たとえば、出会ってすぐにもかかわらず「何だか感じのいい人だな」「一瞬でファンになってしまった」という経験をされたことはないでしょうか?
優秀なビジネスマン、リピーターの多いお店の店員さん、芸能界で活躍されるタレントさんなど、世の中にはたった数分にも満たないやり取りの中で「人に好かれる技術」を持っている人がいます。
「おはようございます」「いつもありがとうございます」「よろしくお願いします」など、ひと言交わしただけなのに、好印象を抱かざるを得ない言葉の使い方や物腰。
この技術こそが本書でお伝えしたい雑談力の神髄であり、世の中で一流と呼ばれる人があたりまえのように身につけているスキルなのです。
仕事の場面はもちろん、プライベートのさまざまな場面でも自分をより魅力的に見せたり、短時間で人の心の中にふっと入っていく方法。これが、本書でお伝えしたい「超一流の雑談力」です。
こう説明すると、「そんなことが本当にできるのか?」「生まれ持った素質や才能の問題ではないのか?」と思われる方も多いと思います。
しかし、雑談力を上げるには、スポーツ競技のように身体的な能力や特別な才能は必要ありません。
誰でも同じようにトレーニングすることができる。しかも、社会生活を営むうえで欠かすことのできない、他のどんなことよりも使う場面が多いスキルです。
つまり、鍛えれば鍛えるほど効果が出やすい。かつ、誰にでもマネ・応用ができるのです。

そもそも、「一流」と呼ばれるような人すべてが、元からコミュニケーションの達人だったといえば、そんなことはまったくないでしょう。
たとえばマイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏が本質的にはとても内向的というのは有名な話です。しかし、ゲイツ氏もいざ社交の場に立てば堂々と話し、ジョークも飛ばします。
もちろんゲイツ氏に限らず、世の中で活躍するすべてのビジネスマンたちも同じで、どんな人でも「若手」「未熟」と言われていた時代があります。一流と呼ばれる人は、「生まれてからずっと一流」なのではなく、一流になるべく自分を磨いてきたのです。
人前できちんと話せる、人と上手にコミュニケーションが取れるというのは、「変えなくてはいけない」「身につけなくてはいけない」と、進んでトレーニングをしたからこその結果なのです。

私は現在、企業の役員や管理職の方、そして一般社員などに向けて仕事のスキルや語学を教える研修会社を営んでいます。
仕事を通して、さまざまな人に出会います。
社会人になったばかりの新入社員。中堅社員や部長などの管理職。社員を束ねる役員や経営者の方々など……年間、数千~万単位の人と関わる機会をいただいています。
その中には、飛び抜けて優秀な方もいれば、あともう少しでもっと突き抜けられるのに……という方、また残念ながら「今すぐ会社をやめたい」「仕事がつまらない」という雰囲気を発している方もおられます。
たとえば「仕事がつまらない」人の典型的な例として、お客さんのところに何度出向いても「シッシ」と煙たがられる営業マンがいます。仕事を取るどころか、会う時間すらもらえないのです。
会う約束ができない、一度会えてもその次に会う約束がまったくできない。こんなことが続けば、会社からの風当たりも強くなってきますし、当然ながら働くのがイヤになってしまうでしょう。
しかし、このような事態に陥ってしまう人には、実に多くの共通点があります。
たとえば、次のようなことです。

・「声が小さい、声が低い」
・「話がおもしろくない」
・「自分が話すことばかり考えている」
・「リアクションがない、もしくはワンパターン」
・「質問をしない、質問が的外れ」

本人に悪気はないのですが、こうしたことが積み重なると、本来持っている魅力がまったく伝わらない、「つまらない人」に見えてしまっている可能性が高いのです。
ですが、これらを改善するとどうなるでしょうか?

・「声をいつもよりも3音くらい高くする」
・「相手が聞きたいと思う話をする」
・「相手の言いたいことを理解してから話す」
・「あいづちやうなずきのバリエーションを増やす」
・「質問で上手に会話を広げる」

そうすると、驚くべき変化が起きていきます。
それまで「シッシ」とされていたのが嘘のように、お客さんと会う約束ができるようになり、どれだけ足しげく通っても取れなかった契約が取れるようになるのです。
その結果、やめようとしていた会社をやめるどころか、そのあと数ヶ月でトップ営業マンにまでなる……そんな事例を何度も見てきました。
みなさん共通しておっしゃるのは、「仕事をすることが苦痛でなくなった」ということです。コミュニケーションの取り方を変えることで成功体験を積み、自分に自信が持てる。その結果、人と会うことが楽しくて仕方なくなったのです。これはもちろん仕事面だけでなく、プライベートの人間関係でもまったく同じことが言えます。
雑談というのは、あらゆる人間関係の入口です。自分という人間を認めてもらい、その後の関係をより深く、強いものにするためのきっかけであり、人間関係の方向性を決定する重要なステージになります。
本書では、雑談力を高めるテクニックについて、数々の実践例から確実に効果のあった方法を取り上げ、誰でも日常に取り入れられるように、具体的なアクションや指標に落とし込んでまとめました。
「実践的」「具体的」であることにこだわって紹介していますので、この中で1つでも2つでも、実生活に取り入れていただきたいと思います。
そして、みなさんの仕事やプライベート、人生が、コミュニケーションの取り方一つで変わることを感じていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
みなさんが本来持っている魅力を人に理解してもらえるようになり、いきいきとご活躍をされることを、心よりお祈り申し上げます。

安田 正

安田正 (著)
出版社 : 文響社 (2015/5/22)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに

第1章 「超一流の雑談」の始め方
三流は、出会った瞬間に悪印象を与える
二流は、記憶や印象に残らない
一流は、最初の1分で「忘れられない人」になる
① 「信頼できる」「好き!」と思ってもらえる自己開示
人の評価は会話開始1分で決まる
② 芸能人もよく使うオノマトペ
ひきつける話をする技術
③ 「ノープラン雑談」から「オチのある雑談」へ
へタな人ほど話が長い理由
④ 声は、ドレミファソラシドの「ファ」か「ソ」
低い声は感じが悪い
⑤ 開口一番は「よろしくお願いします!」から
君によろしくお願いされたくない、と人は言わない
雑談ゼミ1 「世界一の投資家が学生に伝えた「人生の財産」

第2章 何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?
三流は、雑談で相手を不快にする
二流は、何も生み出さない雑談をする
一流は、雑談で信頼を築く
⑥ 「最初の話題」は天気やニュースなど、あたりさわりのないものこそが正解
話題はどんどん変わるもの
⑦ 必要なのは「Funny(笑い)」ではなく、「Interesting(興味深い)」な話題
人が食いつく「おもしろい話」とは
⑧ 人をつかむのは、「雑学」ではなく「使える知識」
相手の興味を引きつける方法
⑨ Yahoo! ニュースではなく、日経産業新聞
雑談力を身につけるための情報ソース
雑談ゼミ2 知識があってもうまく話せないのはなぜか?

第3章 思わず心を許してしまう聞き方
三流は、人の話をまったく聞かない
二流は、聞いたふりだけうまい
一流は、相手が気持ちよくなる聞き方をする
⑩ なるほどですね、そうですね、は「話を聞いていない人」の反応
相手の共感を呼ぶうなずき方
⑪ ソフトに見つめてテンポよくあいづち
相手の目を見て、ペースに合わせる
⑫ 「そうですね」で会話を止めず、「ひと言足して」返す
連想ゲームのように会話をつなぐ
⑬ つい話したくなるフレーズ「何か特別なことをされているんですか?」
話してもらうきっかけをつくる質問
⑭ 相手のバックグラウンドや思いを深掘りできる質問をする
空気をよくする質問と悪くする質問
⑮ 「なぜですか?」は愚問
雑談でしてはいけない質問
⑯ 知ったかぶりは「テキトー」な印象、能動的な質問は「誠実」な印象を残す
知らない話題に出会ったときの聞く技術
⑰ 会話が終わったらすぐにメモを取る
記録用の雑談ノートをつくる
雑談ゼミ3 「聞く」のは「話す」より3倍労力がいる

第4章 出会ってすぐに距離を縮める方法
三流は、人に嫌われて帰り
二流は、すぐに顔と名前を忘れられ
一流は、たった1回の雑談で親友になれる
⑱ 人は出会って2秒、1万4000の要素から第一印象を決める
不潔・ダサい人とは会いたくない
⑲ 「もりもりトレーニング」で食いつきたくなる話をする
ちょっと盛ると話は一気におもしろくなる
⑳ 意見が食い違うときは、「うかつでした!」
相手の反論を受け流す
㉑ 褒めるときは「つぶやき褒め」
相手から視線を唯一はずしてもいいタイミング
㉒ 「ファンになっていいですか?」でハートを打ち抜く的
会話の結びで好印象をさらに高める
雑談ゼミ4 億単位の取引が雑談で決まることもある

第5章 さらに距離を縮める二度目の雑談
三流は、会うたびに評価を下げる
二流は、一向に関係が進展せず悩む
一流は、会えば相手が笑顔になる
㉓ 「この前教えていただいた○○、さっそく試させていただいたのですが……」
出会った人をメンターにする
㉔ 高価なものでなく、500円の手みやげを
役員も喜ぶ手みやげの例
㉕ 本人がいないところでも必ず敬語
フレンドリーで丁寧な物言いを徹底する
㉖ まるで十数年来の友人のような電話をする時
好感レベルを上げる電話のかけ方と出方
雑談ゼミ5 イギリスで学んだコミュニケーションの本質

第6章 相手によって話し方や話題を変える
三流は、誰に対してもローテンション
二流は、お決まりのワンパターン
一流は、自在にコミュニケーションの型を操れる
㉗ 世の中には、雑談すべきでない人もいる
タイプによるアプローチの違い
㉘ プライドが高い人は上手に褒める
言いたいことをハッキリ言う「ボス」タイプへの傾向と対策
㉙ やさしくて話しやすい人は意外と危険
マイルドな「いい人」タイプへの傾向と対策
㉚ さっさと結論が欲しい人にはメリットを
賢い話し方をする「分析家」タイプへの傾向と対策
㉛ 社交的な人には楽しい話を
とにかく明るい「ネアカ」タイプへの傾向と対策
㉜ 大人しい人にはペースを合わせてゆったりと
あまり主張しない「控えめ」タイプへの傾向と対策
雑談ゼミ6 キーマンは肩書きでは決まらない

第7章 雑談から本題への移り方
三流は、ただただ迷惑がられ、
二流は、検討しますと言って帰され、
一流は、提案したことを感謝される
㉝ 「ところで本日は~」は最悪の出だし
会話の流れを断ち切らない
㉞ あくまでも雑談からヒントを得た体で
本題と相手の話との接点を探す
㉟ 大事な話をするときは、少し、溜める
間を取ることで耳を傾けてもらえる
㊱ 「ポイントは3つあります」と予告する
相手が思わずメモを取る話し方
㊲ 何についての話なのか10秒で伝える
相手の頭に内容をしっかり留めるコツ
㊳ 沈黙を恐れず、慈愛の顔で待つ
相手の言葉を待つときの表情
雑談ゼミ7 慈愛の表情とは、カウント・ベイシーの表情

第8章 今日から始める雑談トレーニング
「できていないことがわからない」人間は三流で終わり
「できない」ことを知り、あきらめる人間は二流で終わるが
できるまで、とことんやりきれる人間が超一流になれる
Level 1 エレベーターで「何階ですか?」と聞く
Level 2 お会計のときに店員さんとひと言話す
Level 3 混んだ居酒屋で店員さんをスマートに呼ぶ
Level 4 アウェイの飲み会やパーティーに参加する
Level 5 社内の苦手な人・嫌いな人と軽く雑談をする
Level 6 インプットしたことを社内で話す、ウケる社内スピーチを考え
Level 7 「謎かけ」を練習する
Level 8 結婚式などフォーマルな場で、おもしろい乾杯のあいさつをする

おわりに

安田正 (著)
出版社 : 文響社 (2015/5/22)、出典:出版社HP

雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール

雑談力が上がるルールやマナー、テクニックなどを紹介

雑談とは、会話を利用して場の空気を生み出す技術のことです。会話というよりも「人間同士のお付き合い」に近いものです。人間関係が希薄化しつつある現代において、雑談力を身につけることは、強く生き抜く力を身につけることそのものです。本書は、雑談力が上がるルールやマナー、テクニックなどを紹介していきます。

齋藤 孝 (著)
出版社 : ダイヤモンド社 (2010/4/9)、出典:出版社HP

はじめに

「沈黙は怖い。でも雑談は苦手」な人が増えている

エレベーターに乗ったら、時々見かける同じマンションの住人がいました。
「お、おはようございます」
すかさずあなたも、
「あ、おはようございます」
そして、そのまま下を向いて携帯電話の画面を見るフリ。
なぜなら、そのあとの会話が続かないから……。

通学・通勤の最寄り駅。
改札口で偶然あなたは先輩に会いました。
そして一緒に学校・会社に向かうことに。
先輩とはふた言、三言をきいたことがあるだけで、特に親しいわけではない。
いったい何を話していいのやら。….気まずい。互いの沈黙が長く感じます。

さて、新学期の教室。新しい部署のオフィス。勉強会、パーティの会場。
見渡せば、知らない人ばかり。
せっかくの知り合うチャンスだけれど、自分からどうやって声をかければいいのか、きっかけがつかめない。

こんな悩みを持つ人、多いのではないでしょうか。
私の教え子の大学生たちも、こうした悩みを抱えています。
いや、正直に言えば、思春期の私もそうでした。

実は、今まで紹介した場面で発揮するものは、トーク術ではありません。
雑談をする力。相手との距離を縮め、場の空気をつかむことです。
そしてここで忘れてはいけないのが、話し上手と雑談上手は違うということです。

雑談についてよくいわれる2つの誤解があります。

①初対面の人やあまり親しくない人と、何を話していいのかわからない
②雑談なんて意味がないし、する必要なんてない。時間のムダ

①については、先ほど述べたとおり。必要なのは会話力ではなくコミュニケーション力。それもちょっとしたルールや方法を知り、やってみるだけで、誰でも身につくものなのです。口下手な人、シャイな人、安心してください。
やり方はこのあとご紹介します。

また、雑談は時間のムダと考える人も少なくありません。
おそらく、天気の話や「今朝ウチの猫がね……」なんて話を聞いて何の意味があるんだと疑問に思っているからでしょう。
しかしながら、これも不正解。あとで詳しく説明しますが、雑談というのは会話ではなくコミュニケーション。「中身がない話」であることに意味があるのです。

少し、肩の力が抜けたでしょうか。

知らない人でも、年上の人でも、顔見知り程度の人でも、すぐ気軽に打ちとけて、変な沈黙もなく、話が続いている。しかも、とっても楽しそう。
こんな人を見て「うらやましいな」と内心思ったことがある人もいるでしょう。
かつては、ご近所さんや親戚、兄弟などといった、社会の中で自然と雑談力は鍛えられ、知らぬうちに身につきました。ところが現在は、近所の人の顔さえわからない状態。雑談そのものに触れる機会も少なくなりました。
となると、当然、先のように「気まずくなる」「沈黙してしまう」「何て話しかければいいのかわからない」といった悩みを抱える人も急増してきます。

そんなこともあり、私は大学の授業で、生徒同士、あえて知らない人と自己紹介をし合うといった「雑談力を鍛えるレッスン」をおこなっています。効果はテキメン。
ちょっとの練習で、誰もが身につけられるものだったのです。

たった30秒で、あなたという人間が見破られている!

「雑談は意味がない、時間のムダ」と言う人に、もうひとつお話ししたいことがあります。
雑談というのは、あなた自身の人間性とか人格とか社会性といったものがすべて凝縮されている。そしてその「すべて」をたった30秒の何気ない会話の中で見破られてしまっているということです。

ある人に「いやぁ〜今日は久しぶりにいいお天気ですね」と、話しかけたとします。
そのとき、「なんでそんなことを聞くんですか?」「だから何なんですか?」と雑談を拒むようなとげとげしい返事をされたら「あれ、この人は危ないから離れよう」とか、「なぜ自分への敵意をむき出しにするんだろう」などと感じます。
無視されたら、重苦しい空気に耐えられないでしょう。
こうやって私たちは、無意識のうちに、この人に近づいていいのかどうかを、雑談という“リトマス試験紙”を使って瞬時に判断しているのです。
とはいっても、精神的に不安定なときなどは、日々の受け答えがとげとげしくなったり、変にぎこちなくなったりします。そこで「気まずい空気を相手が感じてるな」とわかっている分には、まだいいんです。
問題なのは、それさえ感じないとき。要するに、相手との関係性を持たないほうが普通は苦しくなるのだけれど、それを持つという発想がないとか、「持たなくても大丈夫ですから」とかいうふうになったとき。そういう人に対して、私たちは「あの人は社会性に欠けてるな」という感じを得るのです。
逆に、何気ない会話を心地よく進められる人、場の空気を一瞬で和ませることができる人だったら……。
ピエール・ブルデューというフランスの社会学者は、「面接などでリラックスして人と打ちとけて話せるということ自体、すごい。非常に高い能力だ」と言っています。そしてその高い能力を身につけるのは、人間関係が豊かな環境で育った家の子のほうが有利だと。
つまり、その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが雑談から伝わってくるということ。
初対面の人同士でもリラックスして雑談できるような精神の安定感を持っている、すなわち社会性がある。そこまでのことが30秒で見破られてしまうというわけです。
先ほど、雑談は単なる話術ではないと言いました。
あなたが人から信頼され、人に安心感を与え、社会性がある人だと評価される。
そしてそこから気持ちのいい関係性やつながりに発展したり、もっと言えば多くの人から愛されたり、仕事などでは大きなチャンスを得ることもある。
たった30秒のムダ話には、そのような大事な意味があることを忘れないでください。

気まずくならない能力=雑談力があると、人間関係も仕事も一気に開ける

この本では、考え方と具体的な方法を挙げて、「雑談って何だろう、気まずくならない話し方や受け答えってどうすればいいんだろう」という問いに答えています。

優秀な営業マンは、ほとんど商品の話をせず、雑談ばかりしているといいます。会社の経営者もそうです。学校の先生も同じ。授業がうまい先生は、適度に雑談も入れつつメリハリある授業を行います。人気の落語家も、つかみの雑談が巧みです。

そう、相手との「気まずさ」を解消し、場の空気を作り、互いの距離を縮める能力である雑談力を身につけることで、人間関係も仕事も一気に開けます。

そして人から好かれ、愛され、信頼されることによって、自分に自信が持てるようになります。あなた自身の評価も高まります。
5秒あれば、すぐにできます。
ちょっとしたルールさえ知っていれば、口下手でも雑談上手になれます。

近頃、どうすれば話が途切れないか、会話が続くかといった本が売れているようです。
雑談を「間を持たせる方法」などととらえてしまうと、いかにもテクニックであるような印象を受けるかもしれませんが、その本質は違います。

あなた自身をより高め、本来持っているあなた自身の魅力を最大限に発揮するために。
周囲の人に安心感や信頼感を与え、より多くの出会いやチャンスをつかむために。
社会性とコミュニケーション能力という、人生を豊かにし、仕事はもちろんのこと、あらゆる場面で必要とされる最強の能力を自分のものにするために。
ぜひ今日から雑談力を身につけてみませんか?

もちろん何気ない会話やバカ話を心から楽しむためにも、本書は役立つと思います。
さっそくはじめましょう!

齋藤 孝 (著)
出版社 : ダイヤモンド社 (2010/4/9)、出典:出版社HP

目次

はじめに――「沈黙は怖い。でも雑談は苦手」な人が増えている

1章 トークや会話術とは違う、雑談の5つのルール
01 雑談のルール① 雑談は「中身がない」ことに意味がある
02 雑談のルール② 雑談は「あいさつ+α」でできている?
03 雑談のルール③ 雑談に「結論」はいらない
04 雑談のルール④ 雑談は、サクッと切り上げるもの
05 雑談のルール⑤ 訓練すれば誰でもうまくなる

第2章 これで気まずくならない! 雑談の基本マナー
06 目の前の相手の、「見えているところ」をほめる
07 「内容」よりも「行為」に意味がある
08 「いや」「しかし」はNG。まずは肯定・同意から
09 口下手でもできる、相手の話に「質問」で切り返す術
10 雑談のベストバランスは、相手8対自分2
11 「で、何の話をしてたんだっけ?」が理想形
12 切り返しは、相手の言葉の中にある
13 雑談にオチはいらない。『すべらない話』でなくていい
14 机とコーヒーカップがあるだけで、一気に話しやすくなる
15 一問一答は拒絶と同じ。「一問二答以上」が返しのルール
16 ベストタイムは、すれ違いざまの30秒
17 「自意識」「プライド」のハードルを下げると、ラクになる方
18 日常生活のトラブルは、絶好の雑談チャンス
19 悪口は、笑い話か芸能ネタにすり替える

第3章 すぐにできる、雑談の鍛え方&ネタの仕入れ方
20 相手との「具体的なフック」をひとつ見つける
21 あの人にはこの話題。『偏愛マップ』で鉄板ネタを把握
22 今が旬のリアルタイムな話題は、仕入れたらすぐに使う
23 日々の疑問は、そのまま雑談ネタになる
24 雑談の練習相手に最適なのは、赤ちゃん、ワンちゃん、オバちゃん
25 困ったら「アメちゃん」。自分のコミュニケーションツールを持つ
26 「誰々が言ってた話」も、有効なネタになる
27 タクシーは雑談ネタの仕入れと練習ができる、最高の場所
28 1ネタ知って10ネタ広げる、具体的な方法
29 年代別”鉄板雑談キーワード”をチェック

第4章 ビジネスに使える雑談力
30 面接の雑談で、柔軟性と切り替え能力が試される
31 ニュートラルな人は雑談がうまい
32 組織での評価も人望も、つまるところムダ話ができる人かどうか
33 企画会議は飲み会のように、飲み会は企画会議のように
34 「私語禁止」より「ながら雑談」
35 「また行きたい」と思わせるのは、料理よりも雑談のうまい店
36 社長の仕事は雑談と決断
37 雑談力はビジネスのセーフティネットになる

第5章 人、マンガ、テレビ。あらゆる達人からテクを学ぼう
38 『課長バカ一代』に学ぶ、バカ話の心地よいテンポ
39 国分太一君に学ぶ、「覚えている」能力――顔は忘れても、雑談は忘れない
40 大阪人に学ぶ、リアクション雑談術
41 落語に学ぶ、つかみと本題の切り換えテク
42 イチローのヒットを支える、グリフィーのくすぐり

第6章 雑談力は雑草力。厳しい時代を「生きる力」そのもの
43 雑談で、つながりを確認する
44 私たちの中にある、「甘え上手」を取り戻す
45 人は誰もが、本当は話したがり屋
46 大人は若者のムダ話を聞きたがっている
47 知らぬ間に私たちは、雑談に影響されている
48 集中力を高めるために、あえて雑談タイムを入れる
49 雑談でデトックス。雑談でガス抜き
50 日本人の共感力を生かして英会話力アップ――雑談相づちイングリッシュ

おわりに――雑談力は、生きることそのものか

齋藤 孝 (著)
出版社 : ダイヤモンド社 (2010/4/9)、出典:出版社HP

雑談がおもしろい人、つまらない人

「インプラ雑談術」に学ぶ雑談のルール

「話の内容」「頭の回転」「口のうまさ」雑談の面白さはこれらで決まりません。雑談の面白さは、「相手と楽しく無理なく会話できるかどうか」で決まるのです。相手と自分が心地よく、自然と会話できることが一番大切なのです。本書では、キャラクターの理解に重点を置いた「インプラ雑談術」について紹介しています。

渡辺 龍太 (著)
出版社 : PHP研究所 (2020/1/23)、出典:出版社HP

皆さんは、「雑談のおもしろさ」って、何で決まっていると思いますか?
「話の内容」?
「頭の回転」?
「口のうまさ」?
実は、どれも違います。

いくら話の内容がおもしろくても、場違いなテンションで話してしまうと盛り上がりません。
頭の回転がどんなに速くても、相手が置いてけぼりだと伝わりません。
口が達者で話がわかりやすくても、相手が興味を持ってくれなければ意味がありません。

実は、雑談のおもしろさは、話の内容でも、頭の回転でも、のうまさでもなく、「相手と楽しく無理なく会話できるかどうか」で決まるのです。
雑談は、相手との共同作業です。相手と自分が心地よく、自然と会話できることが一番大切なのです。

では、相手と楽しく無理なく会話するためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
実は、本書でご紹介する雑談の基本は、たった一つだけです。
その方法について、これからご紹介していきたいと思います。

はじめに〜インプロが教える「世界一簡単な雑談のルール」〜

本書を手に取った方は、次のような悩みをお持ちかもしれません。

・「ロベタ・人見知り」で雑談が苦手….。
・相手に「話がつまらない」と思われていないか不安……。
・とにかく「沈黙が訪れる」のが怖い……。

しかし、これらはすべて、雑談の本当の役割を知らないことからくる誤解です。
ご安心ください。本書で紹介する「雑談術」は、これまでの本と一線を画しています。

私は、放送作家をする傍ら、「インプロ」というアドリブトーク術の専門家として活動しています。インプロとは、日本語で「即興力」「即興演劇」という意味で、その場の状況に応じて、即興で場を盛り上げる会話を行うためのコミュニケーションメソッドです。
そんなインプロの視点から言えば、雑談のルールはとてもシンプルです。
雑談に必要なのは、

「お互いのキャラクターを理解し合うこと」

これだけなのです。
この単純なルールがわかるだけで、圧倒的に会話がラクになり、自然と場が盛り上がるようになります。
さらに、お互いのキャラクターを理解し合えばいい、ということは、それ以外のことは一切考えなくてもいいのです。
だから、先ほどの雑談に対する悩みだって、次のように変わるはずです。

・ロベタ・人見知りでも「ラクに話せる」!
・話の内容に関係なく、「話が盛り上がる」!
・「会話が途切れない」から、場が凍ることもない!

これが、本書でご紹介する雑談術です。
では、お互いのキャラクターを理解し合うためには、何をすればいいのか?
雑談中、どんなことに気をつければいいのか?
その詳しい話を、この後、ご説明していきたいと思います。

人生は実力よりも「雑談」で決まる

この本でご紹介する雑談術をマスターすれば、単に雑談に困らなくなるだけでなく、相手との距離が縮まり、人間関係も変わります。
その結果、あなたの人生を大きく変える可能性をも、雑談は秘めています。

たとえば、人生の成功者の多くは、学歴が高いとか、才能豊かであるとか、仕事が圧倒的にできるなどといった、とてつもない実力を持っている人が多いです。
しかし、そんな突き抜けた武器を持っている人はごく少数。
多くの人は、学歴も、才能も、仕事の出来も、いたって普通のはずです。
そんな普通の人が、正面切って「とてつもない実力」を持った人たちと勝負しても、なかなか勝てません。

しかし、会社の出世競争などで、「なんで、あんな実力のやつが?」と思われる人が出世していることはあります。
その場合、その人は間違いなく、「コミュ力勝負」で勝っています。
コミュ力(コミュニケーション能力)を駆使して、様々な人々と信頼関係や人脈を築き上げ、自分の実力以上の成果をあげて、成功しているのです。
仕事だけではありません。モテる、モテないとか、人から信頼される、されないといった、プライベートも含めた人生のあらゆる待遇の違いも、コミュ力で決まっていることも多いのです。

では、人生を実力勝負から「コミュ力勝負」に持ち込むには、どうしたら良いのでしょうか。
その答えが「雑談」です。
「どこでも誰とでもスムーズに雑談できる人になる」ことが、人生をコミュ力勝負に持ち込み、成功を収める秘訣なのです。

「インプロ的雑談術」でコミュニケーションも人生も激変する!

とはいえ、私は、雑談が下手だと幸せな人生が送れない、と言っているわけではありません。本書の中でお話ししますが、私もインプロを学び、雑談の力で人生が大きく変わった1人です。
だからこそ、「こんなにシンプルで、誰でも身につけられる雑談のルールを知らずに、大変な実力勝負ばかりしているなんてもったいない!」という気持ちが強いのです。

本書では、キャラクターの理解に重点を置いた、「インプロ雑談術」について、余すところなく紹介します。
まずは、その心構えやテクニックを身につけて、「雑談って、こんなにラクで、おもしろいものだったんだ!」という感覚を味わってみてください。

そして、余裕が出てきたら、その感覚を持ったまま、今まであまり雑談できなかった人や場面で、積極的に雑談をするようにしてみてください。
そうすれば、人間関係も大きく変わり、雑談の力で「ラクして得する」人生が開けてくるはずです。

ではさっそく、「インプロ雑談術」の世界を、一緒に見ていきましょう!

渡辺 龍太 (著)
出版社 : PHP研究所 (2020/1/23)、出典:出版社HP

雑談がおもしろい人、つまらない人 目次

はじめに

第1章 インプロ雑談術「7つの公式」
○ おもしろい人は、「キャラクター」を重視する
× つまらない人は、「雑談の内容」を重視する
○ おもしろい人は、自分と相手のキャラクターをつかむ
× つまらない人は、いくら話してもキャラがつかめない
○ おもしろい人は、話題をうまく深掘りする
× つまらない人は、話題をひたすら並列する
○ おもしろい人は、雑談は「冗談交じりでOK」と思っている
× つまらない人は、雑談は「意見を戦わせる場」だと思っている
○ 雑談は「卓球のラリー」と心得ている
× つまらない人は、雑談なのに「スマッシュ」を決めたがる
○ おもしろい人は、「共通点は必ずある」ことを知っている
× つまらない人は、「共通点なんてない」と常に思っている
○ おもしろい人は、話す時間は短くてもいいと思っている
× つまらない人は、話す時間は長くても印象に残らない

第2章 相手のキャラクターを引き出す技術
○ おもしろい人は、うなずきの達人
× つまらない人は、言葉だけに頼る
○ おもしろい人は、「知らない」と言って相手から学ぶ
× つまらない人は、「知らない」はタブーだと思っている
○ おもしろい人は、結論より「共感」を重視する
× つまらない人は、感情より「結論」にこだわる
○ おもしろい人は、「目に見えること」をほめる
× つまらない人は、「心にもないこと」でほめる
○ おもしろい人は、相手の話を広げてネタが尽きない
× つまらない人は、自分の話ばかりしてネタ切れする
○ おもしろい人は、相手をまずは信頼する
× つまらない人は、相手を最初から嫌悪する
○ おもしろい人は、ソッコーであいづちを打つ
× つまらない人は、あいづちを打たずに語り出す
○ おもしろい人は、「相手との共同作業」が必要だと思っている
× つまらない人は、「聞くに徹すればOK」と雑談中に思っている
○ おもしろい人は、具体的な質問を心がける
× つまらない人は、抽象的な質問ばかりする

第3章 自分のキャラクターをうまく伝える技術
○ おもしろい人は、周りと違ってラッキーと考える
× つまらない人は、周りと違っていると不安になる
○ おもしろい人は、自分のキャラに合った発言をする
× つまらない人は、「なぜあなたが?」という発言をする
〇 おもしろい人は、会話の流れを切らずに本題に入る
× つまらない人は、会話の流れを無視して本題に入る
○ おもしろい人は、感情を織り交ぜ熱っぽく話す
× つまらない人は、事実にもとづき淡々と話す
〇 おもしろい人は、本題に入る前にワンクッション置く
× つまらない人は、急に本題に入って場を凍らせる
○ おもしろい人は、話の輪から離れた人に声をかける
× つまらない人は、話の輪に入ろうとして溶け込めない
○ おもしろい人は、持論を「自虐ネタ」っぽく語る
× つまらない人は、持論をそのまま人にぶつける
〇 おもしろい人は、「おもしろい!」と相手にしっかり伝える
× つまらない人は、「つまらないですか?」と相手を不安にさせる
column 私が放送作家になったきっかけも、「雑談」だった!?

第4章 知っていると得をする!すぐに役立つ「雑談ハック」
○ おもしろい人は、あいさつの後、今日の話をする
× つまらない人は、あいさつの後、沈黙が流れる
○ おもしろい人は、第一印象で失敗しても大丈夫だと知っている
× つまらない人は、第一印象で失敗したら終わりだと思っている
○ おもしろい人は、相手が話している間に次の展開を考える
× つまらない人は、相手の話を急かして自分はゆっくり話す
○ おもしろい人は、めげずに気の合う人を探す
× つまらない人は、一度失敗して話さなくなる
○ おもしろい人は、雑談が嫌いな人の前では話さない
× つまらない人は、雑談が嫌いな人に話しかけて凹む
○ おもしろい人は、絡みにくい人と絡む楽しさも知っている
× つまらない人は、絡みにくい人を徹底的に避けすぎる
○ おもしろい人は、非日常は雑談のチャンスと思っている
× つまらない人は、そもそも非日常のイベントがない
○ おもしろい人は、タブーな話題に触れて盛り上がる
× つまらない人は、タブーな話題に触れず無難すぎ
○ おもしろい人は、プライベートにも切り込む
× つまらない人は、プライベートに決して踏み込まない

おわりに

渡辺 龍太 (著)
出版社 : PHP研究所 (2020/1/23)、出典:出版社HP