【最新】物流について学ぶためのおすすめ本 – 基礎知識から最先端まで

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物流の機能とは?今後はどうなっていく?

物流とは、商品を消費者に届けるまでのモノの流れのことで、経済活動にとってなくてはならない存在です。そして、物流のコストや効率などをいかにするか、この点が企業戦略において重要となってきます。ビジネスパーソンにとって物流は必須の知識といえますが、いざ学ぼうとするとプロ向けの専門的な本も多く、難しいと思われるかもしれません。そこで今回は、初心者でも物流について理解できるような本をご紹介します。

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出典:出版社HP

マンガでやさしくわかる物流

物流の全体像がやさしくわかる

工場などの生産現場では効率化や陰湿管理の視点から標準化が推進されてきましたが、物流工程の標準化は遅れています。しかし、近年物流工程の標準化を推進する流れが加速してきています。本書では、物流の基本、未来について解説しています。難しい言葉を使わず、誰にでもわかるようにマンガも織り込まれているため、物流の導入本としておすすめです。

(著), 角井 亮一 (監修), 円茂 竹縄 (その他)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2017/12/23)、出典:出版社HP

はじめに

最初の本から、この書籍で24冊になります。皆さまのおかげです。ありがとうございます。 2001年刊の『よくわかるIT物流」から7年ですから、相当早いペースです。しかも、これらはほぼ1万部を超えていますので、より多くの人に「物流」の理解を深めてもらいたいという 【初志(しょし)】は、まだまだ道半ばではありますが、少なからず実現されているのではないかと感じています。

ここで出てきた【初志】という言葉は、角井が船井総合研究所在籍当時(25歳)、本部長だった佐藤芳直氏が経営会議で話していたものです。今は、私が社内での会議や当社のバリューブック「イー・ロジットバリュー」でも紹介しています。社内だけにとどまらず、物流業界最大と自負するメルマガで毎年4月頃に紹介し、依頼される企業研修や当社の集合研修でも、 若手が多いときには、【初志】という話をします。

あなたにとっての【初志】とは、なんでしょうか? 初志とは、読んで字のごとく、初めの志(こころざし)です。仕方なく物流に関わることになったなんて、残念な話はしないでください。そんな想いを持った瞬間から、睡眠時間以上に1日の時間を費やす仕事がつまらなくなり、人生が楽しくなくなります。最初に「志(こころざし)」を立てるから、仕事にやりがいが出て、楽しくなるのです。仕事だけではありません。勉強もそうです。

私の出身校である上智大学のキャリアセンター主催のOB、OGとの交流会のお手伝いをしていたときに感じたことですが、希望の就職先に行く学生には共通項が2つあります。 1つめは、何かを体現するサークルや体育会系に入っていること。プロジェクトや大会など目標を持って、学生生活を送った人です。そしてもう1つは、社会人慣れをしている人です。20代だけでなく、50代、60代のOB、OGに素直に質問したりして、教えを請うています。学校の先生に対しても同じです。「先生に媚を売って…」と後ろ指を指す人がいるかもしれませんが、それは妬みです。先生はもっとも近い社会人ですから、どんどん質問、相談をして、勉強以外のことも教えてもらうべきです。

最初の共通項は、まさに【初志】なのです。社会人でも学生でも、初志を持つことで、自身の人生が楽しめるようになります。角井が書籍を書き始めたときの初志は、「より多くの人に「物流」の理解を深めてもらいたい」ですから、小難しい言葉を使わず、誰にでもわかりやすく書いています。とくに本書は、初めての物流関連の授業や研修でも使えるように、マンガも織り込んでいます。マンガなんて不謹慎だ!」と一刀両断せずに、最初の一歩で転ばない(苦手意識をつくらない)よう、ぜひ導入本として ご活用いただき、より高度な物流の知識や知恵に触れるようにしてください。

2017年1月
秋葉原の自宅より、
株式会社イー・ロジット 代表取締役社長 角井亮一

(著), 角井 亮一 (監修), 円茂 竹縄 (その他)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2017/12/23)、出典:出版社HP

目次

プロローグ 物流の基本
STORY どうすればいいんだろ
物流サービスが企業の売上げを左右する
流通が需要と供給を結び付ける
吉野家 : 歩く必要のない店舗レイアウト
ドトール:1人で切り盛りできるカウンターレイアウト
サブウェイ : 物流改革で売上げと店舗数を拡大

第1章 物流の6大機能
STORY わが社の物流の問題点ってなんだろう?
11 ものを運送する : 輸配送
1-2 ものをストックする:保管
1-3 あらゆる場面で発生する物流作業 : 荷役
1-4 品質を維持し、付加価値を高める:包装
1-5 販売する形に変える :流通加工
1-6 タイムリーに物流情報をつかむ : 情報処理

第2章 企業における物流
STORY 物流にはビジョンが必要です
2-1 物流なくして売上げは立たない
2-2 物流思考と戦略物流思考
2-3 流通の3機能 : 商流、物流、情報流
2-4 戦略物流の8大機能:管理
2-5戦略物流の8大機能 : 調整
2-6 物流現場は企業の末端ではなく最前線
2-7 物流コスト算出
2-8 物流現場改善
2-9 物流KPI
2-10 物流共同化(共同物流、共同配送、共同宅配)

第3章 物流で成長する
STORY 物流はボディブロー・ローキック
3-1 物流はボディブロー・ローキック
3-2 これからはスーパーコンビニエンス
3-3 物流サービスという付加価値
3-4 物流サービスレベル : スピード
3-5 物流サービスレベル:サービス率・納品率
3-6 – 在庫は現金と思いなさい
3-7 現場の生産性向上はパート社員の管理から
3-8 品質=人質、人の能力が品質を決める

第4章 これからの物流
STORY 利益の源泉は物流にあり!
4ー1_委託先との連携委託先メンバーも物流現場の仲間
4-2 運送会社との連携――若手のドライバー不足が深刻
4–3 需要予測よりサイクルタイムの短縮(予測は外れる)
4-4 宅配危機(再配達問題への対策)
4-5 業種特化型の3PL

エピローグ 進化した物流の未来
STORY 物流は日々進化している
未来の物流(もっと効率的になっていく)
ドローンと自動運転
物流ロボットの拡大
物流IoT(電子タグ)の可能性

(著), 角井 亮一 (監修), 円茂 竹縄 (その他)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2017/12/23)、出典:出版社HP

入門 物流(倉庫)作業の標準化-バラツキを減らし、ムダとミスをなくす! –

物流の現場作業の基礎がわかる

近年、労働環境のホワイト化やAI導入をスムーズにするため、物流工程の標準化を推進する流れが加速しつつあります。そこで本書では、物流工程の一連のプロセスに沿って作業標準化への流れを現場改善の視点を踏まえてわかりやすく解説します。工場や倉庫における物流工程の仕組みと実務について学びたい人におすすめです。

鈴木 邦成 (著)
出版社 : 日刊工業新聞社 (2020/4/17)、出典:出版社HP

はじめに

工場などの生産現場では効率化や品質管理の視点から標準化が推進されてきた。機器や設備の寸法や仕様を統一するだけでなく、一連の手順についてもマニュアルや手順書を設けて作業プロセスを明確化している。しかし、生産現場とは異なり、物流工程の標準化は立ち遅れていた。

けれどもここにきて物流工程についても標準化を推進する流れが加速されてきている。少子高齢化の進行や労働環境のホワイト化の推進などが大きな要因となり、物流工程に携わる労働力の質は多様化し、手順書を用意するなどして作業ルールをしっかり定めておかなければ、仕事量や作業効率に大きなバラツキが発生してしまうことになる。また、近年はAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)などがさまざまなかたちで現場の効率化のために導入されてきているが、物流工程を標準化することでその導入もスムーズに進むことになる。

そこで本書は、物流工程の一連のプロセスに沿って作業標準化への流れを現場改善の視点を踏まえてわかりやすく解説する。序章「標準化の必要性と進め方のポイント」では、標準化を行うことによって得られる効果と、その実践におけるポイントを解説する。標準化を進めるにあたっての考え方や方針をまとめている。第1章「積込み・積卸し作業」では工場、倉庫、物流センターでの積込み、積卸し作業について標準化への道筋を解説する。同様に第2章「入出荷作業」では入出荷に関する一連の作業手順について、第3章「仕分け・ピッキング作業」では仕分け・ピッキング作業の効率化について、第4章「保管・梱包作業」では包装・梱包の手順について、それぞれ標準化の手順や方針について解説する。

そのうえで第5章「状況に応じた物流改善手順」では標準化により作業現場の課題がどのように改善されていくかを実践的な視点から紹介し、あわせて労災管理や防火管理のルール作りについても解説する。なお、各章の前半に標準化の課題(実践事例)を1項目見開きで「改善前」と「改善後」の状況が理解できるように紹介し、章の後半で補足的な説明を加える構成とした。あわせて☆印をつけることで各項目の重要度も判断できるようにした。なお、イラストについては現場の雰囲気、イメージを伝えることを優先したので、必ずしも専門的な正確性を有しているわけではないこともお断りしておきたい。

本書を読むことで、工場や倉庫における物流工程のしくみと実務について読者の皆さんの理解がより一層深まり、日々の実務などに活用していただければ筆者の望外の喜びです。

2020年4月
鈴木邦成

目次

序章 標準化の必要性と進め方のポイント
・なぜ標準化か?
物流現場における標準化の必要性/標準化されていない現場の課題/標準と標準化/物の標準化と事柄の標準化/標準の種類/標準化の原則/工場における物流工程/物流コスト管理・物流KPI管理と標準化/標準化による作業平準化の実現/ABC分析の導入

Column 倉庫施設の標準化

第1章 積込み・積卸し作業

標準化の事例
1-1 効率的な積み付けの位置
1-2 積卸し方法
1-3 過積載・過密運行の防止
1-4 ストレッチフィルムの巻き付け方
1-5 積込みに使う台車・カゴ台車の管理

標準化のポイント
1-1 効率的な積み付けの位置
さまざまな荷物に応じた対応を
1-2 積卸し方法
重量配分に留意しよう
1-3 過積載・過密運行の防止
過密な運行計画はしない
1-4 ストレッチフィルムの巻き付け方
ストレッチフィルムの標準化
1-5 積込みに使う台車・カゴ台車の管理
台車の安全管理を定める

第2章 入出荷作業

標準化の事例
2-1 入荷・入庫作業
2-2 入荷検収作業
2-3 入出荷検品の手順
2-4 パレタイズの手順
2-5 格納・保管

標準化のポイント
2-1 入荷・入庫作業
入庫作業(入荷検品)の標準化例
2-2 入荷検収作業
確実にチェック項目を確認してからサイン
2-3 入出荷検品の手順
数量やアイテムなどの検品を確実に行う
2-4 パレタイズの手順
パレットの取扱いの基本
2-5 格納・保管
正しくロケーションできるシステムを構築

第3章 仕分け・ピッキング作業

標準化の事例
3-1 ピッキング手順
3-2 ピッキングエリアのレイアウト
3-3 ピッキング手順書の作成
3-4 負担を生じない合理的な仕分け手順
3-5 情報システムとリンクした作業手順.

標準化のポイント
3-1 ピッキング手順
ピッキング作業を正確、迅速に
3-2 ピッキングエリアのレイアウト
ピッキング通路の最短化を目指す
3-3 ピッキング手順書の作成
ピッキングリストを受け取り、手順書に従う
3-4 負担を生じない合理的な仕分け手順
生産計画とのリンクが重要
3-5 情報システムとリンクした作業手順
マテハン機器の仕様や特性を把握

第4章 保管・梱包作業

標準化の事例
4-1 梱包作業の手順と荷姿の統一
4-2 段ボール箱の大きさ・サイズ
4-3 通い箱・クレートの形状・サイズと管理方法
4-4 パレットの規格・ライズ・材質
4-5 コンテナ輸出の作業手順
4-6 PPバンドとガムテープの取扱い

標準化のポイント
4-1 梱包作業の手順と荷姿の統一
積み荷の重量やサイズを設定
4-2 段ボール箱の大きさ・サイズ
段ボール材の強度などを統一
4-3 通い箱・クレートの形状・サイズと管理方法
通い箱の取扱いマニュアル・作業手順書を整備
4-4 パレットの規格・サイズ・材質
扱う物品や業界標準などに合わせる
4-5 コンテナ輸出の作業手順
確実なバンニングで荷物を固定
4-6 PPバンドとガムテープの取扱い
ガムテープの貼り方
Column 輸出用貨物のくん蒸処理

第5章 状況に応じた物流改善手順

標準化の事例
5-1 強化段ボール箱の導入
5-2 パレット荷役の改善
5-3 人材配置の適正化
5-4 倉庫の労災管理
5-5 倉庫の防災管理

標準化のポイント
5-1 強化段ボール箱の導入
強化段ボール箱で改善
5-2 パレット荷役の改善
フォークリフトによる荷役が原則
5-3 人材配置の適正化
標準人時を設定して標準作業手順書を作成
5-4 倉庫の労災管理
安全な作業に留意
5-5 倉庫の防災管理
避難路の確保

資料編
標準化に役立つ物流KPI一覧表/コンテナの基本知識/包装貨物の荷扱い図記号/レンタルパレットの寸法例/国際貨物の梱包/ABC分析

主要参考文献
索引

鈴木 邦成 (著)
出版社 : 日刊工業新聞社 (2020/4/17)、出典:出版社HP

基本がわかる実践できる 物流(ロジスティクス)の基本教科書

物流の知識と手法がよくわかる

ドライバー不足や通信販売の拡大、働き方改革などにより、これまでできていた物流が、従来通りにはできなくなってしまう可能性が出てきました。調達を含めた生産、販売、物流を最適化するロジティクスは経営そのもので、物流の中心に位置します。本書は、そのロジティクスの基本を押さえた上で、明日からの業務に活用できるような、実務に則した内容になっています。

中谷 祐治 (著)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2020/3/27)、出典:出版社HP

はじめに

あなたにとって物流やロジスティクスは、どんな位置づけですか?現在、物流業界はとても厳しい環境下にあります。これまでできていた物流が、従来どおりにはできなくなってしまう危機が、すぐそこまで来ています。ドライバー不足は深刻で、若手のなり手が少ない中で高齢化が進んでいます。また、通信販売の拡大や働き方改革も大きく影響しています。働き方改革は、そもそも長時問労働となっている現状を是正するということですから、他の業界と同じ環境となれば、ますます労働力不足が加速することが予測されます。

今まであまり取りあげられることがなかった物流に注目が集まることは良いことですが、より良いものにするために変えていくべきことはまだまだ多いように思います。今まで物流は「縁の下の力持ち」のような位置付けで、企業の生産や販売を支え、確実に行なわれることで評価されてきました。ところが、その基礎の部分が大きく揺らいでいるのです。海外では、ロジスティクスの本家ともいえる軍隊がさまざまな研究を行っています。また、ロジスティクスを専門に学ぶ大学の学部や学科も多く、ここでもさまざまな研究がなされ、人材が輩出されています。そうした人材が、企業においてロジスティクスを担当したり、CLO(Chief Logistics Officer)と呼ばれるロジスティクス担当役員に任命されたりしています。この様に海外は、ロジスティクスに重きを置いていますが、日本では残念ながらこのような体制までできていないのが実情です。

調達を含めた生産、販売、物流を最適化するロジスティクスは経営そのものです。そして、物流はその中心に位置します。そのような物流が「縁の下の力持ち」でないことは明白ですし、地位向上が必要なことはいうまでもありません。言い換えれば「ハーモニーを奏でるオーケストラには、その中心にスポットライトを浴びるコンダクターがいるように、企業において中心にいるのはロジスティクスであり、物流である。」と言うことです。

本書はロジスティクスを学問として理解するのでなく、基本を押さえたうえで、明日からの業務に活用できるような、実務に則した内容としています。

お読みいただく読者は、次のような方がたを想定して執筆しました。
・ロジスティクスや物流の部門に配置転換された中堅ビジネスパーソン(10年目)
・学生時代に若干学んだが、実務がわからず悩んでいる物流部門スタッフ

また、本書の構成は次のとおりです。
・基本企業経営とロジスティクス(第1章)
・Plan戦略立案/推進(第2章)、企画立案/推進(第3章)
・Do/Check管理推進(第4章)
・Act改善推進(第5章)、改善実務(第6章)
・動向ロジスティクスが抱える課題とその解決策(第7章)

本書が、皆さまの実務に活用され、ひいては物流業界の地位向上に少しでもつながれば幸いです。

最後に、今回の出版に当たりお世話になりました公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会・橋爪茂久専務理事、ロジ・ソリューション株式会社戦略コンサル事業部の皆さん、日本能率協会マネジメントセンター渡辺敏郎氏をはじめ、多くの方々にこの場を借りてお礼申しあげます。合わせて、執筆活動に協力してくれた妻と2人の子供たちにも感謝いたします。

2020年3月
中谷 祐治

中谷 祐治 (著)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2020/3/27)、出典:出版社HP

目次

はじめに
各章のポイント

第1章 企業経営とロジスティクス
1»物流とは
●定義
●6つの機能
●物流の分類トレードオフ

2»ロジスティクスとは
●定義
●ロジスティクス活動

3»サプライチェーン・マネジメントとは
●定義
●サプライチェーン・ロジスティクス

4»商流と物流
●調達物流の効率化
●通信販売の配送料

5»自家物流とアウトソーシング

6»ロジスティクス・物流に対する考え方の変化
●「大量生産・広域販売」の時代
●「小口・多頻度化」の時代
●「労働力不足」の時代

7»物流関連法規面の変化
●規制緩和
●規制の適正化
●標準貨物自動車運送約款の改正
●荷主勧告制度

8»ロジスティクス・物流の位置付け
●事業価値を高める
●社会的責任を果たす
●ロジスティクス・物流の位置付け

9»これからの経営の考え方
●取り巻くプレイヤーから求められること
●これからの経営スタイル
Column1 覚えておきたい物流の専門用語

第2章 ロジスティクス戦略の立案と推進
1»ロジスティクス戦略
●必要性
●ロジスティクス戦略の立案
●ロジスティクス戦略の推進と進捗管理

2»中期計画と予算
●単年度予算と複数年度予算

3»組織整備
●物流の発展段階と物流部門の設置
●物流管理組織の整備

4»アウトソーシング
●物流子会社
●委託方針と委託先管理

5»3PLの活用
●定義
●3PLと元請物流事業者や物流子会社との違い
●3PL事業者委託のねらい
●3PL事業者への委託範囲
●3PLの事業特性

第3章 物流企画の立案と推進
1»物流サービス
●顧客満足とサービスの特性
●物流サービスの設計
●物流ネットワークと在庫配置
●物流サービス規格化の考え方
●物流サービス規格化の進め方
●規格化した基準運用のコツ

2»物流ネットワーク
●輸送
●共同化
●拠点立地
●シミュレーションの活用
●拠点設計

3»在庫管理
●2つの在庫管理
●在庫管理の目的
●在庫分析
●適正在庫と補充
●SCMと在庫
●S&OPとは

4»情報システム
●全社システムと物流システム
●ERP
●OMS/WMS/TMS

5»物流業務委託先の見直し
●見直しの考え方
●選定ステップ
●提案会社の評価と委託先決定
●決定後のアクション
●契約書の整備
●契約内容の工夫

6»人材
●改革/改善推進力
●プレゼンテーションカ
●資料作成力(ドキュメントカ)
●外部活用の考え方
●物流コンサルティング会社の選定

第4章 物流管理の推進
1»物流管理の考え方
●管理の進め方
●管理のポイント
●安全管理
●データや情報の収集と活用

2»KPI管理
●KPI管理の基本的な考え方
●KPIの体系
●KPI管理の導入
●荷主と物流事業者のKPI管理
●荷主のKPI管理

3»物流管理の手法
●管理手法の導入
Column2 物流人材育成のあれこれ

第5章 物流改善の推進
1»物流業務の棚卸
●物流業務の棚卸とは
●物流業務の棚卸の進め方

2»物流改善の進め方
●現状把握の考え方
●現状把握と結果評価
●問題点の整理
●課題の設定と改革/改善策の抽出
●効果期待値の試算(ポテンシャル試算)
●評価とシナリオ作成

3»物流改善活動の推進
●計画推進の考え方
●計画推進に必要な知識
●改善活動の進め方(荷主と物流事業者)
●新規物流センター稼働とリスク管理

第6章 物流改善の実務
1»環境整備
●5Sとは
●5S推進のポイント

2»輸配送
●輸配送改善の切り口

3»荷役
●作業改善とIE
●現状把握
●マテハン合理化の原則ピッキングの効率化
●省力化/自動化機器の導入

4»保管
●改善の基本的な考え方
●保管効率の向上
●保管レイアウトの改善

5»包装
●ユニットロード
●包装モジュール

6»情報システム
●情報システム開発の現状
●情報システムの改善
●情報システムの開発手法

7»国際物流
●しくみ、貿易条件
●よくある問題点
●改善の進め方

8»改善の進むしくみ
●効率化につながる料金体系
●成果配分

9»改善手法
●改善手法(基本情報の整理)
●改善手法(物流ABC)
●改善手法(インタビュー、アンケート)
●改善手法(観測)
●改善手法(アイデア抽出)
●改善手法(QC七つ道具)
●改善手法(IE七つ道具)
Column3 物流改善

第7章 ロジスティクスが抱える課題とその解決策
1»人手不足への対応
●人手不足の現状
●電子商取引(EC)の伸長
●働き方改革
●人手不足に対する省庁の対応

2»企業評価の見方が変わることへの対応
●グリーンロジスティクス
●事業継続計画(BCP)
●持続可能な開発目標(SDGs)

3»強い物流への対応
●総合物流施策大綱(2017~2020年度)
●Society5.0
●先端技術

4»課題解決のために

中谷 祐治 (著)
出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター (2020/3/27)、出典:出版社HP

物流を学ぶ

物流の全体像がわかる

物流は他のサービスとことなって発生と同時に消費される即時材の特徴を持ち合わせています。また、物流の起点や結節点となり、不特定の貨物が利用する港、航空、鉄道は公共性が高く、物流の一端は行政のインフラ整備に大きく依存しています。本書は、トラックや鉄道貨物などの個別具体的な物流の機能と特性や物流の歴史まで総合的に解説しています。

山本 裕 (著, 編集), 男澤智治 (著, 編集)
出版社 : 中央経済社 (2020/4/18)、出典:出版社HP

はじめに

この本は,大学の学部で「物流論」や「ロジスティクス論」または専門ゼミナールのなかで使用されることを目的に書かれたものです。物流という言葉は小中学校や高等学校の社会科の教科書で聞いたことはあるかと思いますが,物流について一から勉強してきた人は少ないと思います。

しかし,物流は私たちの日常生活に密接に関連しています。たとえば,コンビニ,スーパーで買い物をする時,そこに並べられている商品を届けるのは誰でしょうか。また,Amazonや楽天などのネット通販を利用した際に注文した商品を誰が自宅まで届けるでしょうか。このような取引をした時に,モノを届ける物流がなければ私たちは何もすることができませんね。さらに,2011年3月の東日本大震災,2014年4月の熊本地震など,発災直後に被災地に食料や緊急物資を届ける,これも物流の重要な役割です。

近年は,企業の国際化が一般化しており,トヨタ自動車をはじめ世界中に生産拠点,販売拠点を構える日本企業が多数あります。これらの企業において,国際間の部品や原材料,中間財,最終製品を届ける,または保管する物流が必要でしょう。

このように,物流やロジスティクスは,日常生活や企業の経営活動になくてはならない,ライフラインのようなものです。言い換えれば,物流は水や電気,ガスと同じような働きをしていますね。したがって,学生の皆さんが,将来就職する先はメーカー,卸売業,小売業であれ,物流を勉強しておくことは,とても重要となっています。

<本書の構成>
それでは,読み始める前に,本書の構成について解説します。

「第1章 物流を学ぶ」では,物流の基本機能やこれから物流を深く学ぶにあたって,その概要を知るためのガイドについて書かれています。「第2章 サプライチェーン・マネジメント」では,サプライチェーン・マネジメント(SCM:Supply Chain Management)の重要性およびその内容を学びます。さらに,サプライチェーン戦略の位置づけやブロックチェーンの活用方策も学びます。

第3章から第8章にかけては,陸・海・空の各輸送モードやインフラ,結節点としての倉庫の機能について学びます。「第3章 トラック輸送と宅配便」では,わが国における国内輸送の主力であるトラック輸送の概要,近年とくに伸びが著しい「宅配便」のシステムについて最新動向も踏まえて学びます。「第4章 物流倉庫」では,倉庫について概観した後,倉庫を核とした物流ネットワーク,倉庫内の運用について学びます。

「第5章 日本の鉄道貨物輸送」では,トラック輸送を補完する鉄道輸送の概要,モーダルシフト政策と鉄道輸送の可能性について学びます。「第6章 国際コンテナ輸送と船荷証券」では,現実に世界でどのように国際コンテナを使用して貿易が行われているのか,その具体的な内容と船荷証券B/L(Bill of Lading)について学びます。「第7章 港湾物流」では,港湾の重要性を踏まえながら港湾の役割と機能についての理解を深めるとともに,港湾の管理・運営体制の形態と特徴,国際港湾としての競争力強化に向けた港湾整備戦略について学びます。さらに,近年さまざまな分野で導入されているIoTやAIなどの情報通信技術を活用した次世代型港湾整備も進んでいることから,その整備事例についても併せて学びます。「第8章 航空輸送」では,航空輸送の役割や特徴を多面的に理解し,より効果的な輸送手配や物流管理を図るための基礎的知識を学びます。

第9章と第10章は,国際複合一貫輸送の事例としてインターモーダル,シームレス物流を取り上げています。
「第9章 国際複合一貫輸送:インターモーダル」では,国際的な鉄道貨物輸送として,国をまたぐ国際鉄道貨物輸送を学びます。第5章で日本国内のJR貨物による鉄道貨物輸送を学びましたが,それが,国際的な流れに合ったものなのかどうか,国際的な鉄道貨物輸送の発展と成果を今後どのように取り入れていくべきかなど,日本の現状を念頭に置きながら,学びます。とくに,近年中国政府が力を入れている「一帯一路」と関係した中欧班列についても併説しています。「第10章EUの物流実情」では,産業活動が地球規模で展開されるなかで,IT・IoT・自動(無人)化を駆使した完全シームレスSCM(Supply Chain Management)物流(さらにスマート物流)の高付加価値化が重要であるとしています。そのなかで,ドイツの「第4次産業革命:インダストリー4.0」などについて紹介しています。

「第11章 物流産業の現状と行政の取り組み」では,国内の物流産業の現状と直面している課題,物流産業が抱えている課題に対応するための行政の取り組みを紹介しています。昨今,日本の物流サービスは,物流ニーズの変化や,少子高齢化による労働力不足,働き方改革による労働環境改善の必要性などを背景に,物流の効率化や生産性の向上が重要な課題となっており,現在の優れた物流網を将来にわたって維持し,新たなニーズに応えるべく発展させていくためには,関係者が連携し,さまざまな対策を行う必要が生じています。

「第12章 戦後のわが国物流の総括とこれからの物流」では,戦後のわが国の物流について6つの段階に分けて整理しています。また,これからの物流について,「ロジスティクス4.0」,さらに,最近の新しい物流の動きについて,「自動運転」「先端技術の導入」について紹介しています。

本書の特長は,6名の大学教員に加え,6名の実務経験者・行政関係者と共同で執筆した点にあります。大学教員による理論的な内容のみではなく,民間や行政の方が執筆者に加わることで,読者は物流のダイナミズムに触れることができるのではないかと自負しております。今回の執筆者は,日本物流学会九州支部の研究会メンバーであり,支部メンバーによる初めての共同研究の場となりました。

本書は学生のみならず,これから物流企業に就職を目指す方や物流部門に初めて配属された方など幅広い方にご愛読いただければ幸いです。最後に,本書の出版にあたっては,中央経済社の小坂井和重氏に大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2020年3月
編著者
山本 裕
男澤 智治

山本 裕 (著, 編集), 男澤智治 (著, 編集)
出版社 : 中央経済社 (2020/4/18)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 物流を学ぶ
●本章の学びの目的
1 物流とは何か
(1) 物流の概念
(2) 物流の機能

2 物流の課題
(1) 物流と利便性の関係
(2) モーダルシフトと物流効率化の工夫

3 物流を調査・研究する
(1) 定期船輸送とは何か:海運史から
(2) コンテナ輸送と世界経済の関係
(3) 運賃の科学

4 物流を学ぶにあたって
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第2章 サプライチェーン・マネジメント
●本章の学びの目的
1 サプライチェーンとは何か
(1) サプライチェーンの構成
(2) サプライチェーンの目的

2 サプライチェーン設計
(1) 2つのサプライチェーン戦略
(2) 拠点の立地計画

3 デジタル時代のSCM
(1) 情報の価値
(2) 情報技術の活用:IoT, AI, ブロックチェーン
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第3章 トラック輸送と宅配便
●本章の学びの目的
1 トラック輸送の「今」
(1) 物流の主役としてのトラック輸送
(2) トラック輸送事業発展の経緯
(3) トラック輸送の仕組み

2 宅配便:究極のトラック輸送
(1) 宅配便の誕生と発展
(2) 現在の宅配便のすがた
(3) 進化する宅配便

3 トラック輸送と宅配便の課題と未来
(1) 人手不足と過酷な労働環境
(2) 宅配便が抱える問題:物量の急激な増加
(3) 輸送効率と生産性向上への取り組み/42
(4) ラストマイル問題解決への糸口
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第4章 物流倉庫
●本章の学びの目的
1 物流倉庫とは
(1) 物流倉庫の機能
(2) 倉庫業法による区分

2 物流倉庫を核とした物流ネットワーク
(1) 物流ネットワークの考え方
(2) 物流倉庫の数とタイプ
(3) 倉庫の集約と分散

3 物流倉庫内の管理と運用
(1) 倉庫内作業フロー
(2) ロケーション管理
(3) ピッキング方法
(4) ダブル・トランザクション方式
(5) 倉庫管理システム
(6) 倉庫内レイアウト

4 近年の動向
(1) 共同保管
(2) 省人化・自動化への取り組み
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第5章 日本の鉄道貨物輸送
●本章の学びの目的
1 鉄道貨物輸送の沿革と現状
(1) 沿革:新橋~横浜鉄道開業翌年から始まる
(2) 現状分析:変わらないシェア

2 貨物鉄道会社
(1) JR貨物
(2) 臨海鉄道・民営鉄道

3 モーダルシフトの可能性
(1) モーダルシフトの必要性
(2) モーダルシフトを推進するには
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第6章 国際コンテナ輸送と船荷証券
●本章の学びの目的
1 貿易と国際コンテナ輸送
(1) 在来船とコンテナ船
(2) 国際コンテナ輸送

2 船荷証券
(1) 船荷証券の役割
(2) 船荷証券と信用状決済
(3) 船荷証券の記載内容と船会社の責任範囲
(4) 船荷証券の種類,約款,準拠法
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第7章 港湾物流
●本章の学びの目的
1 港湾とは何か
(1) 港湾の役割
(2) 港湾の機能
(3) 港湾の分類

2 港湾の管理運営と整備
(1) 港湾施設の管理主体
(2) 港湾の運営形態
(3) 港湾運営会社制度の概要
(4) 港湾整備戦略

3 新技術を活用した次世代港湾整備
(1) IoTの活用
(2) AIの活用
(3) 自動化の活用

4 まとめ
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第8章 航空輸送
●本章の学びの目的
1 航空輸送活用の動因

2 航空貨物輸送の概要
(1) 輸送要件
(2) 搭載容器
(3) 輸出国での流れ
(4) 輸入国での流れ
(5) 国際空港

3 IATAと航空運賃の仕組み
(1) ICAOとIATAの役割
(2) 海運との違い:輸送モード選択要素
(3) E-Freight:電子化

4 現状の課題と将来展望
(1) 高速輸送のボトルネック
(2) インテグレーターと国際宅配便
(3) 環境問題
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第9章 国際複合一貫輸送:インターモーダル
●本章の学びの目的/1371コンテナ輸送の誕生
(1) コンテナリゼーション以前:~1960年代
(2) コンテナリゼーション以後:1960年代~
(3) コンテナの規格と種類

2 国際鉄道コンテナ輸送の発展と国際複合一貫輸送
(1) 北米大陸横断鉄道コンテナ輸送
(2) ユーラシア大陸横断鉄道コンテナ輸送

3 グローバルロジスティクスに必要な条件
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第10章 EUの物流実情
●本章の学びの目的
1 最先端の完全シームレス物流

2 完全シームレス物流の基本について
(1) 完全シームレス物流の基本
(2) シームレス物流から高度なスマート物流へ
(3) 物流の梱包レスとセット替え不要
(4) 日進の完全シームレス物流

3 ドイツのシームレス物流の事例
(1) IoTを活用したロジスティクス4.0/スマート物流へ
(2) ロジスティクス4.0(IoT)の製造・物流の最高率事例と経済効果
(3) ハンブルグ港のスマート物流

4 EUの港湾等の最先騎自動化と情報システム
(1) 国際港湾での荷役自動化・オンライン情報化・通関システム
(2) EU方式の情報システムによる一貫遠隔管理
(3) EUの共通運輸政策

5 EUのスマート物流(完全シームレス物流)に学べ
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第11章 物流産業の現状と行政の取り組み
●本章の学びの目的
1 物流産業の現状
(1) 国内物流の変化
(2) 市場取引の変化と物流への影響
(3) 深刻化する少子高齢化と労働力不足

2 物流産業と環境問題
(1) 地球環境問題
(2) 物流分野のCO2排出量

3 行政の取り組み
(1) 物流効率化に向けた対応策
(2) 物流効率化に向けた支援策
(3) 物流の効率化・生産性向上の具体例
(4) 物流分野における環境政策
〈参考文献〉
〈練習問題〉

第12章 戦後のわが国物流の総括とこれからの物流
●本章の学びの目的
1 戦後のわが国の物流
(1) 高度経済成長と物流:戦後~1960年代
(2) 石油危機と物流:1970年代
(3) 低成長時代の物流:1970~80年代
(4) 物流の国際化と円高への対応:1985年~
(5) 物流の高度化の進展:1990年代~
(6) 近年の物流動向:2000年~現在

2 これからの物流
(1) ロジスティクス4.0
(2) 日本ロジスティクスシステム協会の提言

3 新しい物流の動き
(1) 自動運転
(2) 先端技術の導入
〈参考文献〉
〈練習問題〉

索引

山本 裕 (著, 編集), 男澤智治 (著, 編集)
出版社 : 中央経済社 (2020/4/18)、出典:出版社HP

2時間で丸わかり 物流の基本を学ぶ

物流の「仕事」までわかる

物流業界では実務を行いながら仕事を覚えていくOJT教育が主流ですが、物流の仕事をする上で自分の担当外のことまで気を配れる広い視野を養うことはとても重要です。幅広い知識を持つことで物流全体を見渡すことができるようになれば、見えるものが違ってきます。本書は、物流に関する基本的な知識を効率的に学べるように工夫しながら書かれています。

木村 徹 (著)
出版社 : かんき出版 (2014/11/6)、出典:出版社HP

はじめに

「物流は利益を生まないコストセンターである」

ひと昔前まで、こんなことが言われていた物流ですが、近年、コスト削減や効率化によって利益を作り出す部門として、あらためて注目されています。また、近年のインターネットを中心とする通信販売企業の躍進により、物流の形態が「多頻度小口配送」へとシフトしています。これは、小売流通業だけではなく、製造業の部品や資材の配送でも、同じことが言えます。こういった変化は、消費者の利便性を向上させ、製造業の効率化に大きく貢献しています。もはや、物流なしでは、経済がまわらないし、私たちの生活も成り立たちません。物流は日本経済の根幹を担っていると言っても過言ではないのです。

これほど重要な役割を担っている物流ですが、現在、物流会社や物流部門を持つ多くの企業が、「教育に割く時間がもったいない」という理由で、実務を行いながら仕事を覚えさせていく、OJT教育を行っています。これは「なぜそのようなことを行っているのか、行わなければならないのか」を、体系立てて教える教育ではありません。このような教育方法が長年継続されると、それが会社の文化になってしまいますし、「とりあえず目先のことをこなす」という文化が定着してしまいます。

これではいつまでたっても、物流全体を俯瞰して見る目を養うことはできません。つまり、視野が狭くなってしまうのです。しかし、仕事をするうえで、自分の担当外のことまで気を配れる、広い視野を養うことはとても重要です。幅広い知識を持つことで、物流全体を見渡すことができるようになれば、見えるものが違ってきます。最初は、時間のムダに思えるかもしれませんが、半年後、1年後には、かならずその成果が現れてくるでしょう。

なぜ、このようなことを言うかというと、私自身も、まったく同じ経験をしているからです。私も若手と呼ばれる時代にOJTによる教育を受けました。次から次へと現れる目の前の作業を、残業しながらひたすらこなす毎日でしたが、あとから考えると、はやい段階で、物流の基礎を系統立てて教わっていれば、作業にかかっていた時間を、もっと短縮することができたと思います。なぜなら、基礎を学び直し、物流全体を俯瞰できるようになったとたん、ジグソーパズルのピースがピタリとはまるように、自分の仕事の意味を理解することができ、何をすべきかがわかるようになったからです。

いま考えると、基礎知識を身につけていないことで、いかに時間をムダに使っていたのかと残念で仕方ありません。空いた時間にほかの仕事ができれば、さらなる経験を積めたかもしれません。もしくは、もっとはやく帰宅して、自分の時間を多く持つことができたかもしれないのです。

本書の読者は、運送業や倉庫業をはじめとする物流企業に勤める人、メーカーや卸、小売りなどの物流担当者、なかには物流関係の会社に融資している金融関係の人もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、みなさん「物流の基本を学びたい」「部下や後輩に指導するときに使いたい」といった理由から、本書を手に取っていただいたのだと思います。

私は、長年、物流の川上から川下までさまざまな現場に身を置いてきました。現在も、オーストラリアのレンタルパレットを扱う会社に身を置きながら、物流や貿易に関するコンサルタントや講師などを行っています。そんな経験をもとに、物流に携わるすべての若手実務担当者の人に、物流に関する基本的な知識を、より効率的に学んでいただけるよう、工夫しながら本書を書き上げました。

本書の構成について簡単に紹介しましょう。

第1章
「ロジスティクスは会社の利益に直結する重要な部門」では、物流部門がどのように利益を作り出しているのか、そして、その具体的な方法をさまざまな角度から解説していきます。

第2章
「物流にかかるお金の話」では、おもに、物流にかかる「コスト」の話を中心に話を進めていきます。物流を自社で行う場合と、アウトソーシングした場合とでのコスト比較から、競合他社の物流コストや、他社商品に含まれる物流費を算出する方法まで、物流にかかるお金に関する知識やノウハウを紹介します。

第3章
「いまさら聞けない物流の基礎知識」では、タイトルどおり、物流の役割や用語の解説など、物流にまつわる基礎的な知識を紹介していきます。入社して間もない新人の読者や、基礎的なことを教わっていないという読者は、この章から読み進めていただいてもいいでしょう。

第4章
「物流現場では何が行われているのか?」では、物流の要である、物流センターの業務について解説します。普段物流センターには、いくことがないという読者も多いと思いますが、自身の業務を俯瞰するうえで重要な知識ですので、しっかり覚えてください。

第5章
「先輩から一目置かれる、覚えておきたい知識」では、「単品管理」と呼ばれる商品管理の方法や、作業
をより効率化するための視点、物流センターの選定方法など、少し高度なワンランク上の知識を紹介します。いま、担当している実務と直接関係のない知識かもしれませんが、この先みなさんが、さらに大きな仕事をしていくためには必須の知識です。

第6章
「これからはロジスティクスとSCMの時代」では、物流・ロジスティクス・SCMの違いや、物流に関する最新トレンドを紹介していきます。

なお、各章の冒頭には、その章の概要をつかんでいただくために、「ダイアローグ(対話)」を設けました。ある商社の営業部から、物流部に異動してきたばかりの新人、佐藤君と、彼の教育係である山口先輩の会話を読んでから本編を読み進めていただければ、物流の世界をより身近に感じられることでしょう。

物流の基礎を学ぶには、幅広い知識を習得する必要があります。私は、物流全体を俯瞰して見ることができるようになるまでに、何年もかかってしまいました。この時間を取り戻すことはできませんが、みなさんは、本書を活用し、物流業務を体系的に短時間で習得し、有意義に時間を使っていただきたいと思います。

また、物流業務を担っている上司のみなさんには、ぜひ、時間を取っていただき、部下である若手社員に対して、物流の体系的な知識を教えるときに、本書を活用していただければと思います。

本書が、あなたの物流の知識を向上させるための一助になることができれば幸いです。

2014年10月
木村 徹

木村 徹 (著)
出版社 : かんき出版 (2014/11/6)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 ロジスティクスは会社の利益に直結する重要な部門
<ダイアローグ>物流部門が利益を作り出す!?
1 在庫を減らせば会社の業績がよくなる!?
2 仕入れと発注のコントロールが会社の利益を左右する
3 運送方法を変えるだけでこんなにコストを削減できる
4 物流センターの改善はコスト削減の宝庫である
5 販売方法の変更は物流コストに大きなインパクトを与えることができる

第2章 物流にかかるお金の話
<ダイアローグ>うちの会社の物流費は本当に適正なの?
1 物流で発生するコストにはどのようなものがあるのか?
2 物流会社によって料金体系はこんなに違う!
3 固定費から変動費へシフトする
4 競合他社は物流にいくらかけているのか?
5 通販で買った1万円の化粧品にはこれだけの物流費がかかっている
6 倉庫を借りる際に発生する費用

第3章 いまさら聞けない物流の基礎知識
<ダイアローグ>いまさら聞けない物流の基本をおさらいしよう
1 物流とは何か?
2 物流拠点の種類
3 パレットとフォークリフトの密接な関係
4 物流センターの効率化を決めるマテハン機器の導入
5 梱包材を使いわけて効率的で破損が少ない物流を構築する
6 WMSが物流センターの質と効率を左右する
7 輸送手段の種類と機能を使いわける
8 多頻度小口配送
9 かんばん方式とJIT
10 なぜ、在庫は製品よりも部品で持つほうがいいのか?
11 3PL/4PL/LLPの違いとは?
12 これからの物流のトレンドは「環境」である

第4章 物流現場では何が行われているのか?
<ダイアローグ>物流センターにいってみよう!
1 物流センターの1日の流れを把握する
2 流通加工では何をどのように加工するのか?
3 ピッキング作業現場
4 物流センターの事務担当者の業務は?
5 棚卸業務
6 保管コストの削減努力
7 クレーム防止のための苦労
8 KAIZEN活動は常に行うべし
9 社員教育は55で決まり

第5章 先輩から一目置かれる、覚えておきたい知識
<ダイアローグ>覚えておきたいワンランク上の物流知識
1 SKUと単品管理
2 作業効率化の視点
3 バーコードは物流に必須の道具である
4 間違いのない物流センターの選び方
5 請負契約と委託契約
6 物流KPIで見える化を図る
7 食品の「3分の1ルール」
8 世界の港のコンテナ取扱量

第6章 これからはロジスティクスとSCMの時代
<ダイアローグ>物流とロジスティクス、SCMって何が違うの?
1 ロジスティクスとSCMを使いこなして、さらなる効率化を目指す
2 物流の責任範囲のトレンドがEXWに変わりつつある
3 物流のトレンドはアウトソーシング
4 在庫回転率向上で物流の真価を発揮する
5 ブルウイップ化を防ぐことで生産と在庫を削減する
6 SCMでは製造原価を下げ続けなくてもいい?

木村 徹 (著)
出版社 : かんき出版 (2014/11/6)、出典:出版社HP

事例で学ぶ物流改善

現場改善の実態がわかる35事例

近年、物流は私たちの生活を支える重要な社会インフラとしての認識が高まってきました。物流の重要性に気づいた企業は、抜本的な物流改革に取り組もうとしています。物流改善を行う際の最大の課題は、「その企業にとって、どのような手法と優先順位が最適なのか」です。本書は、著者が実際に手掛けた物流改善のコンサルティングをありのままに伝えています。

青木 正一 (著)
出版社 : 秀和システム (2017/9/16)、出典:出版社HP

はじめに

近年、物流は、産業活動や私たちの生活を支える重要な社会インフラとしての認識が高まってきた。「宅配危機の元凶」とやり玉にあげられるアマゾンだが、ネット通販業界における躍進ぶりは、まさしく「物流を制する者が市場を制した」ケースと言えよう。物流はもはや、トラック輸送会社や倉庫会社といった物流事業者だけのものではない。従来は荷主の立場であったメーカー、卸売業者、小売りチェーン、通販会社等、自ら積極的に取り込み、物流を企業戦略の柱として取り組む状況にある。

物流の重要性に気づいた企業は、抜本的な物流改革に取り組んできた。自力で大きな効果を出す企業もあれば、コンサルティング会社を入れた改革や3PLを行う企業もある。物流効率化、物流品質の向上、コスト削減、顧客ニーズへの対応等、狙いは様々だが、物流改革の成否を分けるポイントは何なのだろうか。
失敗の原因の多くは、現場レベルでの改善手法の未熟さばかりではなく、経営体質や経営トップの意識の低さにあるケースが実に多い。まずは、トップや管理者が変わらなければ、現場も変わらない。また、コンサルティングにおいては、荷主が納得し、物流に対する意識が根本から変わるような提案が求められる。

私は学生時代、佐川急便で4tドライバーを経験した。そのとき、「物流ほど奥深い仕事はない」と素直に感じた。何が奥深いのかというと、企業の業種・業態に関わらず、物流のやり方次第で収益に大きな差が出ることだ。その経験を生かしたいと考え、佐川急便の後に入社した船井総研では、物流コンサルチームを立ち上げた。そして、1996年、「荷主企業と物流企業の温度差をなくす物流バンク」をコンセプトとする物流新業態企業を設立した。

前職を含め、過去26年間で750件以上のコンサルティング業務に携わったが、物流改革は実に泥臭いものだとつくづく思う。また、絵に描いた餅のような改善事例を参考にしただけでは到底変えられるものではないだろう。事実、物流改善を望む企業からは、次のような課題が多数寄せられている。

「自社の物流のどこに問題があるのか、改善の切り口が見えない」
「成功事例だけではなく、もっと失敗事例からも改善のあり方を学びたい」
「自社にとって最適な物流コストの基準を知りたい」
「物流センターの運営方針やオペレーションに対する考え方を根本から見直したい」

つまり、物流改善という切り口は同じでも、実際に落とし込む手法、進め方、体制、システム、成果や効果は千差万別なのである。物流は、その企業の社風、風土、歴史、さらには、業界、業態の商習慣に根付いたものであり、教科書化されたノウハウを真に受けて、闇雲に改善を行えば、却って経営を悪化させてしまうこともあるだろう。実際にそうした企業をいくつも見てきた。物流改善における最大の課題は、「その企業にとって、どのような手法と優先順位が最適なのか」である。

こうした問題を解決するには、私自身が実際に手がけた物流改善のコンサルティングを、ありのままに伝えることが最善と考えた。そこで、物流専門雑誌『月刊ロジスティクス・ビジネス』(株式会社ライノス・パブリケーションズ)で「事例で学ぶ現場改善」という連載の執筆をはじめたのである。本書は、2003年から現在に至る170回に及ぶ連載の中から、最新事例をはじめ、今日に即活用できる35事例を精選し、業界、業種別に収録したものである。さらに加えて、同連載から物流改善の基礎となる6つのポイントをピックアップしている。

激動の物流業界において、本書が皆様の改善活動のバイブルになることを切に願っている。

2017年9月 青木正一

※本文中の「昨年」「今年」などの表記は、内容に差し障らないものについては、掲載当時のままとしています。

青木 正一 (著)
出版社 : 秀和システム (2017/9/16)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 メーカーの改善ケース
1-1 公共資材メーカーV社のコスト削減
1-2 食品メーカーZ社の物流発の経営改革
1-3 外資系化学品D社の供給網再構築
1-4 中堅資材メーカーM社の物流事業化
1-5 繊維メーカーV社の付加価値物流構築
1-6 衣料品メーカーN社の誤出荷ゼロ化
1-7 中堅日雑メーカーの自社運営センター改善

第2章 卸売業の改善ケース
2-1 納品率向上に挑んだ中堅日雑卸
2−2 建材卸W社のドライバー不足と在庫管理
2-3 地方中堅食品卸の物流体制刷新
2-4 地方食品卸K社の業態改革プロジェクト
2-5 地域総合卸S社の事業再構築
2-6 小規模な物流現場のKPI作成
2-7 雑貨卸J社の物流内製化プロジェクト

第3章 小売チェーン、通販、サービス業の 改善ケース
3-1 物流コンペの思わぬ結末−−リサイクルチェーンP社
3-2 印刷E社の物流フロー改善プロジェクト
3-3 新興SPAの最適化プロジェクト
3-4 中堅外食チェーンG社のコスト削減プロジェクト
3-5 通販会社M社の特積み運賃削減
3-6 ローカル外食チェーンW社の物流整備
3-7 通販会X入社の自社センター改造

第4章 運輸事業者の改善ケース
4-1 中小運送会社の共配事業戦略
4-2 主要荷主の物量急減を生き延びる
4-3 不況下に業績を伸ばす下請け運送会社
4-4 長距離運送E社の黒字化プロジェクト
4-5 超高収益運送会社T社のさらなる挑戦
4-6 中堅特積み会社K社の憂鬱
4-7 覚悟を決めた運送業2代目45歳

第5章 物流事業者の改善ケース
5-1 物流子会社L社の3PL事業強化
5-2 物流会社M社のパート戦力化プロジェクト
5-3 印刷物取扱T社の物流センター新設
5-4 投資ファンドA社の出資先テコ入れ
5-5 オーナー系倉庫会社 M社の25年目の夏
5-6 センター運営会社Z社の3PL参入断念
5-7 巨大企業グループの物流子会社問題

第6章 その他の改善ポイント、失敗しないためのアドバイス
6-1 物流会社の現場改善「11の鉄則」
6-2 何が物流会社の明暗を分けるのか
6-3 輪止めを見ればレベルがわかる
6-4 人手以前に工夫が足りていない
6-5 物流会社が生き抜くための10の経営改革
6-6 「配車力」を鍛えるための5箇条

資料 物流現場チェックリスト
おわりに
著者経歴

青木 正一 (著)
出版社 : 秀和システム (2017/9/16)、出典:出版社HP

図解基本からよくわかる物流のしくみ

初級者でも物流のしくみがわかる

いま、物流は、業界内外の関係者からこれまでにないほど注目を集めています。本書は、物流が注目を集め、企業戦略における物流の重要性が高まっている現在にあたって、初級者の人でも物流のしくみがわかるようにまとめられています。物流部門で仕事をしているベテランの方でも飽きずに、すぐに役立つ知識が豊富にあります。

角井 亮一 (監修)
出版社 : 日本実業出版社 (2014/2/20)、出典:出版社HP

はじめに

この本を手に取っていただき、そして読んでいただき、ありがとうございます。いま、物流は、これまでにないほど注目を集めています。私自身、テレビやラジオに物流専門家として出演のお声がけをいただく機会も増えました。これは、私個人がどうこうというよりは、物流が世間一般に注目され始めたからです。

本書を手に取られた人は、物流に興味のある方だと思います。物流業界や企業の物流部門で働いている方以外にも、学生や若手ビジネスパーソン、金融業界の方もいらっしゃるでしょう。近年、運輸・倉庫セクターの金融証券アナリストの数が増えていると聞きました。このように業界内外の関係者から物流が脚光を浴びているのです。

物流は、経済活動になくてはならない機能です。ドラッカーは、物流を「暗黒大陸」にたとえて、「物流に注目せよ!」と訴え、企業経営における物流の重要性を指摘しました。また、物流は、生活になくてはならない機能です。物流なくしては、コンビニやスーパーに商品が並びません。戦争もそうです。『三国志』に出てくる名軍師、諸葛孔明もロジステイクス(食料の供給体制)が組めなければ戦争をしませんでした。

さらに、物流を上手に使うことで、売上を上げたり、利益を上げたり、顧客サービスを向上させたりすることができます。だからこそ、「物流を制する者は、市場を制す」と言われるのです。ぜひ、この本で、物流の知識レベルや実務レベルを向上できるよう、学んでください。

2001年に、日本実業出版社から、1冊目の著書『よくわかるIT物流』を出版してから、13年が経ち、この本が13冊目となりました。しかも、拙著の中には、日本語だけでなく、英語、中国語の簡体字と繁体字(中国本土と台湾)、韓国語と、いろいろな言語でも出版されたものもあります。多くの国で多くの人に読んでいただけたことにとても感謝しています。

この本は、物流が注目を集め、企業戦略における物流の重要性が高まっている現在にあって、初級者の人でも物流のしくみがわかることを意識してまとめました。今回の本は、私、角井が初めて監修する本です。執筆は、当社イー・ロジットのコンサルタントの2名、宮野雅則と清水一成が書いています。

この2名の書く内容は、当社でみっちりと勉強したこともあり、私、角井の物流の考え方や戦略物流の在り方を十分に理解し、踏襲しています。すでに40回を数える当社の初級者物流講座で、わかりやすいと評判の講師です。物流部門で仕事をすることになった若手社員からベテランまで、飽きが来ずに、すぐに役立つ内容の本に仕上がっていると自負しています。もしそうなっていないとすれば、私の力不足ゆえのものです。

本書を読んだみなさまが、それぞれの業界で活躍することにより、物流がさらに注目され、日本経済や日本企業の競争力が増すことを期待しています。

株式会社イー・ロジット
代表 角井亮一

角井 亮一 (監修)
出版社 : 日本実業出版社 (2014/2/20)、出典:出版社HP

もくじ

第1章 物流を知る前に、まず流通を知ろう
1.1 ふだんの暮らしを豊かにする経済の3大活動
1.2 流通の機能における2大機能
1.3 流通の発展と消費の変化
1.4 小売業の役割とは
1.5 卸売業の役割とは
1.6 世界基準で変わってきた流通経路の仕組み
1.7 日本の生産と流通の変化
1.8 これからの日本の流通業
Column1 物流現場でのあいさつは毎日の積み重ねが大切です!

第2章 物流の役割を知ろう
2.1 流通を支える物流の重要性
2.2 私たちの生活を物流が支えている
2.3 物流で商品価値と企業イメージが変わる
2.4 東日本大震災と物流
2.5 物流の6大機能
2.6 業種を切り口にした物流の種類
2.7 物流にも動脈と静脈がある
2.8 物流ネットワークの効率化が顧客満足につながる
2.9 ロジスティクスの概念
2.10 ロジスティクス管理とSCM
2.11 7Rの原則
Column2 東京オリンピック開催による物流への影響は?

第3章 強い会社が備えもつ戦略物流
3.1 物流6大機能に2大機能を加えた物流8大機能
3.2 企業戦略に密着する物流戦略
3.3 物流戦略の3層構造と組織の役割
3.4 3PLは荷主企業の戦略物流統括部
Column3 物流におけるPDCAで大切なことは?

第4章 輸配送の役割を学ぶ
4.1 輸配送とは
4.2 トラック輸送の実態と課題
4.3 輸送効率の算出法
4.4 鉄道輸送の仕組み
4.5 鉄道輸送の課題と今後の展望
4.6 貿易を担う海上輸送の仕組み
4.7 スーパー中枢港湾とは
4.8 航空貨物輸送の仕組み
Column4 ドライバーは慢性的な人材不足?

第5章 包装の役割
5.1 包装って何のためにあるの?
5.2 工業用包装と商業用包装の違い
5.3 包装材料の種類
5.4 包装の3種類
5.5 適正包装の5つの条件
5.6 シッピングマーク(荷印)とケアマーク
5.7 包装標準化の5つのメリット
5.8 効率よく荷物を運ぶユニットロードシステム
5.9 荷崩れの防止策
Column5 トヨタの“カイゼン”が賞賛される理由

第6章 倉庫・物流センターの重要な役割
6.1 荷役とは
6.2 検品とは
6.3 入荷の流れと留意点
6.4 出荷の流れと留意点
6.5 荷役と安全教育
6.6 保管の目的
6.7 ロケーション管理とは
6.8 在庫管理とは
6.9 在庫と物流コストの関係
6.10 棚卸とは
6.11 流通加工とは
Column6「グッドマンの法則」とは?

第7章 物流の効率化に必要な情報システム
7.1 物流には物流に特化した情報システムが必要
7.2 情報システムで作業パフォーマンスを最大にする
7.3 誤出荷率を低減する出荷検品システム
7.4 輸配送系の物流システム
Column7 物流システムに数億円かけたのに

第8章 物流コストの基礎知識
8.1 物流コストを知っておいたほうがいい理由
8.2 企業の経費と物流コストの関係
8.3 財務会計と管理会計上の物流コスト
8.4 物流コストの捉え方①~簡便法~
8.5 物流コストの捉え方②~物流ABC~
8.6 物流サービスとコストの関係
8.7 コスト改善計画に必要な指標
Column8 在庫整理は先手必勝

第9章 主要業種・業態の物流最新形態
9.1 通販業界
9.2 コンビニチェーン
9.3 生鮮食品業界
9.4 広域食品スーパーチェーン
9.5 出版業界
9.6 製造小売型アパレル(SPA)
9.7 スポーツ用品業界
9.8 外食(ファミレス・居酒屋チェーン)
9.9 ドラッグストアチェーン

索引

角井 亮一 (監修)
出版社 : 日本実業出版社 (2014/2/20)、出典:出版社HP

日経文庫 物流がわかる<第2版>

物流の全体像、最先端を知る

本書は、物流の基礎知識から最先端の取り組みまでわかりやすく解説します。物流企業を実際に経営しつつ、物流コンサルタントとしても活躍している著者が、国内外の企業に直接足を運び、見聞きしてきたことを伝えます。物流業界だけでなく、メーカー、商社、小売りなど関連取引先に勤める方や、就活生の方にもおすすめです。

角井 亮一 (著)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/9/14)、出典:出版社HP

はじめに

物流は、ビジネスパーソンにとって必須の知識であり、知恵です。なかなか、この真実を理解しない人が多いのですが、私が教鞭をとる、寺島実郎先生が学長を務める多摩大学大学院の授業を受けた生徒は、皆「角井先生の授業を受けて、日常の世界の見え方が変わった」と言います。物流を知っていれば、日常やビジネス現場を、物流というフィルターの「新しい眼」で見ることができます。どんなに頭がいい人でも、このフィルターを持っていなければ、気づけないことがたくさんありますから、見える世界が広がることは、間違いなくメリットしかありません。ビジネスでは大きな武器になります。

この本を手にとった、あなたは、とてもラッキーです。なぜなら、多くの物流の本は、物流のプロ向けに書かれているため、専門的に深掘りされていて、この本のように全体を網羅したり、物流以外の部門や企業全体の活動との関わりを考えながら書かれているものは、少ないからです。また、角井の本は、だれからでもわかりやすいと言われます。実際に、多くの大学生からネット経由で、「卒論を書いていてとても参考になった」と嬉しいコメントをもらいます。

本書では、アメリカで毎年、現地に直接出向いて学び、日本No1の通販物流会社イー・ロジットや、タイの物流関連会社など3社の経営に関わる筆者が国内外に足を運んで実際に見たり聞いたりしてきたことを数多く盛り込み、説明します。IT化やグローバル化で変化する物流の世界の面白さ、物が動くということのダイナミックさ、新しいビジネスモデルが生まれる最前線を味わっていただければ幸いです。

もちろん、物流の機能と役割といった基本や、物流管理、人材育成、品質管理といった実務に役立つ基礎知識ももりこみました。では、これから、じっくり説明していきますので、ゆっくりお読みください。最後のページの時には、物流のことを「すごく面白い!この本と出会えてよかった!」と思っていただけるはずです。

2019年8月
角井亮一

角井 亮一 (著)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/9/14)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章 物流の基本と役割
1 なぜ物流が重要なのか
コンビニでわかる物流の重要性
宅配の日米比較で、日本の物流のありがたさを知る
ちゃんとモノが届くのは当然ではない
企業にとっては「納品=売上」
物流に注力する会社は収益力が高い
諸葛亮孔明は、物流を最優先にしていた
ドラッカーにとっては「経済の暗黒大陸」

2 物流とは具体的にどんな機能なのか
物流6大機能とは
輸配送——運送会社による輸送と配送
保管——在庫の数量とロケーションを管理
荷役——荷物の受け、運び、出し
包装——3つの種類と3つの機能
流通加工——値札やシールの取り付けなど
システム——物流会社のものが主流に

3 戦略物流とは何なのか
戦略物流の8大機能とは
管理——物流6大機能全体をコントロール
調整——他部門との調整
物流思考と戦略物流思考の両方大事
物流とマーケティングの関係
商品力は物流で上げられる

第2章 物流戦略の考え方
1 企業戦略の中の物流戦略
物流は企業戦略
企業戦略と物流戦略の一貫性
製販物(製造・販売・物流)の連携
S&OP(セールス&オペレーションプランニング)は意思決定プロセス
フルフィルメントが顧客満足を決める
物流は4Pすべてに関わる
物流拠点はどこに、いくつ持つべきか
ポーターの競争戦略と物流戦略
物流戦略の4C

2 成長企業における物流戦略——アイリスオーヤマ

3 ハブ活用による物流力競争
仁川国際空港——国際ハブによる国家間競争
アメリカの運送会社のハブ空港
DHLグローバル・ハブ

第3章 物流で起こす流通革新——ネット専業vsリアル店舗
1 消費者変化で流通が変わる
消費者が変われば、流通が変わる。流通が変われば、物流が変わる
スーパーの小型店化とネットスーパー
宅配サービスとしてのネットスーパー
富山の置き薬商法
自動販売機——商品を消費者のそばに
ダイレクトマーケティング(通信販売とネットワーク販売)
オムニチャネル——バーチャルとリアルの融合

2 ネット専業vsリアル店舗
アマゾンvsウォルマート
業態間競争——マクドナルドとコンビニの競争
スーパーコンビニエンス——消費者目線の4C
リアルもネットも常識にとらわれるな!

3 リアル店舗の物流が変わる
リアル店舗の物流のミッション(目的)
一括納品センター(物流センター)とセンターフィー
店舗への配送はチャーター便が増える
フルライン化を進める食品卸
アパレルチェーンの物流の取り組み
買い物難民への対応

4 ネット専業など直販会社の物流
通販物流のミッション(目的)
フルフィルメントセンター(物流センター)
宅配
ネットスーパーや食材宅配の直販
送料無料のキャンペーン
再配達ブルー

5 モバイルの激震
リビングでショッピング
リアル店舗のショールーム化
ネットからのリアル進出

第4章 先進的な物流の取り組み
1 アマゾン(フレッシュ、ロボティクス)
2 アスクル
3 ニトリホールディングス
4 ZARA
5 カルビー
6 ヨドバシ・ドット・コム

第5章 物流管理をしよう
1 物流管理の種類
戦略レベル、戦術レベル、戦闘レベル
部門別にみた物流——物流、営業、総務

2 物流のKPI
物流KPIは企業ごとに違う
物流KPIの必要性
具体的な物流KPI

3 物流コストを算出しよう
物流コスト算出はなぜ必要か
物流と企業の会計(物流コストの捉え方)
物流コストのデータをどう活用するか(物流コストの改善法)
コスト改善の注意点
在庫は物流コストに大きく影響する

4 在庫管理の基本
在庫数の管理
ロケーションの管理
在庫量を減らす管理法
まず在庫精度を上げる

第6章 人材育成と物流品質
1 顧客満足度を高める物流改善
1 物流の大切さを知る
2 物流の意味を知る
3 (物流改善を)徹底する雰囲気をつくる
4 (物流改善の)意義を理解する

2 物流品質を上げる方法
物流品質の測り方
誤納品を減らす
誤数、誤アイテム、誤納品先
納品時に気をつけること

角井 亮一 (著)
出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/9/14)、出典:出版社HP

知識ゼロからわかる物流の基本

知識が全くなくても物流がわかる

近年、物流はさまざまな業界から注目を集めています。物流を上手に使うことで、売り上げをあげたり、利益をあげたり、顧客サービスを向上させたりすることができます。本書では、物流業の若手社員や、製造業・流通業の物流担当など物流の知識が全くない人でも物流の機能を理解できるよう、物流の基本についてまとめています。

刈屋 大輔 (著)
出版社 : ソシム (2017/12/22)、出典:出版社HP

この本でわかること

1章 「物流機能の基本」で知識ゼロからわかること

物流の機能は、実は「運ぶ」だけではない
宅配便の配達、深夜の高速を走る長距離トラック、貨物船・貨物列車など、「モノを運ぶ」イメージの強い「物流」ですが、実はそれだけではありません。「モノが届くまでの活動(作業)」全体が「物流」です。1章ではその全体像がわかります。

物流には様々な企業や業種が関わる
物流にかかわる主な業種は「製造業」と「流通業」、そしてこの2つから委託されて物流業務を専門に行う「物流業」です(上図)。しかし下図のように物流業務は幅広い産業に組み込まれています。

2章 「調達・生産・販売物流の基本」で知識ゼロからわかること

製造業や流通業の内部にも物流機能は存在する
「工場から店舗へ」だけでなく、1つの工場の中でも物流が機能しています。2章では、製造業を3部門に、流通業を卸・小売に分けて、各部門(領域)で求められる物流機能を見ていきます。

3章 「輸送業務の基本」で知識ゼロからわかること

輸送手段によって特徴や長所・短所は異なる
輸送(輸配送)機能を担うのは、自動車(トラック)、船舶、鉄道、航空(飛行機)の4つのモード(手段)です。3章ではそれぞれの特性と、手段を変更する「モーダルシフト」のことがわかります。

4章 「倉庫業務の基本」で知識ゼロからわかること

倉庫の基本は、荷役、保管、流通加工、梱包・包装の4つ
「荷役」「保管」「流通加工」「梱包・包装」は、モノに応じた幅広い業務です。例えば「保管」なら、冷凍食品は冷凍倉庫、土木材料は屋外(野積倉庫)などと使い分けます。4章ではこれらの倉庫業務の実際がわかります。

5章 「物流情報システムの基本」で知識ゼロからわかること

現代の物流は、様々な情報システムが支える
出発地から到着地にモノが届くまでには、在庫、受注、ロケーション管理、貨物追跡など、数多くのデータが扱われます。5章では、情報を管理して物流を円滑にするシステムの概要がわかります。

6章 「物流コストの基本」で知識ゼロからわかること

自家物流とアウトソーシングという2つの選択肢
6章でわかることの1つは、「誰が」物流コストを担うかです。例えばトラックのロゴが「○○食品」(製造業)、「△△運輸」(物流業)とあるように、コストの担い手は場合によって異なります。

コストの構成と仕組みは物流機能ごとに変わる
6章 で「誰が」に続いてわかることは、「どんな」コストを担うかです。6大機能別に料金の仕組みがわかります。「輸送費」については、手段別の料金体系や輸送手段の選択基準がわかります。

7章 「ロジスティクス業務の基本」で知識ゼロからわかること

物流とロジスティクスでは情報の扱い方が異なる
「物流」とほぼ同じ意味で使われることの多い「ロジスティクス」ですが、7章では2つがどう違うかを具体的に見ていきます。サプライチェーンマネジメントの概要もこの章でわかります。

8章 「次世代ソリューションの基本」で知識ゼロからわかること

新たな物流技術の登場と変わりつつある制度

刈屋 大輔 (著)
出版社 : ソシム (2017/12/22)、出典:出版社HP

CONTENTS

導入篇 この本でわかること

1章 物流機能の基本
1-1 「物流」という言葉を知ろう
さまざまな産業を支える「血液」の役割
1-2 物流を構成する6つの機能
「物流=モノを運ぶ」だけではない
1-3 「輸配送」を知ろう
まとめて運ぶ「輸送」、小口で配る「配送」
1-4 「荷役」を知ろう
主に倉庫内でモノを動かす
1-5 「保管」を知ろう
輸配送のタイミングを待って、モノをためておく
1-6 「流通加工」を知ろう
「製品」を「商品」にする値札貼りなどの作業
1-7 「梱包・包装」を知ろう
破損や汚れからモノを守り、効率よく運ぶ
1-8 「情報管理」を知ろう
いつ、どこに、どれだけ動くのかを把握する
1-9 「物流会社」を知ろう
トラックなど「運送業」、輸配送以外の「倉庫業」
COLUMN 急拡大する宅配便市場の課題
ネット通販を支える運び手がいない

2章 調達・生産・販売物流の基本
2-1 「調達」「生産」「販売」領域での物流機能を見てみよう
求められる機能は部門で異なる!
2-2 調達領域での物流業務を知ろう
原材料、部品などを仕入れ、管理する
2-3 生産領域での物流業務を知ろう
出荷まで保管する機能も担う
2-4 販売領域での物流業務を知ろう
作り手から買い手の店舗や企業に届ける
2-5 流通領域での物流業務を知ろう
多様化する卸・小売りなどの物流形態
2-6 静脈物流の業務を知ろう
消費者から生産者へ、通常とは逆向きの流れ
2-7 サプライチェーンマネジメント(SCM)とロジスティクス
物流を捉え直すキーワード
COLUMN 再び巻き起こった共同配送ブーム
「販売で競争、物流は協業で」を合言葉に

3章 輸送業務の基本
3-1 トラック輸送を使う(1)国内最大の輸送手段
ドア・ツー・ドアの利便性で総輸送量の90%超
3-2 トラック輸送を使う(2)多様な車両のタイプを知る
積載量と荷台形状・機能で使い分ける
3-3 鉄道輸送を使う(1)国内では「JR貨物」
500km以上の長距離大量輸送に有利
3-4 鉄道輸送を使う(2)環境にやさしい輸送手段
鉄道モーダルシフトのメリット・デメリット
3-5 船舶輸送を使う(1)多様な船の種類
スピードは劣るが超大量輸送が可能
3-6 船舶輸送を使う(2)内航海運と外航海運
島国・日本には欠かせない輸送手段
3-7 港湾運送(荷役)を使う
専門性の高い、港での積み降ろし作業
3-8 航空輸送を使う(1)旅客機の貨物スペースも使われる
他モードより割高だがスピードが強み
3-9 航空輸送を使う(2)国際航空貨物の9割が「混載」
フォワーダー=混載業者の役割
COLUMN 深刻化するドライバー人材不足
少子高齢化と労働環境悪化を背景に

4章 倉庫業務の基本
4-1 倉庫・物流センターを知ろう
「流通加工」「梱包」の場にもなる大型保管施設
4-2 入庫・検品を知ろう:モノの数と状態をチェックする
「全数」「抜き取り」「ノー検品」を使い分ける
4-3 保管を知ろう!
空間を有効活用して効率を上げるには
4-4 流通加工を知ろう:値札貼り、カット野菜づくりetc.
専用の機器や作業スペースも必要
4-5 ピッキングを知ろう:必要なモノを必要な数だけ取り出す
効率よく、かつ間違いなく取り出す方法は?
4-6 梱包・包装を知ろう
専門業者ならではの、モノに応じたワザあり技術
4-7 仕分けを知ろう:出荷するモノを届け先別に分ける
手仕分けか、それとも自動仕分けか
4-8 パレットを知ろう:荷役の重要アイテム
モノを効率的に動かすことをサポート
COLUMN 物流施設を供給する不動産開発会社
倉庫は「所有」から「利用」の時代に

5章 物流情報システムの基本
5-1 物流を支える情報システムとは?
作業進行もモノの位置も「見える化」
5-2 輸配送管理システム(TMS)を使う
効率的に運ぶことをサポート
5-3 貨物追跡システムを使う
モノの現在位置をリアルタイムで把握する
5-4 倉庫管理システム(WMS)を使う
物流施設内での荷役作業を効率化する
COLUMN 物流情報システムの最新トレンド
「見える化」に続く投資テーマとは…

6章 物流コストの基本
6-1 物流コストとは?
物流コストの5割以上は「輸送費」
6-2 自社でやるか、物流業者に委託するか
物流アウトソーシングが増加傾向
6-3 輪送コストを知ろう(1)トラック運賃の仕組み
「貸し切り」「積み合わせ」を使い分ける
6-4 輪送コストを知ろう(2)鉄道、船舶、航空運賃の仕組み
タリフ(標準運賃表)の基本は「距離×重さ」
6-5 輪送コストを知ろう(3)輸送手段の選び方
トラックか鉄道か?船舶か飛行機か?
6-6 自家輸配送のコストを知ろう
自分で運べばコストは下がる? 上がる?
6-7 保管コストを知ろう
増減する在庫量に合わせた保管料の計算
6-8 荷役・流通加工コストを知ろう
「ちょっと動かす」にも費用は発生する
6-9 梱包・包装・資材コストを知ろう
作業費+資材コストを低く抑えるには
6-10 センターフィーを知ろう:納品業務を簡略化する「手数料」
「モノの価格×料率」はメリットに見合うか
6-11 情報管理コストを知ろう:初期費用とランニングコスト
ローコストの「クラウド型」で中小企業も導入可能
6-12 物流ABCを知ろう
作業ごとの単価を正確に把握する
COLUMN KPIは物流管理の通信簿
業務目標の達成度を測定する

7章 ロジスティクス業務の基本
7-1 「ロジスティクス」という言葉を知ろう
軍事用語logisticsの日本語訳は「兵站」
7-2 ロジスティクス部門の機能と責務
「物流部」とは異なる活動範囲と役割
7-3 調達領域でのロジスティクス
発注から生産ライン投入までを最適化する
7-4 生産領域でのロジスティクス
つくりすぎないようにブレーキをかける
7-5 販売領域でのロジスティクス
「売り逃し」「売れ残り」を減らす体制
7-6 物流拠点のマネジメント
「分散」か「集約」か、総合的で難しい判断
7-7 輸配送のマネジメント:「頻度」と「量」をバランス
リードタイムを考慮しトータルコストをダウン
7-8 在庫のマネジメント:適正水準をコントロール
「欠品リスク」も「不良在庫化」も回避
7-9 情報のマネジメント
一元管理で「見える化」を推進
7-10 サプライチェーンマネジメント(SCM)を知ろう(1)
「調達」「生産」「販売」をまとめて管理する
7-11 サプライチェーンマネジメント(SCM)を知ろう(2)
流通業主導型のSCMとは
COLUMN オムニチャネル対応
ネット時代が迫るサプライチェーン再構築

8章 次世代ソリューションの基本
8-1 物流ドローンが飛び回る日は近いのか?
小型無人機活躍のための条件は
8-2 物流ロボットは普及するのか?
人手不足で注目も課題は処理能力向上
8-3 トラックの自動運転は可能なのか?
高速道路での実用化は「東京-大阪間」から
8-4 トラック版Uberが輸配送効率化の切り札に?
空きトラックと荷物をマッチング
8-5 宅配ボックスは普及するのか?
「再配達率2割」の現状打破に期待も導入コストが問題
8-6 AI(人工知能)は物流領域でどう活用されるのか?
会話AI、画像判別など導入始まる
8-7 「貨客混載」にはどんなメリットがあるのか?
旅客輸送のバスやタクシーが貨物も輸送する
8-8 RFIDは普及するのか?:卵とニワトリの議論
コストダウンが先か? 普及が先か?
COLUMN サードパーティー・ロジスティクス(3PL)
包括的に物流管理を代行する第三者

おわりに
参考文献リスト
索引

本書中に記載されている情報は、2017年11月時点のものであり、ご利用時には変更されている場合もあります。
本書に記載されている内容の運用によって、いかなる損害が生じても、ソシム株式会社、及著者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
本書に記載されている社名、商品名、製品名、ブランド名などは、各社の商標、または登録商標です。
本文中に、TM、©️、®️は明記しておりません。

刈屋 大輔 (著)
出版社 : ソシム (2017/12/22)、出典:出版社HP

図解でわかる 物流の基本としくみ

物流の本質的な仕事とは

現在、物流は戦略として語られ、企業経営に直接影響を及ぼす「戦略」そのものと考えられています。しかし、実際の物流事業者や物流担当者はそのことに気づいていないことが多いです。「物流の本質的な仕事はどのようなものなのか」「言われたことを間違いなく進めるだけの仕事なのか」、本書ではその答えとなるものが書かれています。

ロジ・ソリューション(株)出版プロジェクト (著)
出版社 : アニモ出版 (2015/8/11)、出典:出版社HP

はじめに

ひと昔前、物流は輸送、保管、荷役といった「機能」で語られていました。各機能の優劣がそのまま物流の優劣でした。現在、物流は戦略として語られ、サプライチェーンを通した全体最適が物流の優劣といわれています。すなわち、企業経営に直接影響を及ぼす「戦略」そのものといっても差し支えありません。

しかし、実際の物流の担い手自身が、そのことに気づいていない場合が多く見受けられます。物流事業者や荷主の物流担当者は、いわれたことを間違いなく進めることが自分たちの仕事だと思っていないでしょうか。これは間違いではないですが、正解にはほど遠いものでしょう。では、どのような仕事が物流の本質的な仕事なのか。その答えとなるものが本書には記されています。ぜひ、その答えを見つけていただければ幸いです。

弊社はホームページなどを通じて「物流における課題と解決方法」、「物流を科学する楽しさ」を発信してきました。40年にわたり蓄積したナレッジとスキルの発信で、貴重なノウハウも含まれています。その内容を『図解でわかる物流の基本としくみ』として書籍化することで、もっと多くの方に物流の魅力を伝えることが可能なのではないかと考えました。もし、物流に携わる人で、「物流の仕事なんてつまらない」「もっとクリエイティブな仕事がしたい」と思っている人がいたら、「物流の仕事って、奥が深く、十分にクリエイティブですよ」と申し上げたい。それに気づくか気づかないかだけなのです。まだ気づいていない人にとって、本書はそのガイドブックになるはずです。

いま、やっていることだけをいくら積み上げても、その延長線上で新しいことはできません。現状を打破するために本書をご活用いただければ望外の喜びです。

2015年7月
ロジ・ソリューション(株)代表取締役
藤田 浩二

ロジ・ソリューション(株)出版プロジェクト (著)
出版社 : アニモ出版 (2015/8/11)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに

第1章 物流を知ると仕事がよく見える
1-1 物流とは 物流の「会社と仕事」
1-2 物流はこんな仕事 現場では人手不足が深刻化
1-3 物流はこんな仕事 人手不足を吸収する対策が急務
1-4 物流で起きていること なかなか軌道に乗らない「共同配送」
1-5 物流で起きていること 限界にきた生産性向上にどう対処する?
1-6 物流で起きていること 「梱包ケース数を増やし作業工数を減らす」だけでよい?
1-7 知って得する「物流の用語」 「容積換算重量」の理解が物流感覚を磨く
1-8 知って得する「物流の用語」 「才」の単位で積載感を覚える
1-9 知って得する「物流の用語」 「坪」でスペース感に慣れる
1-10 知って得する「物流の用語」 いろいろな広さを「坪」で考えてみる
1-11 知って得する「物流の用語」 「料金タリフ」でコスト感覚を磨く
1-12 知って得する「物流の用語」 「料金タリフ」を使いこなす
1-13 知って得する「物流の用語」 「波動対応」でコスト最適化へ
1-14 知って得する「物流の用語」 総流動量と純流動量の違い
第1章の勘どころ

第2章 物流は企業のかなめ−意外に使える物流の知識−
2-1 物流の法律知識 「倉庫業法」など物流の基本法を読む
2-2 3期制の基礎知識 保管コストを削減できる「3期制」
2-3 3期制の実務知識 「3期制」で、倉庫保管料金がどう変わるか
2-4 最大積載量の基礎知識 輸配送で必ず問題になる「最大積載量」
2-5 最大積載量の実務知識 「最大積載量」は空車重量によって変わる
2-6 回転率の基礎知識 「回転率」で在庫の動きを直感的に理解する
2-7 物流センターの基礎知識 「物流センター」の新設のポイント
2-8 物流センターの実務知識 物流センターに導入するマテハンのメーカーの選び方
2-9 物流センターの実務知識 新設する物流センターの建築計画の留意点
2-10 物流改善の基礎知識 ECRSが改善の基礎に
2-11 工場内物流の基礎知識 工場内物流の現場を見る際のポイント
2-12 工場内物流の実務知識 工場内物流での料金交渉は?
2-13 物流ITの基礎知識 情報システム化のために「要件定義」の理解を深めよう
2-14 物流ITの実務知識 要件定義は目的・目標を定めておこなう
2-15 作業指示書の基礎知識 「作業指示書」は現場の知恵の集大成
2-16 作業指示書の実務知識 意外に使える「作業指示書」
2-17 物流データ分析の基礎知識 データ整理の勘どころを知る
2-18 3PLの基礎知識 サードパーティ・ロジスティクス(3PL)の理解を深める
2-19 3PLの実務知識 3PLの役割と活用のメリットを探る
2-20 3PLの実務知識 経営課題として取り組む3PL
2-21 物流コンサルティングの依頼法 コンサルティングの受け方と進め方
第2章の勘どころ

第3章 物流の分析 在庫編−分析手法と改善への活かし方−
3-1 ABC分析の基礎 ABC分析は在庫管理の入口
3-2 ABC分析の実務 ABC分析を現場に活用する
3-3 ABC分析の実務 保管レイアウトの見直しを実施する
3-4 ABC分析の実務 保管レイアウト変更の改善効果
3-5 適正在庫の基礎 在庫管理の目的を知る
3-6 適正在庫の基礎 適正在庫の決定要素は?
3-7 適正在庫の基礎 安全在庫の山安全在庫を見積る
3-8 適正在庫の実務 補充量をどう見積る?
3-9 適正在庫の実務 適正在庫分析を改善に活かす
3-10 適正在庫の実務 適正在庫分析からの改善手法
第3章の勘どころ

第4章 物流の分析 ヒト・業務編−分析手法と改善への活かし方−
4-1 物流5Sの基礎 物流の品質を分析する
4-2 物流5Sの基礎 5Sを進める①
4-3 物流5Sの基礎 5Sを進める②
4-4 物流5Sの実務 5Sを改善に活かす
4-5 業務改善の基礎 業務フロー図を描く
4-6 業務改善の実務 業務フローによる改善のポイント
4-7 業務改善の実務 業務フローによるメリット
4-8 業務改善の実務 業業務フロー分析を改善に活かす
4-9 業務改善の実務 業務フロー作成の留意点
4-10 物流の稼働分析の基礎 ワークサンプリングで現場の稼働状況を分析する
4-11 物流の稼働分析の基礎 ワークサンプリング実施上の留意点
4-12 物流の稼働分析の実務 ワークサンプリングから何が見えるか
4-13 物流の稼働分析の実務 ワークサンプリングから改善対象を絞る
第4章の勘どころ

第5章 物流の分析コスト編−分析手法と改善への活かし方−
5-1 物流コスト分析の基礎 物流コスト全般を算出する
5-2 物流ABCの基礎 物流ABCの手順とは①
5-3 物流ABCの基礎 物流ABCの手順とは②
5-4 物流ABCの基礎 物流ABCの手順とは③
5-5 物流ABCの実務 ABCを物流全般の改善に活かす
5-6 物流要因分析の基礎 物流の問題点の要因や原因、特性を分析する
5-7 物流要因分析の基礎 R-f分析の手順を理解する
5-8 物流要因分析の基礎 特性要因図を作成する
5-9 物流要因分析の基礎 特性要因図を改善に活かす
第5章の勘どころ

第6章 物流の分析 物流拠点・輸配送編−分析手法と改善への活かし方−
6-1 物流拠点分析の基礎 物流拠点の配置・あり方を分析する
6-2 物流拠点分析の基礎 拠点立地数を選定する
6-3 物流拠点分析の基礎 拠点でのコストを分析する
6-4 物流拠点分析の実務 物流拠点分析を改善に活かす
6-5 輸配送分析の基礎 輸配送をシミュレーション分析する
6-6 輸配送分析の基礎 輸配送シミュレーションソフトを活用する
6-7 輸配送分析の実務 輸配送シミュレーションソフトを改善に活かす
6-8 物流環境分析の基礎 CO2排出量を分析する
6-9 物流環境分析の基礎 CO2排出量の削減方法を理解する
6-10 物流環境分析の実務 CO2排出量分析を改善に活かす
6-11 物流センター設計分析の基礎 物流センターを設計する
6-12 物流センター設計分析の基礎 最初に重要なのは、立地の検討
6-13 物流センター設計分析の基礎 5つの観点から分析する
6-14 物流センター設計分析の実務 分析をレイアウトプランニングに活かす①
6-15 物流センター設計分析の実務 分析をレイアウトプランニングに活かす②
6-16 物流センター設計分析の実務 分析をレイアウトプランニングに活かす③
6-17 物流センター設計分析の実務 物流センターの設計と運用の実際①
6-18 物流センター設計分析の実務 物流センターの設計と運用の実際②
第6章の勘どころ

第7章 ますます重要になる物流の仕事
7-1 ネット通販と経営 「ネット通販」の隆盛によって求められる物流の変革
7-2 ネット通販と人材 「ネット通販」の隆盛で物流人材の確保も多様化
7-3 物流費用の高騰 物流費用はどこまで上がるのか
7-4 SCMと顧客 SCMの高度化に必要なことは?
7-5 物流の今後 今後、日本の物流はこう変わる
7-6 自動運転とドライバー 自動運転で変わるトラックドライバーの就労環境
第7章の勘どころ

ロジ・ソリューション(株)出版プロジェクト (著)
出版社 : アニモ出版 (2015/8/11)、出典:出版社HP