【最新】ジョークについて知るためのおすすめ本 – 世界のジョークを楽しむ

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世界にはどんなジョークがある?

笑いは、人と人とのコミュニケーションを円滑にします。世界のどの国民にも笑いの文化があり、それぞれの国民性と深い関係があります。世界のジョークを学び理解することで、各国の歴史や文化を学ぶことができ、発想力のトレーニングにもなります。そこで今回は、世界のジョークについて学ぶことのできる本をご紹介します。

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出典:出版社HP

世界はジョークで出来ている (文春新書)

気の利いた会話のヒントになる

本書は、中国、アメリカ、ロシア、北朝鮮、韓国、中東、日本をネタにしたジョークが多数掲載されています。ジョークには各国の本当の姿が隠されており、国際情勢を楽しむことができると著者は言います。また、本書に掲載されているジョークを自分なりにアレンジすることで、発想力のトレーニングをするのも良いでしょう。

早坂 隆 (著)
出版社 : 文藝春秋 (2018/6/20)、出典:出版社HP

はじめに

ジョークには、その国がそれまで培ってきた文化や歴史、風土、政治体制、民族性などが、織糸のように編まれている。それら織糸の間には、人々の本音が滲むようにして混ざる。
ヘブライ語ではジョークのことを「ホフマ」と呼ぶが、この言葉には「知恵」や「叡智」といった意味が含まれる。ユダヤ人社会には、「知的な者ほどよく笑う」という諺もある。「退屈」「つまらない」といった感情は、知識や教養の不足から、そこにあるはずの「面白さ」に気付けていないだけなのかもしれない。「知的な勘」とも言える発想力の不足も、笑いの機会を逃すことになる。本田技研工業の創業者である本田宗一郎はこう言っている。「すぐれたジョークは、すぐれたアイデアに通じる」裏を返せば、ジョークを通じて教養や発想力を深めていくこともできるということになろう。憚りながら本書はそれを目指し、二十世紀に世界で人気を博した定番ジョークから、二十一世紀の最新ジョークまで幅広く収録した。定番の中には、以前の著作で紹介したものと同じ構成ながら、時代に合わせてアップデートされたものが二、三あるが、設定や登場人物が変わることで、より面白くなるのだからジョークの世界は奥が深い。

本書で紹介するジョークを自分なりにアレンジするのも、発想力のトレーニングになるだろう。
人生も社会も、その本質は気まぐれな「混沌」か。だからこそ「ハンドルの遊び」のごとき余裕やユーモアが大切である。人生の勾配を登ったり降りたりするのに、「遊び」のない運転はいかにも危うい。こういった部分は、日本人には苦手なところかもしれない。

ジョークも「ハンドルの遊び」のようなもの。ジョークの世界には、ロシア人は「酔っぱらい」、日本人は「何を考えているのかわからない」といったステレオタイプの役回りがあり、その中には偏見に近いものもあるが、これも「遊び」と受け流せる社会のほうが、みんな暮らしやすいのではないだろうか。
思考に幅が生まれれば、会話も豊かになる。ちょっとした楽しい会話が、人生の旅路を豊かに彩る。肩肘張らず、気軽にジョークを楽しみたい。

早坂 隆 (著)
出版社 : 文藝春秋 (2018/6/20)、出典:出版社HP

目次

はじめに

第1章中国
1大国化
●注意喚起一
2共産主義国家
●科学的●段階●定義
3文革後
●扉●船旅
4習近平
●プラカード
5領土的野心
●二枚の紙●地獄の言葉
6腐敗
●労働●退職後
7メディアル
●作家の行方●検閲
8軍事力
●三つのボタン
9経済
●安い部屋
10環境破壊
●スモッグ
11偽物
●考古学者
2マナーの悪さ
●ビジネスクラス

第2章アメリカ
1多民族国家
●どこから来た?●ビーチにて●裸
2戦争
●野蛮
3クリントン政権
●アンケート●質問●再会
4ブッシュ政権
●証明●二つのコップ●ピザ
5オバマ政権
●差別?
6トランプ政権
●ノミ●骨折●切手の行方●実験●奇病
7アメリカ第一主義
●三つの薬●冷蔵庫●大手術●大統領の行方
8核戦略め
●墜落●FAX_●子孫
9経済
●願い
10民族的性格外
●前向きな男
11離婚大国
●離婚の理由
12訴訟大国
●ケガ●片付け

第3章ロシア
1ソ連時代
●出生率●楽園●刑期●三つの罪●スローガン●三つの要素
2ソ連崩壊
●値段●行列
3プーチン政権
●羊
4軍事大国
●幸福感●民主主義
5お酒
●とりあえず●階段●忘却
●W杯●窃盗団●酒場の外にて●二つの願いごと●飲酒運転●交通事故●酒と体調

第4章北朝鮮
1建国
●国境の家●酒場の風景●批判と自己批判●外国語
2金正恩政権
●進化●数年後●死後の世界●特別ショー●太陽と石油●番犬
3主体思想
●錆び●主体思想とは?●防空壕
4粛清
●逮捕●脳挫傷●テレビ
5米朝関係
●旅費
6軍の実力
●戦車●潜水艦

第5章韓国
1日本との関係
●スープ●二つの頭蓋骨●二発の銃弾●あと十年
2朴槿恵政権が
●元大統領●英雄●電話●国の仕組み●面接試験●ジャングル
3文在寅政権
●カバンの中身●本音
4韓国発祥院
●発見●七段階

第6章中東
1イスラム教
●スピード違反●三つ子●砂漠
2禁酒
●サボテン●飲酒
3食文化
●好物
4一夫多妻制
●ネックレス●それぞれの告白
5イラク
●捨てる●ハリネズミ●カッコー時計
6イスラエル・パレスチナ
●モーゼ●十戒その一●十戒その二●豆●鼻の穴●見たことがないもの

最終章日本
1経済大国
●煙草●通学●セールスマン
2バブル崩壊
●日本の不況
3技術大国叫
●揺れ●エンジニアの外科医●ヘリコプター●異音の原因●最新型ナビゲーション
4不思議な国四
●返答●笑い●相違点●天国の激変

おわりに

カバー・本文イラスト村上テツヤ

早坂 隆 (著)
出版社 : 文藝春秋 (2018/6/20)、出典:出版社HP

これが本当のジョーク世界一

世界中のジョークがわかる

大好評の『ジョーク世界一』シリーズの第4作目である本書には、様々な題材をもとに300編ものジョークが掲載されています。一つ一つのジョークが1ページ以内に収まる短いもので、それらが日割りで編集されているため、忙しい人も短時間で気を休められる一冊です。

天馬 龍行 (著, 編集)
出版社 : アカデミー出版 (2012/2/1)、出典:出版社HP

目次

『ゲームの達人』上・下計700万部を始め、発行部数の日本記録を更新し続けるアカデミー出版の本

シドニィ・シェルダン作
ゲームの達人
明日があるなら
時間の砂
真夜中は別の顔
明け方の夢
血族
私は別人
天使の自立
星の輝き
神の吹かす風
陰謀の日
女医

空が落ちる
よく見る夢
逃げる男
億万ドルの舞台
リベンジは頭脳で
異常気象売ります
新十戒
結婚不成立
ダニエル・スティール作
アクシデント
幸せの記憶
二つの約束
敵意
無言の名誉
贈りもの
五日間のパリ
つばさ
最後の特派員
長い家路
落雷
ジョン・グリシャム作
裏稼業
呼び出し(召喚状)
甘い薬害
ニコラス・スパークス作
奇跡を信じて
ディーン・クーンツ作
インテンシティ
何ものも恐れるな
生存者
天馬 龍行編著
ジョーク世界一
続・ジョーク世界一
決定版! ジョーク世界一

ジョークは神も愛し給う。
ープラトン

天馬 龍行 (著, 編集)
出版社 : アカデミー出版 (2012/2/1)、出典:出版社HP

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

笑って知って、また笑える1冊

本書には、著者がアメリカを中心に中東やアジアで聞いた「日本、日本人をネタにしたジョーク」が数多く掲載されています。著者なりの解説も加えられているため、世界各国の人々が抱く日本人に対するイメージが色濃く反映されたジョークに親しめる一冊となっています。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2006/1/1)、出典:出版社HP

まえがき

先に、『世界の紛争地ジョーク集』、『世界反米ジョーク集』と上梓したが、その後の読者 からの反応として多かったのが、「日本人を扱ったジョークはないんですか?」というもの だった。
意図的にそうしたわけではなかったのだが、確かに前作までは日本人をオチ (punch line) にしたジョークはあまり収録していなかった。そんなわけで読後に、「ジョークの世界でも 日本は影が薄いな」と感じた方々が多くいたのは仕方のないことだった。

しかし、ジョークの世界にも日本人が「出演」するものはしっかり存在する。全体に占め る割合としてはアメリカ人やイギリス人、ロシア人やユダヤ人らを笑うものと比べれば少な いものの、それでもそこでは多種多様な日本人像が描かれ、笑いの対象となっている。 「そんなジョークや小咄には、彼らの日本人観が色濃く反映されている。言わば、日本人ジ ョークは日本に対するイメージの発露であり、日本人独特の普遍性を含む結晶のようなものだ。その鑑のような結晶の表面には、日本人の多彩な姿がくっき面には、日本人の多彩な姿がくっきりと映し出されている。 この本では、そうした、世界で楽しまれている「日本にそうした、世界で楽しまれている「日本、日本人をネタにしたジョーク」を 収録し、それに私なりの簡単な解説や各地でのエピソードを添えてまとめてある。ジョーク は欧米発のものが中心だが、中には中東やアジアで聞いたものも含まれている。日本に対す る「世界の眼」が反映されたジョークの数々を、気軽に楽しんでいただければ幸いである。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2006/1/1)、出典:出版社HP

目次

◎印のついたものは解説です
まえがき
第一章 ハイテク国家像―クルマからアイボまで
【最先端技術の国】
不良品
青いキリン
◎なぜ日本人がこんな所に?
サウナにて
◎モノづくり大国
何でも溶かす薬
技術者の違い
◎自動車大国
◎クルマを直して!
リアル
逮捕の理由
◎世界に冠たる中小企業
料金の内訳
死刑執行
◎実像を超えたニッポン像
最先端技術オリンピック
駅の構内にて
【模倣と独創】
◎模倣文化
イギリス流マナー
羊飼いの老人と男 四段階
◎独創性溢れる発明品
正確な答え
脳を持ったコンピューター
◎世界中の家庭にある日本製の家電
コンピューター犬
女性国家論
大失敗
失業中のトムの一日

第二章 お金持ちの国―バブルそして崩壊へ
【裕福な国】
◎豊かなお金持ち国家
画廊にて
刑務所で何をする?
レストランにて
二人集まると
◎エスニックジョークに見られる日本人観
ある計画
何したい?
鞄の中身
【バブル時代】
◎日本脅威論
献金
◎企業買収への反感
デモ
売春宿にて
メイド・イン・ジャパン
電球ジョーク その一
作文
【不況】
◎バブル崩壊
日本の不況
【巨大な官僚機構】
意見の一致
◎日本は社会主義?
【物価が高い】
◎世界一高い物価
強盗
東京のカジノ
タクシー

第三章 勤勉な人々―会社人間・カロウシ
【真面目・勤勉】
望み
◎世界の教育大国
ロウソクのわけ
◎努力を惜しまない人々
飼育員の対応
◎真面目な国民性
◎問われる日本人の勤勉さ
【会社人間】
◎お堅いビジネスマン
浮気現場にて
無人島にて
◎移り変わる労働形態
神様の前で
ジャパニーズビジネスマン
◎長い就労時間
アリとキリギリス
赤毛の理由
それぞれの幸福
肖像画
魔法のランプ
おかしな日本式計算?

第四章 日本人的アイデンティティ 集団行動・笑わないなどが
【集団行動】
早く飛び込め!
◎集団主義
◎日本はチャウシェスク時代?
捨てたもの
◎カメラを提げて団体旅行
秘境にて
電球ジョーク そのニ
電球ジョーク その三
パリのブランド店|
【主張が弱い】
至難の業
◎日本人の言語感覚
◎日本語の特徴
抗議
スープに蠅が入っていたら?
◎恥の文化
鼻の穴
【ずるい】
◎日本人は狐?
病院にて
面接
【英語が下手】
◎アジア最低の英語力
RとLで大違いその一
RとLで大違いそのニ
RとLで大違いその三
◎発音にまつわる笑い話
【時間に正確】
到着時間
日本の大学にて
遅刻の対処法
上司の反応
◎正確なダイヤ
インドの列車
【笑わない】
◎無表情な人々
ジョークと日本人その一
ジョークと日本人 その二
◎ドイツで紹介された
ある日本のお笑い番組
ジョークと日本人その三
◎ヨーロッパで人気がある日本の番組
◎ハンガリー発ミツコ問題
完璧な人間
わかるように

第5章 神秘の国ニッポン 風習・宗教・衣食住など
【遠い神秘の国】
どちらが遠い?
◎異なる文明圏の国
【女性】
キョウトの夜
幸福論
◎日本女性へのイメージ
◎日本女性の薔薇
【食事】
魚の効能
◎世界に広がる日本食
食文化
結論
まずい料理
◎捕鯨問題
鯨の代わり、
◎日本酒への憧れ
魔法の湖
【風呂】
◎清潔好き
不潔?
【宗教】
ミステリー
◎日本人の宗教意識
電球ジョーク その四
火事の対処
◎オウム真理教
【地震】
酔い?
◎地震が多い
【ヤクザ】
通訳
◎ヤクザのイメージ
【人種】
◎アジア人蔑視
レストランにて

第六章 歴史・政治・外交 ―アメリカ&中国との関係
【戦争】
軍隊比較
◎日本軍のイメージ
◎ルーマニア人の戦争観
共通点
◎イスラムの人々の戦争観
【日米関係】
三年のあいだに
右折か左折か
◎日本とアメリカ
信頼できる政党
アメリカ人と日本人
日本を怒らせる方法
おかしな世の中
【日中関係】
本音
捕虜
◎日本と中国の関係
付かない切手

第七章 世界で活躍する日本人アスリートたち スモウからイチローまで
【サッカー】
秘策
◎日韓ワールドカップの強烈な印象
◎世界の共通語サッカー
サッカーが下手な理由
◎セルビアで「ナゴヤ」が連発される理由
【野球】
メジャーリーグの不思議 ワースト三
◎大リーグで活躍する日本人選手たち
◎日本人像と一致するプレースタイル
【相撲】
適性
◎日本の国技・相撲
◎海外での相撲人気
【空手】
こんな人もいる
◎バルカン半島でも人気の空手
【忍術】
日本人の嘘
◎ベオグラードの忍者教室?
【モータースポーツ】
◎圧倒的シェアを誇る日本製バイク
遺品の行方
◎ヨーロッパで愛された加藤大治郎の死
グローバリズムの定義

第八章 新たなるニッポン像 世界を席巻する日本のマンガ&アニメ
【マンガ】
各国のベストセラー
五人集まると
◎世界に進出する日本のマンガ
グローバリゼーションとは何か
【アニメ】
◎ジャパニメーション
◎イタリア発日本アニメの祭典
天国の変化
電球ジョーク その五
◎世界中で愛される「ポケモン」
あるアメリカ人の憂鬱
◎ルーマニアでの日本アニメ
【日本グッズ】
◎おもちゃ屋に氾濫する日本語
あるアメリカの子どもの幸福な休日
◎海外で人気の日本の作家
日中の仲

あとがき

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2006/1/1)、出典:出版社HP

続・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

ジョークの世界から真の日本人像がわかる

この本を読めば、世界で日本がどう見られているかよくわかります。それをジョークにして、わかりやすく、読みやすく、楽しく書いてある本です。ジョークの内容が日本人の国民性だけではなく、世界情勢・風刺にも絡んでいるので解説を読んで初めて意味が分かるものもあります。楽しいだけでなく為になる一冊です。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2009/3/1)、出典:出版社HP

まえがき

ヨーロッパでは、ドイツ出身の「トキオ・ホテル」という名のロックバンドが大変な人気だが、命名の由来は、「東京に行ったことはないが、なんかカッコイイから」。

日本にまつわるイメージは、以前よりもかなりの多様性を見せている。そんな状況を受けて最近、ジョークの世界でも幅広い日本人像が登場するようになった。

前著『世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ)では、世界に広く流布するジョークの中から、日本人が「出演」しているものをピックアップし、それらのジョークを通じて、海外の人々の有している「対日観」や「日本人のイメージ」を考察した。自分の長所や短所というのは、意外と自分にはわからないもので、他人から指摘されて初めて気づかされるといったことは、往々にしてあるものだ。自画像というのは、大抵、あまり似ていないものである。

そんな前著の刊行後、読者の方々からの反応で多かったのが、「日本人がジョークの中で
意外と存在感を発揮していることに驚いた」というものだった。

実際、日本人はジョークの世界で、なかなかの「名演技」を披露している。「主演」とまではいかないが、言うなれば「名脇役」といった存在だ。「助演男優賞」くらいには十分、ノミネートされている。ちなみに、主役級はアメリカ人。主演男優賞は一昔前ならジョージ・W・ブッシュで、今後はバラク・オバマの名演技に期待、といったところであろう。

本書では、前著に収録した以降の新作や、埋もれていた傑作などを精選し、改めて「世界の日本に対する眼」を、肩肘張らず、楽しみながら、考えていきたい。日本の景気も深刻な後退局面を迎えたが、こんな時こそ「笑う」という行為を、大切にしたいと思う。我が国には「笑う門には福来る」という、先人たちの知恵と経験則に基づいた、味わい深い至言もあるのだから。
それでは、世界が日本をどう見ているか、「笑いながら」探っていこう。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2009/3/1)、出典:出版社HP

目次

まえがき

第一章 世界屈指の花形ブランド
【ハイテクの本家】
●最先端手術の結果
メイド・イン・ジャパンの実力
●最新型パソコン
●橋の建設
●橋の造り方
世界に誇る橋梁技術
●解決法
●死人に口なし
●天国の変貌
驚かれる日本のトイレ
●日本の地獄と中国の地獄
中国大陸を走る日本の新幹線
●最新型体重計
●日米の比較
●移植
●エンジンと心臓

【アイデアを形にする力】
●ゾウの本
●牛の扱い方
小型化を図る国民性
●ロボット秘書
●マッチ
●新・世界の七不思議?
日本のフルーツ
●復興支援
●コーヒー
缶コーヒーの発明
●環境対策
地球温暖化への取り組み

【世界のクルマ屋】
●進歩
●体感温度の違い
●運転方法
意外と普及していないカーナビ
●宇宙進出
●最新型カーラジオ
●修理工場
ドイツ車よりもトヨタ車を購入しよう?

第二章 それでも日本は経済大国?
【ジャパニーズ・マネジメント】
●日本的経営手腕
定番のビジネスマンジョーク
●経営の合理化
●願いは叶う
●大遅刻
●黒猫
カロウシとカイゼン
●休暇
●サイレン
●クビ
●節約
●日伊の違い その一
●日伊の違い その二
●眼鏡店
●夫婦喧嘩

【底力】
●日本の不況
不況を扱った英語のダジャレ
●ビジネスチャンス
●最後の願い
イタい日本?

【豊かさボケ】
●なくしたもの
●バカ比べ
日本は格差社会か?
●担保
●要らない
真の雇用問題の発生

第三章 グローバル化の波にさらされて
【国際政治】
●難問
影の薄い日本の首相
混迷する日本の政治
●政治とメディア
●良いニュースと悪いニュース
麻生政権の行方

【近隣諸国との関係】
●日本人店鋪VS.中国人店鋪
国際情勢を反映するジョーク
●実現不可能
のび太が首相に?
●喧嘩の発端
●日中比較論
北京五輪を巡る問題
●願いごと

【日米関係】
●歴史の授業 その一
パパ・ブッシュの失態
●ムチ打ちの刑
●迎撃ミサイル

第四章 世界史の中のニッポン
【日本人移民】
●丁重な日本人
日本人移民を揶揄
ブラジルに渡った日本人移民

【太平洋戦争という過去】
●報い
パール・ハーバー
●ヤマシタ将軍
リム・ボーセン
●命名の法則
山本五十六
●最後のジョーク
●イオウジマからの手紙
歴史認識共有の困難さ
●歴史の授業 その二
ポーリン・ハンソン
●叫び
日本はナチスドイツと同類?
スポーツの話と戦争の話題

第五章 スポーツと食は国境を越える
【野球】
日本の首相よりもマツザカ
●ボストンの買い物
「D-mat」or「DICE-K」
●日本人プレイヤーの特徴
マツザカとグローバリズム
●発音
発音が難しい「フクドメ」

【食文化】
●日本式ダイエット
箸とフォーク
●主食
スシ・ボールという魔球
●ミソ・スープ
ミスター・ヌードルの功績を讃える
●大食い選手権
アメリカで有名な日本人フードファイター

第六章 日本人のカタチ
【人の目を気にする】
「物真似」気質
●風防実験
●脱出方法
日本人の日本人論好き?
●見栄
世界に最も好影響を与えている国

【優秀】
●脳の値段
●日本人ドクター
●症状改善

【笑いに厳しい】
●理解
日本人の笑いのセンス
海を越える日本のお笑い番組
●面白いジョーク
世界で人気の番組は他にもある

【やっぱり英語が下手】
●サイン
日本人の英語の発音
●ペパローニ
●肉屋にて

【大和撫子像】
理想の結婚相手
●ホシモタ
●乳房の値段
●憧れのフジ
ゲイシャとジャポルノ

【独特の死生観】
●ジェスチャー
●身体の使い道
ハラキリの世界的知名度
●欠席
「フランダースの犬」に見る死生観

【仏教・禅の国】
●奇跡
●ざわめき
●ブッダの手
ヨーロッパでの「ゼン」ブーム
●警告
●人生最大の罪
●坊主と幌馬車

あとがき

イラスト/つだゆみ
本文DTP/市川真樹子

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2009/3/1)、出典:出版社HP

新・世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

世界から見た日本がわかる

前作との比較から、日本がこの10年でどのような変化を遂げたのか、楽しみながら知識を得ることができます。「世界の人々が日本をどう見ているか」が、よくわかる一冊です。よく観察して、各国人の気質をよく捉えています。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2017/12/6)、出典:出版社HP

はじめに

『世界の日本人ジョーク集』の刊行から、はや一〇年もの月日が流れた。
読者の皆様にとって、この過ぎ去りし歳月とは、どのような日々だったのであろう。悲喜交々、山あり谷あり、紆余曲折。それぞれの人生に様々なドラマがあったに違いない。
そんな個々の人生と同じく、日本という国家もこの一○年間に多くの体験を重ねた。東日本大震災、政権交代、オリンピックの招致。そして、もはや忘れ去られてしまった事件や流行、スキャンダルの数々。

また、国際社会においても、IS(過激派組織「イスラム国」)の台頭や中国の大国化、イギリスのEU離脱交渉、トランプ政権の誕生など、多様な変化が立て続けに起きている。まさに、有為転変は世の習い。

そんな中、「世界が日本を見る目」はどう変わったのであろう? あるいはさほど変わっていないのか?

前作同様、世界各地で楽しまれている「日本人が出てくるジョーク」を通じて、彼らの対日観を探っていきたい。自国に対して過度な自虐に陥るのもつまらぬし、ただただ礼賛するのも憚られる。「笑いを通じた日本論」くらいがちょうど良い。風刺や諧謔こそ真理を炙り出す。
無論、前作を読んでいなくても、不都合なく楽しめる内容となっている。

考えてみれば、私たちの日々の生活環境も大きく変わった。一〇年前はツイッターもフェイスブックもまだ黎明期だった。しかし、今ではこうしたSNSの世界において、様々なジョークが国境を越えて自在に飛び交っている。結果、ジョークの多様性も進んだ。

ただし、ネット空間は玉石混淆。今までにない角度からの議論が深まることもあれば、罵詈雑言の応酬になってしまう場合も珍しくない。そんなどうにもギスギスした雰囲気に、ストレスを溜めて疲れてしまっている方も少なくないだろう。

本書はそんな言論空間とは一線を画したいと思っている。紙の手触りを味わいつつ、ゆったりとページをめくり、気軽に楽しんでもらえれば嬉しい。

〈幸福だから笑うのではない。むしろ、笑うから幸福なのだと私は云いたい〉

とはフランスの哲学者、アランの言葉。日本にも「笑う門には福来る」という至言がある。日本に笑顔多からんことを願って。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2017/12/6)、出典:出版社HP

目次

◎印のついたものは解説です

はじめに

第一章 政治&外交篇 国際社会での日本の存在感は?
【日米関係】
ウソ発見器
◎安倍首相の登場
緊急回避
◎エイブ首相?
聞いてみたい言葉
覇権争い
発明
◎トランプ大統領の登場
最高の味
◎ゴルフ外交
負けず嫌い
どうすればいい?
英語
◎昭恵夫人の「英語騒動」

【北朝鮮】
拉致問題
ホットライン
安倍首相の願い
◎金正恩政権の誕生
報道
任期
◎北朝鮮の庶民の本音
質問
一〇年後

【日露関係】
質問
◎プーチン大統領の存在感
二つの解決法
◎柔道家としてのプーチン
私の国

【日中関係】
大きなウソ
ロゴ
おもてなし
◎大国化する中国
帰属の証明
◎中国のネット規制
新聞報道
日本人がいない場所
トイレ
崖っぷち
ニワトリの卵
◎偽物大国・中国
喧嘩の原因
言論の自由
完全なる平等
核攻撃
◎中国の軍拡
正しさ

◎複雑な対日感情
非常識

【日韓関係】
友人か兄弟か
喧嘩
◎韓流ブームを経て
自由の範囲
席の変更
神の決定
二つのニュース
◎韓国人の対日観

悪癖
タクシー
共通の話題
◎危うい中韓関係
友達
祈り

第二章 技術&経済篇 メイド・イン・ジャパンは色褪せたか?
【自動車】
新型霊柩車
社長と部下
母へのプレゼント
◎自動運転機能の発達
クルマ
プレゼント
欠点
◎不思議な日本車の名前
日韓の衝突
◎エアバッグ問題
作動
直行

クルマに求めること
◎F1でのホンダの苦戦

【スーパーコンピューター】
最新式のパソコン
二つの質問
◎「京」の実力
母親の秘密

【AIロボット】
ロボット医師
ロボット犬
◎AIの発達
映画鑑賞
恋の行方
ロボット自慢

【ハイテク】
天国と地獄
エステ
シャッタースピード
◎日本が誇る最先端技術
島からの脱出
営業
ラジオ

第三章 観光&食文化 今や堂々の観光立国?
【インバウンド】
地球は広いか?
◎激増する訪日客
温泉
入浴時間
民泊
◎ウサギ小屋
狭い部屋
東京タワー
エレベーター
名前
◎不思議な日本語
泥棒とロボット
◎治安の良さ

【和食】
メニュー
ステーキ
◎無形文化遺産となった和食
鮮度
酒のつまみ
プール
◎日本酒ブーム
ビール
◎人気のジャパニーズ・ビール

第四章 民族的性格篇 日本人は「不思議ちゃん」?
【日本的性格】
アメリカ暮らし
調査の失敗
◎曖昧な人々
大量死
ステーキ
行列
◎行列に並ぶ日本人
共通点
違い
忍耐
二つのパラシュート
脳の値段
◎日本人は優秀?

【働き方】
ボールペン
妻の落胆
◎日本人の働き方
最後の望み
決闘
疾走
遅刻
二つの願いごと
報告
最期の言葉
価値観

【人口問題】
四人目の子
◎深刻な少子化

【英語力】
ゴルフ場にて
注文
◎英語が苦手
二つの夢
電話番号
言葉の苦労
教科書通り
◎おかしな教科書
過去形
オープン

【お金持ち】
ローマ教皇
食堂にて
上司の対応
◎移り変わる金持ちキャラ
ドル紙幣
SOS
金よりも
族長
商売上手

【身体的特徴】
目隠し
◎「目が細い」は差別か?

【国旗】
ラクな仕事
◎日章旗と月章旗

【地震】
◎ツナミの衝撃
ツナミ
◎川島選手へのジョーク

第五章 歴史&宗教篇 サムライ&カミカゼは何処へ?
【サムライ】
処刑人
ウソ
本物
◎サムライへの高い関心
箱の中身
日本人の強盗
最善の方法
切腹

【戦争と日本軍】
優秀な軍隊
徴兵検査
カミカゼ
◎神風特別攻撃隊の発足
ビンゴ
◎東京大空襲
五つの質問
◎オバマ大統領の広島訪問
素朴な疑問
宿題
潜水艦

【宗教】
生きるために
最も価値のあるもの
◎禅への関心
朝の過ごし方

第六章 ソフトコンテンツ&スポーツ篇 ジャパニーズクールとは?
【ゲーム】
マリオの生き方
◎世界で愛されるマリオ
地下へ
東京で出会いたいもの
◎「ポケモンGO」の世界的ヒット
ゲームの効能

【マンガ&アニメ】
宇宙生活
◎海外を席巻する日本のアニメ
ジョニーの失敗

【映画】
核兵器がもたらしたもの
◎ゴジラは新宿区民?

【ゆるキャラ】
サハラ砂漠
◎ゆるキャラ

【エンターテインメント】
薄い本ランキング
◎ピコ太郎のメガヒット
中国のラップ

【野球】
怒りの矛先
◎野球大国
切なる願い
野球ファン
夫の決断

【サッカー】
初優勝
◎日本サッカー界の飛躍

【相撲】
神よ
◎世界に広がる相撲
妻の体格
再会

おわりに

イラスト/つだゆみ
本文DTP/市川真樹子

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2017/12/6)、出典:出版社HP

抱腹!!イタリアン・ジョーク

世界一おチャメな国からの贈り物248選

本書には、バルゼレッテと呼ばれる、いわゆる「イタリアンジョーク」が248編も掲載されています。子どもたちでも楽しめる簡単で短いものから、イタリアらしい艶っぽいものまで、ジョークの種類は多種多様なので、多くの人が楽しめるようになっています。また、一つ一つのジョークが短いため、忙しい人も短時間でイタリアンジョークに親しむことができます。

赤尾 泰子 (著), カストレーゼ カッチャプオティ (著), Castrese Cacciapuoti (原著)
出版社 : 游学社 (2012/12/1)、出典:出版社HP

まえがき

バルゼレッテ (barzellette) とはイタリア語で楽しい小噺、愉快な冗談 話。友だちとのつき合 S を楽しくするのに欠かせないコミュニケーシ ョンの一手段である。
男性たちの間だけでなく女性たちもバルゼレッテをよく交わすし、両 親が、子どもたちがたどたどしく語るバルゼレッテを聞いている姿も 日常の微笑ましい風景の一つだ。 「デカロのカエル」※P183参照「チーズのお化け」など子どもの話は可 愛らしく単純だが、演じる能力がなければ笑いを取れないことを幼い 頃から身につけて育つ。学校や通学のバスなどは、新しいバルゼレッ テを聞く格好の場所である。おそらくバルゼレッテを一度も聞いたこ とがないイタリア人はいないだろう。話にタブーの感覚もほと んどな く、性をテーマにしたものやブラックジョークにも抵抗感はない。こ ういった類のバルゼ レッテに不快感を示すイタリア人がいるとすれば、 それが不道徳だからと言うのではなく、洗練されていない悪趣味なものだと判断するからだ。

この種の話は語り手の表情、身振り、手振り、声色、演技力に加え 聞き手とのやりとりが大事な役割を果たす。単純な話も、語り手の表 情や言い回しひとつで笑いを取ることができる。 バルゼレッテはおおむね次のような形をとって話される。 語り手 : 「一番新しいやつを知ってるかい」 聞き手 : 「知らない。話して、話して」 語り手 : 「それじゃ、聞いてて」 聞き手:「これはすごい!」あるいは「つまらない」「もう知っていた」 笑 S の対象は様々で、学校の先生、政治家、酔っ払い、子ども、浮 気する人、神父や尼なども登場する。艶っぽいものは特に人気である。 その各々が いつ誰から始まったのかは分からないが、語り継がれる過 程で少しずつ変化し、新しいものとして発信されるのである。だから 伝わるものはおそらく最初に発信されたものと同じではない。民話が、 元の作者は不明だが普及する過程に多くの作者がかかわっているのと 同じである。 バルゼレッテのような話が文字化された最初のものは、5世紀ルネッサンス時代のファケティアエ(Facetiae)※P8参照 であるとされる。ロ ーマ法王の秘書で古典学者でもあったポッジョ・ブラッチョリーニ (Poggio Bracciolini) が、仕事で欧州の国々を旅し、各地で(特にイタリ ア)で聞いた面白い話を書き留めたものである。商人や僧侶やお さんなどが主人公で、人間の論理、倫理、道徳あるいは期待された常 識を逆手にとって笑 い の的にするというところは、現代のバルゼレッ テに共通するものである。

さあ、まずはページを開いてバルゼレッテの部屋にお入りください。 そして、気に入った話があれば身近な人に語ってみるのもいいでしょ う、イタリア人のように身振り手振りを交えて……。
2012年8月
赤尾泰子

赤尾 泰子 (著), カストレーゼ カッチャプオティ (著), Castrese Cacciapuoti (原著)
出版社 : 游学社 (2012/12/1)、出典:出版社HP

目次

Indice
女と男… そしてオトコ
別れ話
電話番号
乗船日記
モデル
裸のマラソン
結婚していいのよ

妻と夫
冷蔵庫の中
クラクション
気をつけて
結婚記念
オリンピック
誓い
ケータイ


丸い家
砒素を1瓶
キノコを食べた
マリリン・モンロー
妹と再婚

ピエリーノ
プール
グリーンランド
お父さんのように
学費
お祈り

ベルルスコーニ
愛人
懺悔
おなら
身分証明
あの人とはちょっと

カラビニエリー
お隣さん
アコーディオン
ウィンカー
潜水艦
ミサ

北部と南部
安全ベルト
ナポリ市役所
告白
グリーンピース
タクシー衝突
点字
ワイン
ユーロ
テニスコート

あの世…この世…
聖泉
地獄
聖ペテロちゃーん!
ポーカー

ようこそ、ファンタジーの世界へ
3つのお願い
アラジンのランプ
赤頭巾
童話
キャベツ畑
インドの修行僧
ピノキオ

動物たちの吐息
ロバとブタ
乳搾り
猫とネズミ
誕生日
コウノトリ
かえりはどうする
舌を噛んだ

だって、 イタリア人だもん
天国
リサイクル
旧ソヴィエト連邦
スニーカー
入札
鉄10kg
法律の違い
男性2人と女性1人

来る日も 来る日もイタリアで…
ハイウェイ
病院
弁護士事務所
職場
アトリエ

もっと知りたイタリア
1 ファケティアエ (洒落話)
2 かくしてイタリア男は弱くなるR)
3 カンパニリズモ
4 身振り手振り。

Intervallo

男性形と女性形 /イタリア式女性の口説き方 /大きいおっぱい小さいおっぱい /発明 /エピグラミ(Epigrammi) /ジェノヴァ人 /電球を取りかえる
表紙・本文イラスト : 赤尾悠

男の抱える問題、には3つの原因がある。女と金、そしてその両方だ”(ジョニー・カーソン)
イタリアには、男性1人に対して女性 は4人いるという都市伝説がある。最近 男性1人に女性7人になったとかいう話も聞くが、
女性の出生率が増えたのだろうか、それとも独身女性の悩みが増えたのだろうか。このように男女に関する話はバルゼ レッテでも圧倒的に多く、好色な場面やせりふは観客を退屈させない。
精神分析医フロイドは、ジョークというものは普段抑止されている性的な欲動 が現れたものであるとした。それがその まま当てはまるかどうか分からないが、男女の関係を対象にする話を聞く時、下品だと言いながらも、昔も今も人々の笑いを誘うことは確かである。

赤尾 泰子 (著), カストレーゼ カッチャプオティ (著), Castrese Cacciapuoti (原著)
出版社 : 游学社 (2012/12/1)、出典:出版社HP

新装版 ブラック・ジョーク大全 (講談社文庫)

傑作ジョーク500余編

ジョークの中には、国際情勢や食、性など様々なテーマがありますが、本書はブラックジョークに焦点を当て、約500編ものブラックジョークを掲載しています。ソフトなものから辛口なものまで様々ですが、それぞれが短くなっているので、気軽にブラックジョークに親しむことができます。

阿刀田 高 (著)
出版社 : 講談社; 新装版 (2007/8/11)、出典:出版社HP

新装版 ブラック・ジョーク大全 (講談社文庫)

目次

PART1
PART2
PART3
PART4

甘口と辛口 一つのエピローグ 阿刀田高

PART1

阿刀田 高 (著)
出版社 : 講談社; 新装版 (2007/8/11)、出典:出版社HP

アメリカの大統領はなぜジョークを言うのか―名句・迷言・ジョーク集

歴代大統領のユーモアの効用

歴代の大統領のジョークをこれほど緻密にユーモアに乗せて分析した1冊です。この本を読んで、ジョークから垣間見える歴代大統領の人物に興味を持つ人もいるでしょうし、アメリカの歴史を知りたいと思っている人が、入門編として読んでも読みやすい本です。各大統領の在任期間や生没年などのデータもあり、ジョークの元の英語も載っています。

丸山 孝男 (著)
出版社 : 大修館書店 (2011/9/1)、出典:出版社HP

まえがき

すぐれたユーモアのセンスがなければ、アメリカの大統領は窮 地に陥る。
(トルーマン大統領) (If you don’t have a good sense of humor, you’re in a hell of a fix when you are President of the United States.)
アメリカの大統領は世界最強の権力者であるとよく言われる。 第2次世界大戦に連合国が勝利したことで,確かにアメリカは世 界最強の国になった。ソ連崩壊後は,単独の超大国になった。
アメリカはまた,いろんな民族が寄り集まってできた国である。 それぞれの州も独自の権限をもっている。いってみれば,各州が ひとつの国のようなものである。アメリカの大統領はそんな国々 のトップに立つ統括者でもある。
アメリカの大統領の職務はなにか。それは,国家元首であり, 軍の総指揮官であり,行政府の最高責任者であり,立法上の指導 者であり、政党の党首でもある。ひとりの人間がこれだけの顔を もっている。そして、たったひとりの人間に,これだけの権力が 集中しているのである。
首相、大臣がカメレオンのごとくコロコロと変わる日本とは違 い、アメリカの大統領には議会の解散も内閣の総辞職もない。選 挙により大統領に選出された者は,たとえ議会との対決が避けられなくても,また,いかなる状況のもとでも,弾劾され有罪の判決を受けないかぎり、最低4年間は職務に専念できる。議会の決 定に対してでさえも拒否権を発動することもできる。
ちなみに歴代大統領のうち,最も多く拒否権を発動したのはフ ランクリン・ローズベルトの635件である。
しかし,大統領も人間、最強の権力者ゆえに孤独を強いられる立場でもある。副大統領,閣僚をはじめ側近は数多くいるが,最 終的に決断をくだすのは大統領自身である。
日本ではすでにアメリカ大統領に関するすぐれた書物が数多く出版されている。しかし、ユーモアに焦点を当てて論じたものはない。それで本書の狙いは、あくまでもユーモアというレンズ をとおして、「大統領も人の子」という観点から最強の権力者としての大統領の人物像に光を当てることにした。
ユーモアというレンズを使えば、公式の場での発言や行動だけ ではわからない、普段着のままの実像に迫ることができるのでは ないかと思ったのである。したがって、本書では大統領が発した ジョーク, ウイット,迷言などユーモラスな発言を中心に取り上げている。名言の類も入れてはあるが,その数は限られている。
初代のジョージ・ワシントンから第44代のバラク・オバマ大統 領まで年代順に全員取り上げた。しかし,読む場合はなにも初代 から読む必要はない。どこから読みはじめてもかまわない。
それぞれの章を読み終えたときには,どうぞ章末のcoffee breakも楽しんでいただきたい。ここでのジョークは、作者がわ かるものもあれば、わからないものもある。また,元のジョーク を変形させて、私自身が作成したものもある。
本書を通じて人間味あふれる生身の大統領に触れていただき たい。そのことが契機になり、アメリカという国の国民性や文化 の理解の一助になれば,筆者としてはこれに過ぎる喜びはない。

丸山 孝男 (著)
出版社 : 大修館書店 (2011/9/1)、出典:出版社HP

目次

まえがき
初代 ジョージ・ワシントン
第2代 ジョン・アダムズ
第3代 トーマス・ジェファソン
第4代 ジェームズ・マディソン
第5代 ジェームズ・モンロー
第6代ジョン・Q・アダムズ
第7代 アンドリュー・ジャクソン
第8代マーティン・V・ビューレン
第9代 ウィリアム・H・ハリソン
第10代 ジョン・タイラー
第11代 ジェームズ・K・ポーク
第12代 ザカリー・テイラー
第13代ミラード・フィルモア
第14代 フランクリン・ピアース
第15代 ジェームズ・ブキャナン
第16代エイブラハム・リンカーン
第17代 アンドリュー・ジョンソン
第18代 ユリシーズ・S・グラント
第19代ラザフォード・B・ヘイズ
第20代 ジェームズ・A・ガーフィールド
第21代 チェスター・A・アーサー
第22・24代 グローバー・クリーヴランド
第23代 ベンジャミン・ハリソン
第25代 ウィリアム・マッキンレー
第26代セオドア・ローズベルト
第27代 ウィリアム・H・タフト
第28代 ウッドロー・ウィルソン
第29代ウォーレン・G・ハーディング
第30代カルビン・クーリッジ
第31代 ハーバート・C・フーヴァー
第32代 フランクリン・D・ローズベルト
第33代ハリー・S・トルーマン
第34代 ドワイト・D・アイゼンハワー
第35代 ジョン・F・ケネディ
第36代リンドン・B・ジョンソン
第37代リチャード・M・ニクソン
第38代 ジェラルド・R・フォード
第39代 ジェームズ・E・カーター
第40代ロナルド・W・レーガン
第41代 ジョージ・H・W・ブッシュ
第42代 ウィリアム・J・クリントン
第43代 ジョージ・W・ブッシュ
第44代 バラク・H・オバマ

あとがき
参考文献

アメリカの大統領は なぜジョークを言うのか
名句・迷言・ジョーク集

丸山 孝男 (著)
出版社 : 大修館書店 (2011/9/1)、出典:出版社HP

100万人が笑った! 「世界のジョーク集」傑作選 (中公新書ラクレ)

珠玉のジョーク集

軽いジョークから、ブラックジョークまで気分転換になります。理屈っぽい部分があるので読み直しながら、なるほどと思って感心できるような本です。国が変われば笑いの沸点も内容も異なるので、そういった視点でも楽しめる一冊です。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2011/11/9)、出典:出版社HP

まえがき

東日本大震災により、日本は先の大戦以来の国難に直面しているとも言われている。下を向きたくなるような報道が多くなるのは当然だが、こういう時こそ「笑い」の持つ力について改めて素直に信じたい。「がんばろう」が今の日本の合い言葉となっているが、この語句の由来は「顔が晴れる」にあるという異説もある。苦しい時こそ、「笑い」で涙の雨を払いたい。浮世の命あるものの中で、笑うことができるのは人間だけなのだから。

被災地を訪問した際、とある避難所で、一人の中年男性にこう言われた。「あなたのジョーク集、持っていたんですがね。津波で本棚ごと流されましたよ。こいつは失礼しました」
彼はそう冗談っぽく言って笑うのである。彼はこう続けた。「今、一番読みたいのはああいう本ですね。また、頑張って書いてくださいよ」

被災者に逆に励まされてしまう未熟な私であった。その他、直接の被災者ではない全国の読者の方々からも、「変に難しい理屈の本よりも、明るさがあって素直に心に届くようなものを今は読みたい」という声を数多くいただいた。 本書は以上のような言葉から生まれ落ちたようなものである。本書は拙著『世界の紛争地ジョーク集』『世界反米ジョーク集』『世界の日本人ジョーク集』『続・世界の日本人ジョーク集』『世界のイスラムジョーク集』『日本の戦時下ジョーク集満州事変・日中戦争篇』『日本の戦時下ジョーク集太平洋戦争篇』からの傑作選である。『中央公論』に発表した原稿も含まれている。適宜、文章に加筆、修正などを加えた。

最近は元々の本業である日本の近現代史に関する著作が続いていたが、久方ぶりのジョーク関連の本となった。 少しでも皆様の心の慰めになればと祈りつつ。

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2011/11/9)、出典:出版社HP

目次

まえがき
第一章 紛争地で笑え!!
◎紛争地にある「笑い」

【イラク】
誰が助かった? 誘拐事件 –
◎フセイン時代のイラク
結婚の決め手
二人の妻
助かった理由
行列
演説
攻撃の理由
大統領への質問
【パレスチナ】
大いなる矛盾
合格発表
◎パレスチナに響く笑い声
必死の捜索
ユダヤ人のバー
できるかな?
母と娘の会話
切手
モーゼ
消えた嘘つき
無料の床屋
狡猾
飛行機にて
【イスラエル】
◎賢い者ほどよく笑う
妙薬
アラブの子だくさん
ポーカー
死亡診斷書
ポラックとポッパー
【シリア】
◎シリアジョークの主人公
ピザ屋にて
ゆで卵
後悔
【レバノン】
◎アブ・アベドおじさん
激闘の理由
忘れ物
ダイエット
誰に!
重病
議会

なまけもの
【ルーマニア】
◎マンホールに住む人々
水着の中身
◎大行列とジョーク
謎のコップ
ブラはどこに?
マイクロソフトの車
名医?
再会
誰と?
強姦事件
サーカス
何の情報?
サバイバル
【他の東欧諸国】
バナナの皮(ブルガリア)
証言の食い違い(チェコ)
産み分け?(チェコ)
兄弟とは?(ポーランド)
ハンガリー人とロシア人の会話(ハンガリー)
埋葬(クロアチア)
作戦(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
◎ボスニア内戦
犯罪自慢(マケドニア)
欲の皮?(コソボ共和国)
大気成分(コソボ共和国)

地獄に落ちたネオコン
【九・一一】
確率
◎グラウンド・ゼロを訪ねて
【民族性】
第二章 アメリカを笑え!
◎反米論を越えて
【軍事大国】
野蛮の定義
本屋にて
◎戦争国家という側面
世界最強の軍隊
◎アメリカニズム
非常識
アメリカ人的行動?
口論
アメリカ流モデル
【健康】
驚くべき調査結果
人間の矛盾その一
人間の矛盾その二
◎肥満に悩む国
一○キロ減
ケーキの誘惑
◎今後の日米関係

第三章 日本人を笑え!その一
◎日本人が登場するジョーク
【ハイテク国家】
不良品
青いキリン
◎なぜ日本人がこんな所に?
サウナにて
◎モノづくり大国
死刑執行
四段階
◎独創性に溢れる発明品
正確な答え
◎世界中の家庭にある日本製の家電
メイド・イン・ジャパン
タクシー
遺品の行方
最先端手術の結果
◎メイド・イン・ジャパンの実力
橋の建設
橋の造り方
死人に口なし
日本の地獄と中国の地獄
象の本
◎小型化を図る国民性
ロボット秘書
新・世界の七不思議?
◎日本のフルーツ
宇宙進出 修理工場
【経済大国】
レストランにて
献金
◎豊かなお金持ち国家
病院にて
面接
なくしたもの
【日本的経営】
作文
日本的経営手腕
◎定番のビジネスマンジョーク
経営の合理化
クビ
日伊の違い その
日伊の違い その二
ビジネスチャンス
【勤勉・勤労】
◎世界の教育大国
望み
◎努力を惜しまない人々
ジャパニーズ・ビジネスマン
◎長い就労時間
【アイデンティティ】
早く飛び込め!
◎集団主義
秘境にて
遅刻の対処法
◎正確なダイヤ
どちらが遠い?
◎異なる文明圏の国
◎自分たちは世界からどう見られているのか

第四章 日本人を笑え! その二
◎ジャパニーズ・クール
【優秀】
脳の値段
症状改善
◎世界に最も好影響を与えている国
【日本食】
魚の効能
まずい料理
◎世界に広がる日本食
鯨の代わり
主食
【英語が下手】
肉屋にて
◎日本人の英語の発音
【大和撫子像】
キョウトの夜
幸福論
◎日本女性へのイメージ
理想の結婚相手
憧れのフジ
◎ゲイシャとジャポルノ
【宗教】
奇跡
◎ヨーロッパでの「ゼン」ブーム
【スポーツ】
ワースト
日本人プレーヤーの特徴
こんな人もいる
【マンガ】
各国のベストセラー
◎世界に進出する日本のマンガ
グローバリゼーションとは何か
【外交】
日本を怒らせる方法
本音
日中の仲
◎日本らしさとは

第五章 戦時下で笑え!
◎笑いを大切にする民族性
「尤もな話」
「天気予報」
◎雑誌に欠かせなかったジョークコラム
「それも一理」
「問題は簡単」
「論より証拠」
「親の情」
「相身互い」
「先刻御承知」
美代子・一蝶「燃えたシガー」
◎日本とヒトラーとの関係
「一対一」
「名は体を現す」
◎第一次近衛内閣の発足
「共産主義」
○共産主義に対する危機感
「排日、抗日」
「落葉の頃」
◎戦時中も行われていた大相撲
「似たもの夫婦」
「どなり組」
◎隣組と『ドリフ大爆笑』の意外な接点
「彼の戦法」
◎欲しがりません勝つまでは
「落書き」
「落書き」
「代用品」
「鯨」
「配給」
◎配給制度の定着
◎社会の矛盾を皮肉る狂歌
狂歌
『小原節』の替え歌
◎『愛国行進曲』の替え歌
替え歌『愛国行進曲』
「嫌天下」
「誤診」
「一人きり」
◎きのこ雲の下の芸人たち

あとがき 東日本大震災に関して
◎自然災害と日本人
◎阪神・淡路大震災の際の「笑い」
大震災の中で その一
大震災の中で その二
大震災の中で その三
大震災の中で その四
◎今こそ平成の「笑いの力」を

10万人が笑った! 「世界のジョーク集」傑作選

イラスト/つだゆみ 本文DTP/市川真樹子

早坂 隆 (著)
出版社 : 中央公論新社 (2011/11/9)、出典:出版社HP

ジョーク力養成講座

ジョークを通して創造力を養う

この本は、理論の章が立てられている点が特徴的です。ユーモアとエスプリの違い(ユーモアは感情に訴えるもので、エスプリは知性に訴えるもの)や、ジョークの分類(言葉遊びからブラックまで10種類)など、体系立てられていて面白いです。

野内 良三 (著)
出版社 : 大修館書店 (2006/6/10)、出典:出版社HP

はじめに

ジョークは単なる「笑いの能力」ではなく、「発見の能力」でもある。ジョークに親しむことは、新しい局面、困難な状況に立たされた時のしなやかな対処能力(想像力=創造力)を培う上でも大いに役立つ。本書はジョークを通して、「現代」が求めている実践的想像力=創造力を涵養することを目的としている。

最近は日本でもジョークがもてはやされるようになったが、残念ながら(駄)洒落に代表される「言葉遊び」が中心のように見受けられる。むろん、それは悪いことではないけれども、ジョークの世界はなにも言葉遊びに尽きるものではない。もっともっと奥が深い。
たとえば世界のジョークに目を向ければ、ハイセンスな笑いが人事百般、さまざまな人間ドラマにからめて展開されている。まさに笑いの万華鏡である。しかし、それぞれの国や地域には固有の文化や伝統や民族性というものがある。広く世界のジョークを味わうには、そうした文化的前提を踏まえなければならない。このとき是非とも必要とされるのが、囚われない視点(複眼的視点)である。そして、そうした文化の多様性を見とどけることによって判断力は柔軟になるだろう。

これが第一点。人事百般、さまざまな話題がジョークでは取り上げられるが、しかしながらよく観察すると、そこに使われているテクニックは思いのほか少ない。話の展開にしてもいくつかのパターンに類型化できる。してみれば、ジョークを楽しむには笑いの型になれることも大切だということが分かる。

要するに、本書は、ジョークの傑作(全一八九編)をふんだんに援用しながら、ジョークを理解するために必要な推論の力や鋭いセンスを養成する(どちらも私たちが生きていく上で必要不可欠な基礎能力だ)。本書の伝えたいことは次の三つである(実はこの三つは一つのことに帰するのだが)。

  1. 別の視点で見ることの大切さ
  2. 想像力を羽ばたかせることの大切さ
  3. 遊び心を持つことの大切さ

構成についていえば、本書は三部から成っている。第一部は「世界のジョークを楽しむ」で、いわば体験編である。エスニック・ジョーク(民族ジョーク)を中心に世界のジョークをたっぷり味わってもらうが、それは同時に絶好の人間観察の場でもあるだろう。第二部は「ジョークの原理を考える」で、いわば理論編である。ジョークの原理をきちんと押さえることによって、ジョークの醍醐味がいっそうよく味わえるようになるだろう。第三部は「チャレンジコーナー」で、いわば実践編である。第一部と第二部で養成されたジョーク力を実際に試してみる。「初級」「中級」「上級」の各コースが用意されている。評価基準も示してあるので、ぜひトライしてほしい。さて、前口上はここまで。書名こそ大仰だが、本書は楽しい講座です。いざ、お試しあれ。

野内 良三 (著)
出版社 : 大修館書店 (2006/6/10)、出典:出版社HP

目次

はじめに
第I部
世界のジョークを楽しむ
1愚かさを笑う
2権威を笑う
3体制を笑う
4自己を笑う
5日本の笑い――江戸小咄を読む
6エスニックを笑う

第Ⅱ部ジョークの原理を考える
1ユーモアとエスプリ
2言葉遊びとナンセンス
3意表に出る
4類推する
5ほのめかしと誇張

第Ⅲ部チャレンジコーナー
1初級コース
2中級コース
3上級コース

あとがき

第I部
世界のジョークを楽しむ

野内 良三 (著)
出版社 : 大修館書店 (2006/6/10)、出典:出版社HP

ユダヤ・ジョーク 人生の塩味

上品で知的なユダヤ人の知恵

ユダヤの習慣や社会に関係のするエピソードをトピックごとに紹介している本です。それらのエピソードを読むことで、たとえば彼らが自分たちをどのように思っているのか、あるいはほかの周辺国家からどのように思われているのかといった内容がわかります。文化の違いも感じられて楽しく読める本です。

ミルトス編集部 (編集)
出版社 : ミルトス (2010/3/1)、出典:出版社HP

はじめに ユダヤ・ジョークのすすめ

笑いを楽しむのは、人間の万物の霊長たる特長であろう。人間は、生きるうえで笑いが欠かせない。心の健康ばかりでなく、身体のためにもよい。実際に、NK細胞を活性化して癌の予防と治療に効果があるなど、医学的にも証明されるようになった。

笑いは、人と人とのコミュニケーションを円滑にする。つまりユーモアやジョークを理解し、楽しむというのは、とても人間らしい行為なのである。世界のどの国民にも、笑いの文化がある。笑いはそれぞれの国民性と深い関係がある。日本では、落語や漫才などの話芸が盛んであり、さかのぼれば「天の岩戸開き」の神話 にいたる。日本人の根っこは、楽天的なのだろう。

イギリス人のユーモアは有名だ。ユーモアは笑いを代表する言葉になって、広まった。ユーモアセンスがあるかないかが、イギリス紳士の資格の一つだそうだ。逆境においてもユーモアで笑い飛ばすのが、真のイギリス人だという。第二次大戦中のチャーチル首相がそうだった。 フランス人のジョークは軽快な、機知に富んだ小咄に特長があるようだ。そのなかでも、ユダヤ人は、どの国民よりもジョーク好きで知られている。ユダヤ人は、国を失って、長い間、世界を流浪した民族だ。いろいろの苦難を味わってきた。しかし、どんな苦しみがあっても、笑いをもって乗り越えてきたのである。笑いで武装して精神を強くしてきたことに生きるヒケツがあった。それがユダヤ・ジョークである。「ユダヤ人の笑いは、まず自分について笑う。不遇や不運を笑う。自分自身ばかりでなく、神、自分たちの指導者(ラビと呼ばれる学者)、金持ちにも及んで、揶揄したり批判したりする。ユダヤ人は平等主義者なのである。

ユダヤ人は、自分たちを迫害したり見下したりするキリスト教の神父や牧師への、ひそかな抵抗として、彼らをもジョークの材料にしてしまう。あのナチスのヒットラーでも、笑いのネタになる。

ユダヤ人は、知性を重んじる民族である。そのジョークはちょっぴり知的で、ウイット(機知)と鋭い風刺に富んでいる。

安楽な生活は精神を怠けさせる。でも、人々の苦境があるところ、いまもユダヤ・ジョークは次々と生まれていく。

二千年ぶりに父祖の地、パレスチナに母国イスラエルを再建したユダヤ人、しかしまだまだ逆境が続く。現実は問題だらけ、そこには新しいジョークの花が咲いている。ユダヤ・ジョークには、その裏に泣き笑いの人生が潜んでいるのが見える。とても奥の深いものだ。ユダヤ・ジョークは人生に生気を与えてくれる調味料、人生の塩味である。ちょっと一服、気楽な思いで楽しんでいただけたら、うれしい。

ミルトス編集部 (編集)
出版社 : ミルトス (2010/3/1)、出典:出版社HP

目次

はじめに ユダヤ・ジョークのすすめ 1

第1章 賢くなくては生きられない――ユダヤ人の気質を笑う
現実主義者 お見舞いの祈り 金的を射止める 撃ちすぎた 賢い泥棒 先を読む旅人 答えない理由 質問好き シナゴーグで情報キャッチ けちんぼと謝礼 確かな証拠 十戒の板 無料の物 どちらのケーキ? 旧友の訪問 医者と謝礼 ゆで卵 ユダヤなまり 神様への願い 男が先 何が大変? 道を尋ねる 穏健派? 夜のラッパ時間に関する会話力

第2章 家族は大切、しかし苦労も多い―男と女、結婚と離縁、父子を笑う
アダムの浮気 アダムの創造 良きパートナーを得るには 神様は泥棒?? 神の心遣い誇張のテクニック 一切は空で 大きな声で とんだ結婚仲人 年齢差 女の力男性の記憶力 守護天使, 天使それとも……。 夫婦と魚 ねぎらいの言葉 考古学 結婚生活 意見の対立の大切な物 一人足りない 誰の遺言? まず、おめでとう! 死亡広告 悪習も技術力 言えないわけ どら息子乃 ジューイッシュ・マザー なぞなぞ ハゲワシと姑 夜の約束 体温計 健忘症 老いてもなお 夫の癖 思い出せない 耳が遠い 秘訣

第3章 貧しい者、愚かな者は幸いなり――笑いは不運にくじけない良薬
短いお祈り かゆくてたまらない! 乞食と百姓 確実な治療法 人それぞれの専門分野 クレジットはダメ 乞食の商法 嘆きの理由 祈りと取り引き ラビの栄養 スリ 本当の愚か者の立派な連中でも 役に立たない傘 純粋科学伽 ヘルムの判決 とんち男ヘルシェル 犠牲は大き過ぎた 間違い 賢者の問い 月と太陽が

第4章 商いの道は容易じゃない――金持ちを笑うユダヤ人
ラビは役者が一枚上 大安売りの金は貸さない 流行遅れ、出荷待ち 新しい術策がX印の数川扇子の使いかた 仕立屋の計算 シナゴーグの競売!! 物忘れ 加利子ある会話!! ほんとうの金持ち 代理人はみな同じ 孤児 誠実 洞察力のある父親 歯には歯を 大富豪の知恵例

第5章 ユダヤ人の信仰はおおらか――聖書とタルムードは生きている
審声 運
なぜアダムは一人なのか? 神が与え給うた寿命 モーセと燃える柴田 学者の特権 罪人の運命 セントでも恵んで下さい ノアの箱舟の教訓 にわか仕立てのラビ 救いの声州 もっと時間をかけるべきだった すばやく悩む 学問の使い道 正しい審判用 正しい診断州 信じる者にとって真実況 誰のためにニワトリは鳴く? 利口すぎると損をする かわいそうな雌牛のタクシー運転手 ニワトリ泥棒 プリムとペサハメ プリムの祭り 秘密の方法 ミニヤンの男 なおさら悪い ユダヤ教徒の熊 神殿崩壊 曖昧な願いではダメ メズザーの設置 母を納得させた割礼 言い訳はいろいろ 厳密なコーシェル 祈りのカレ 安息日破り うるさくて困る!! 祈りを止める タルムードを教える ラビの推理方法 常に二つの可能性が さまざまな観点

第6章 ユダヤ教とキリスト教の違い――ラビと神父とどちらが賢い? :
ラビと神父 願いぬ ローマ教皇の車 三人の客施しの取り分 賢いのはどっち? 宴席にて割礼 どちらの神様? 違反切符 祝福の言葉 花婿のキス 改宗の手続き 無駄な質問 正気? 年寄り同士の十字を切る ユダヤ人墓地

第7章迫害にめげず――苦難な運命に勝つ方法
同じ理屈 互いに自己紹介ロシアの小さな町 モンテフィオール卿と反ユダヤ主義者 医者の忠告 ユダヤ人の嫌いなカリフィ とっさの機転 忘れてください なぜ髪の毛が先に白くなる? 選択 犬に言葉を 尋問官とラビ 予備行為は禁止 モーセの杖 強盗 食べ物 象について 心理学の応用 未来のための学習 神の憐れみ?

第8章 イスラエルの国が出来たけれど―現代イスラエル社会のジョーク :
ベングリオンのネクタイル コットン畑少 速度制限に忠実 質問 話の結論 生まれて八日目 駐車場探 空襲警報 耳鳴り イスラエルは健康によい地 名前が違う すべてはモーセのせい? イスラエルとは 二つの理由 素晴らしい夢 正当防衛 ニューヨーク二○三1年 言論の自由老人の祈り

あとがき

もし困難な時が来たら ただ喜ばねばならない
ブラツラヴのラビナフマン

ユダヤ・ジョーク 人生の塩味

ミルトス編集部 (編集)
出版社 : ミルトス (2010/3/1)、出典:出版社HP