睡眠こそ最強の解決策である

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【最新 睡眠について学ぶためのおすすめ本 – 良質な睡眠で人生を豊かに】も確認する

睡眠こそが万能薬

一冊で睡眠についての全体像を理解することができます。本書は「睡眠時間を確保しないといかに危ないか」と、睡眠の量にフォーカスが当てられています。そういった面からもモチベーションがつけられます。睡眠に興味がある人はもちろん、睡眠に興味がない人にも面白い本ですので、おすすめです。

マシュー・ウォーカー (著), Matthew Walker (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/5/19)、出典:出版社HP

私に書くきっかけを与えてくれたダッチャー・ケルトナーへ

目次

Part1 眠りとは何か?

第1章「眠り」という謎
——最先端科学が明かす睡眠の真実
睡眠不足は先進国の流行病だ
すべては睡眠で最適化される
睡眠は心身の健康を保つ最強の薬
世界最先端の睡眠の科学

第2章 睡眠リズムをとり戻す
——カフェイン、時差ボケ、メラトニンの影響
すべての生物に体内時計が備わっている——人間にもオジギソウにも
人間の体内リズムはきっちり24時間ではなくだいたい24時間
脳が体内時計をリセットする
なぜ朝型人間と夜型人間がいるのか?
「吸血鬼ホルモン」メラトニン
時差ボケの恐ろしい真実——睡眠リズムとタイムゾーンの移動
午後のコーヒーが夜の睡眠を奪う——カフェインと睡眠圧
いつ眠くなるのか、いつ目が覚めるのか——睡眠と覚醒
徹夜すると脳はどうなる? ——アデノシンと概日リズム
あなたの睡眠は足りているのか?

第3章 レム睡眠とノンレム睡眠
——なぜ眠りは時間を奪うのか、夢は時間を引き延ばすのか
そもそも寝ているとはどんな状態か——睡眠を定義する
レム睡眠とは何か? ノンレム睡眠とは何か?
なぜ深い眠りと浅い眠りがあるのか——睡眠サイクルの謎
2つの睡眠で記憶スペースの容量不足を解消する
脳はどのように眠りを生み出しているか
深い眠りの間、脳は何をしているか
ノンレム睡眠で情報を整理し、レム睡眠で情報を統合する
夢を見ているとき、身体はマヒ状態になる

第4章 ヒトは眠りで進化した
——脳の半分しか眠らないイルカ、長時間眠らない渡り鳥
眠らない動物などいない
私たちは夢を見るように進化した
レム睡眠とノンレム睡眠、どちらが重要か?
イルカの脳は半分ずつしか眠らない
アメリカ政府が眠らない渡り鳥を研究する理由
人間の正しい眠り方とはどういうものか?
昼寝をやめたら死亡リスクが37%上昇した
人間の睡眠はあらゆる動物の中で特別
レム睡眠こそ最大のギフトだ

第5章 年齢と睡眠
——なぜ若者は朝寝坊し、老人は早起きするのか
生まれる前の睡眠
自閉症スペクトラムとレム睡眠
アルコールがお腹の赤ちゃんのレム睡眠を奪う
なぜ子どもはなかなか寝てくれないのか
成長期に睡眠の質が激しく変化する
思春期の心はなぜ不安定なのか?
思春期とうつとノンレム睡眠
思春期の夜更かし、朝寝坊は当然のこと
中年期から老年期の睡眠と寿命
なぜ年をとると朝が早くなるのか
加齢によるもの忘れと睡眠の関係
高齢者ほど睡眠を必要としている

Part2 なぜ眠りが重要なのか?

第6章 記憶力と睡眠
——シェイクスピアは眠りの効果をすでに知っていた
眠りが記憶のスペースをつくる
なぜ睡眠で記憶力が高まるのか?
よく寝たほうがテストの成績がいい
記憶力をさらに高める方法
覚えたいことだけ記憶する方法
人は忘れるためにも眠りを使う
一晩寝たらなぜかできるようになっている
睡眠は運動スキルを高める
NBL、NFL…アスリートが睡眠の効果を続々証明

第7章 睡眠不足と脳
——ギネスも認める眠らないことの恐ろしさ
睡眠不足は真っ先に集中力を奪う
睡眠不足のときは睡眠不足に気づかない
なぜ先進国では自動車事故が多発するのか
居眠り運転による悲しい事故
昼寝に効果はあるのか?
6時間以下の睡眠で本来のパフォーマンスができる人はゼロに等しい
睡眠不足と感情のコントロール
子どもの自殺、いじめ、ドラッグ依存と睡眠の関係
睡眠不足でひどくなるうつ、軽くなるうつ
徹夜は成績を下げる
学習したその日に寝ないと記憶は脳に定着しない
睡眠不足の人は、アルツハイマー病になりやすいか
睡眠が脳を掃除する

第8章 睡眠不足が寿命を縮める
——ガン、心臓発作、そして早すぎる死
睡眠不足と心血管疾患
睡眠不足が食欲を増し、代謝を低下させる
睡眠不足と糖尿病
睡眠不足と肥満
睡眠が不足するとジャンクなものが食べたくなる
睡眠はダイエットの強い味方
睡眠不足と生殖機能
睡眠不足とインフルエンザ
睡眠不足とガン
睡眠不足と遺伝子、そしてDNA

PART3 なぜ夢を見るのか?

第9章 レム睡眠の異常な世界
——夢の中の感情と理性
夢を見ているときの脳の中
どんな夢を見たかわかってしまう
夢にはどんな意味があるのか
夢は何に左右されるのか

第10章 夢は傷ついた心を癒す
——セラピーとしての夢
夢は心の傷薬
どんな夢がトラウマを癒すのか
PTSDと夢セラピー
レム睡眠が洞察力を養う

第11章 夢と創造と問題解決
——夢が創造力を生み、問題を解決する
夢は創造性が生まれる場所
レム睡眠のあいまいなロジック
夢の中で記憶が溶け合う
暗号解読と問題解決
機能は形に従う——夢の中身が問題だ
明晰夢——自分の夢をコントロールする

Part4 睡眠とどう向き合うべきか?

第12章 睡眠障害と眠らないことによる死
——どのくらい眠ればいいのか
夢遊病
不眠症
ナルコレプシー
致死性家族性不眠症
睡眠不足と栄養不足
本当に必要な睡眠時間は6時間? 7時間? 8時間?
9時間睡眠は寝すぎなのか?

第13章 あなたを眠らせない犯人は誰か
——スマホ、目覚まし、アルコール
現代の明かりのダークサイド
アルコールは眠りを妨げる
夜は涼しく——理想的な寝室の温度は18・3度
目覚まし時計の功罪

第14章 眠りを妨げるもの、眠りを助けるもの
——睡眠薬と自然療法
本当にその薬は必要なのか?
睡眠薬は百害あって一利なし
薬に頼らない不眠治療
誰もがよりよい眠りを獲得できる方法

第15章 睡眠のために社会は何をすべきか?
——医療と学校の誤謬、グーグルとNASAの英断
睡眠不足はいくら損失を与えるか
睡眠不足はなぜ損失を与えるのか
睡眠時間が増えると収入が増える
睡眠を奪うのは拷問である
始業時間を遅らせたら、成績が上がった
子どもの非行を減らし、死亡率を下げる方法
子どもの睡眠不足とADHD
なぜ研修医は睡眠を削るようになったか
睡眠不足の医師と医療事故
チェルノブイリ原発事故の原因

第16章 21世紀の新しい睡眠
——もっと充実した睡眠ライフのために
テクノロジーを最大限に利用する
少しずつ習慣を変える
教育システムを変える
組織を変える
睡眠を主軸にすれば、医療改革できる
睡眠は国家レベルでとり組むべき課題

おわりに——眠るべきか、眠らざるべきか
謝辞
付録——健やかな眠りのための12のアドバイス

マシュー・ウォーカー (著), Matthew Walker (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2018/5/19)、出典:出版社HP