これから始める人の経理入門

【最新 経理について学ぶためのおすすめ本 – 基本から実務のスキルアップまで】も確認する

経理の初歩がわかる

経理の仕事が全くわからないビギナー向けの入門書です。本書で経理の初歩的な内容を身につけることで、分かったつもりの状態を避けることができます。基礎をしっかり固めてレベルを上げていくことで、経理の実務スキルアップにつながります。経理を学ぶ最初の本としておすすめの1冊です。

佐々木 理恵 (著)
出版社 : 新星出版社 (2015/1/7)、出典:出版社HP

はじめに

これから経理の勉強を始めようと思っている、あなたへ。
いま、あなたは「経理」に、どんなイメージをもっていますか?
「会社のお金を扱う、大事な仕事」
「いつも数字とにらめっこをしている、地味な仕事」
「経理をする人は、数学が得意で、むずかしい勉強をした特別な人」
真っ先に、そんなことが思い浮かぶかもしれませんね。
そして、そんな経理の勉強を、これから自分が本当にできるのか、不安な人もいると思います。
でも、安心してください!
この本を読むかぎり、「経理はむずかしい」と感じることは、いっさいありません!
はじめのうちは、聞きなれない言葉がいろいろと出てくるし、知らないことばかりでしょうから、少しはとまどうことがあるかもしれません。

でも、最後までしっかりと、この本を読んでいただければ、経理の「イロハ」を、必ず身につけることができます!
あなたが、この本を読み終わったころには、経理がもっと好きになっているはずです!
ところで、なぜ、あなたは「経理の勉強をしよう」と思ったのでしょうか。
「専門的な知識があるほうが、就職に有利だから」とか、「急に会社で経理を担当することになったから」「自分で新しく商売を始めるので、経理の知識が必要だから」など、勉強を始める動機は人によってさまざまです。
当然、経理について知っていることも、人によって差があります。

ただ、たくさんある経理関係の書籍の中で、この本を手にしてくださったあなたは、「これが一番わかりやすそうだ」と思って選んでくださったのに違いありません。
あなたが勉強を始める動機や、いまもっている経理の知識がどの程度のものでも、この本は誰にでもスラスラと読めて、経理の基礎知識がしっかりと身につくようになっています。
なぜなら、著者である私は、あなたのことをよく知っているからです。私はこれまでに、あなたと同じように経理のことをまったく知らない人たちが、立派に経理の仕事ができるようにお手伝いをしてきました。
だから、超初心者のあなたが、勉強を始めた入り口でつまづいて、続けるのがイヤにならないようにするにはどうすればいいか、よくわかっています。
わかりづらいところは、先回りして、ポイントをしっかり押さえて解説していますから、安心してください。
この本の中で、「まさえ先生」として登場するのが、私です。
一緒に、経理の初歩を、気軽に、楽しく学んでいきましょう!
税理士佐々木理恵
本書は2015年2月時点の会計基準、法令などをもとに解説しています。

佐々木 理恵 (著)
出版社 : 新星出版社 (2015/1/7)、出典:出版社HP

目次

はじめに
プロローグ経理ってどんなもの?
1経理ってつまらない?いいえ、おもしろいんです!
外から見たイメージと、仕事の中身はまるで違います!
●オモテ舞台には立たないけれど、会社に欠かせない存在
2会社のおサイフは経理がいないと使えません!
●お金の出し入れは、経理にまかされています!
3「読みやすい字だね」とほめられましょう!
●「自分だけわかればいいや」は禁物です!
●間違った数字は、二重線を引いて直します
4電卓はゆっくりでOK!ミスなく計算しましょう!
●必ず計算し直して、正しいかどうか確認します
●電卓を使って計算してみましょう
5会社の印鑑はたくさん種類があります!
●どんな書類に、どの印鑑を使うか覚えましょう
6お金の出し入れは伝票という紙に書きます!
●伝票は、取引の内容を伝えるために書きます
7お金の出し入れは帳簿というノートに書きます!
●どんな会社でもつくる、大事な帳簿が2つあります
8経理ならではの用語があります!
●聞きなれない言葉を、この際、覚えてしまいましょう

第1章 現金、預金を扱う仕事
1初心者のあなたにはまず現金をまかせます!
●現金を出し入れして記録することを現金出納といいます
●実際の現金の額と記録の額は、いつも同じです
2社員が立て替えたお金を返します
●社員が立て替えて、支払ったお金を戻します
●精算する現金は封筒に入れて渡し、受領印をもらいます
3社員に先にお金を渡すこともあります
●先にお金を渡したら、必ずあとで精算します
4商品の代金を預かったら金庫に保管します
●経理で領収書をつくることがあります
5金庫のお金はなくなる前に足します
●金庫の現金が減ってきたら、預金口座から引き出します
●金庫の現金が増えたら、預金口座へ移します
●つり銭用の現金は、銀行の両替機を使って用意します
●預金出納帳に記録する場合もあります

第2章 仕訳ってどんなもの?
1お金の出し入れの記録にはまだ続きがあります
●会社の経理は、特別な記録の仕方をします
●お金の出し入れを正確につかむ記録の仕方をします
2何が減って、何が増えたか?それが2つの見方です
●少しずつなれれば、誰でもできます!
3お金が盗まれても会社の取引です!
●会社の財産が増えたり減ったりしたら、すべて取引です
4複式簿記では「宅配便代金」とは書きません
取引の内容をあらわす勘定科目を使って記録します
5勘定科目には5つのグループがあります
●資産、負債、純資産、収益、費用に分けられます
6取引があったら仕訳をします
●仕訳を書く欄は、左側と右側に1つずつあります
●実際に仕訳をしてみましょう
7会社の財産ともうけを知りたいですよね!
●財産ともうけが、わかる書類があります
8仕訳の決まりごとを覚えてしまいましょう!
●2つの書類に、何が書かれていたか確認しましょう
●仕訳をするときは、2つの書類を思い出します
9財産がわかる書類を思い出して仕訳をします
●貸借対照表をイメージして、仕訳をすれば簡単です!
10もうけがわかる書類を思い出して仕訳をします
●損益計算書をイメージして、仕訳をすれば簡単です!
11勘定科目にはこんなものがあります
●よく使うものから覚えていきましょう
習うより、なれろ!とにかく練習しましょう
●現金、預金に関する取引を仕訳してみましょう

第3章 入金と支払いの仕事
1代金はあとでもらう!?ツケみたいなものです
●請求書はお客様用と会社控えの2部つくります
2掛売りしたら仕訳をします
●1回めの仕訳は、掛売りしたときです
●消費税は、2通りの扱い方があります
3代金をあとでもらったらまた仕訳をします
●代金が銀行振込みされたら、預金が増えます
●振込手数料を自社が負担することがあります
4小切手はすぐに現金になります
●小切手は銀行へもっていくと、お金に換えてもらえます
●小切手の仕訳は、2回行います
5手形は、すぐに現金になりません
●手形には、受取手形と支払手形があります
●手形の仕訳は、2回行います
6商品をあと払いで仕入れることがあります
●請求書を受け取り、期日までに代金を振り込みます
●現金で仕入れたときと、掛買いで仕入れたときの仕訳です
●商品以外のものを掛買いしたときの仕訳です
7預金口座からの自動引き落としがあります
●預金通帳の記帳と、預金出納帳への記録を忘れずに
●自動引き落としされた経費を仕訳します
8請求書や領収書は保管しておきます
●誰にでも、わかりやすく整理するのがポイントです
●法律で保存期間が決められています

第4章 給与支払いと年末調整の仕事
1あなたがいないとお給料がもらえません!
●タイムカードをチェックして、給与の額を計算します
2給与から差し引くお金があります
●まず、給与の総額を計算しましょう
●社員へ渡すのは、給与の全額ではありません
3給与から税金を差し引きます
●社員の所得税を、会社が差し引いて預かります
●社員の住民税も、会社が差し引いて預かります
4社会保険料も給与から差し引きます
●健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料を預かります
●雇用保険料を預かります。労災保険料は全額会社負担です
5給与の内容を知らせる書類をつくります
●書類の形式はさまざまですが、記載項目は決まっています
6給与の支払いも会社の取引です
●給与の仕訳は、いくつかの段階があります
7給与計算は年末にまとめをします
●社員の1年間の給与額が確定したら、年末調整をします
●社員に書類を書いてもらい、年末調整の計算をします

佐々木 理恵 (著)
出版社 : 新星出版社 (2015/1/7)、出典:出版社HP