天文学の図鑑 (まなびのずかん)

【最新 天文学について学ぶためのおすすめ本 – 初心者から上級者まで】も確認する

天文学を網羅した図鑑

天文学は最も古い学問の1つで、理系の哲学とも言われています。本書は、そんな天文学の基礎知識を、綺麗な図板で丁寧かつ体系的に解説しています。興味のあるページから紐解いていくことで、宇宙に関する素朴な疑問を解消してくれます。視覚的な理解ができるので、小さなお子様にもおすすめの1冊です。

池田 圭一 (著), 縣 秀彦 (監修)
出版社 : 技術評論社 (2015/5/8)、出典:出版社HP

はじめに

天文学は最も古い学問のひとつです。将来の計画を考えたり、昔のことを思い出したりする際に、人は時刻やこよみといった天体の運行に関わることに興味を持つようになりました。また、他人と会う約束事や狩りを円滑にするために、天体を観察することで方位や緯度・経度といった自分の今いる場所を知る方法も覚えました。このように天文学が実学として必要だったことはもちろんですが、人類は物心がついてから常に「自分たちはどこから来たのか?そして、これからどこへ行こうとしているのか?」、「自分たちは何者か?」と自問自答してきました。
それから数千年を経た21世紀の今日、この本質的な人間の悩みに天文学がひとつの答えを導こうとしています。天文学者たちは今、「宇宙全体はどのように誕生し、今後どうなるのか?」、「地球に似た惑星が太陽系の外にもあるのか?宇宙人(知的生命体)はどこにいるのか?」といった宇宙の謎解きに挑戦しています。
「天文学はみんなの科学」とも「理系の哲学」とも呼ばれています。また、宇宙は「不思議の玉手箱」であり「不思議の大海原」でもあります。
本書を好きなページからひも解くことによって、広大な宇宙の謎解きの旅に出かけましょう。本書には、読者のみなさん一人一人が今すぐに知りたい宇宙の不思議について、現在わかっていることが明解に示されています。ただし、宇宙の大海原はそれほどやさしくありません。まだまだ、人類の英知を寄せつけない謎で満ちています。本書を読み終えた後、その大海原に一緒に漕ぎ出してくださる方や、漕ぎ手を支援してくださる方が生まれることを願っています。
2015年3月1日 縣秀彦

池田 圭一 (著), 縣 秀彦 (監修)
出版社 : 技術評論社 (2015/5/8)、出典:出版社HP

CONTENTS

はじめにこの本の使い方

第1章 天体の動きとこよみ
夜空に見える星座
春の星座と、春の大曲線
夏の星座と、夏の大三角
秋の星座と、北極星探し
冬の星座と、冬の大三角
インターバルコラム 空の場所の表し方
太陽と月の大きさ
太陽の動きと1日の関係
太陽の動きと地球の自転
月の満ち欠けとひと月の関係
月の動きと満ち欠け
太陽の動きと1年の関係
太陽の周りを公転する地球
星の1日の動き
星の1年の動き

第2章 太陽・地球・月と太陽の星たち
太陽系全体の姿
太陽のしくみ
太陽の観察
地球に届く太陽の光
私たちの星、地球の姿
月の表面と内部
月の環境と誕生
インターバルコラム 日食と月食が起こるしくみ
太陽に最も近い「水星」
謎多き惑星「金星」
内惑星はいつ、どこに見える?
となりの赤い惑星「火星」
巨大ガス惑星「木星」
美しい環を持つ惑星「土星」
外惑星はいつ見える?
氷の惑星「天王星」と「海王星」
探査に注目が集まる「小惑星」
尾を引く天体「彗星」
「流れ星」と「隕石」の正体
太陽系の天体の公転軌道を知る
太陽系の果て

第3章 恒星の世界を知ろう!
太陽の近くにある恒星
恒星までの距離
恒星の明るさ
明るさの変わる恒星
恒星の色
恒星の大きさ(直径と質量)
恒星が集合している場所「星団」
重力が結びつけた双子星「連星」
インターバルコラム 天体望遠鏡の種類と構造
恒星の分類
恒星の一生
恒星の誕生
恒星の最後の姿
惑星を持つ恒星

第4章 天の川銀河から宇宙の果てへ
私たちの天の川銀河(銀河系)
天の川銀河(銀河系)の構造
さまざまな銀河
引きつけ合う銀河
宇宙の構造
インターバルコラム 宇宙観の移り変わり
相対性理論と宇宙
宇宙の誕生
膨張する宇宙
宇宙の終焉

索引

池田 圭一 (著), 縣 秀彦 (監修)
出版社 : 技術評論社 (2015/5/8)、出典:出版社HP

この本の使い方

本書は天文学と宇宙について、基本的な知識から、専門的な内容までを豊富な図を交えて、ビジュアルにわかりやすく解説した本です。


テーマ
1見開きで1つのテーマを学ぶことができる構成になっています。

解説
基本的な説明から少し専門的な内容まで、イラストや写真とともにわかりやすく解説しています。とくに重要な語句は、太字で表記しています。

コラム
解説では触れられなかった捕足的・発展的な内容をコラム形式で紹介しています。また、各章の半ばには、天文学がもっと面白くなるインターバルコラムもあります。

池田 圭一 (著), 縣 秀彦 (監修)
出版社 : 技術評論社 (2015/5/8)、出典:出版社HP