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親子で楽しめる妖怪図鑑
本書は、日本全国に出没する妖怪たち80種類を収録しています。独創的なイラストと短く的確な解説で妖怪を紹介しています。子ども向けではありますが、大人も十分に楽しむことができ、親子で楽しむことのできる一冊となっています。

少年少女版 日本妖怪図鑑
鬼と山の怪
天狗と山の怪
山路と野辺の怪
河童と水の怪
海底の怪
海浜の怪
雪と氷の怪
火の怪
町の怪
屋敷の怪
音の怪
女と男の怪
物の怪
花と木と虫の怪
鬼と山の怪
鬼
恐しい形をして人にたたりをする妖怪。一般に牛の角や虎の牙をもち、裸で虎の皮の褌を締めた姿を想像している。怪力で性質はきわめて荒く、老婆や童子、美男・美女などさまざまな姿に化けて現われ、人を喰ったり、さらったりする。だが反対に、鬼のほうがいためつけられたり、また人間に感恵を与えるということもある。「一寸法師」の話などに現われる恩はそうした鬼である。さらに音楽・詩歌・双六など学芸にすぐれたものとして、人間世界に現われる鬼もいるし、悪霊を払って人々に幸せをもたらせてくれる鬼もいる。

山爺
奥山にすむ老人姿の妖怪。たいへん大きな声で、いちど叫ぶと天地が震え、生木の葉も震い落ちるという。山爺は山姥の夫だともいわれている。山姥にくらべて、やや性格がおとなしい。
山姥
老女の姿をした山にすむ妖怪。眼光鋭く、口は耳のあたりまで裂け、髪は長く、背の高い色白の女で、人をとって喰う。だが、一面でユーモラスな間の抜けた性格をもっている。ときには里人に幸運を与えてくれることもある。
一つ目小僧・一本だたら
この妖怪は山の神で全国に現われる。一つ目一本足で、目が皿のように大きい。関東地方では旧暦二月と十二月の八日の夜、中部地方では旧暦二月二十五日、近畿地方では「果ての二十日」といって、十二月二十日はこの妖怪が峠や山道に現われて危険だという。山中だけでなく野に現われることもある。
