【レビュー】ニュートン別冊『食品の科学知識第3版』

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1 はじめに
2 目次 – ニュートン別冊『食品の科学知識第3版』

はじめに

食事は,私たちが心身ともに健康に生きていくうえで欠かすことのできないものです。身近な食品が何からできていて、どんな性質をもっているのか,といった知識があれば、よりおいしく安全に食べるコツや、賢い食材の選び方など,食生活に役立つ情報が見えてくるはずです。

第1章では,穀物,お肉,魚,野菜,卵などの食材を取り上げます。玄米はほんとうに体によいのか,殻が赤い卵(赤玉)はなぜ値段が高いのかなど,気になる食の疑問に答えていきます。また、忙しい現代人に重宝されている冷凍食品や、「つくり置き惣菜」に使われている加工や保存のしくみにもせまります。

つづく第2章では飲み物とお菓子,第3章では調味料,第4章では商品の宣伝などによく使われている「食物繊維」,「コラーゲン」などの食品の成分を取り上げます。

さて,最近になって,これまでの常識をくつがえすような高い効率で,目的の遺伝子をかえられる「ゲノム編集」という技術が登場しました。すでに家畜や養殖魚,農作物などの品種改良で使われはじめています。ゲノム編集食品は安全な食品なのでしょうか。従来の遺伝子組換え食品とは何がちがうのでしょうか。第5章では,昨今,私たちを取り巻いている食と安全の問題を考えていきます。

食品が,私たちの健康を損なう場合もあります。第6章では,「高コレステロール血症」や「食物アレルギー」など,食とかかわりの深いこれらの病気で注目されている、新しい診断基準や治療方法を紹介します。最終章の第7章では,食品の基本となる栄養素に焦点を当て,それぞれの栄養素が体内で消化・吸収され、機能を果たすようすを見ていきます。

本書は,好評を博した別冊「食品の科学知識1シリーズの第3版です。前版にはなかった食品を加え、ゲノム編集食品なと、昨今話題になっているテーマを新たに取り上げました。ぜひご一読ください。