できる人の語彙力が身につく本: 一目置かれる“大人の伝え方”!  (知的生きかた文庫)

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知性・教養が滲み出る!言葉の奥深さを学べる1冊

ある言葉の意味だけでなく、その語源、使い方、他の表現までも書いてあるので、記憶に残りやすいようになっています。難しい字にはフリガナもあるので、非常に丁寧な作りです。
また、ビジネスシーン等で使いやすい言葉について解説するだけでなく、言葉を磨くための具体的な方法や心構え、何を意識して過ごすといいかについてのアイディアも紹介されています。

語彙力向上研究会 (著)
出版社: 三笠書房 (2017/7/22)、出典:出版社HP

この本は縦書きでレイアウトされています。 また、ご覧になる機種により、表示の差が認められることがあります。

はじめに

人間にとって一番のコミュニケーションツールは、何といっても言葉です。ところが、現代人は語彙力が低下しているといわれます。

語彙力とは、いろいろな言葉を知っていて、会話や文章で的確に使える力です。この力がある人は、自分の思っている ことを相手にしっかり伝えることができます。つまり、語彙力は自分自身をアピールする重要なツールにもなるのです。
資格をとったり、見た目の美しさを磨くには手間も時間もかかります。けれど、語彙力は「言葉を覚える」だけで簡単に身につき、繰り返し使うことで血となり肉となります。お金も時間もかけずに知性や品格を磨き、周囲からの評価も上がるのですから、ぜひ身につけておきたい力です。

語彙力が豊かになれば、周囲から一目置かれる伝え方ができるようになります。そのためにも、大いに本書を活用してください。

語彙力向上研究会

目次

はじめに
第一章 社会人として評価される語彙力の磨き方
◆人は「語彙力」で判断されている
◆語彙力が高い人ほど得をする
◆語彙力があると人間関係もスムーズに
◆語彙力の高い人がしている習慣
◆会話に知性と教養をにじませる人が成功する
◆難しい言葉をサラリと使えると評価アップ

第二章 ビジネスで使える、知性が輝く語彙
◆素封家 代々続く資産家の代名詞
◆舌戦 言葉と論理を武器にして勝つ
◆館実 情が厚くて誠実な人へのほめ言葉
◆仄聞 単なる噂好きとは違う
◆忖度 相手の気持ちを推しはかる
◆ご相伴目 上の人に可愛がられる一言
◆ご高名 最高ランクの知名度
◆ご厚情を賜り ビジネスの常套句として
◆不束者 慎ましい態度で好感度アップ
◆お膝送り 宴席で株を上げる気配り
◆鑑みる 決め言葉として使える
◆おいとま そろそろ失礼するとき
◆ご教示ください 教わるときは謙虚な気持ちで
◆胸襟を開く 胸の内を打ち明ける
◆やぶさかでない 否定なのか肯定なのか
◆推して知るべし 皮肉が少し混じっている
◆居住まいを正す 背筋も気持ちもシャンとして
◆折り紙付き 第三者の確かな保証がある
◆金字塔 ピラミッドから生まれた表現
◆下馬評 個人の勝手な当選予想
●知性がきらりと光る言葉
●すぐ使えるワンランク上の言葉
●日本語の奥深さを感じる言葉

第三章 日常会話に驚くほど深みが出る語彙
◆碩学 大学者を讃えるなら
◆上梓 書物を出版すること
◆県立 三つ巴の関係を表す
◆不調法 下戸 お酒が飲めない人のお助けワード
◆有り体に 相手との親密度も急上昇
◆胸突き八丁 この難所を越えれば
◆痛み分け 武士道精神で引き分けに
◆にべもない 「にべ」の正体は魚だった!
◆お為ごかし 心の裏側を見抜こう
◆釣瓶落とし 秋の夕暮れは早いから
◆昼行灯 役立たずの人物がいたとき
◆人身御供 昔は本当にあった怖い話
◆懐柔 したたかな知恵で丸め込む
◆野放図 いい評価ではない
◆般若湯 お坊さん御用達
◆乳母日傘 大切に大切に育てられました
◆十八番 大いに盛り上げたいときに
◆虚仮威し 見かけ倒しで終わる

第四章 気持ち・イメージが伝わる慣用句とことわざ
◆虎の尾を踏む 大きな危険と隣り合わせ
◆前車の轍を踏む 失敗は繰り返すもの
◆三味線を弾く 適当にごまかすときに
◆御輿を上げる やっと着手する
◆板につく ぎこちなさがなくなる
◆鬼籍に入る 死の婉曲的な表現
◆病背月に入る 抜け出せないほど熱中する
◆糊口をしのぐ その日暮らしのたとえ
◆鼻薬を嗅がせる ちょっとしたワイロを贈る
◆半量を入れる 芝居小屋のござが由来
◆酸鼻を極める 災害現場などの痛ましい様子
◆人間万事塞翁が馬 不幸な出来事が幸せの種に
◆頭が動けば尾も動く 上に立つ者が率先して
◆渇して井を穿つ 手遅れであるたとえ
◆肝に銘じる 反省の気持ちを重く表す
◆昔取った杵柄 かつて身につけた得意技
●間違いやすい慣用句・ことわざ
●行動を表す慣用句・ことわざ
●ワンランク上の慣用句・ことわざ
●知性を感じさせる慣用句・ことわざ

第五章 うっかり間違えると恥をかく語彙
◆取りつく島もない 「ひま」か「しま」かで大違い
◆幸先が良い 悪いことにも使える?
◆ゲキを飛ばす やる気のない部下にカッを入れる?
◆おもむろに 早いのか、ゆっくりなのか
◆破天荒 大胆で型破りな人物?
◆敷居が高い 高級すぎて行けない?
◆なおざり、おざなり 「いい加減」という意味では同じだが
◆姑息 もともとの意味は「卑怯」ではない
◆さわり 歌の出だしと思われがち
◆失笑する 笑っていいのか、悪いのか
◆気が置けない人油断できない人?
◆潮時 使うのは引き際だけに限らない
◆手をこまぬく 準備している、のではない
◆天地無用 逆さにすると大変なことに
◆号泣 本当の意味を知っている?
◆煮詰まる 困った事態として誤用しがち
◆琴線に触れる 感動の気持ちを表す
◆舌つづみ 「つづみ」か「づつみ」か
◆うろ覚え 「うる」か「うろ」か
◆情けは人のためならず 結局、誰のため?
◆袖振り合うも他生の縁 緑の多い・少ないではない
◆海千山千 ほめ言葉に使うと危険!
◆上を下への 階段を上り下りすること?
◆汚名返上 返上したいのは、汚名か名誉か
◆辛党 辛いもの好きと勘違いしがち
◆君子豹変 いい人が急に変わるなんて?

第六章 気持ちや様子がピタッと伝わる語彙
◆うとましい やたらとしつこい人に対して
◆すげない 冷たい態度をとられたら
◆あらかた ほとんど全部を表したいとき
◆あられもない 女性として恥ずかしい
◆いわくつき 良くない事情があること
◆面映ゆい 頬がポッと赤らむ言葉
◆鳴り物入り 何かと派手な宣伝
◆人心地 緊張がほどけてホッとする
◆つつがない 病気もせず、元気なこと
◆尾籠な話 下ネタを話す前にこの一言を
◆印ばかりのもの 手土産を渡す折に
◆砂を噛むよう 味気なさを感じたら
◆ひとしお より一層のニュアンスで
◆のるかそるか ここ一番の大勝負に出る
●使ってみたい粋な言葉
●ちょっとコミカルな言葉
●日本語の美しさを感じさせる言葉
●覚えておきたい三字熟語

第七章 上手に使うと評価が上がる四字熟語
◆呉越同舟 敵同士が助け合う
◆高論卓説 すばらしい意見をほめるときに
◆面目躍如 持ち味を活かして活躍する
◆粒粒辛苦 努力を地道に重ねる人に
◆朝令暮改 指示が目まぐるしく変わる
◆乾坤一擲 命運を左右する転換点
◆挙拳服牌 人の教えを心に深く刻む
◆堅忍不抜 何事にも動じない堅い意志
◆鶏口牛後 小さな集団のトップになれ
◆金科玉条 信条として守るべきもの
◆夜郎自大 それほど威張れる根拠は?
◆率先垂範 指導者がとるべき姿勢
◆捲土重来 リベンジの絶好の機会
◆臥薪嘗胆 屈辱の日々に執念で耐える
●読み間違えやすい四字熟語
●書き間違えやすい四字熟語
●ほめるときに使いたい四字熟語
●励ますときに使える四字熟語
●喜びを表す四字熟語
●自然を表す四字熟語
●力がみなぎる四字熟語

本文DTP/フォレスト

語彙力向上研究会 (著)
出版社: 三笠書房 (2017/7/22)、出典:出版社HP