やさしい高校化学(化学基礎)

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高校化学の学び直しに最適

絵や図を利用した解説がとてもわかりやすく、完全に初めての方や、他の参考書でつまづいてしまった方でもかなり理解しやすい構成となっています。色使いが目に優しいというところもお勧めしたいポイントです。とにかくわかりやすさを求めている方にお勧めです。

岸良祐 (著)
学研プラス (2015/10/20)、出典:出版社HP

はじめに

中学のときの理科は得意だったのに,高校生になって“化学基礎”の授業についていけなくなった,という生徒は意外と多いです。これは、中 学の理科の場合,そのほとんどが”覚えて暗記する”ことで問題が解けて しまうものであるのに対し,高校で学ぶ化学基礎はちゃんと理解してい ないと解けない部分が多くなるからです。でも,いきなり何から何まで すべて理解しようとするのも,また混乱を招き勉強が進まないものです。 そこで,この参考書では,化学基礎の勉強を始めるにあたり,まず“何 を覚えて”“何を理解する必要があるのか”を明示しながら解説をしてい きます。そして、理解すべきところは,初めての人でもわかるように図 や例え話を使いながらかなりくわしく解説しています。

“モル molを使った計算がわからない”
“濃度の計算が苦手”

という人も多いと思います。でも,この参考書を読めば,自分で問題を 読み,式を立てて計算できるようになることを約束しましょう。確かに, ときに難しい内容も出てきますが,何度もくり返し読めば必ず理解でき るはずです。この参考書を一冊仕上げれば,学校の定期試験に加えて, センター試験のレベルまでは到達できます。ぜひ,最後まで諦めずに, 本書を読み通してください。

最後に、校閲に参加してくださった方々,図版を作製して頂いたデザ イナーの方々、小椋さんをはじめとする編集部の方々には大変なお力添 えを頂き、心から感謝いたします。一人の力ではとてもつくることがで きない、最高の化学基礎の入門書が出来上がったと思います。

この仕事をしていて、化学に興味をもち,化学を好きになっていって くれる生徒を見るのが一番の喜びです。この参考書をきっかけに、また そのような生徒が増えてくれることを願っています。

岸良祐

本書の使いかた

本書は高校化学 (化学基礎)をやさしく、しっかり理解できるように編集され た参考書です。また、定期試験やセンター試験でよく出題される問題を収録して いるので、良質な試験対策問題集としてもお使いいただけます。以下のような使 いかたの例から,ご自身に合うような使いかたを選んで学習してください。

1 最初から通してぜんぶ読む

オーソドックスで、いちばん化学基礎の力がつけられる使いかたです。特に, 「高校化学基礎を学び始めた方」や「化学に苦手意識のある方」にはこの使いか たをお勧めします。キャラクターの掛け合いを見ながら読み進め、練習問題を解 いてみましょう。その後、本文の解説を読んでいくと、つまずいたところがわか り理解が深まります。また、テーマの最後にあるセンター試験問題を想定した例 題にチャレンジしてみましょう。

2 自信のない単元を読む

高校化学を、多少勉強し、苦手な単元がはっきりしている人は,そこを重点的に 読んで鍛えるのもよいでしょう。Pointやコツをおさえ、例題や練習問題をこなして, 苦手な単元を克服しましょう。

3 別冊の問題集でつまずいたところを本冊で確認

ひととおり化学を学んだことがあり,実戦力を養いたい人は,別冊の問題集を 中心に学んでもよいかもしれません。解けなかったところ、間違えたところは本 冊の解説を読んで理解してください。ご自身の弱点を知ることもできます。

登場キャラクター紹介

ナギサ
高校1年生。お調子者の男の子。中学・高校と化学が苦手でなんとかしたいと思っている。
リカ
高校1年生。明るくしっかり者の女の子。化学は好きな科目だったが、少しずつわからなくなってきた。ナギサのクラスメイト。
先生 (岸良祐)
ナギサとリカの高校の化学の先生。化学が得意な生徒から苦手な生徒まで、わかりやすく化学の楽しさを教える。

岸良祐 (著)
学研プラス (2015/10/20)、出典:出版社HP

もくじ

1章 物質の探究
1-1 純物質と混合物
1-2 混合物の分離
1-3 元素・単体・化合物
1-4 同素体
1-5 元素の検出
1-6 熱運動
1-7 物質の三態

2章 物質の構成粒子
2-1 原子の構造
2-2 同位体
2-3 放射性同位体
2-4 電子配置
2-5 価電子
2-6 周期表

3章 物質と化学結合
3-1 イオン
3-2 イオン化エネルギーと電子親和力
3-3 イオン結合とイオン結晶
3-4 共有結合と分子
3-5 配位結合
3-6 電気陰性度と極性
3-7 共有結合の結晶
3-8 金属結合

4章 物質量と化学反応式
4-1 相対質量と原子量
4-2 物質量(その1)
4-3 物質量(その2)
4-4 物質量(その3)
4-5 溶液の濃度
4-6 濃度変換
4-7 溶液の希釈
4-8 化学反応式
4-9 化学反応式の量的関係・
4-10 過不足のある反応

5章 酸と塩基
5-1 酸・塩基の定義
5-2 酸・塩基の価数
5-3 酸・塩基の強弱
5-4 水素イオン濃度とpH
5-5 中和反応と塩
5-6 塩の分類と液性
5-7 中和反応の量的関係
5-8 中和滴定
5-9 中和滴定の実験
5-10 適定曲線と指示薬・

6章 酸化還元反応
6-1 酸化と還元
6-2 酸化数
6-3 酸化剤と還元剤
6-4 酸化剤と還元剤の半反応式
6-5 化学反応式のつくり方
6-6 酸化還元滴定
6-7 金属の酸化還元反応

さくいん

岸良祐 (著)
学研プラス (2015/10/20)、出典:出版社HP