仕事のアイデア出し&問題解決にサクっと役立つ! ビジネスフレームワーク見るだけノート

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ビジュアルでよくわかる

本書は、問題解決に頭を抱えがちなビジネスパーソンに贈るビジュアル版「フレームワーク」解説書です。図解イラストを直感的に理解しながら学ことができます。管理職から若手のビジネスマン方に是非お勧めしたい一冊です。

はじめに

知っているのといないのでは
大きな差がつくフレームワーク

ビジネスの現場で分析や意思決定、アクションを取るうえで役に立つのがビジネスフレームワーク(枠組み)です。フレームワークは先人の知恵ともいえるものであり、それを状況にあわせて活用することで、仕事を大幅に効率化できます。経営大学院(ビジネススクール、MBA)でも、通常2年間で数百のフレームワークを学びます。
本書は、著名なビジネスフレームワークの中から、通常のビジネスパーソンにとっても馴染みやすく使いやすいものを選んで紹介するものです。海外の学者やコンサルタントが考案したものもあれば、日本企業の現場で生まれてきたものもあります。
本書の特徴は2つあります。1つは、知っているだけで何も知らないより大きな差がつくものばかりだということです。若い人はもちろん、経験を多く積んだビジネスパーソンなら体感的に知っていること、あるいはどこかで聞きかじったことでも「なぜそうなるのか?」「どんな時に使えばいいのか?」と基本に立ち返ることできるため、感覚ではなくより実践的に使えるようになります。
2つめは、「見るだけノート」シリーズの特徴であるイラスト例。テキストだけでは覚えにくいものも、イラスト解説なら記憶に定着しやすいということです。特にビジネスフレームワーク初心者や文字が多い本で挫折した経験がある方にとっては非常に向いているといえるでしょう。
最後に1つ気を付けてほしいことがあります。それは、フレームワークは「こういうときには、こうすればいい」という解を自動的に出してくれる万能薬ではないということ。
条件や背景などの理解が正確でないと回違えた答えにつながることがあるので注意してください。
前述の通り、本書のビジネスフレームワークは全体の一部であり、変化する時代にあわせて新しいフレームワークも次々と生まれています。ご興味のある方は、本書をきっかけに、ぜひ他のフレームワークや経営学全体にも関心を寄せ、学んでください。

嶋田毅

Contents

はじめに

chapter01 問題発見&解決のためのフレームワーク
01 8つの問いを用いて問題を特定する
6W2H
02「なぜ?」で根本的な原因を突き止める
なぜなぜ分析
03 仕事の優先度を決めるキーとなる貢献度とは
貢獻度優先度。
04 緊急度と重要度で仕事の優先度を明確にする
緊急度/ 重要度マトリクス
05 それぞれの根拠を数値化して方針を決定する
意思決定マトリクス
06 問題の意味を知り解決のアプローチを探る
As is/To be ギャップ分析
07 要因を洗い出して解決すべき本質を見つける
特性要因図
フィッシュボーンチャート
08 問題に対して
理由を深掘りしていく
ロジックツリー
09 全体の流れを悪くしている原因を突き止める
ボトルネック分析
10 目標を立てただけに終わらせないタイムマシン法
タイムマシン法…………
11 ほかの人のアイデアをもとに発想を広げる
ブレインライティング
12 1つのキーワードから8の倍数分アイデアを増やす
マンダラート…
13 新しい発想を生み出すために物語をつくるフレームワーク
シナリオグラフ
14 定番の9つの質問で新たな視点を見つけ出す
オズボーンのチェックリスト
15 自分のイメージをほかの人と共有して実現する
アイデアシート
16 理想のストーリーを4コマにまとめてみる
ストーリーボード
17 選択するときはメリットとデメリットで比較する
プロコン表
18 アイデアをマップに落とし込み実現できるものを見つける
ペイオフマトリクス
column01フレームワークを理解するために 覚えておきたい! ビジネス用語集~第1章

chapter02 マーケティングのフレームワーク
01 社会の変化を予測して将来の戦略を立てる
PEST分析
02 対象顧客を明確にするセグメント化とターゲティング
セグメント化ターゲティング
03 ブルーオーシャンを見出すための分析ツール
戦略キャンバス
04 自社の製品サービスの顧客への認知度を知る
認知率分析
05 自社の経営環境を4つの要因で分析する
SWOT分析
06 お得意様をつくるのが重要になる理由
顧客ロイヤルティ分析
07 よいブランドであることが資産的価値を持つ
ブランド・エクイティ…
08 重要な役割を果たす上位の要素を見つけ出す
パレート分析…
09 製品が市場に登場して消えるまでの流れを知る
プロダクト・ライフサイクル(PLC)
10 製品が顧客に受け入れられていく過程を分析する
イノベーター理論 キャズム
11 既存悪客を切り分けでマーケティングに生かす
RFM分析
12 誰に何を売るのかを練るための分析フレームワーク
STP
13 自社の立ち位置を明確にして優位に立てる場所を選ぶ
ポジショニングマップ…….
14 自社製品のマーケティングで欠かせない4つの要素
4P分析
15 顧客の購買プロセスを知り、販売戦略に生かす
AIDA AIDMA
16 自社の経営資源の強みを知り、生産から販売まで幅広く生かす
コア・コンピタンス分析
column02 フレームワークを理解するために覚えておきたい! ビジネス用語集~第2章

chapter03 戦略を練るためのフレームワーク
01 ピラミッド原則でロジカルな主張を組み立てる
ピラミッド原則
02 2つのものごとの関係性を分析するフレームワーク
相関分析
03 購買動機を分析して戦略立案に生かす
KBF分析
04 他社の実力を知り、自社が勝てる道を探る
彼我分析
05 現在の状況を3つの視点で分析
3C
06 参入する業界を分析する基本のフレームワーク
5フォース分析
07 自社が優位に立ち回れる市場を見つけ出す
アドバンテージ・マトリクス
08 自社の経営資源の有効性を見極める
VRIO分析
09 価値を生む主活動とサポート活動を分析して長所を伸ばす
バリューチェーン分析
10 競争で優位に立つ方法をコストと範囲の面で判断する
3つの基本戦略、
11 企業の経営資源の基本であるヒト、モノ、カネを分析する
3M
12 自社の経営戦略をもとにしたビジネスモデルを考察する
ビジネスモデル
13 弱者でも生き残れる戦略を学ぶ
ランチェスターの法則
14 事業や商品の業界内でのポジションを明らかにする
プロダクト・ポートフォリオ・ マネジメント(PPM)
15 事業の成長・拡大を考えるブレストツール
アンゾフの成長マトリクス
16 SWOTの4項目を使って選ぶべき戦略を見つける
クロス SWOT
17 ビジネスモデル・キャンバスで発想をビジネスモデルに育てる
ビジネスモデル・キャンバス
18 ヒト・モノ・カネの3Mの関係性と流れをつかむ
スキーム図
19 プロジェクトやタスク管理に便利なガントチャート
ガントチャート
20 事業を効率よく進めるために組織図をつくる
組織図
21 目標を達成するまでの道のりをロードマップに落とし込む
ロードマップ
22 目標達成のために何をすべきか可視化できる分析ツール
KPIツリー…
23 目標はあいまいではなく挑戦的なものにする
SMART
column03 ルームワークを理解するために覚えておきたい! ビジネス用語集~第3章

chapter04 組織をマネジメントするフレームワーク
01 次に生かすために業務を振り返る
KPT…
02 業務を改善するためのサイクルを回す
PDCA
03 業務を仕分けして整理する
業務棚卸シート…
04 仕事の流れを書き出して整理する
業務フロー図
05 仕事の進捗を管理するPERT図
PERT 遂行評価レビュー技法
06 責任や役割を明確にして共有する
RACI
07 効率の悪い業務を見つけ出すダラリの法則
ダラリの法則 ムダ、ムラ、ムリ
08 組織が一丸となって動くための職場環境づくり
5S……
09 ヒヤリ・ハットを分析して事故を未然に防ぐ
ハインリヒの法則
10 業務を効率化するための4つの原則
ECRS
11 現場の気づきを拾い上げて生かす
業務改善提案シート
12 会社の存在意義と目的を共有する
ミッション・ビジョン・バリュー
13 希望・実現性・必要性でやりがいのある仕事を見つける
Will・Can・Must
14 組織のニーズと従業員の欲求の視点で仕事を分析する
Need・Want マトリクス…
15 自分も知らない自分を気づかせてくれるジョハリの窓
ジョハリの窓
16 モチベーションの根源を知り、従業員のやる気を引き出す
欲求階層説
17 メンバー同士の協力を促す組織づくりのフレームワーク
ウォント/コミットメント
18 リーダーに求められる資質を学ぶ
PM理論·
19 組織のキーマンを見つけ出し問題を解決する
ステークホルダー
20 メンバーの目標達成をサポートしてやる気を引き出す
GROWモデル…
21 マーケティング戦略を含めて商品企画書をつくる
商品企画書
22 目的を明確にしてイベントを企画する
イベント企画書
23 話を正確に伝えるための会話の組み立て方
PREP
24 理想と現実のギャップからプレゼンの構成を考える
TAPS
column04 フレームワークを理解するために覚えておきたい! ビジネス用語集~第4章

掲載用語索引
要参考文献

01 8つの問いを用いて問題を特定する

絡み合った問題を整理し、多面的に考察して定義できるフレームワークです。

問題を明らかにしたいときは6W2H。ものごとを具体的に表現することで、思考整理の助けとなる技法が「6W2H」です。義務教育で習うWhen(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の6つの疑問詞「5W1H」に、Whom(誰に)、How much(いくらで)を加えるもので、8つの問いに答えることで、問題を具体的に定義することができます。絡み合ったものごとやテーマ、問題、課題などを整理し、多面的に考察するときに有効なフレームワークです。
最初に、問いのテーマを決め、フォーマットの中央部に書き込み、次に周りを囲むマス目に「When」「Where」「Who」「Whom」「What」「Why」「How」「How much」の問いかけの言葉を書き入れ、それぞれの問いかけに答えると問題が具体的になっていきます。このプロセスで、考えている「つもり」になっている部分や情報の偏りが明確になり、より本質的な問題点を浮かび上がらせることができます。問いに対してさまざまな角度から「ヌケなく、モレなく」記入する形なので、思考の枠を広げてそれまで気づいていなかった視点を得ることができるようになります。