配色パターン コレクション

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豊富な配色パターン

マスキングテープの人気ブランド「mt」のデザインを手がけるiyamadesign(イヤマデザイン)による配色の本です。イメージ、シーズン、カラー別にテーマが分類されており、約1500種類の配色例が掲載されています。カラーの数値が記載されているので、数値を入力することで素敵な配色パターンを作ることができます。

iyamadesign (著)
出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2020/1/27)、出典:出版社HP

はじめに

配色に関する書籍が数多く刊行され、デザイナーだけなく、色を楽しむ一般読者の方々にも幅広く読まれるようになってきました。
服のカラーコーディネート、メイクやネイルのカラーリング、塗り絵、イラスト、手芸、クラフトの配色など、日常の様々なシーンで配色の本が活用されています。
そのような中、「ハイセンスな配色パターンがほしい」というご要望をいただき、制作したのが本書です。
本書では、イメージ別、シーズン別、カラー別に約110項目、1500種類の配色パターンを掲載。1つのキーワードにつき、見開きページで、配色パターンとその展開例を紹介しています。様々な用途に対応できるよう機能的に構成していますが、パラパラとめくって見ているだけでも楽しめる配色見本帳です。
掲載している配色パターンは、大人気のマスキングテープ・ブランド「mt」をはじめ、数々のデザインで高い評価を得ているiyamadesign が作成。配色に関する著書も多数あり、海外で翻訳版も刊行されています。
実績のある著者によるワンランク上の配色パターンは、新しいインスピレーションを与えてくれることでしょう。

本書の使い方

本書では、配色パターンの種類を「イメージ別」「シーズン別」「カラー別」の3つに分け、そのイメージを連想する写真とともに紹介しています。
たとえば、甘いイメージの配色を探したい場合には、イメージ編「スウィート」のページ(P26-27)から探すというように、イメージごとに探せるよう構成されています。配色を考える上でのアドバイスを紹介しているので、自分で他の配色をつくりたいときにも役立ちます。
各項目では、基本の8色から抽出した2色、3色、4色での展開例や横長のバナーや模様に展開した例なども掲載しています。
各色の数値は、印刷で用いるCMYKのほか、モニタで用いられるRGB、6桁のWebカラーで表示しました。(表示された数値と印刷された色の間には多少の誤差があります)
色の表示の仕方については、巻頭記事「色の基礎知識と配色のポイント」(P14-21)をご参照ください。
12色環やトーン図を使った配色技法についても解説していますので、きれいな配色をつくるためのメソッドとして活用いただけます。

iyamadesign (著)
出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2020/1/27)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに
本書の使い方
色の基礎知識と配色のポイント
参考文献、クレジット

イメージ別

1. スウィート
スウィート
ソフト
ベビー
フェミニン
お菓子
お姫様

2. ポップ
ポップ
カラフル
トロピカル
ビビッド

3. エレガント
エレガント
ノーブル
ラグジュアリー
大人の
ベルベット

4. ナチュラル
ナチュラル
オーガニック
素朴
穏やか
草木染め
木工

5. クリア
クリア
さわやか
フレッシュ
自然・天然
白銀・雪景色
渓流

6. クール
クール
都会的な
モダン
ビジネス
鉄・コンクリート
制服

9. 国と地域
日本
中国
フランス
北欧
ハワイ
アフリカ

7. シック
シック
クラシック
レトロ
落ち着いた
シャビー
古い看板

8. ダーク
ダーク
ミステリアス
エスニック
ホラー
魔術
廃墟

シーズン別

1. 春

ひな祭り
イースター
入学式
母の日
こどもの日

2. 夏
かき氷
梅雨
七夕
花火
夏空
ひまわり

3. 秋
紅葉
ハロウィン
収穫
読書
十五夜
運動会

4. 冬
まつぼっくり

毛糸
クリスマス
お正月
バレンタイン

カラー別

1. 赤-橙
金赤
薄紅
深紅
ピンク
オレンジ

2. 黄-茶

ベージュ
こげ茶

クリーム色
山吹色

3. 綠
黄樣
薄い黄緑
抹茶

ミントグリーン
深緑

4. 青
青緑
水色
グレープルー

薄い青

5. 紫
青紫
ラベンダー

赤紫

6. 無彩色

濃いグレー
薄いグレー

iyamadesign (著)
出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2020/1/27)、出典:出版社HP

色の基礎知識と配色のポイント

モニタの色と印刷の色の違い
色が見える仕組みをご存知ですか?光が物体に当たると、その物体に吸収される光と反射される光があり、その反射された光 が色として認識されます。そのかけあわせ方法には、光の三原色と色材の三原色があります。光の三原色は、R(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)で構成され、この3色をかけあわせると白色になります(加法混色)。テレビやパソコンの画面の光などがこれに相当し、モニタ上での色指定には、RGBの数値が使われます。一方、色材の三原色は、C(Cyan:シアン)、M(Magenta:マゼンタ)、Y(Yellow:黄色)
で構成され、この3色をかけあわせると黒 に近い色になります(減法混色)塗料などの色素や印刷によって再現される色がこれにあたります。3色のかけあわせだけでは真っ黒にならないため、印刷の現場ではCMYK(黒)を加えたCMYKの4色の数値で指定します。また、Webサイトの色は「ffffff=白」「0033ff =青」のように6桁のコードで指定されます。このうち、どの電子端末で表示してもほぼ同じ色が再現できる色のことを「Webセーフカラー」といい、全216色あります(本書ではWebセーフカラー以外の色も6桁で掲載しています)。

マンセル表色系の色相20色相

色相、彩度、明度
RGBやCMYKの数値とは別に、色には「色相、彩度、明度」という3つの属性があります。これらの属性で色を指定することによって、その色がどの色のカテゴリー、鮮やかさ、明るさに位置するのか明確になり、この指定方法は塗料や工業製品の色指定などで使われています。「色相」とは、赤や黄色といった色の種類のことです。色相は赤、橙、黄、黄緑…と盾環し、青、紫を経て再び赤に戻るような輪(色相環)で表されます。色相環には、基本5色相の間に色を置いた主要10色相や、マンセルシステムによって分類された20色相(上図)などの種類があります。
「彩度」は色の鮮やかさのことです。原色に近い色ほど彩度が高く、濁ってくすんだ色ほど彩度が低くなります。彩度が高い色ほど、目立ちやすく、低い色は落ち着いた印象を与えます。「明度」は色の明るさのことです。白に近い色ほど明度が高く、黒に近いほど明度が低くなります。同じ彩度の原色でも、黄色は明度が高く、青は明度が低くなります。また、この明度と彩度の組み合わせによってできる色の調子のことを「トーン」といいます。次のページでは、配色を考える上で欠かせないトーンの分類と考え方について説明します。


トーン
同じ色相の中でも明度や彩度の違いによって、明るい・暗い、薄い・濃いというように、異なる色のグループに分けることができます。この色調のことを「トーン」といい、上の図のように12種類のトーンに分類できます。同じトーンの中から色を選ぶと、調和しやすい配色になります。また、グレイッシュトーンとダルトーンのように降接したトーン同士も調和しやすい組み合わせです。トーンと色の関係を頭に入れてから、配色を考えると、感覚だけに頼らず、的確に色を選ぶことができます。

色相の分割による配色
色相環を規則的に分割することによる配色方法。2色配色から6色配色までの種類があり、名称がつけられています。

色彩調和

ドミナントトーン配色

トーナル配色

ピコロール配色

iyamadesign (著)
出版社 : ビー・エヌ・エヌ新社 (2020/1/27)、出典:出版社HP