金融の世界史

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主要国の金融の歴史から金融の現状を紐解く

本書は、主要国の金融の歴史を網羅しており、金融の発展の経緯について学べる本です。産業の投資やイノベーションを促すサポート役であった金融が、徐々に自己拡大し、経済活動の主役になるまでの過程が描かれています。現代の金融の課題から将来の金融のあり方を考えるきっかけになるかもしれません。

国際銀行史研究会 (著)
出版社 : 悠書館 (2012/10/5)、出典:出版社HP

まえがき

2008年9月に起きた米国の投資銀行リーマン・ブラザーズ社の倒産をきっかけに、銀行経営者の高額報酬をめぐり、金融業に対する批判が社会で急速に高まっていった。最近も、米国政府の銀行に対する救済支援、富裕層優遇措置、失業や年金などに対する憤りから、世界の金融業の総本山のひとつであるニューヨークのウォール街には、「ウォール街を占拠せよ」の掛け声の下に激しい抗議行動が押しかけたりした。

以前から銀行には、投機的なマネー・ゲームを仕掛ける首謀者という悪評がついてまわった。原油や穀物のように、本来、人間の使用に供すべき商品に対してもマネーの暴走が押し寄せ、ヘッジファンドの容赦のない投機活動がみられたが、この背後には、年金ファンドとともに資金を融資する銀行の存在があげられていた。実際、米国の銀行業界では、儲かるものなら何でも手を出し、相手をひたすら蹴落として利己的に勝ち進む、「貪欲は善」という金儲け主義が蔓延し、倫理観が失われていた。旧世代の投資銀行家は、信頼と親密さで支えられていた顧客との関係が、取引優先の倫理観に取って代わられてしまったと嘆く。その頂点に達したのが、住宅価格の上昇をあてに金融機関が低所得者層に貸し出したサブプライム・ローンと、そのセキュリタイゼーション(証券化)、レバレッジ(少ない資産で大きな取引を行なうこと)を利用した「自己勘定」ビジネス、そして破綻という一連の悪夢であった。
マネーを貸し出す人と借り入れる人の間を効率的に仲介するのが、金融業の本来の役割である。資金をもたないが起業家精神あふれる技術者や実業家に融資して、経済や産業の工業化に大きく貢献したのである。このように、金融業は実体経済の補佐役に徹すべき性質のものであるが、これが一人歩きして自己運動を開始し肥大化して、経済活動の主役の地位に躍り出てしまったのである。金融業は、何故このような状態に陥ってしまったのであろうか?
『金融の世界史』と題する本書は、主要国の金融業の発生と発展の歴史を国際的に比較するなかから、このような問題に答えようとしたものである。

本書の分析方法と構成

最初に本書のもつ分析方法の特徴と構成について、簡単に言及しておく必要がある。

1 歴史的側面の重視
現代のような激動と変革の時代において社会経済の将来を見透すためには、歴史にもとづく分析方法が最も有効性を発揮する。投資銀行ソロモン・ブラザーズ社の副会長を務めたヘンリィ・カウフマンは、現状に警鐘を打ち鳴らす性癖があることからウォール街の〈陰鬱博士〉の異名をもつが、彼は「歴史は比較的平穏な時期よりも、激動期にこそ、より重要であり役に立つ。長期的な展望だけが長期的なパターンを検証し、長続きし突出したものと、短命で一時的な流行にすぎないものとを区別する手助けになってくれる」と、歴史の教訓を強調する(伊豆村房一訳『カウフマンの証言――ウォール街』東洋経済新報社、2001年)。

2 金融業と実体経済の関係に着目
ふたつ目の特徴となるのは、金融業の制度的な変遷に過度にこだわることを避け(制度的な説明に意味がないと言うつもりは毛頭ないが)、金融業と実体経済の関係に注意を払ったことである。本書の内容から明らかなように、世界には実にさまざまな銀行業態が出現した。その国が置かれた歴史的な背景や発展経路により、独自の金融制度や金融構造が形成されたのである。これらの多種多様な金融業を把握するためには、執筆者の間で統一した分析視角を共有することが不可欠となる。この点で、米国の金融史家ロンド・キャメロンが組織した、銀行業が先進工業国の工業化に果たした役割を国際的に比較した共同研究が大いに参考になる(正田健一郎訳『産業革命と銀行業』日本評論社、1973年)。彼は、「金融的発展と経済的発展との間にある因果関係」に着目する。われわれも、彼の分析方法に学びつつ、対象時期および対象国(先進工業国、後発工業国、発展途上国)を広げることにした。また、記述に際しては、可能な限りGNPデータのようなマクロ経済指標の利用に留意した。このような試みがどこまで成功を収めているのかは、本書を読まれた読者諸賢の判断を待たなければならないが、本書のもつ方法上の特徴として指摘しておきたい。

3 本書の構成
本書の構成は、序論として貨幣と利子の問題を含めた近世の国際金融市場の発展が取り上げられ、次いで、先進工業国であるイギリス、フランス、ドイツ、米国にみられた金融業の発達史が論じられる。同様に、後発工業国となる帝政ロシア、日本、アルゼンチン、中国、インドを論じた章、さらに発展途上国であるバングラデシュのマイクロファイナンスの事例が論述される。このような国別の縦割りの金融史に加えて、戦間期の国際通貨制度の章やロンドンの金融市場改革(ビッグ・バン)からリーマン・ショックにいたる現代国際金融市場を論じた章においては、世界経済における各国間の横の繋がりとなる関係が重視される。
このようにして、読者は、個別国の金融史に同時代の国際関係的な金融史が加わるという重層的な視角から、金融の世界史を概観することができるのである。

本書は多くの国々の金融史を長期間にわたり取り上げることで、類書にはみられない広範な視点を持つものとなっている。また、正確な史実を読者に伝えることを念頭に置きつつも、聞きなれない金融用語に関しては注釈を入れるように努め、えてして陥りがちな難解な記述を避け、平易な文章で説明することを心がけている。
また、各章を読みおえた読者の多くは大きな充足感とともに、いっそう詳細かつ広範な知識を得たいという欲求をお持ちになるのではなかろうか。これに答えるべく、各章の末尾に「さらに詳しく知りたい人のための読書案内」と称して、そのような方々のために相応しいと思われる文献紹介を用意した。ご参照いただければ幸いである。なお、各章の参考文献は一括して巻末に掲載した。

国際銀行史研究会 (著)
出版社 : 悠書館 (2012/10/5)、出典:出版社HP

金融の世界史 目次

まえがき

序論 中世から近世へ――国際金融の始まり 鈴木俊夫
はじめに
貨幣と利子
1 高利の制限
2 高利引き下げと信用制度の発達
地中海やハンザ同盟諸都市の交易活動と大市(メッセ)
1 ヨーロッパ世界の誕生と「商業の復活」
2 「中世のグローバル市場」
3 遠隔地取引と富豪の登場
メディチ家/フッガー家
初期の金融市場と銀行の発達
1 アントウェルペンとアムステルダムの金融市場
2 中世イタリアの銀行業
3 振替銀行――アムステルダム銀行
4 東インド会社
オランダ/イギリス/フランス
5 チューリップ恐慌
6 「南海泡沫」事件
さらに詳しく知りたい人のための読書案内

第1章 イギリス 小林襄治
はじめに
金本位制の展開
金本位制/ポンド・スターリングの誕生/金貨の導入/銀の洪水と大改悪/ギニー金貨の時代/銀貨大改造と銀の流出/ニュートン比価で実質金本位制/兌換停止の銀行券時代/地金委員会報告、金単一本位法、金兌換再開/19世紀の金銀生産動向/物価の動向/金本位制の国際的波及/金本位制と金保有額
銀行制度の発展
金属貨幣から信用貨幣の時代へ/銀行の誕生/金匠銀行/イングランド銀行の創設/地方銀行の勃興/預金銀行(株式銀行)の時代/1844年(ピール)銀行法/銀行合同運動の進展と五大銀行体制
貨幣・資本市場の発展
ビルブローカー・割引市場/「中央銀行」/「最後の貸し手」/国際金融センター/国債市場の生成/減債基金、コンソル/株式市場の生成・発展/国際資本市場としてのロンドン/マーチャント・バンク(引受商会)
さらに詳しく知りたい人のための読書案内

第2章 フランス 矢後和彦
はじめに
絶対王政期の金融システムとフランス革命
フランス銀行とオート・バンク
近代的信用制度の成立科
1 フランス銀行の改革
2 クレディ・モビリエの展開と挫折
3 預金銀行・事業銀行の形成
パリ割引銀行/クレディ・リヨネ/ソシエテ・ジェネラル/パリ・オランダ銀行
4 パリ証券取引所
大衆貯蓄、農業信用、地域金融――独自の領域
1 大衆貯蓄機関――貯蓄金庫と預金供託金庫
2 農業信用金庫――クレディ・アグリコルの前身
3 地方銀行――預金銀行・フランス銀行との関係
両大戦間期の変化
1 1920年代の通貨危機と通貨安定化――「ボワンカレ・フラン」
2 1930年代初頭の金融危機――中期信用と金融市場調整
3 人民戦線期前後の改革――フランス銀行の進化
おわりに――フランスの金融システムの特異性
さらに詳しく知りたい人のための読書案内所

第3章 ドイツ 赤川元章
はじめに
通貨制度の形成およびライヒスバンクの成立と役割
1 ドイツ通貨、マルクの誕生
2 ライヒスバンクの成立と役割
金融システムの成立と展開
1 個人銀行の発生と展開
2 ドイツ産業と大模株式銀行の成立
第一次企業創業ブーム/第二次企業創業ブーム
3 専門金融機関の成立と業務の特色
貯蓄金庫/信用協同組合/抵当銀行
大銀行と産業金融仲
1 大銀行の発展とその業務命
銀行業務の主要勘定項目と内容/銀行の証券業務
2 銀行の産業に対する関係
大銀行の資金調達と支店網の拡充/大銀行と産業諸企業との関係および大銀行グループの特色
取引所の発達と証券市場の特色
1 主要取引所の成立と展開
2 ドイツ証券市場と取引所
ドイツの国際銀行業――海外銀行の活動と世界市場
1 資本輸出
2 海外諸地域におけるドイツ銀行業の活動
中南米地域/中近東地域/アジア地域/北米地域/南欧地域/東欧地域
3 ロンドン金融市場とドイツ銀行業の関係
激動の両大戦間期における金融問題
1 ドイツ金融恐慌と銀行業
2 大インフレーション期の国家とライヒスバンク
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第4章 帝政ロシア ソフィア・ソロマティーナ *訳=矢後和彦
帝政ロシアの経済成長――1860年代~1910年代
帝政ロシアの金融システム――19世紀後半~20世紀初頭
1 金融機関の諸類型
ロシア国立銀行/株式商業銀行とその他の銀行
2 初期の株式商業銀行――1864~74年
ペテルブルク私営商業銀行/モスクワ商業銀行/その他の諸銀行/ヴォルガ・カマ銀行
3 景気後退と新たな飛躍の準備――1875~92年
「ウィーン恐慌」の衝撃/ロシア証券市場の発展
4 1890年代における投資銀行の活況
投資業務の概況/ベテルブルク国際商業銀行の投資業務/ロシア外国貿易銀行とロシア商業銀行/収益構造と企業金融
20世紀初頭の変化
1 1899~1908年における「ニューエコノミー」の危機
銀行危機と政府・国民銀行/リスク管理のネットワーク
2 ユニバーサル・バンキングへ――1909~13年の新生
露亜銀行/その他の諸銀行
戦争と革命の時代におけるロシアの銀行――1914~17年
第一次大戦とロシア経済/戦時の銀行システム/戦時のコンツェルン/二月革命から一〇月革命へ
帝政ロシアの銀行システムの経験とその特徴――結論にかえて
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第5章 アメリカ合衆国 菅原歩
アメリカ金融史の特徴
植民地時代
建国期
1 大陸紙幣
2 ドルの成立
3 最初の銀行設立
4 第一合衆国銀行の設立から清算
設立とその背景/銀行の清算
5 第二合衆国銀行の設立から清算
設立とその背景/銀行戦争と清算
州法銀行期
1 銀行の発展
サフォーク、システム/ニューヨーク自国銀行法
2 アメリカ銀行制度の特徴
3 ニューヨーク証券市場の発展
南北戦争期
1 グリーンバックの発行
2 国銀行の設立
金本位制の成立
1 金本位制への道
2 自由銀運動
3 金本位利への巻き返し
4 自由銀運動の退潮
中央銀行制度の成立
1 1907年恐慌
2 連邦準備到達の成立
1920年代の繁栄
1 第一次世界大戦の影響
2 1920年代の株式ブーム
大恐慌とニューディール
1 大恐慌
2 ニューディール
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第6章 アルゼンチン 北林雅志
はじめに
アルゼンチン国家形成期における通貨と金融
1 独立当初の通貨と金融
2 ブエノスアイレス銀行
3 リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合銀行
4 ロサス独裁体制下の通貨と金融
5 ブエノスアイレス州とアルゼンチン連合
6 貨幣制度統一に向けた動き
7 兌換部の開設と銀行券兌換開始
8 1876年の兌換停止
9 ナショナル銀行の創設
通貨・銀行制度の改革(1880年代)からベアリング恐慌へ
1 アルゼンチン・ペソの創設
2 金本位制の採用と兌換制度の再開
3 国家保証銀行制度の導入
4 不動産銀行と土地ブームの実態
5 1880年代後半の外国資本の流入
6 1890年アルゼンチン恐慌
7 ベアリング恐慌
国際金本位制とアルゼンチン
1 アルゼンチン国民銀行創設と兌換局の開設
2 恐慌からの回復過程とその後の経済発展
3 1899年兌換法の成立
アルゼンチンにおける中央銀行の設立過程
1 金本位制の停止と再開
2 世界恐慌と金本位制からの離脱
3 中央銀行の設立
4 アルゼンチン中央銀行
5 アルゼンチン中央銀行の国有化
むすび
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第7章 インド 西村雄志
はじめに
インド経済の概観
金融制度の展開
1 概要
2 在来金融機関の役割
19世紀以前の在来金融機関/近代銀行業との関係/在来金融機関のインド金融市場における役割
3 為替銀行の発展
インドにおける為替銀行/為替銀行とインド省証券/第一次世界大戦後の為替銀行の活動
4 管区銀行の設立
5 株式銀行の発展と役割
6 中央銀行制度の発展
銀行業と信用制度
おわりに
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第8章 中国 蕭文嫻
はじめに
中国における財政通貨制度の展開
中国の伝統的金融機関
1 地方金融機関である銭荘
2 国内送金業務の専門金融機関である票号
3 地方官銀銭号
中国に進出した外国銀行
1 外国銀行の進出過程――1840~1914年
2 1914年以降の外国銀行
中国系近代銀行の発展
1 中国の最初の株式銀行の設立
2 政府系銀行の設立
3 1912~36年の発展
4 近代銀行の銀行券発行業務
5 近代銀行と内国債引受業務
6 銀行業務の近代化
7 政府系銀行と政府との関係
戦時期および戦後直後の金融変革――1937~49年
計画経済時代の金融システム――1949~78年
改革開放後の銀行システムの変革
おわりに
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第9章 日本 粕谷誠
江戸時代の金融システム
1 金融を支える制度
2 貨幣制度
3 金融の仕組み
近代的金融システムの形成
1 金融を支える制度
2 貨幣制度
3 普通銀行と貯蓄銀行
4 中央銀行をはじめとする特殊銀行
5 株式会社制度の普及と株式取引所
6 銀行の外国業務
戦間期の金融
1 戦間期の経済
2 銀行動揺の発生と銀行合同政策
3 株式市場と社債市場
4 外国業務の発展
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第10章 世界大恐慌と国際通貨制度 平岡賢司
第一次世界大戦後の世界経済上の構造変化
1 戦債・賠償問題
戰債問題/賠償問題
2 国際金融市場の変化
ロンドン国際金融市場の地位後退/ニューヨーク国際金融市場の台頭
再建金本位制の成立と展開
1 イギリスの金本位復帰とポンドの脆弱化
旧平価での金本位復帰/イギリス経済の停滞/国際収支の赤字定着と対外短期債務の累積
2 国際通貨ドルの台頭とアメリカの資本輸出
アメリカ経済の繁栄の1920年代/アメリカの資本輸出とドル供給/アメリカの資本輸出急減とニューヨークへの資金流入
世界大恐慌と再建金本位制の崩壊
1 アメリカ大恐慌の勃発
ニューヨーク株式恐慌/スムート=ホーレー関税法の成立
2 ヨーロッパ金融恐慌
オーストリア金融恐慌/ドイツ金融恐慌/イギリスの金本位制停止
3 イギリスのボンド切下げとスターリング・ブロック形成
為替平衡勘定の創設と低為替政策/スターリング・ブロック形成
4 アメリカの金本位制停止
アメリカの銀行恐慌の進展
ローズヴェルトの通貨政策の展開と為替安定化の枠組構築
1 ローズヴェルトの金政策評
2 金準備法の成立
三国通貨協定
1 金ブロックの結成と崩壊
2 三国通貨協定の成立
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第11章 現代国際金融の諸相 入江恭平
ブレトンウッズ体制とユーロカレンシー市場の出現――1950年代~60年代
1 ブレトンウッズ体制
ブレトンウッズ体制の理念と現実/対外交換性回復期以前での外国為替市場の復活
2 ユーロカレンシー市場の出現と国際銀行業
国際短期金融市場に依存した国際銀行業
ドルの金交換停止と変動相場制移行――1970年代以降
1 ドル危機からブレトンウッズ体制の崩壊
金プール/スワップ協定
2 ブレトンウッズ体制の崩壊と変動相場制への移行
3 ヨーロッパ通貨統合への胎動――スネーク(ヘビ)からEMSへ
証券取引システムの変貌――「メーデー」から「ビッグ・バン」へ
1 ニューヨーク証券取引所のメーデー(1975年)と全米市場システム
2 NASDAQの登場(1971年)
3 メーデーからビッグ・バンへ(1986年)
2000年代の世界金融危機
1 規制緩和・シャドーバンキング・金融コングロマリット
2 証券化とSPL問題
3 証券化過程と金融機関
4 世界金融危機の発現・展開
2008年の危機の進行過程
世界金融危機と「ドル不足」
欧州の銀行における「ドル不足」の発現
グローバルなスワップ網形成と歴史的な意義
さらに詳しく知りたい人のための読書案内

補論 開発経済とグラミンバンク――モハマド・マイン・ウディン *訳=伊藤大輔
はじめに
グラミンバンク・モデル
女性が顧客である意味
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あとがき
参考文献/索引/著者略歴

国際銀行史研究会 (著)
出版社 : 悠書館 (2012/10/5)、出典:出版社HP