未来の授業 私たちのSDGs探究BOOK

【最新 – SDGsについて学ぶおすすめ本(高校生・中学生向け)】も確認する

SDGsの概要を学ぶテキスト

本書は、SDGsを子どもでも理解できるような構成で、紹介・解説しています。SDGsが生まれた背景から具体的な目標、自分たちに身近な問題など、SDGsの重要なポイントをわかりやすくまとめています。また、SDGsに関連した取り組みを行なっている企業についても紹介しており、SDGsを自分ごととして考えるきっかけになるかもしれません。

佐藤真久 (監修), NPO法人ETIC. (編集)
出版社 : 宣伝会議 (2019/10/29)、出典:出版社HP

はじめに

未来をよりよいものにしたい。
これは、年齢や性別や国や人種を超えた、全世界みんなの願いです。

ところが現在、人類はこれまでになかったようなたくさんの課題に直面しています。貧困、気候変動、不平等、格差、生態系の異常など、みなさんも暗い未来の話をよく耳にするのではないでしょうか。
そんな世界を変えたい、未来をよりよいものにしたいという思いから生まれたのが「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」です。SDGsとは2030年に向けて、世界の解決すべき課題を17にまとめた、全世界共通の目標です。

世界と言われると果てしなく広い空間の、果てしなくたくさんの人たちにかかわることで、自分のこととして考えるのが難しいかもしれません。そのためこの本は、今日本で起きている課題を理解しながらSDGsについて学べるものになっています。SDGsを少し身近なものとして感じてもらえるのではないでしょうか。

すでに、日本のあらゆる地域で、たくさんの団体や企業や子どもたちが実際に行動を起こしています。この本ではそういった事例もたくさん紹介しています。本書が、みなさんが生活するなかで、具体的に何をすればいのか、何を考えればいいのか、そういったヒントになればうれしく思います。

この本は、企業、NPO、自治体、教育関係者、クリエイター、あらゆるジャンルの方々の協力を得て完成することができました。取材・制作に協力してくださいましたすべてのみなさまに、心から感謝申し上げます。

株式会社宣伝会議

「SDGs」(持続可能な開発目標)って聞いたことがあるけれども、
英語だから、世界のことだから、自分には関係ないって思っていませんか?

SDGsは、大きな国も小さな国も、企業もNPO/NGOも学校も、友だちも家族も地域住民も力を持ち寄り、よりよい未来をつくろうという国際プロジェクトです。地球上にある豊かな自然や資源を未来に残し、一人取り残すことなく幸せに暮らせる世界をつくるために、世界中の人たちが取り組んでいます。

けれども、SDGSで言われている17の目標がなかなか自分ごととして捉えることが難しいと思っている方も多いかと思います。この本『未来の授業 私たちのSDGs探究BOOK』は、国連が発表した世界の目標「SDGs」と、日本の227のプロジェクトから抽出された「課題解決中マップ」を関連づけた、世界と日本をつなぐ「グローカル教材」です。さらには、SDGsの理解をさらに深める「探究型教材」として、「私の行動」、「私たちの協働」へとつなげる「実践型教材」として位置づけています。

インド独立運動の父と呼ばれるマハトマ・ガンディーは、「Be the Change You want to See the World」と述べ、地球に住む一人ひとりが自分ごととして社会の問題を捉え、変化の担い手になることの重要性を指摘しました。ぜひ、本書を通してさまざまなアイデアと取組事例にふれ、変化の担い手として、これからのみなさんのチャレンジに生かしてください。この本は、企業、自治体、学校の先生、国際協力団体、NPO/NGO、大学、クリエイター、デザイナーなどの多様な力を持ち寄りつくられました。このすばらしい国際プロジェクトに参加をして、一緒によりよい未来をつくっていきませんか。

東京都市大学大学院 環境情報学研究科 教授
佐藤真久

佐藤真久 (監修), NPO法人ETIC. (編集)
出版社 : 宣伝会議 (2019/10/29)、出典:出版社HP

目次

はじめに
SDGSチャレンジストーリー(前編)
本書の使い方

第1章
私たちの未来のためのSDGs
「SDGs」ってなんだろう?
SDGsってどうして生まれたの?
よりよい世界をつくるための、SDGs「17の目標」
「17の目標」がつながり合うことで、課題はどんどん解決していく
日本が変われば世界も変わる。それがSDGsのチカラ!
日本が抱えているこれから解決すべき課題たち

第2章
私たちの身近な問題から考えよう
01 先進国なのに高い相対的貧困率
日本では6人に1人がしい生活をしている?
02 日本で起きている食料問題
必要な食べ物を日本人がどんどん捨てている?
03 日本が一歩先ゆく超高齢化社会
日本ではまもなく3人に1人が高齢者になる?
04 チャンスに変わるか?人口減少
100年後には、日本の人口が半分になる?
05 マイノリティの人々の幸せ向上
人間は「男」と「女」だけじゃない?
06 希薄化・孤独化するコミュニティ
今の日本人は近所の人と話さない?
07 延ばしたい健康寿命
日本は寝たきりのお年寄りが多い!?
健康で長生きな人生をおくるには
08 世界が注目する水資源問題
日本は雨がたくさん降るのに、将来は雨不足?
09 持続可能なエネルギーの実現と普及
日本の電気やガスは、ほとんどが外国産?
10 伝統文化・技術をどう継承するか
楽しい夏祭りも、大事な伝統文化ってホント?
11 老朽化が進むインフラ
日本では古くなった橋やトンネルがどんどん増える?
12 自然災害大国日本
日本ほど災害が起こる国は、世界でも珍しい?
13 見直したいローカル経済
日本は都会が元気なのに、地域は元気がない?
14 止まらない気候変動
日本は世界のなかでもどんどん暑くなっている国?
15 グローバルでつながる経済の課題
これからのビジネスは、お金を稼ぎつつ世界の課題も解決できる?
16 高ストレス型社会からの脱却
日本は世界のなかでも特に自殺が多いってホント?
みんなの「未来意志」が世界を変える
明るい地域をつくる活動

第3章
未来のためにがんばっている企業の活動
●パナソニック
いいコトつづく、いいコトづくり。
●アドベンチャーワールド
豊かな自然とSmileであふれる、持続可能な社会を実現する循環型パーク
●カシオ計算機
子どもと環境にやさしい「水銀フリー社会」の実現
●ベネッセホールディングス
未来に向かって、世界の問題を”自分ゴト”として考え、行動する人を増やす
●ヤマハ
音楽の楽しさを広め、楽器の未来を守る、グローバルな活動
●AGC
地下水の有害物質を取り除き、世界に安全な水をつくる
●カンサイ建装工業
マンションを中心に広がる、みんなが笑顔のコミュニティ
●協和キリン
バイオの力で世界の子どもたちのすこやかな成長を支える
●新興出版社啓林館
世界の課題に”答え”を出せる
子どもを育てる
●サントリー
“水と生きる”持続可能な社会をつくる挑戦
●三陽商会
服を大切にする心を育てる
●日本ガイシ
気まぐれなエネルギーをつかいやすく
●パルシステム
資源を循環させ、自給できる畜産へ
●みくりや青果
食の恵みを支える”人づくり”活動
●ダヴ(ユニリーバ)
自分のいいところを見つけて、自分をもっともっと好きになろう
●リゾートライフ
みんなが幸せな笑顔あふれるホテルをつくる
企業の取り組み一覧
SDGsに関する子どもたちの活動
宣伝会議
大阪青年会議所
SDGsにかかわる方々の声
SDGsチャレンジストーリー(後編)
教材としての本書の活用方法
おわりに
参考になるSDGs関連書籍・教材
参考になるSDGs関連ウェブサイト
監修・編集協力・寄稿者

佐藤真久 (監修), NPO法人ETIC. (編集)
出版社 : 宣伝会議 (2019/10/29)、出典:出版社HP