世界を変えるSDGs

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クイズや事例からSDGsに対する理解を深める

この本は、SDGsの17の目標をそれぞれ一つずつ解説しています。SDGsが生まれた背景について例を挙げて説明し、その課題を解決するためにどうするべきかを考えていきます。世界的な規模の取り組みであっても、自分自身との結びつきが示されているため、理解しやすいでしょう。

小林 亮 (監修)
出版社 : あかね書房 (2020/2/10)、出典:出版社HP

はじめに

みなさんはSDGsという言葉をご存じでしょうか? SDGsとは、英語の「Sustainable Development Goals」の略で、日本では「持続可能な開発目標」とよばれています。これは人類社会が持続可能な未来をむかえることができるように、2030年までに達成すべき17の重要な目標を国際連合が定め、2015年に採択したものです。

ではなぜ、国際連合はこのような目標を立てる必要があったのでしょうか。
それは現在の世界がこのままでは立ちゆかなくなる、つまり持続不可能になってしまう危機的状況にあるからです。自然に目を向ければ、気候変動と地球温暖化によって台風や津波などの自然災害が多発し、多くの被害が出ています。また日本では人口が減っているものの、世界では増加を続けており、食料問題やエネルギー問題、そして貧困問題がいっそう深刻化することが心配されています。さらに国際政治では、国や民族のあいだの対立が激化し、いつ人類を滅ぼすような大戦争に発展するかわからないような不安定な情勢です。
こうした課題山積の状況にあって、平和で持続可能な世界をつくっていくためには、わたしたちはなにをしなければならないのでしょうか。

SDGsの大事なメッセージは、地球が直面するこうした現実は、政府や国際機関などの指導者たちだけが考えればよい問題ではなく、あなたが自分の問題として考え、行動に移す必要があるのだ、ということです。
この本は、クイズやわかりやすい事例を通して、人類の共通課題であるSDGsへの理解を深めることができるように構成されています。ぜひ本書を手にとり、あなたが住む地球がかかえる問題を「自分ごと」として考えていただきたいと思います。
そしてできればクラスのみんなで意見を交わして、地球の未来についていっしょに考えてみましょう。それを通じて、あなたはこの「宇宙船地球号」の運転に参加する地球市民のひとりとして、知恵と行動力を身につけていくことができるだろうと思います。さあ、一歩をふみだしましょう!

監修 小林亮(玉川大学教育学部教授)

小林 亮 (監修)
出版社 : あかね書房 (2020/2/10)、出典:出版社HP

もくじ

この本のつかい方

絵本
SDGsを知るお話
SDGsの全体像をとらえよう

目標1 貧困をなくそう
目標2 飢餓をゼロに
目標3 すべての人に健康と福祉を
目標4 質の高い教育をみんなに
目標5 ジェンダー平等を実現しよう
目標6 安全な水とトイレを世界中に
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10 人や国の不平等をなくそう
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標12 つくる責任つかう責任
目標13 気候変動に具体的な対策を
目標14 海の豊かさを守ろう
目標15 陸の豊かさも守ろう
目標16 平和と公正をすべての人に
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

2030年、あなたは何歳?

巻末ふろく
SDGsの17個の目標と169個のターゲット
さくいん

小林 亮 (監修)
出版社 : あかね書房 (2020/2/10)、出典:出版社HP

この本のつかい方

この本では、SDGsの取り組みについて紹介しています。
SDGsがつくられた背景をものがたりとして読むことができる「SDGsを知るお話」や、SDGsの17個の目標にまつわる「SDGsクイズ」などをとおして、楽しく学ぶことができるつくりになっています。

SDGsを知るお話
「なぜいま、SDGsが必要なのか」ということを、絵本のかたちで読むことで、理解に近づきます。低学年の児童への読み聞かせにも使用できます。

SDGsの全体像をとらえよう
SDGsの成り立ちや、17個の目標を世界のみんなが理解して行動できるようにと定めた決まりごと、SDGsの理念などについて、知ることができます。

17個の目標の解説
SDGsには17個の目標があります。この本では、それぞれの目標を3つの見開きで解説しています。

クイズのページは、学校や家庭で、児童や生徒がSDGsを学習する副教材として使用する場合にかぎり、コピーをみとめています。

小林 亮 (監修)
出版社 : あかね書房 (2020/2/10)、出典:出版社HP