こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本

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子ども向けにSDGsをわかりやすく

この本は、子ども向けのSDGsをテーマにした本です。17の目標が設定された理由がわかるようになっています。それぞれの目標で克服したい課題が説明されているため、自分にできることについても考えるきっかけになるでしょう。

バウンド (著), 秋山宏次郎 (監修)
出版社 : カンゼン (2020/7/11)、出典:出版社HP

はじめに

このままでは大人になったときに地球は立ち行かない!

本書は、2015年9月に国際連合サミットで採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が掲げた17の目標と169のターゲットからなる「SDGs(持続可能な開発目標)」について説明していきます。
第1章では、世界中にあるさまざまな問題について考えていきます。世界には196の国(日本が承認している195カ国に日本を加えた数)がありますが、そのうちの146カ国(約74%)は経済と産業の発展がまだ進んでいない「途上国」です。
私たちが暮らす日本は、経済と産業の発展が進んだ「先進国」ですが、世界的に見れば少数派です。日本人のような暮らしは、決して当たり前ではないのです。
今の世界は、貧困、差別、環境問題、戦争など、さまざまな問題・課題を抱えています。途上国のほうが深刻な問題をより多く抱えているかもしれませんが、日本にも貧困や差別、環境問題はあるように、先進国にも問題がないわけではありません。
問題・課題を解決するためには、まずは世界にはどんな問題・課題があるのかを認識することが大切です。
第2章では、SDGsとは何か、何を目指しているのか、「持続可能な開発」とはどういうことなのかなど、基本的なことについて簡単に説明しています。
第3章では、私たちはSDGsについてどう考え、どう行動するべきかについて考えます。付録では、SDGsの17の目標の中身を詳しく説明しています。
SDGsは、世界中のすべての人々が達成を目指すべき目標です。目標を達成するには、文化や考え方が違う世界中の人々がともに成長しながら、他者を思いやり、協力し合うことが大切です。
このままでは未来の地球は立ち行かないほどの危ない状態です。将来の世界を引っ張っていく今のこどもたちが将来的に理想の世界で暮らせるようにするためには、今からさまざまな問題について考え、周りの人たちと話し合い、取り組んでいくことが大切です。
この本を読んだら小さなことからでも行動に移しましょう。それが大人になったときにより良い未来をつくることになるのです。

バウンド (著), 秋山宏次郎 (監修)
出版社 : カンゼン (2020/7/11)、出典:出版社HP

【もくじ】

はじめに

第1章
みんなの周りのさまざまな問題を理解しよう
1 学校に通えないこどもが世界にはたくさんいる
2 新型コロナウイルスが起こったのは人間のせい?
3 飢えている人がいるのに、食べものを捨てる人もいる
4 1日約200円で生きる人が7億3,666万人もいる
5 1億4,400万人は、湖や川の汚い水を使う
6 たくさんの動植物が絶滅している
7 環境が破壊され、地球温暖化が進んでいる
8 人間はお金儲けのために大切なことを犠牲にしてきた
9 企業が起こした公害で今も多くの人が苦しむ
10 有名企業の商品が児童労働でつくられていた
11 世界的企業が起こした労働問題
12 環境や人権に配慮しないと人々にそっぽを向かれる
13 自分が恵まれていれば、周りはどうでもいい?
14 同じ地球に生まれたのにこんなに差があっていいの?
15 あなたが今から世界の誰かと入れ替わるなら?

COLUMN
●タイには18種類もの性別がある!?

第2章
国連が決めた世界共通の目標SDGsって何?
1 SDGs(持続可能な開発目標)とは?
2 SDGsには17の目標、169のターゲットがある
3 ところで「サステナブル」って何?
4 なぜSDGsに取り組む必要があるの?
5 SDGsの「5つのP」とは?
6 このままではSDGsの達成は難しい
7 SDGsのもとになったMDGs(ミレニアム開発目標)
8 SDGsに無関係な人は誰一人いない
9 SDGsではさまざまな問題の同時解決を目指す
10 貢献できそうなことから始めよう
11 日本のSDGs達成度は世界15位

COLUMN
●SDGsに貢献できる「地産地消」とは?

第3章
自分ごととしてSDGsを考えることが大事
1 このままではまずいことが起こるの?
2 SDGsに取り組まなくても罰則はないけれど……
3 SDGsはビジネスでも貢献できる
4 グレタさんが大人たちに激怒する理由
5 「他人が悪い」でなく、「自分ができること」を考える
6 誰がつくっているかを考えたことある?
7 エシカル消費を考えよう!
8 未来のために今、やるべきことをやろう!
9 目標達成のために何が必要かを考えよう
10 できること、できそうなことからやってみよう
11 できることレベル1:ソファに寝たままできること
12 できることレベル2:家にいてもできること
13 できることレベル3:家の外でできること
14 できることレベル4:職場(学校)でできること
15 「いいことをしよう」だけでは長続きしないことも
16 「SDGsウォッシュ」をしてはいけない!
17 おうちの人に会社での取り組みを聞いてみよう!
18 「こどものことを考えて」と大人に働きかけてみよう

COLUMN
●学校給食から食品ロスを減らす

付録
SDGsの17の目標をもっとくわしく知る
SDGsの17の目標をもっとくわしく知る
目標1 貧困をなくそう
目標2 飢餓をゼロに
目標3 すべての人に健康と福祉を
目標4 質の高い教育をみんなに
目標5 ジェンダー平等を実算しよう
目標6 安全な水とトイレを世界中に
目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標10 人や国の不平等をなくそう
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標12 つくる責任 つかう責任
目標13 気候変動に具体的な対策を
目標14 海の豊かさを守ろう
目標15 陸の豊かさも守ろう
目標16 平和と公正をすべての人に
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

●SDGsお役立ちサイト
●SDGsを楽しく学べる便利ツール

●さくいん

バウンド (著), 秋山宏次郎 (監修)
出版社 : カンゼン (2020/7/11)、出典:出版社HP