自分でパパッとできる事業計画書

【最新 – 事業計画の作り方について学ぶためのおすすめ本 – 起業前の知識から具体的な事業計画の作成まで】も確認する

事業計画書が誰でもつくれるようになる

本書は、事業計画書のつくり方を解説した本です。事業計画書についての基本事項だけでなく、アイデアを広げる方法の紹介、ビジョンのつくり方、事業コンセプトの決定方法やマーケティング戦略、社内体制、キャッシュフローなど経営の基本的な内容が一通り解説されています。

石井 真人 (著)
出版社 : 翔泳社 (2014/7/19) 、出典:出版社HP

巻頭特集 事業計画書があるとこんなに便利!

個人事業主として独立したり、社内で新規事業を立ち上げようという際、事業計画書は重要な役割を果たします。巻頭特集では、そのメリットをざっくりと紹介します。

メリット1 アイデアがカタチになる
単なる思い付きだったものが、ビジネスとしてどう成立するのかがはっきりします

メリット2 ビジネスの強みや魅力が伝わる
カタチになることで第3者が理解しやすくなり、より多くの人を巻き込めます

メリット3 客観的な意見でブラッシュアップできる
自分1人では思いもつかなかったような助言が得られます

メリット4 優先するべきことを明確にできる
目標までの道のりを「見える化」することで、期日通りに業務が進められます

メリット5 しっかりとした売上目標がつくれる
目標があれば自分だけでなく従業員のモチベーションがアップします

メリット6 戦略・計画の根拠が説得力を増す
取引先や融資担当者などのビジネスパートナーからの信用が得られます

メリット7 ビジネスの利益がわかる
挫折することなく、事業化までこぎつけようというモチベーションに繋がります

メリット8 資金調達ができる
当座の資金繰りや設備投資のために必要な融資が受けられます

メリット9 プレゼンがしやすくなる
しっかりした事業計画書があれば、自信を持ってアピールができます

次ページから、本書の魅力や具体的な読み方を説明します。
事業規模に応じて、自分が必要な箇所だけを読めばとなっていますので、是非ご一読下さい。

石井 真人 (著)
出版社 : 翔泳社 (2014/7/19) 、出典:出版社HP

本書の構成

ビジネスのシーンにあわせたレベル別の内容

レベル1
新規事業・起業独立を目指す最初の第一歩は、ビジネスのアイデアを広げて1枚にまとめることからはじめます。
レベル2
アイデアの事業化に取り組む段階から事業基盤を確立させる段階では、マーケティング調査・SWOT分析に基づいた売上計画まで作り込んだ事業計画書が重要です。
レベル3
事業規模が大きいビジネスやある程度成長したビジネスでは、より確実な売上を獲得するためのマーケティング調査や組織体制の構築まで考え抜いた事業計画書が重要です。

レベル1の事業計画書(1枚)
1枚だけでビジネスの全体像や強みを伝える事業計画書。ビジネスのアイデアを発案した企画段階で情報整理する時や短時間でプレゼンしなければならない場面で有効です。また、営業ツールとしても活用できます。

レベル2の事業計画書(12枚)
10枚前後でマーケティング調査、売上計画までしっかり作り込み、“売れる根拠”をプレゼンできる事業計画書。事業戦略のプレゼンをしやすく、ビジネスの企画段階から開業後1~2年は使用頻度が多くなります。

レベル3の事業計画書(27枚)
20枚以上で徹底したマーケティング調査や組織体制まで作り込んだ事業計画書。しっかり試算した損益計算書・資金繰り計画表も添付した“売れる根拠・儲かる根拠・実行できる根拠”をプレゼンできる完全版です。

まずはA4用紙1枚で事業計画書をつくってみよう
ビジネスのアイデアを思い付いた企画段階では、各戦略・計画を確定させることは難しく、いきなりレベル3の事業計画書をつくることはお薦めできません。レベル3の事業計画書をゼロからつくると数週間を必要とするため、開業に向けた一番大事な時期にフットワークが悪くなってビジネスチャンスを逃すケースもあり得ます。これでは、企画段階で戦略・戦術の詳細まで作り込む作業時間がムダになってしまいます。
本書でレベル1から3まで分けている理由は、ビジネスの成長に合わせて事業計画書を徐々にレベルアップさせていくことが、ムダなく堅実な事業運営に役立つからです。
本書の活用方法は、最初はレベル1(A4用紙1枚)をつくってビジネスの企画を練り上げ、商品を売り出す段階になった際にレベル2に発展させ、いよいよ組織体制が必要になる段階でレベル3まで作り込む、というイメージです。次頁には、レベル別の事業計画書をつくるのに役立つトピックを一覧化してありますので、ビジネスの成長に合わせて効率よく読んでいただけます。
なお、レベル3で解説しているテーマがレベル2で有効な場合もあり、その時々で必要とされる事業計画書の内容が異なります。まずは本書で紹介している基本パターンを習得していただき、それから積極的に応用してみてください。

最初はレベル1を読みましょう。計画の進捗にあわせてレベル2・レベル3の必要な箇所を読み、事業計画書をレベルアップさせてください。

見開きで完結!知りたいところだけ拾い読み!
事業計画書は、会社やビジネスに関する様々な戦略・戦術・計画を集約した1冊の本のようなものです。事業計画書には膨大な情報が含まれるため、事業計画書をつくっている最中に記憶があやふやになりがちです。
そこで、本書は各テーマについて見開きで解説を完結することで、読者の皆様が知りたいテーマだけを読んで理解できる「事業計画書作成ノウハウの事典」として使える構成になっています。
また、より一層理解を深めていただくため、見開きごとに”ざっくり言うと”というタイトルで、各テーマについて重要なポイントを3点にまとめています。

本書未収録の事業計画書や各種ツールをダウンロードページで用意しました!
本書執筆にあたり、読者の皆様に”現物の事業計画書”のイメージを明確に持っていただくため、架空のビジネスで事業計画書のサンプルをつくりました。これらサンプルを眺めるだけでも、各戦略・計画やストーリーを作り込む方法をご理解いただけると思います。巻末にまとめて掲載しておりますので参考にしてください。
また、本書ご購入特典として、本書で紹介したサンプル以外の事業計画書、関連ツール・フォーマットをダウンロードできるようにご用意しております。本書と合わせて、皆様のビジネスにご活用頂ければ幸いです。

はじめに

この度は、数多くある事業計画書をテーマにしたビジネス書の中から本書をお選びいただき、誠にありがとうございます。筆者が執筆にあたり心掛けたことは、本書を最初から読み進めていけば、事業計画書について必要な知識を理解し、誰でも本当に事業計画書がつくれるようになるということです。
そのため、事業コンセプト・ビジョン・マーケティング調査・事業戦略・ビジネスモデル構築・商品企画・商品戦略・営業戦略・売上計画・利益計画・資金計画など数多くある事業計画書で必須となるテーマについて、小難しい前提条件・理屈の説明は省き、実践で使える最低限の知識と実務ノウハウを集中的に解説しています。また、ビジネスのアイデアを広げる方法から、事業計画書を完成させてプレゼンをするまでの一連の流れを順序良く網羅し、事業計画書のサンプル掲載や図解を多用した構成になっています。
筆者自身、事業計画書を初めてつくった当時、“理論重視のビジネス書”が多かったため、実際に事業計画書に何を書いて良いのかわからず、徹夜で悩んだ日々は今も鮮明に記憶しています。読者の皆様が、同じような悩みを経験されないように「理論よりも初心者が使える実践ノウハウ」を意識した本書を、ぜひビジネスの成功にお役立てください。

石井 真人 (著)
出版社 : 翔泳社 (2014/7/19) 、出典:出版社HP

目次

巻頭特集
事業計画書があるとこんなに便利!
本書の構成
はじめに
ダウンロードサービスのご案内

第1章 事業計画書の役割と必要性
事業計画書の基礎
1枚の事業計画書でビジネスを説明する
事業計画書で儲かる根拠を示す
事業計画書で計画の実行可能性を納得させる

事業計画書が必要になるタイミング
立ち上げ段階で事業計画書を活用する
成長軌道に乗せる段階で事業計画書を活用する
社内外の人を巻き込むために事業計画書を活用する

事業計画書の構成と作成の流れ
基礎的な構成の流れを押さえる
構成に根拠を肉付けする
ストーリーのある構成を考える

コラム 立派な事業計画書は必要はありません

第2章 ビジネスのアイデアを広げる方法
アイデアを事業化していく思考ステップ
アイデアに具体性を持たせる
ビジネスモデルまでアイデアを広げる
アイデアの将来性を明確にする

売れている商品を参考にする方法
商品を差別化する
商品の売り方を差別化する
異なる商品を融合して差別化する

ヒト・モノ・カネ・情報の資源を活用する方法
経営資源を棚卸しする
経営資源を活用して付加価値を生む

ブレーンストーミングを成功させるコツ
プレーンストーミングのテーマを設定する
ブレーンストーミングで得たアイデアを活かす

コラム アイデアは必ずメモを取る習慣を

第3章 ビジョンはなぜ必要か
ゴール地点としてのビジョン
ビジョンを理解する
将来性・成長性を感じさせるビジョンを考える
組織的な運営を強化するビジョンをつくる

ビジョンを数値化するコツ
ビジョンの数値目標をつくる
数値化したビジョンをPDCAサイクルで検証する
ビジョンの数値目標を組織で共有する

ビジネスを成功させるビジョンのつくり方
将来の「ありたい姿」からビジョンをつくる
業界における役割を含んだビジョンをつくる
整合性のとれたビジョンをつくる

コラム ビジョンを持てば経営者の“覚悟”が伝わる

第4章 事業コンセプトを決定する
スタート地点としての事業コンセプト
事業コンセプトを理解する
事業コンセプトで業界を特定する
事業コンセプトとビジョンの規模感を一致させる

事業コンセプトと企業理念の違い
社内外へのメッセージとなる企業理念をつくる

事業コンセプトのつくり方
ビジネスの概要が伝わる事業コンセプトをつくる
自社の強みを含んだ事業コンセプトをつくる
存在意義を表現する事業コンセプトをつくる

コラム 焦りが事業コンセプトを崩壊させる

第5章 「何を誰に何円で売るのか?」を企画しよう
主力商品の明確化
主力商品を企画する
主力商品のキャッシュポイントを明確にする
主力商品のイメージを共有できるカタチにする

販売ターゲットの決定
販売ターゲットを絞り込む
販売ターゲットが経験するイベントを狙う
販売ターゲットを絞り込んだ合理性を説明する

プロファイリングの基本
販売ターゲットをプロファイリングする

商品名・商品品質・販売価格の設定
商品の名前を決める
商品の品質を決める
商品の販売価格を決める

体験モニターの実施
試作品の体験モニターでニーズをつかむ

ブランディング戦略の実施
ブランディング戦略で商品価値を高める

店舗の立地条件
店舗の立地条件を説明する

コラム 自信を持って販売価格は決定しよう

第6章 自社の強みを理解して事業戦略を決定する
マーケティング調査による市場の見極め
マーケティング調査で市場動向を把握する
マーケティング調査で市場規模を把握する
マーケティング調査で事業ドメインを決定する

競合調査によるライバルの分析
ライバル企業との差別化を考える
ライバル企業に対する優位性を考える

強みと弱みの分析
強みと弱みの基本的な考え方を知る
経営資源の組み合わせで強みと弱みを分析する
客観的な視点で強みと弱みを分析する

SWOT分析による事業戦略の決定
SWOT分析を理解する
クロスSWOT分析で事業戦略を決定する

機会と脅威の分析
機会と脅威の考え方を知る
機会と脅威を分析する

コラム マーケティング調査をすれば素人でも売れる

第7章 販路と営業の方法・手順を具体的に考える
商品を届ける販売チャネル
販売チャネルを決定する
ビジネスモデルで販売チャネルを確認する
複数ある販売チャネルの重要度を決める

AIDMAの法則
AIDMAの法則を理解する
AIDMAの法則で営業戦略を考える
AIDMAの法則で独自市場をつくる

売上計画の試算
売上計画を試算する
試算した売上計画の根拠を示す

コラム インターネット通販をするならSEO対策が重要

第8章 ビジネスの展開に必要な体制を考える
会社概要
基本情報が入った会社概要をまとめる
会社概要で会社の強みを説明する

生産体制
売上計画を実現できる生産体制を計画する

製造原計算書
製造原価と利益率を計算する

運営体制を説明する組織図
運営体制の基礎となる組織図をつくる
組織図をつくって健全な事業運営を行う

業務フロー
全体が俯瞰できるような業務フローをつくる

事業展開のスケジュール
スケジュール表をつくりトラブルを防止する

コラム 事業計画書は苦手な分野を克服できる機会になる

第9章 損益計画・資金繰り計画をつくる
損益計算書と資金繰り計画表の基礎
損益計算書を理解する
資金繰り計画表を理解する

損益計算書と資金繰り計画表をつくる手順
損益計算書をつくる
資金繰り計画表をつくる

売上原価の試算
売上原価の数値計画を試算する

経費計画の試算
簡単な経費計画を試算する
根拠のある経費計画を試算する

設備投資と開業費用の試算
過不足のない初期費用を試算する

利益計画(損益計算書)の試算
利益計画(損益計算書)をつくる
利益計画(損益計算書)の見せ方を工夫する

資金繰り計画表の試算
資金繰り計画表でビジネス収支を計算する(1)
資金繰り計画表でビジネス収支を計算する(2)
借入のために財務の収支計画をつくる
必要な資金調達の金額とタイミングを見つける

資金計画(資金使途)の決定
資金調達に必要な資金計画をつくる
返済計画も考慮した資金計画をつくる

コラム 損益計算書・資金繰り計画表は余裕が大事

第10章 第三者に魅力を伝えるプレゼンをしよう
プレゼンの準備
プレゼンの目的を理解する
プレゼンの準備を万全にする
プレゼン本番を盛り上げるための準備する

プレゼンをストーリーで伝える方法
プレゼンをストーリー化する
プレゼンをストーリー化して大事なポイントを伝える
資金調達で説得力のあるストーリーを描く

コラム プレゼンする相手を下調べする

巻末付録
事業計画書サンプル1 (高級たこ焼き店)
事業計画書サンプル2 (サロン専門のホームページ制作サービス)
事業計画書サンプル3 (日本ワインを使ったクッキーの製造販売)
日本ワインクッキー社の売上計画など

おわりに

石井 真人 (著)
出版社 : 翔泳社 (2014/7/19) 、出典:出版社HP