まんがでわかる ECビジネス

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ECサイトの運営についてマンガで学ぶ

本書は、ECサイトを運営するために必要な基礎知識を、マンガでわかりやすくまとめています。ネットショップの開設から商品企画、集客、増客といった流れで基本知識を解説しながら、ゼロから立ち上げる際に陥りやすいリスクなどについてもわかりやすく解説しています。

高田 千種 , 仲山 進也 (著)
出版社 : 小学館 (2019/11/20) 、出典:出版社HP

目次

プロローグ 立て直し

はじめに

第1章 開設 ネットショップ開設の手順と最初の壁
解説1 「ネットショップ開設・集客」の誤解を解く
チームで共有するワーク 集客の視点

第2章 お客さん視点 売れないページ、3つの誤解
解説2 「お客さん視点」の誤解を解く

第3章 商品企画 購入決定へのハードルを下げる
解説3 「商品ページのつくり方」の誤解を解く
チームで共有するワーク 接客の視点

第4章 増客 リピートやクチコミが増える接客
解説4 「リピーターの増やし方」の誤解を解く

第5章 消耗戦 広告の2つの使い途と落とし穴
解説5 「成長とは何か」の誤解を解く
チームで共有するワーク 売上の公式

第6章 笑顔と絆 ショッピング・イズ・エンターテインメント!
解説6 「なんのために働くのか」の誤解を解く
チームで共有するワーク トラブル対応の秘訣

エピローグ
あとがき

主な登場人物

井伊駒子(いいこまこ28歳)
東京でOLをしていたが、実家の洋菓子店の経営危機を救うため、ネットショップを始めることを決意。

藤屋陽(とうやはる26歳)
井伊洋菓子堂に現れた謎のスイーツ男子。ネットショップに詳しく、駒子に様々なアドバイスを。

井伊育美(いいいくみ55歳)
駒子の母で、主婦のかたわら、洋菓子店を手伝う。おっとりした性格だが、しっかりした面も。

井伊正造(いいしょうぞう58歳)
駒子の父で、井伊洋菓子堂の店主。地方の小さな町で味を守り続けている頑固なパティシエ。

※このまんがはフィクションです。取材をもとに構成していますが、実在の人物・団体には関係ありません。
※まんがや記事の中の情報・データは2019年10月現在のものです。

高田 千種 , 仲山 進也 (著)
出版社 : 小学館 (2019/11/20) 、出典:出版社HP

プロローグ 立て直し

実家の洋菓子店の危機を救うため、ネットショップを開業する決意をした井伊駒子。物語を通じて、商売が軌道に乗るまでの流れや持続的な成長のための考え方を紹介していきます。

はじめに

変化の激しいECの世界で「20年間ずっと変わらないこと」

「わが社もいよいよEC(Eコマース、電子商取引)ビジネスに取り組まなければいけない」「会社からECサイトの立ち上げを命じられた。しかもほぼ丸投げ」
「ECサイトを立ち上げたけど、全然売れない」
「売れるようになったけど、全然儲からない」
「競合が増えてきて、価格競争が激しい」
「せっかく売れたモノがすぐマネされる」
「巨大ECサイトの台頭や大手メーカーの参入で、中小企業では太刀打ちできない」
「リアルとネットの融合って、どう考えたらいいのだろう」などなど、
この本を手に取ってくださった方の問題意識はこんなふうに多岐にわたっていると思います。

ビジネスの世界が「VUCA(プーカ)」になったといわれるようになって数年が経ちます。すなわち、変化に富んでいて(Volatility)、確実な正解がなくて(Uncertainty)、複雑にからみ合っていて(Complexity)、見通しが曖昧(Ambiguity)になってきていると。
私が身を置くECビジネスの世界は、1990年代の黎明期からずっとVUCAです。しかも変化のスピードが急激なので、3年前にうまくいっていたやり方が賞味期限切れでまったく通用しなくなる、というのはふつうのことです。
私はそんなECの世界で、20年間にわたって数万店舗のネットショップを見続け、直接または間接的に支援してきました。いろんな成功事例・失敗事例があります。数字が伸びて成功だと思っていたことが、のちに「あれが失敗の元だった」という評価に変わるようなシーンも少なからず見てきました。

一方で、長く見てきたからこそわかる「20年間ずっと変わらないこと」もあります。
「ここを誤解していると次へ進めない」という落とし穴の数々。そして、楽しそうに仕事をしている人たち(かつて落とし穴に落ち、気づきを得て、自らを変化させてきた人たち)が口を揃えて言う「商売の本質」や「あり方」です。

この本は、まんがのストーリーの力を最大限に活かして、ECビジネスを考えるにあたって大切になる本質的な視点を、できる限りわかりやすく凝縮しようという試みです。

というわけで、本書はこんな方にならお役に立てるはずです。
・落とし穴(よくある誤解)を知っておきたい
・考え方のよりどころとなるフレームワークを知りたい
・消耗戦を抜け出すヒントを得たい
・実店舗の商売で培った経験をECに活かすヒントを得たい
・新人に「ウチの店もこういう経緯で今があるんだよ」と共有する機会をつくりたい
・仕事が楽しくなるヒントを得たい

ハナシが長くなってしまいました。それでは、まんがの続きをどうぞ!

高田 千種 , 仲山 進也 (著)
出版社 : 小学館 (2019/11/20) 、出典:出版社HP