この一冊で「聖書」がわかる!: 旧約、新約のあらすじから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教まで (知的生きかた文庫)

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すべての疑問に答える最強の入門書

本書の「序章」の項で、いかにキリスト教が世界に浸透しているかが記されています。それは日本も例外ではなく、西暦も婚姻制度もキリスト教由来のものです。本書は、聖書に精通していない方向けに書かれていて読みやすいので、入門書としておすすめです。

もくじ

序章 一番わかりやすい「聖書の世界」
世界は『聖書』を中心に動いている?
フランス国旗・アメリカ大統領の就任式……なぜここに『聖書』が?
「世の中の善悪の基準」もここから生まれた!
イェルサレムはなぜ三つの宗教の聖地になった?

第1章 『旧約聖書』『新約聖書』とは何か?
キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の根は同じ!?
キリスト教とユダヤ教――『聖書』のとらえ方はどう違う?
【コラム】聖書から出たことわざ

第2章 『旧約聖書』に書かれたユダヤの歴史
紀元前二十世紀、イスラエルの地で何が起こっていたか?
ユダヤとは「神を讃美する」という意味である
あらゆる民族の宗教は”アニミズム信仰”から始まった

「多神教」の世界に生まれた”唯一神”
「創世記」のアブラハムは、なぜカナンへ旅立ったのか?
パピルスに書かれた元祖『聖書』
苦難はヤコブ一族のエジプト移住から始まった(「出エジプト記」)
神がモーゼに与えた「十戒」とは?

「出エジプト」後の苦難の道――ユダヤ人はなぜ故国を失った?
紀元前十二世紀、遊牧民族から統一王国へ
ダビデ王――イスラエル人にとって理想の救世主
なぜイェルサレムが聖地となったのか?
「ソロモンの栄華」から「バビロニア捕囚」へ―――唯一神への背信
ユダヤ人の選民思想・救世主願望はここから生まれた
【コラム】ユダヤ人はなぜ優秀か

第3章 イエズス・キリスト――ユダヤ教とキリスト教の分岐点
ユダヤ教とはどんな宗教なのか?
「実在の人」イエズスは、救世主かそれとも預言者か
世間の度肝を抜いた、イエズスのこんな行為
ユダヤ教の戒律は、なぜこれほど厳しいのか?

イエズスの教えとユダヤ教の決定的な違い
病人・貧しい人はそれだけで「罪人」!?
だから、イエズスの行ないや言葉は「神への冒濱」ととらえられた
「貧しき者は幸いである」が意味すること
イエズスの起こした奇跡を解明すると……

なぜイエズスは十字架にかけられたのか? :
イエズスはなぜパリサイ派を批判したか
宗教裁判で有罪、そして死刑に――その政治的理由

キリスト教のもっとも重要な教えとは?
十字架での「最期の言葉」の真相
人間の「愛」とは何か
「天国」はいったい、どこにある?
どんな神を信じていても救われる
「憎むべき人をも、愛せよ」―イエズスの教えの核心とは?
【コラム】聖書が禁じている食物

第4章 『新約聖書』の世界―キリスト教はなぜ迫害され、なぜ発展したのか?
十二使徒とはどんな人々だったのか?
小心で卑怯者だった十二人の男たち
「イエズスの復活」は本当にあったか?
「聖霊」とは?――イエズスの死後、十二使徒に起こったこと

『聖書』に描かれた”神と人間”
『聖書』の存在理由がここにあった!
アダムとエバの「失楽園」物語が示す”罪”とは?

「使徒行伝」――どうすれば「愛の力」をもてるのか
最初の殉教者ステファノ――キリスト教の迫害と発展の始まり
「パウロの改宗」―迫害の急先鋒パウロはなぜ劇的な回心をしたか?
使徒ペトロの心をくつがえした「幻」
「クリスチャン」の誕生とパウロの伝道旅行
【コラム】ステファノによる旧約聖書のダイジェスト(「使徒行伝」よりの抜粋)

なぜキリスト教は迫害を乗り越え拡大したか?
増え続けるキリスト者たちが抱えた”大きなジレンマ”とは?
暴君ネロ、キリスト教徒迫害のため、ローマに放火!
奇妙な書物「ヨハネの黙示録」が書かれた理由
「黙示録」に記された数字の謎
【コラム】パンにこめられた意味

第5章 『聖書』から生まれたユダヤ教・キリスト教・イスラム教
ローマ帝国への反乱―ユダヤ教とキリスト教の決定的分裂
迫害されたキリスト教が、なぜローマ帝国国教に?
差別・追放されるユダヤ教

イスラム教はどのようにして生まれたか?
【コラム】聖書に使われている言語

第6章 『旧約聖書』のダイジェスト―何が書かれているのか?
モーゼ五書
[創世記]――天地創造・ノアの方舟・バベルの塔
[出エジプト記~民数記]――ユダヤ人が頑なに守り通す律法
【コラム】聖書に見る男女観

歴史
[ヨシュア記・士師記]――ヘブライ人のカナン征服の物語
[ルト記(ルツ記)]――ダビデ王の出自が示唆するもの
[サムエル記II]――イスラエル王国はいかにして建設されたか
[列王紀I・]――ダビデ王の死から王国の崩壊まで
[歴代志II]――アダムから始まる系図と歴史の書
[エズラ記・ネヘミヤ記]――イェルサレムへの帰還と再建外
[エステル記]――ペルシア王と結婚したユダヤの美女エステル

詩歌
[ヨブ記]――信仰心篤いヨブが語る”不条理な不幸”
[詩篇]――十字架でイエズスが口ずさんでいた言葉
[箴言(格言の書)]―――信仰心篤い生活を送るための格言集
[伝道の書]――この世のむなしさを語る
[雅歌]――神と人間を象徴した”男女の愛の歌集”

預言書
預言者とはどんな人間か
[イザヤ書]――イエズスの誕生から死までを預言
[エレミヤ書]――紀元前六世紀、ユダ王国の堕落を警告
[哀歌]――ユダ王国の滅亡とイェルサレムの破壊を悲しむ
[エゼキエル書]――バビロニア捕囚後、新しい神の国を預言
[ダニエル書]――迫害されたユダヤ人を励まし奮起させる
[ヨナ書]――『ピノキオ』のヒントになった物語
【コラム】「律法学者」や「ラビ(Rabbi)」という表現について

第7章 『新約聖書』のダイジェストーー何が書かれているのか?
福音書
「福音書」とはどういうものか?
[マタイによる福音書]――『新約聖書』はなぜ”系図”から始まっている?
[マルコによる福音書]――もっとも簡単で読みやすい福音書
[ルカによる福音書]――”順序よく確実に”書かれたイエズスの行ない
[ヨハネによる福音書]――イエズスの神性を強調
中立的立場でいるための『聖書』の読み方

手紙
[ローマ人への手紙]――個人、人類の救いから隣人愛まで
[コリント人への手紙Ⅰ・Ⅱ]――不品行なコリントの信者に説く
[ガラテヤ人への手紙]―――律法の奴隷にならないこと
[エペソ人への手紙]――教会の正統性を述べる努
[ピリピ人への手紙]――獄中から書かれた「喜びの手紙」
[コロサイ人への手紙]――キリスト教の三要点を説く
[テサロニケ人への手紙I・Ⅱ]――キリストの再臨を強調
[テモテへの手紙I・Ⅱ]――愛弟子に送った指導者の心構え
[テトスへの手紙]――パウロの手紙の断片を編集
[フィレモンへの手紙]――奴隷オネシモを帰すときの私信
[ヘブライ人への手紙]――高度なキリスト論を記述
[その他の手紙]――全教会と信者に宛てられた教義の書
【コラム】聖書に見る金銭感覚対

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