入浴の質が睡眠を決める

【最新 入浴法について学ぶためのおすすめ本 – 入浴の質を高めて健康を手に入れる】も確認する

入浴と睡眠の関連性の詳細がわかる

入浴と睡眠の関連性が論理立てて詳細に述べられており、説得力に溢れています。本書で紹介されている入浴法を実践することで体調が好転し、それに伴って精神的にも余裕が生まれるようになります。ビジネスパーソンや主婦の方など老若男女問わずおすすめの一冊です。

小林麻利子 (著)
出版社 : カンゼン (2020/12/14)、出典:出版社HP

 

はじめに

風呂嫌いも入浴したくなる快眠のための入浴の重要性
日本人は、世界で最も睡眠時間が短く、睡眠への不満が多い国民です。しかし、それらの課題は正しい方法で入浴することで解決できるのです。私が20~10代の8名に入浴について調査したところ、湯船に浸かるのが週1回以下の方は、なんと約3%でした。それらの方に理由を聞くと、「時間がないから」「熱くて我慢できない」「お風呂が嫌い」という回答が……。
「時間がないから」というのは、忙しいというだけでなく、入浴の優先順位が低かったり、その重要性を知らないことと読み取れます。「熱くて我慢できない」というのは、適切な温度設定になっていない、つまり適切な入浴方法を知らないということが考えられます。「お風呂が嫌い」というのは、お風呂の楽しみやリラクゼーション効果などを実感できていない、そもそも方法を知らないとも読み取れます。

本来、日本人は大の入浴好きです。でも、好き以上のメリットや重要性を本当の意味で理解していないのではないか。また、睡眠につながる対策として、入浴の優先順位は実は何よりも高いはずのものなのに、それを教えてもらえる機会がなかったことが問題ではないか、と考えました。
ならば、入浴の質を高めることで睡眠の質が高まる理由や、具体的な対策を理論的に伝え、優先順位が上がれば、多くの方が抱えている睡眠課題を解決できるのではないか。さらにコロナによって新生活を余儀なくされた現代ならではの入浴法、生理前は不調が当たり前といわれているその常識を覆す、生理周期に合わせた入浴法など、具体的に、「さぁ今日からお風呂に浸かろう!浸かりたい!」と思える、きっかけになればと書きつづることにしました。
本書では、まずは頭で理解していただくための1章、基本的な入り方を2章、忙しいときや生理前の女性、そのほか課題別の入り方を5球に書いています。ぜひ興味のあるところから読み進めていただき、毎日健やかに生きていくためのヒントとなれば、とてもうれしく思います。

あなただけじゃない!睡眠の不満を抱えている人は多数
Q.睡眠に不満はありますか?
ない6.2%
健康機器メーカーの株式会社フジ医療器が2020年2月に発表した「第7回睡眠に関する調査」では、20歳以上の男女5571名にWeb上でアンケートを実施。その結果、93.8%の人が「睡眠に不満がある」と回答しています。
Q.睡眠に不満がある原因は何だと思いますか?
株式会社フジ医療器の「第7回睡眠に関する調査」より。回答対象は「睡眠に不満がある」と答えた人で複数回答あり。

睡眠の不満は入浴で解決できます!
右のグラフのように、睡眠に課題がある人が93%以上という、不眠大国日本。その課題の原因としてあげられたストレスや冷えは、「入浴」で解決できます。
→ならば、入浴すればいいじゃないか!!
しかし!湯船に浸かる時間も頻度も年々少なくなっているのが現状です。世界的にみて、毎日入浴する習慣のある民族は、日本人だけです。
それだけに、もともと入浴すること自体は好きなはず。
では、なぜ入浴離れしているのか?
それは、忙しかったり、入浴の重要性を本当の意味で理解しておらず、優先順位が低かったり、入浴の楽しみを知らないから。
ということで、入浴の質を高めることで、睡眠の質が高まる理由を伝え、優先順位を上げ、多くの方が抱えている睡眠の課題を解決しましょう。

よく眠れる人、眠れない人、その差は入浴法にあります!
よく眠れる人

眠れない人

入浴法を変えてよく眠れる体質に!

小林麻利子 (著)
出版社 : カンゼン (2020/12/14)、出典:出版社HP

 

あなたのお風呂の入り方、間違っていませんか?お風呂の入り方チェックリスト

●いつもシャワーのみ
●42度以上のお湯に浸かっている
●実際の湯船の水温を知らない
●頭を洗うのは最後
●湯船に浸かるのは10分以内
●20分以上、お湯に浸かっている
●寝る2時間以上前に入浴している
●食後すぐに入浴している
●半身浴をしている
●冬、換気扇をつけたまま入浴している
思い当たる項目がひとつでもあると、熟睡につながりません。
早速、本書を読んで睡眠の質を高める入浴法を身につけましょう。

入浴の質が睡眠を決めるその理由とは?
①深部体温を上げて、その後の急降下を作るから(→34ページ)
②末端と胴体部分の皮膚温の差をOに近づけるから(→37ページ)
③温熱作用、浮力作用により、副交感神経が優位になるから(→38ページ)
④視索前野の温度が上昇し、デルタ波が増えるから(→40ページ)

目次

はじめに
プロローグあなただけじゃない!
睡眠の不満を抱えている人は多数
睡眠の不満は入浴で解決できます!
よく眠れる人、眠れない人、その差は入浴にあります!
お風呂の入り方チェックリスト
入浴の質が睡眠を決めるその理由とは?
著者プロフィール

第1章
入浴と睡眠の相関関係
メリットが大きい誤ることの重要性
良質な睡眠をとるメリット
最初に知っておきたい睡眠の定義
レム睡眠とノンレム睡眠
深部体温が眠りの決め手
睡眠と発汗の関係
睡眠と自律神経の関係
入浴の質が睡眠を決める4つの大きな理由
理由1:深部体温を上げて、その後の急降下を作るから
理由2:末端と胴体部分の皮馬温の差を0に近づけるから
理由3:温郎作用、浮力作用により、副交感神経が優位になるから
理由4:視察前野の温度が上昇し、デルタ波が増えるから
ぐっすり眠るには40度のお湯に5分の入浴がポイント!
副交感神経が優位になる温度
湯船に15分がベストな理由
1日の汚れを洗い流すだけではない
なぜ入浴で疲れがとれるのか
もったいないことだらけ?
シャワーだけではダメな理由
熟睡のためには入浴終了時間が重要!
入浴が免疫力を上げる体温と免疫力の関係
睡眠中に免疫が活躍!
体温が高いと得られるそのほかのメリット
知っているようで知らなかった質のよい眠りとは
成長ホルモンも増える良質な睡眠
諦めなくてよし!
何歳でも睡眠の質は底上げできる
意外とやっていることばかり悪い眠りの原因
体温の変動がない生活はNG
太陽の日差しを意識しない生活はNG
不眠症と睡眠不足は違う
そもそも人はなぜ疲れるのか
ストレスで疲労する副腎
結局、私たちは何時間眠ればいい?
理想の睡眠時間とは?
浅い眠りはメンタル強化とダイエット成功につながる?
土日の遅起きはBMI価とストレス度が高くなる
朝食が活動スイッチをオンにする
早朝会議やゴルフのある朝に
スカッと目覚める対策
絶対寝てはいけない睡眠禁止時間とは?
短い睡眠時間でも翌日のハイパフォーマンスをつくるには?
翌朝のことが気になって眠れないとき
寝つきがよくなる、運動の時刻とは?
汗がひいてから眠ること
良眠に必要なコップ1杯の水
寝たいのに眠れない?眠気をつくるには?
なぜすっきり起きられないのか?その原因とは?:
1深い眠りが得られていない
2起きる時刻が不規則
3アラーム時計に頼りすぎている
4土日にくり返す二度
5スヌーズ機能の使用
6オレキシンの分泌が少ない:

第2章
熟睡するための基本的な入浴のルール
よく眠れるようになる正しい入浴法とは?
入浴時刻を考える
入浴の環境を整える
温感作用が高まる、入浴直前の行動
かけ湯をしてプレ入を
体を洗う
いざ、本番入へおすすめは完全
フラットで物理的に脱力させる
入浴後、浴室内ですること
脱衣所ですること
実は間違っているお風呂のこと①
長湯はリスクしかない
実は間違っているお風呂のこと②
入浴中に汗をかいてもデトックスはしない
実は間違っているお風呂のこと③
お湯がキレイだからお肌にいい?
実は間違っているお風呂のこと④
湯船に浸かるのは週1回でもOK?
実は間違っているお風呂のこと⑤
翌日も追い炊きしてる?
実は関連っているお風呂のこと⑥
お湯に浸かる前に体を洗う
Columnアテナ不眠尺度で簡易的に不眠症を判定

第3章
実際に試してみた!入浴生活ビフォーアフター
MONITOR01 S.S.さん(33歳/男性)の場合
MONITOR02佐藤綾子さん(47歳/女性)の場合
MONITOR03 H.A.さん(54歳/女性)の場合
Column上司の方ほど気をつけたい
月曜日の早朝会議

第4章
入浴プラスアルファで睡眠を促進!
プラスアルファのアイテムで入浴の質をグンと高めよう!
よくれる入浴剤とは?
アロマオイルの効率的な使い方
精油の使い方
精油の薬理的作用
スマホを見てもいいから入浴したほうがいい
快眠できるマットや枕の選び方
パジャマは年中長袖のものを!
快眠と照明の関係
知っていると知らないとでは大違い
快眠のための賢い生活習慣とは?
快眠のための食事とは?
コロナ対策や妊活に日光を目と皮膚に取り入れる
お風呂前にうたた寝しがちな方の対策
入浴中のうたた寝は本当に危険!
仕事のパフォーマンスを高める
正しい昼寝とは?
入浴中にできるセルフメンタルケア
15分の入浴でできる快眠のためのお風呂ヨガ

第5章
目的別の入浴法を伝授
入浴の質が睡眠を決める4つの理由につながる入浴法
睡眠課題別、特に大切にしたい入浴法お悩み別の入浴法で不調を改善しよう!
時間がないときの入浴法
風邪気味のとき、または基体温が35座台の方の入浴法
昼間、体がだる重いときの入浴法
やる気がでないときの入浴法
生理がある女性の基本の入浴法!
生理7日前の入浴法
生理1~2日目の入浴法:

おわりに

小林麻利子 (著)
出版社 : カンゼン (2020/12/14)、出典:出版社HP

 

小林麻利子(生活習慣改善サロンFlura主宰)
取りとお風呂の専門家。同志社大学卒業、京都市出身。科学的根のあるデータや見をもとに、サロンに通う女性の自律神経の改善を行う。眠と入浴を中心とした、生活習慣に合った、無理のない実践的な指導が人気を呼び、2000名以上の悩みを解決サロンは予約数カ月待ちの人気となる。
20代の頃に、生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し8キロの減量に成功、体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究し始める。
どうしてもできなかった早起きが無理なくできた」「ずっと悩んでいたが熟語に変わった」「お肌がきれいになって、実年齢より若く見られるようになった」「自分の身体に自信が持てるようになった」などの声が続出。生活習慣の悪さに悩む、数多くの現代人を救っている。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書「あきらめていた「体質」が極上の体に変わる」(ダイヤモンド社)「不美人習慣を3日で整える熱の練習帳」(G.B.)がある。
《所有資格》
日本睡眠改善協議会認定睡最改善インストラクター
日本環境学会正会員
日本睡眠改善協議会正会員
一般財団法人日本健康開発財団認定温泉入浴指導員
IHTA認定ヨガインストラクター
公益社団法人日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター・アドバイザー
東京カルチャーセンター食生活管理士講座修了
ITSA認定アロマスウェディッシュセラピスト
JADP認定メンタル心理カウンセラー資格・上級心理カウンセラー

小林麻利子 (著)
出版社 : カンゼン (2020/12/14)、出典:出版社HP