大人の週末起業

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経験・人脈・趣味をお金に

ベストセラー『週末起業』の著者である藤井孝一氏が大人向けに書き下ろした週末起業の指南書です。週末起業とは、平日は会社に勤めながらも週末に自分のビジネスを立ち上げ、軌道に乗ったら独立するという起業スタイルを指します。ミドルからアラフィフ世代向けではありますが、若い世代の方が読んでも学べることは多いです。

藤井 孝一 (著)
出版社 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019/5/31)、出典:出版社HP

はじめに

あなたは「週末起業」という言葉をご存知ですか?

会社に勤めながら、週末に自分のビジネスを立ち上げ、軌道に乗ったら独立する、そんな起業スタイルです。私が20年ほど前、サラリーマンたちに向けて提唱を始めた起業法です。

当時、起業は清水の舞台を飛び降りる覚悟で、会社を辞めてから始めるものでした。そんな常識をくつがえすということで「目からウロコの起業法」と言われました。

私が「週末起業」の提唱を始めた20年前、すなわち2000年前後、日本の景気はどん底でした。サラリーマンの多くが、リストラや倒産を意識していました。かつて、日本的雇用の美徳として世界から称賛されていた「終身雇用」を、企業は維持できなくなったのでそんな「終身雇用」の終焉に途方に暮れるサラリーマンたちに、私の唱える「週末起業」は支持されていきました。

定年後の長い時間をどう食いつなぐか?

あれから3年、週末起業は当たり前になりました。それでもあえて今「週末起業」を提唱したいのは、サラリーマン、中でもミドル以降の人たちが、新しい苦難に直面しているからです。
それはなんと、「長寿」です。人生が100年になってしまったのです。その結果、定年退職してからも、人生がだらだら続くことになりました。稼ぐ手段を失ったまま、人生ばかり長くなる時代になったのです。
これまで、定年で失われた収入を補ってきたのは「年金」です。これは、受給する側には、素晴らしい制度です。この年金を得て、街にも観光地にも余生を謳歌する老人が溢れています。
しかし、国からすれば、金食い虫です。日本は財政難にあえいでおり、年金財源も不足しています。到底、いつまでも維持できるものではありません。
もちろん、当の本人たちが、定年してからも、年金に頼らず稼ぎ続ければいいのです。が、彼らの多くは月給取りの経験しかありません。だから自力で稼ぐ方法など、見当もつきません。

そこで政府が取った策が「雇用延長」です。長寿で支給期間が先に伸びた分、支給開始を遅らせたのです。そして、支給開始までの雇用を企業に約束させたのです。要するに、自力で稼げない、賞味期限切れのサラリーマンたちの面倒を会社に押しつけたのです。
国から押しつけられたため、企業は従わざるを得ません。でも、渋々ですから、給与などの処遇も、仕事の内容も、多くは個人の経験や適性を無視し、尊厳を削いだものです。
それでも、サラリーマンたちは、甘んじて受け入れるしかありません。月給をもらうしか稼ぐ術がないからです。年金支給までは、なんとしても食いつなぐしかありません。しかも、その支給開始の時期は、どんどん先送りされる見込みです。
つまり、3歳になって定年を迎えてもなかなか退職できない、それが現代のサラリーマンたちが直面している現実なのです。かつて「終身雇用」の崩壊に途方に暮れていたサラリーマンたちは今、ゆがんだ「終身雇用」に途方に暮れているのです。皮肉な話です。

このような試練に、幾度となく苛まれる原因は、ひとえにサラリーマンの多くが自力で「稼ぐ力」を持たないからです。収入を得る手段として、組織から給与をもらうのでなく、自力で稼ぐ方法を知らないことが原因なのです。
であれば、身につければいいのです。そのためには、やはり「週末起業」が有効です。定年を迎えたら会社を辞めて自力で稼げるように、会社にいるうちから自分のビジネスを立ち上げ、「稼ぐ力」を身につければいいのです。
そう思って、かつての週末起業のノウハウを引っ張り出し、定年を目前に控えたアラフィフ世代に向けてアレンジを加えました。それが今回提唱したい「大人の週末起業」というわけです。

会社にいながらビジネスを軌道に乗せる

アラフィフの皆さま向けではありますが、もちろん30代、40代も読むべきです。定年は、倒産やリストラと違って、いずれ誰もが直面する問題だからです。他人事でいられる人はいないのです。そして、準備は早いほうがいいのです。資産運用と同じです。
本書には、会社にいながら、自分のビジネスを立ち上げ、軌道に乗せる方法が書いてあります。読んで実践すれば、まだまだ続く、長い長い人生に対する不安が減り、毎日が楽しくなるはずです。そして、若い人たちに迷惑をかけたり、引け目を感じたりすることなく、彼らと共存できるようになるはずです。
その結果、長寿の恩恵を目いっぱい堪能できるようになるのです。つまり、人生の後半戦を幸せに生きることができるようになるはずです。ぜひ、目を通してみてください。

これから誰もが直面する大問題

人生100年時代の到来で、定年後の生活は一変する!

定年後の長い時間をどう過ごす?

収入がなくなるのはマズい。でも働き口はある?

大人には週末起業の才能がある

会社に頼らずとも、あなたには稼ぐ手段がある!

才能1 社会人経験が長い

何十年と組織の一員として、曲がりなりにもやってきた経験があります。それぞれの分野である程度の専門性を身につけてきたはずです。それをお金に換えることは今の時代難しいことではありません。

才能2 人脈がある

仕事でお世話になった人や、お世話をした人があなたの周りにはたくさんいるはずです。若い人にはない財産といえるでしょう。何かを始めるときに協力してくれる人がいるのは、得難い財産です。

才能3 元手資金が多少ある

若い時と比べて収入も増えていますし、貯金や退職金もある程度計算できるでしょう。週末起業に大きな元手は必要ありませんが、多少のお金が使えるのはアドバンテージです。大人の特権です。

才能4 貫禄がある

若い人に比べれば貫禄はあるでしょう。ビジネスは信頼が大切ですから、貫禄のある見た目や雰囲気は重要です。若い起業家はこの点で苦労しています。人生を積み重ねてきた分の貫禄を活かしましょう。

いったいこれから何をすれば稼げるのか?

週末起業で成功する大人が続々登場!ぜひあなたも!

藤井 孝一 (著)
出版社 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019/5/31)、出典:出版社HP

もくじ

はじめに
これから誰もが直面する大問題
定年後の長い時間をどう過ごす?
大人には週末起業の才能がある
いったいこれから何をすれば稼げるのか?

Chapter 0
人生100年時代の衝撃 「稼ぐ力」で生き残る
大人のあなたにやってくる節目
80代まで働く必要がある
自力で稼ぐことはできるのか?
大人だからできる稼ぎ方

Chapter 1
こんな定年後はイヤだ! 定年残酷物語 |
辞めてからが長くなる
間違いだらけの老後準備
終身サラリーマンにはなれない
給料も下がり、仕事も退屈
いち早く組織から逃げ出した
会社に未練たらたらの退職者たち
「仕事はもうたくさん」という大人たちへ

Chapter 2
小さな起業を成功させる! 「大人の週末起業」
小さなビジネスから始めよう
ケース1 不動産会社の営業経験を活かして
「不動産コンサルタント」に!
ケース2 百貨店の外商経験を活かして
「収納のアドバイザー」に!
ケース3 趣味のボディビルディングの経験を活かし
「パーソナルトレーナー」に!
ケース4 ダイエットの成功体験を活かし
「ダイエットコーチ」に!
それほど稼がなくていい
お金をかけてはいけない
起業にはメリットがたくさんある
起業につきものの悩みとは?
会社を辞めずに、始める
「週末起業」のメリット
「副業解禁」という追い風
私もこれで会社を辞めました
大人ゆえの欠点もある
大人の強みを活かす
大人の週末起業へのアドバイス
週末起業では、専門家を目指す
自分にはできない、という人へ

Chapter 3
「大人の週末起業」はこうやる! ~準備編 ネタを見つける~
「大人の週末起業」の賢い始め方
ステップ1
1決意する
2自分の年表を作る
【自分に向く起業ネタが見つかる「自分年表シート」】
ステップ2
1専門分野を決める
2自分の棚卸しをする
【自分の可能性を再発見する「自分棚卸しシート」】
ステップ 3
1専門家を名乗る
2肩書を作る
3プロフィールを作る
【「自分に何ができるか」を相手に伝える「肩書・プロフィール帳」】
4名刺を作る

Chapter4
「大人の週末起業」はこうやる! ~実践編顧客を獲得する~
営業しても顧客は獲得できない
なぜ、売り込んでもダメなのか?
「売り込む」のではなく「呼び込む」
ステップ4
1情報を発信する
2ブログなどを始める
【情報を発信! お客さまを見つけるための「ブログ企画書」】
3名刺交換をする
ステップ 5
一人を集める
ステップ 6
相談に乗る
ステップ7
成約する

Chapter 5
起業のやってはいけない! 10のタブー
「大人の週末起業」やってはいけないタブーとは?
第1条 本業をおろそかにするべからず
第2条 安易に仲間と始めるべからず
第3条 お金はできるだけ使うべからず。
第4条 途中であきらめるべからず
第5条 安易に法人化するべからず
第6条 納税を怠るべからず
第7条 安易に資格に走るべからず
第8条 環境整備を怠るべからず
第9条 安易に会社を辞めるべからず
第10条 不安を恐れるべからず
おわりに

藤井 孝一 (著)
出版社 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019/5/31)、出典:出版社HP

Chapter0 人生100年時代の衝撃 「稼ぐ力」で生き残る

大人のあなたにやってくる節目

大人の定義は色々ありますが、ここでは、0~0代のビジネスパーソンで、自分や家族の生活のために働いている人と定義します。
そんな大人のあなたには、まもなく次に挙げる3つの節目がやってきます。
1 55歳前後 役職定年
2 60歳定年 退職・再雇用
3 65歳 再雇用の雇い止め
そして「人生100年時代」です。人間の平均寿命は延び続け、今、50代の私たちも、均して90歳くらいまで生きると言われています。60歳以降も、30年近い年月が待ち構えているのです。
この長い年月、いわば「人生の後半戦」を謳歌するか、それとも「下流老人」になって食いつないでいくのかは、3つの節目をどう乗り越えていくかにかかっています。そして、どちらの人生を歩むのかを決めてしまうのが、今から数年間の備えなのです。
「今、何をしておくべきか?」。その方法をお伝えするのが本書です。もし、「できるだけ会社にしがみついて、あとは退職金と年金に頼ればいい」――そんな風に考えているとしたら、甘いと言わざるを得ません。なぜなら、ご存知のように、退職金も年金制度も、すでに頼りないものになりつつあるからです。

80代まで働く必要がある

最近は「人生100年時代」と言う言葉をよく耳にします。これは『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)という本に端を発していますが、そう言われて単純に喜べる人は少ないと思います。理由は、お金と健康の不安が頭をよぎるからです。誰しも、貧しく、不健康なまま、何十年も生き永らえるくらいなら、寿命は短くていいと考えるのがふつうです。
でも、健康のほうは、心がけ次第でなんとかなるかもしれません。近年は、栄養状況が改善し、医療テクノロジーも日進月歩です。健康に関する知識の普及とライフスタイルの改善も大きく寄与しています。その証拠に、今の50代を30年前の50代と比べてみてください。若々しさは全く違います。
問題は、お金のほうです。前出の『LIFE SHIFT』によると、私たち世代は、勤労時代に毎年所得の10%を貯蓄し、引退してからは引退前の0%の生活費で生活したとしても、80代まで働く必要があるということです。

一方で年金財政のほうは、国民の平均寿命が延びるほど厳しくなります。加えて、出生率は大きく落ち込んでいます。それが年金制度を圧迫し、政府の債務を増大させています。
2050年には、勤労世代10人で引退世代7人を支える時代になります。このままでは、年金制度が破たんすることは目に見えています。
もちろん、政府も手をこまねいているわけではありません。たとえば、年金支給開始年月を徐々に後ろ倒しにしています。加えて、企業には雇用の延長と副業解禁を要請しています。目的は、いずれも目減りしつつある年金の補填を民間企業と個人に委ねることです。
寿命が延びているのに、年金の支給総額は増えないのですから、足りない分は貯蓄などで賄うか、無給の時間を減らすために長く働くしかありません。いずれにしろ、定年後に退職金と年金だけを頼りにすることは、これからの時代には相当無理があることは自明のことだと思います。

これまで頼みにしていたものが、頼れなくなりつつあるのですから、誰もが不安を抱くのは当然です。こうした不安を受けて、様々なアドバイスを書籍などで目にするようになりました。しかし、いずれも対応策は「所得の一部を貯蓄に回し、あとはできるだけ長く働く」という具合に、個人の自助努力を促すものになっています。結局、足りない分は自分で稼ぐしかないのです。
でも、いくら長く働くと言っても、今の会社にしがみつくことには限界があると思います。政府は、希望者はできるだけ長く働けるようにすることを企業に要請(強制?)しています。
しかし、定年退職者は毎年生み出されていくのです。雇用を継続するのにも限界があります。企業も国際競争が激化する中、決して余裕があるわけではありません。それに、スキルやモチベーションの低い高齢者が長く居座れば、若い社員の足かせになります。
人生の後半戦に、若者からお荷物扱いされる人間として居座ることは、精神的にも辛いものです。かといって、会社を飛び出しても、年齢とともに就職は難しくなります。結局、どこかで自力で稼ぐしか道はないのです。

自力で稼ぐことはできるのか?

しかし、「自分で稼ぐ」と言ったところで、経験がなければ難しいと思います。社会に出てから、ずっとすべての収入を給与から得てきたのですから、無理もないことです。
そこで、本書の出番です。私は「起業したい」というビジネスパーソンに、その方法を伝える活動を30年以上続けてきました。特に「起業したい」と考えながら、失敗が怖くて躊躇している人たちに「だったら、会社にいるうちに始めればいいじゃないですか」と提案し、その活動をお手伝いしてきました。私自身が、会社にいるうちから起業を始め、独立できたからです。
「会社を辞めずに起業する」――この起業スタイルを「週末起業」と名付け、書籍にまとめたところ、たいへん多くのビジネスパーソンに読んでもらうことができました。
ただし、当時と今とでは、時代背景が大きく違います。私がこの活動を始めたころは、企業が終身雇用を捨て、成果主義を導入し、リストラや給与カットなど、社員に負担を強いるようになった時代です。そんな会社に対する防衛策として、多くのサラリーマンから支持されたのです。
その後、週末起業を実践する人を支援する目的で立ち上げたコミュニティ「週末起業フォーラム」(現『週末起業実践会』)は、会員数が累計で2万人を超えました。そこでの指導に用いたノウハウは、通信教育のユーキャンで通信講座として提供されるなど、大きなムーブメントになりました。
その甲斐もあって「会社を辞めずに、自分のビジネスを始める」週末起業のスタイルは、今ではすっかり当たり前になりました。

そんな私が、なぜ今、定年退職を控えた皆さんに、再び「週末起業」を提唱するのか?理由は、冒頭で述べたように、私たちアラフィフ世代が、厳しい状況に直面しているからです。そして、その解決策としても「週末起業」は有効だと確信したからです。
私が、週末起業を提唱し始めたのは、私が30代の時です。その目的は、不況やリストラ危機にあえぐサラリーマンたちの救済でした。だから、指導の対象は、自分と同世代のサラリーマンたちでした。
あれから、3年の歳月が経ち、私もすっかりおじさんになりました。私の本を読んでくださった皆さんも、私がお手伝いしてきた皆さんも、役職定年や定年退職を控える年齢になってきました。そして、新たな難題、すなわち「長寿」という大きな現実に向き合うことになったのです。その解決策としても「週末起業」が有効であることを確信し、あらためて提唱しようと思ったのです。

大人だからできる稼ぎ方

今「週末起業」を提唱するもう一つの理由、それは自分がいい年になったからです。おじさんになって、当時は実感できなかったこともわかるようになってきました。たとえば、色々なことが若い頃のようにはできなくなってきました。スピードや集中力、理解力が、以前に比べて落ちています。それを気合で乗り切ろうとしても、無理が効かなくなっています。そもそも、モチベーションが上がりにくく、続かなくなっています。
かつては「ブランディングと認知度アップのために、ブログやメルマガを毎日書きましょう」とか「ホームページのアクセス数を増やすためにページ数をできるだけ増やしましょう」などと、力業を強いる指導もしていました。
「時間が足りません」と言う人には「睡眠を削ればいいでしょう」と言い、「人脈がない」と言う人には「とにかく勉強会に顔を出して、名刺を1000枚以上配りましょう」などとアドバイスをしてきました。今思えば、気合と体力に物を言わせる体育会系の指導でした。いずれも自分自身がそうしてきたからですが、今思えば若気の至りと言えそうです。
また、当時は自分自身も、いち早く最新のトレンドやテクノロジーを取り入れて、率先して実践し、実績を上げ、それをノウハウとして体系化して、皆さんの指導に活かすことができました。しかし、最近はトレンドに追いつくことも難しくなってきています。自分ができもしないことを他の人にすすめることは抵抗があります。
一方で自分がおじさんになって、良くなったこともあります。たとえば、0代の私が、アラフィフの皆さんに何か申し上げても「若造が小賢しい」と素直に聞いていただけなかったと思います。実際、当時自分の上司や父親のような年代の方たちからも相談を受けていましたが、露骨にそうした反応をされる方もいました。その時は、自分の若さに歯がゆい思いをしたものです。
彼らと同世代の方も、きっと今の私の話なら、耳を傾けてくれると思います。そう思って、アラフィフ世代にあえて照準を絞ったのが本書なのです。

他にも、アラフィフだからこその強みはたくさんあります。たとえば、私は自分の会社を6年以上経営してきました。また、コンサルタントとしてたくさんの起業家や企業を指導する経験を積んできました。その結果、経営についての理解は、当時に比べて格段に深まっています。
また、自分自身が起業家として様々な経験をしたことで、経験に裏付けられた知識や知恵、スキルが身についています。その結果、物事が予測しやすくなりましたし、人脈も桁違いに増えています。
このあたりは、皆さんも同じだと思います。若い頃に比べれば、仕事の経験値は上がり、社会での地位も上がり、自由に使える時間も増えているはずです。給与も増え、子供の教育費や住宅ローンの負担などに収束の目処が立ち、お金の融通も効くようになっているはずです。
これらを強みとして活かしながら、自力で稼ぐことが「長寿」という現実を「受難」でなくて「福音」に変えるコツだと思います。
そのためには、会社から給与をもらえている今のうちに、自分のビジネスを立ち上げることです。そして、あわよくば軌道に乗せてしまうことです。正に「週末起業」です。
ただし、普通の「週末起業」ではいけません。大人は、大人の戦い方をしなければいけません。自分の弱みと強みを客観的に分析し、得意な分野で戦うのです。体力でなく、頭を使うのです。それが「大人の週末起業」です。本書では、そのやり方に限定して解説していきます。
というわけで、早速「大人の週末起業」のレッスンを始めたいと思います。

藤井 孝一 (著)
出版社 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019/5/31)、出典:出版社HP