『ここまで明らかになった – 【最前線】脳科学を知る5冊』も確認する
人間は自分が立ち現われた無も、自分がのみ込まれる無限も、等しく見ることができない
プレーズ・パスカル『パンセ』
目次 – あなたの知らない脳 意識は傍観者である
第1章 僕の頭のなかに誰かがいる、でもそれは僕じゃない
ものすごい威法/王座を退くことのメリット/広大な内面世界を最初にかいま見た人々/私、私自身、そして氷山
第2章 五感の証言――経験とは本当はどんなふうなのか
経験の分解/目を開く/どうして岩が位置を変えずに上昇するのか?/見ることを学ぶ/脳で見る/内からの活動 /どれくらい遠い過去に生きているのか?
第3章 脳と心の隙間に注意
車線変更/ヒヨコ産雄鑑別師と対空監視員の謎/自分が差別主義者だと知る方法/どんなにあなたを愛している か、Jを数えてみましょう/意識の水面下にある脳をくすぐる/虫の知らせ/ウィンブルドンで勝ったロボット/ 迅速かつ効率的な脳のマントラー課題を回路に焼きつけろ
第4章 考えられる考えの種類
環世界――薄片上の生活/進化する脳のマントラー本当に優れたプログラムはDNAにまで焼きつけろ/美しさ ――誰の目にも明らかに永遠に愛されるためにある/不倫の遺伝子?
第5章 脳はライバルからなるチーム
本物のメル・ギブソンさん、起立してください/ばくは大きくて、ぼくのなかには大勢がいる/心の民主制/二大政党制―理性と感情 /命の損得勘定/なぜ悪魔はいまの名声とひきかえに、あとで魂を手に入れられるのか?/現在と未来のオデュッセウス/たくさんの心/たゆまぬ再考案/多党制の強靭性/連合を維持する—脳の民主国における内乱/多をもって一を成す/いったいなぜ私たちには意識があるのか?/大勢/C-3POはどこ?
第6章 非難に値するかどうかを問うことが、なぜ的はずれなのか
タワーの男が投げかけた疑問/脳が変わると、人が変わる−予想外の小児性愛、万引き、ギャンブル/来し方行く末/自由意思の問題と、答えが重要でない理由/非難から生物学への転換/断層線−なぜ、非難に値するか問うのはまちがいなのか/これからどうするか−脳に適した前向きな法制度/前部前頭葉トレーニング/人は平等という神話/修正可能性にもとづく判決
第7章 君主制後の世界
権威失墜から民主制へ/汝自身を知れ/物理的パーツでされるとは、どういう意味であって、どういう意味ではないか/パスポートの色から創発特性まで
付録
謝辞
訳者あとがき
参考文献
原注