はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門

『ラグビーをもっと知ろう – ラグビーがよく分かる5冊を紹介』も確認する

はじめに

世界中のスポーツファンを魅了し続けているラグビー。パス、キックといったボールゲームの要素の面白さもあれば、タックル、スクラムなど格闘技の要素もあるところが大きな魅力です。そのため練習でも試合でも相手を称えてプレーしなければならず、ファンもいいプレーがあれば敵でも味方でも拍手を送ります。

国際統括機関「ワールドラグビー」が2009年、「ラグビー憲章」を作り、5つの核となる価値観(コアバリュー)を定めました。それが左記の5つとなります。

品位(INTEGRITY)  「ゲームの核をなすものであり、誠実さとフェアプレーによって生み出される」。
情熱(PASSION)  「ラグビーに関わる人々は、ゲームに対する情熱的な熱意を持っている。ラグビーは、興奮を呼び、愛着心を沸かせ、世界中のラグビーファミリーとの一体感を生む」。
結東(SOLIDARITY)  「ラグビーは、生涯続く友情、絆、チームワーク、そして、文化的、地理的、政治的、宗教的な相違を超えた忠誠心につながる、一つにまとまった精神をもたらす」。
規律(DISCIPLINE)  「ゲームに不可欠なものであり、フィールドの内と外の両方において、競技規則、競技に関する規定、そして、ラグビーのコアバリューの順守を通じて示される」。
尊重(RESPECT)  「チームメイト、相手、マッチオフィシャル、そして、ゲームに参加する人を尊重することは、最も重要である」。日本でも長らく、「結束」や「規律」に含まれるラグビーの教育的価値が評価されていましたが、この5つの価値観こそラグビーが持つ伝統的、普遍的な魅力を表現しています。

今回、「ラグビーに興味があるけど、どこから手をつけていいかわからない」といった人々向けの本を書く機会をいただきました。この本を読んで、ラグビーが本来持っている魅力、価値を知って、より楽しくラグビーをプレーし、観戦する一助になれば嬉しい限りです

2019年8月某日 斉藤健仁

斉藤 健仁 (著)
海竜社、出典:出版社HP

目次 – はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門

はじめに

第1章 ”ラグビー”ってどんなスポーツ?
ゲームの基本
ラグビー=陣取り合戦
ボールは常に先頭、何でもできる自由なスポーツ
正々堂々、立ってプレーする
ボールを持った人にしかタックルできない

第2章 試合の流れを知ろう
試合の流れ
トライの条件とトライの方法
ゴール(コンバージョン)
ペナルティゴール
ドロップゴール
ノックオン
スローフォワード
スクラム
ラインアウト
ラック
モール
22mライン
覚えてほしい、見えないライン

第3章 反則を知ろう
ブレイクダウンとタックルの成立条件
ラックで起きやすい反則
モールで起きやすい反則
反則後のプレーの選択
シンビン・HIA・TMO
オフサイドって難しい?

第4章 ポジションを知ろう
ポジションの紹介
FW
プロップ
フッカー
ロック
フランカー
ナンバーエイト
BK
スクラムハーフ
スタンドオフ
センター
ウイング
フルバック

第5章 素朴な疑問に答えます!
Q1 ラグビーを考案したというウェブ・エリスは実在した?
Q2 ラグビーボールってなぜ楕円なの?
Q3 ラグビーの日本代表の愛称は、なぜ「ブレイブ・ブロッサムズ」?
Q4 代表選手に、外国籍の選手がいるのはどうして?
Q5 NZ代表の「オールブラックス」という愛称の起源を教えて下さい
Q6 国際試合の前に選手たちが見せている踊りはなに?
Q7 ”アンストラクチャー”って、どういう状態ですか?
Q8 試合中、キャプテンしかレフェリーと会話できないって本当?
Q9 「流れを変える」ビッグプレーについて教えて下さい
Q10 「必殺プレー」があれば教えて下さい!
Q11 コンテストキックって、どういうキックですか?
Q12 オフロードパスってどういうパスですか?
Q13 ”ジャッカル”とはどういうプレーですか?
Q14 五輪競技になった7人制ラグビー(セブンズ)の魅力とは?
Q16 ”One for all, All for one”ってどういう意味?
Q15 よく聞く「ノーサイド」ってどういうことですか?

レフェリーのジェスチャー
参考文献

斉藤 健仁 (著)
海竜社、出典:出版社HP