ヤバすぎる経済学

【スティーヴン レヴィットおすすめ本 – やばい経済学から最新ミクロ教科書まで】も確認する

When to Rob a Bankの翻訳

本書は、『ヤバい経済学』を著したスティーブン・D・レヴィット氏が、よりヤバいテーマについて、ざっくばらんにゆるく分析している本です。『ヤバい経済学』では、学術的な解明が多かったのですが、本書は、くだけたブログ的な内容となっている点には注意が必要です。

テロリストや犯罪をトピックとして取り上げたり、社会問題やイカサマなどそのインセンティブやその現象が発生する背景などが説明されています。内容としては、かなりゆるく、主観的な意見も含まれていますが、新しい切り口で物事を捉える要因が示されているとみるべきでしょう。それは、倫理的な判断をむやみに持ち出ないで、物事を考えることだと思います。

日本では、比較的道徳や倫理を重んじる傾向がありますが、その結果、倫理的に問題があるものは排除しようという意識が生まれ、視点が狭まる可能性があるのではないでしょうか。ヤバいものに対する好奇心を持ち、純粋にある現象に対して問いを投げかける姿勢があるからこそ、視点を変えることが容易になっていることが本書の裏のテーマと言えるのではないでしょうか。

スティーヴン・D・レヴィット (著), スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
出版社: 東洋経済新報社 (2016/4/15)、出典:出版社HP

この本を読者の皆さんに捧げる。
皆さんの熱意にはいつも、あっと言わされています。
気にかけてくれてありがとう。

Original Title: WHEN TO ROB A BANK
Steven D. Levitt and Stephen J. Dubner
2015 by Steven D. Levitt and Dubner Productions, LLC panese translation rights arranged with Steven D. Levitt and Stephen J. Dubner c/o William Morris Endeavor Entertainment, LLC, New York through Tuttle Mori Agency, Inc., Tokyo.
All rights reserved.

ごあいさつ: ブログとかけてミネラルウォーターと解く。そのこころは?

10年ぐらい前、『ヤバい経済学』(望月衛訳、東洋経済新報社、2006年)って本を出そうとしていた頃の話だ。ついでにウェブサイトも立ち上げることにした。ウェブサイトの名前は、なんのヒネリもなく、「ヤバい経済学ドットコム」にした。このサイトがそのうちブログの役目を果たすことになる。

いつも時代に何歩か遅れているレヴィットはブログなんて聞いたことがなかった。ましてや読んだり書き込んだりなんて全然だった。ダブナーがどんなもんなのか説明したけれど、レヴィットは相変わらずなんなのそれ、と思っていた。

「とりあえずやってみようよ」。ダブナーはそう言った。まだつるんで間もないころだったから、ダブナーがこの2文字を口にするおかげで、思ってもみなかったことを自分があれこれやらかすはめになるなんて、レヴィットはまだ知らなかったのだ。そういうわけでブログをやってみることになった。最初の書き込みはこんなだった。

■あかんぼを世に出す

親御さんなら誰でも、うちの子ったら世界で一番かわいい、そう思うものだ。進化のおかげで、どうやらぼくたちの脳みそは、毎日毎日まいにち自分のあかんぼの顔を眺めているうちに、その子の顔がかわいらしく見えてくるようにできているみたいだ。
よそのお子さんが顔中食べかすだらけだと気分が悪くなるけど、自分の子どもだとまあなんとか我慢もできる。
そんなわけで、『ヤバい経済学』の原稿を延々読み続けたおかげで、ぼくたちは『ヤバい経済学』がかわいいと思うようになった。デキモノも食べかすもみんなみんなかわいい。あんまりかわいいんで、他のみなさんもこの本を読みたいんじゃないか、読んだらなんか言いたいんじゃないか、そこまで思うようになった。そんなわけでこのウェブサイトができた。当分の間、ここが楽しい(少なくとも楽しく言い争う)我が家であってくれればと思う。

で、以来ずっと、とっても楽しい我が家だった!
ぼくらのブログの書き込みは、本よりずっと肩の力が抜けて、ずっと自分の身の周りのことで、ずっと言いたい放題だ。はっきりした答えを出してる書き込みと同じぐらい、疑問投げっぱなしの書き込みもある。よくよく考えもせずに書き込んで、あとで後悔したことが何度かある。よくよく考えて書き込んで、それでもやっぱりあとで後悔したことも何度かある。でもだいたいは、ブログをやってるおかげで、ぼくらはこの世界に心を開き、あれこれ疑問に思う理由ができた。

最初の書き込みと違って、ブログの書き込みの大部分はぼくらのどちらか1人が書いている。本でやったみたいに2人で書いたわけじゃない。ときどき、友だちに(それに敵にも)ぼくらのブログに書いてくれと頼んだ。(頭のいい人をたくさん集めて難しい質問を叩きつける)クウォーラムや(ダニエル・カーネマンやアリーっていう高級コールガールに質問をする)Q&Aもやった。何年かの間、『ニューヨーク・タイムズ』紙がブログのスポンサーをやってくれた。おかげで恰好だけは、まっとうな人間でございますってフリができた。まあ、ほんとは怪しいもんなんだけど。

でもその『タイムズ』紙も、そのうちぼくらの正体がわかってきてぼくらを放り出し、好きにやればってことになった。ぼくらはまた独り立ちすることになった。
そんな年月を過ごす間、ぼくらはよく、なんで相変わらずブログなんてやってんだろうと思っていた。正直、よくわからない。お金が貰えるわけでなし。ブログをやれば本が売れるって証拠もない。

実はブログで本の売り上げは減るなんて可能性もある。なにせ毎日のように自分たちの書いたものをタダでバラまいてるわけだから。
でもやってる間に、なんで自分たちがこんなことやってるのかわかってきた。
読者のみなさんはぼくらのブログを読むのが大好きみたいだし、ぼくらはぼくらで読者のみなさんが大好きだ。読者の人たちの好奇心に創造力、そして何よりも遊び心のおかげで、ぼくらはここまでやってこれた。

ここから先のページで、みなさんのそんな精神が手に取るようにわかるだろう。
ときどき、ブログを本にしたらどうだと言ってくれる読者の人がいた。
とんでもなく頭の悪いアイディアだって思った――で、つい最近のある日、あれ、そうでもないんじゃって思った。何があったんだろう?

ダブナーは子どもの1人をサマー・キャンプに行かせるべくメイン州に向っていた。
その途上、辺鄙なところで、ポーランド・スプリング・ウォーターのバカでかい瓶詰工場に出くわした。自分自身も辺鄙なところで育ったダブナーは、いつも、水のペットボトルにけっこうなお金を出す人がたくさんいるのが不思議だった。しかも、そんな人たちは年に1000億ドルも水にお金を遣っている。

でもこのとき、ブログを本にするってアイディアがそんなに頭悪く思えなくなった。
で、ポーランド・スプリングだのエヴィアンだのみたいな単なる水を商売にしようって古式ゆかしき伝統を見習って、ぼくらもタダで手に入る材料をボトルに詰めて、あなたからお金をふんだくることにしたってわけです。

正直に言うと、ぼくらもブログに書いたことを全部読んで、一番いいネタを拾い集める手間はかけた(8000件にもなる大部分はろくでもない書き込みに混じって、いいのもちゃんとあった。よかったよかった)。

必要なところでは書き込みに編集や更新の手も加えて、本として筋が通るようにいくつかの章に分類した。たとえば第1章の「ぼくたち、お役に立ちたかっただけなんです」では、終身教授制度の廃止、民主主義にとってかわる体制、それにテロリストみたいに考える方法を論じている。第2章の「マス掻く手コキとウェインの恐怖」はヘンな名前やぴったりの名前、それからヘンにぴったりの名前を扱っている。第2章の「ひとたびジェットになったなら……」では、ひとたび経済学者みたいに考え始めたら、何を見ても―あかんぼ、アニメ、腐ったチキン―経済学者みたいに考えるのをやめられなくなる話を書いている。読んでるうちに、みなさんはぼくらがとりつかれているあれやこれや、ゴルフだのギャンブルだの1セント硬貨嫌いだのを、知りたくなくても知ることになる。

ブログのおかげでぼくらは、自分のぶっ飛んだ考えを文章にするなんていうたいへんな喜びを何年も味わっている。あなたがぼくらの頭の中を覗いて、ヤバい経済学の色眼鏡で世界を見るとどんなふうか、知ってくれたらと思う。

スティーヴン・D・レヴィット (著), スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
出版社: 東洋経済新報社 (2016/4/15)、出典:出版社HP

 

もくじ

ごあいさつ:ブログとかけてミネラルウォーターと解く。そのこころは?
あかんぼを世に出す
第1章
We Were Only Trying to Help
ぼくたち、お役に立ちたかっただけなんです

あなたがテロリストならどんな攻撃を仕掛ける? (SDL)
テロ、その2 (SDL)
「税金との戦い」ってのはどうだろう? (SJD)
公立の図書館がなかったとして、今からでも作れるだろうか? (SJD)
終身教授制度なんて廃止してしまえ(ぼくのもね) (SDL)
客室乗務員にチップをあげないのはどうして? (SJD)
ニューヨークの空の混雑をなんとかしろって? ラグァーディア空港をつぶせばいい (SJD) 徴兵制復活なんて最悪 (SDL)
イギリスの国民健康保険制度を助けたいヤバ経からのご提案 (SDL)
民主主義に代わるもの? (SDL)
政治家にもっとお金を払ったらもっといい人が政治家になる?(SJD)

第2章
Limberhand the Masturbator and the Perils of Wayne
マス掻く手コキとウェインの恐怖

こんどお宅のお嬢さんが新しい彼氏を連れて来たら、ミドルネームはなあにって必ず聞きましょう。(SDL)
モーガン殿下 (SJD)
天国みたいなステキな名前 (SJD)
あかんぼの名前は先が読めない (SJD)
これより名は体を表してるのを言ってみろ (SJD)
「名は体を表す」コンテスト、結果発表 (SJD)

第3章
Hurray for High Gas Prices!
ガソリン値上がり万歳!

誰かがぼくを5ドル分嫌ってる (SDL)
ヤクの売人がウォルグリーンを見習えばほんとに大儲けできるだろうね(SJD)
新車を買うときの求愛ダンス (SDL)
2500万ドルじゃ話にならないけど5000万ドルなら考えてもいい (SJD)
コカ・コーラの秘密のレシピが手に入るとしたらペプシはいくら出す?(SDL)
もういいかげん1セント硬貨なんかなくしちゃいましょうよ (SJD)
明るい家族計画がヤバいんです (SDL)
7200億ドルなくしました。見つけた方は持ち主に返してください。現金希望 (SJD)
カナダのアート・ポップの歌い手とかけてベイグル売りと解く。そのこころは? (SJD)
ジェイン・シバリーに叱られた (SJD)
運動選手はいくらまでなら税金を払う気になるだろう? (SJD)
チキンウィングの値段のつけ方 (SDL)
なんでキウィはあんなに安い? (SJD)
ピート・ローズが教える経済の基本 (SDL)
神様にも企業スポンサーがついてれば…… (SJD)
サレンバーガー機長が言いたかった(でも礼儀正しい人なんで言えなかった)こと
(ゲスト・ブロガー:「スティーヴ機長」)
ガソリン値上がり万歳!(SDL)

第4章
Contested
コンテストいろいろ

世界で一番クセになるものってなぁんだ? (SDL)
ツイッターでのコンテスト、その意図せざる結果 (SJD)
コンテスト : アメリカの標語を6語で作ったら?(SJD)

第5章
How to Be Scared of the Wrong Thing
間違ったものを怖がるとは

どーどー、ネリー (SJD)
チャイルドシートに関するぼくの研究について運輸長官が言わずにいられなかったこと (SDL)
安全性の追いかけ過ぎ、おむつの交換編 (SJD)
テロの脅威、最新版 (SDL)
「石油のピーク」:マスコミの「狼が来た」最新作 (SDL)
石油のピークで一勝負 (SDL)/
デブをこじらせたら死ぬか? (SJD)
ダニエル・カーネマンがあなたの質問に答えます (SDL)
ハイテクの恐怖、iPad編 (SJD)
リスクが嫌いってこういうこと (SDL)
アメリカ政府がインターネット・ポーカーをぶっ潰したのは間違いである理由4つ (SDL) 知らない人を怖がるコスト (SJD)

第6章
If You’re Not Cheating, You’re Not Trying
インチキしてないってことは 一所懸命やってないってことだ

インチキでイケてることにするとは (SJD)
なんで嘘つくの? 自己申告って危うい (SJD)
ムンバイの電車でインチキするには (SJD)
郵便局が切手を貼ってない郵便までちゃんと届けてくれるのはどうして?(SDL)
群れたがり?ヤバい経済学、バスに乗る編 (SJD)
ウソで固めた回顧録のための実験 (SJD)
インチキの殿堂入り、最新版 (SDL)
スポーツでインチキするのはアリか?(STD)
ツール・ド・フランスでドーピングする連中は、もうドーピングさせとくのがいいんじゃないか? (SJD)
ほんとにステロイド問題と戦う気なら、どう戦うのがいい?(SDL)
イカサマしないには (SDL)
アブソリュート・ポーカーのイカサマ、大スキャンダルに発展 (SDL)
税金逃れか税金知らずか?(SJD)
DCの「最優良校」がインチキしてる?(SDL)
荒っぽいドライヴァーから金をふんだくる (SDL)

第7章
But Is It Good for the Planet?
でもそれ、地球にやさしいの?

絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律は絶滅の危機に瀕する種を絶滅の危機に追い込んでいる? (SDL)
環境にやさしく、だから車に乗ろう (SDL)
ロカヴォアってほんとに何十億人もいないといけないの?(SJD)
地球にやさしくして稼ぎを増やす (SDL)
一度にオレンジジュースコップ1杯分ずつ熱帯雨林を救う (SDL)
ざまあみさらせ(包んだ)リンゴくってろ(ジェイムズ・マクウィリアムズ)
神を畏れぬ肉食派と地球温暖化:環境派が石炭ばっかり追い回して牛を追わない理由 (ジェイムズ・マク ウィリアムズ)
ヘイ、ベイベー、あのプリウス、きみの?(SJD)

第8章
Hit on 21
21で大当たり

フィル・ゴードンがボーカーのワールド・シリーズで優勝してくれたらいいのに(SJD)
ウェガスいいとこ (SJD)
ボーカー・ワールド・シリーズ・アップデート : レヴィット、史上タイ記録達成、もはや破られることなし (SDL)
あと1枚でボーカーのワールド・シリーズの決勝に(SD)
バックギャモンってなんでもっと人気が出ないんだろう?(SD)
ぼくがチャンピオンズ・アーに入れてもらえる(少なくともゴルフでボールをほんとに遠くまで飛ばせる可能性ってどんなもんだろう (SDL)
1万時間の後に:PGAツアー?(SDL)
レヴィットはシニア・ツアーに出られます (SJD)
損失の回避、NFLの場合 (SJD)
ビル・ベリチックはえらい (SDL)
地元の利ってほんとにどれだけ利があるの?
なんで利があるの?(SJD)
ピッツバーグ・スティーラーズが好きな理由トップ10 (SJD)
一流のデータの狩人はどうやってできるか (SID)
毎年恒例、ケンタッキー・ダービー予想 (SDL)
誰も気にかけてなくてよかった件 (SDL)

第9章
When to Rob a Bank
銀行襲うならいつがいい?

銀行襲うならいつがいい?(SJD)
中国の犯罪発生率、ほんとはどれぐらい? (SDL)
犯罪者に自分は犯罪者だって思い出させちゃだめ (SDL)
本物のワルは『ザ・ワイヤー』をどう思う? (スディール・ヴェンカテッシュ)
ヤクザ税 (スディール・ヴェンカテッシュ)
ごはんを焦がすな (SDL)
こういう質問に「はい」と答えた人が出たのはいつのことなんだろう?(SDL)
プラキシコ・バーレスは別格? (SJD)
友だちを招いて晩ごはんなんてどうでもいい。ミズーリじゃ晩ごはんに招くのは敵のほう (SDL)
DCではもう銃が禁止されないって?それがなにか?(SDL)
銃による死亡事件を減らすのに一番いいやり方は? (SJD)
グアンタナモ送りになりかけた件について (SDL)
世にも奇妙なほんとの物語:NBCがヤバい経済学風味の警察ドラマを放映へ (SJD)

第10章
More Sex Please, we’re Economists
もっとヤらせて、ぼくら経済学者だし

ニュース速報 : サッカー・ファンって思ってたほどスキモノじゃなかった(SJD)
慎みなき私案 : いま こそセックス税?(SJD)
もっとヤらせて、ぼくら経済学者だし (SJD)
高級コールガールですがなにか?なんでも聞いてあげる
ヤバい経済学ラジオ版が結果を出す (SJD)

第11章
Kaleidoscopia
万華鏡みたいなもの

KFCで列に並んでる間に思うこと (SDL)
『ザ・デイリー・ショウ』を振り返って(SDL)
歯医者さんの見識 (SJD)
例のウンコはどうなった? (SDL)
バラク・オバマがいい書き手なのとおなじぐらいいい政治家なら、もうすぐ彼は大統領になる (SDL)
医学と統計は交わらない(SDL)
あなたがいたずらが好きなら…… (SJD)
ビッグの次はグレイト……の次は残念 (SDL)
神を許し給え (SDL)
経済学者のことを書いて何が面白いか (SJD)
娘が死ぬとき (マイケル・レヴィット)
リンダ・レヴィット・ジンズ、1962-2012 (SDL)

第12章
When You’re a Jet…
ひとたび ジェットになったなら….

粉ミルクを1缶売るのに中国人が何人いるでしょう?(SDL)
なんでアニメ映画はあんなにも有名な人の声ばかり使うんだろう? (SDL)
腐ったチキンになんで36.09ドルも払う? (SJD)
ぜひガソリンを買いましょう! (SDL)
海賊経済学入門講座 (聞き手 : ライアン・ヘイゲン)
見える手 (SDL)
シロクロテレビ (SDL)
君の思いやりってどこまで清く正しく美しい? (SJD)
街角の慈善の経済学 (SJD)
子どもにわいろを贈って試験で頑張らせる (SDL)
サケがおいしいですよ : インセンティヴが効く例 (SDL)
エビの経済学 (SDL)
なんで女の人ってこんなに不幸せなの? (SDL)
今までで貰った最高のアドヴァイスは? (SJD)
この世で最高の褒め言葉とは (SDL)

お礼の部
ヤバい経済学の逆襲:訳者のあとがき
ノート

スティーヴン・D・レヴィット (著), スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳)
出版社: 東洋経済新報社 (2016/4/15)、出典:出版社HP