国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源

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国家の発展の分かれ目はどこから?

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源に続く下巻となります。

ダロン アセモグル (著), ジェイムズ A ロビンソン (著), 稲葉振一郎(解説) (その他), 鬼澤 忍 (翻訳)
出版社: 早川書房 (2013/6/24)、出典:出版社HP


目次

第九章 後退する発展
ヨーロッパの植民地主義は、いかにして世界の多くの地域を貧困に陥れたか。

第一〇章 繁栄の広がり
世界の一部の地域は、いかにしてイギリスとは異なる道筋で繁栄に至ったのか。

第一一章 好循環
葉栄を促す制度はいかにして、エリート層の妨害を避ける正のフィードバック・ループを生み出すのか。

第一二章 悪循環
資困を生む制度はいかにして、負のフィードバック・ループをつくって持続するのか。

第一三章 こんにち国家はなぜ衰退するのか
制度、制度、制度。

第一四章 旧弊を打破する
いくつかの国家はいかにして、制度を変えることによってみずからの経済的軌道を変更したか。

第一五章 繁栄と貧困を理解する
世界はいかにして異なるものになったのか、そしてこれを理解することが、貧困と闘おうとするほとんどの試みが失敗してきた理由をいかにして説明できるのか。

謝辞
解説 なぜ「制度」は成長にとって重要なのか 稲葉振一郎
付録 著者と解説者の質疑応答
文献の解説と出典
参考文献

上巻目次

序文
エジプト人がホスニ・ムパラクを打倒すべくタハリール広場を埋め尽くしたのはなぜか、またそれは、繁栄と再困の原因をめぐるわれわれの理解にとって何を意味するのか。

第一章 こんなに近いのに、こんなに違う
アリゾナ州ノガレスとソノラ州ノガレスは、人も、文化も、地勢も同じだ。それなのに、一方が裕福でもう一方が預しいのはなぜだろうか。

第二章 役に立たない理論
新しい国々が貧しいのは、地理や文化のためではないし、国民を豊かにする政策を指導者が知らないためでもない。

第三章 繁栄と貧困の形成過程
いかにして、制度から生じるインセンティヴによって繁栄と貧困が決まるのか。また、いかにして、政治を通じて国家がどんな制度を持つかが決まるのか。

第四章 小さな相違と決定的な岐路——歴史の重み
政治的対立を通じて制度はいかに変化するか、退去はいかにして現在を形成するか。

第五章 「私は未来を見た。うまくいっている未来を」——収奪的制度のもとでの成長
スターリン、シャーム王、新石器革命、マヤ族の都市国家のすべてに共通するものは何か。そしてそれは、中国の目下の経済成長が長続きしない理由をどう説明するか。

第六章 乖離
制度は時とともにいかに発展し、往々にしてゆっくりと乖離していくのか。

第七章 転換点
一六八八年の政治革命はイングランドの政治制度をいかに変え、産業革命に結びついたのか。

第八章 領域外——発展の障壁
多くの国で政治力を持つ人々が産業革命に反対したのはなぜか。

文献の解説と出典