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決算書の疑問を解決
決算書は、ビジネスで役立つだけでなく、株式投資などにも役立てることができます。また、決算書が読めるようになれば今まで見えなかった世界が見えるようになります。本書は、難解と思われがちな決算書の読み方や経営分析のやり方を、豊富な図解とイラストでわかりやすく解説しています。
はじめに
世の中にはたくさんの数の会社が存在しています。そのなかには、開発した製品が爆発的に売れ、大きく儲かっている順風満帆な会社もあるでしょうし、今にも資源が尽きてしまいそうなどん底の会社もあります。
つまり会社の数だけ、いろいろなドラマがあるわけですが、私たちは、その会社の看板やホームページを見ただけでは、その会社で起きているドラマを知ることができません。超高層ビルに入っている会社でも倒産寸前ということもありますし、ほっ立て小屋のような会社が大儲けしていることだってあります。
この会社で起きているドラマをもっとも正確に知ることができるのが「決算書」です。決算書には、その会社がどのくらい儲かっているか、お金がいくらあるか、給料はどれくらい支払われているか、その会社の社長や役員がどれくらい報酬をもらっているか…などが記載されています。
また、その会社の決算書を数年分見比べることによって、成長している会社なのか、衰退している会社なのかを知ることができますし、ライバル会社の決算書と比較することで、どちらの会社が優っているのかなども知ることができます。
決算書は興味本位で見るだけでも十分楽しめますが、ビジネスでも役立ちますし、株式投資などにも役立てることができます。決算書が読めるようになれば、今まで見えなかった世界が見えるようになります。
多くの方に決算書が読めるようになってもらいたいとの思いで、難解と思われがちな決算書の読み方をわかりやすさを第一に、この本を書きました。みなさんの世界を広げる一助になれば幸いです。
簿記の教室メイプル
代表 南 伸一
本書の特長と構成
本書は豊富な図解とイラストによる、わかりやすい解説が特長です。大きくは、各決算書の基本知識を解説する第1章~第3章と、決算書上の疑問点から、読み解き方の基本、経営分析のしかたがわかる第4章~第6章に分けることができます。
目次
はじめに
本書の特長と構成
序章 まずは「決算書」を知ろう!
決算書早わかり!1 決算書で大事なのはこの3つ!
決算書早わかり!2 決算書は何で必要なの?
決算書早わかり!3 決算書で何がわかる?
決算書早わかり!4 決算書の基本8つのポイント
COLUMN① デキるビジネスパーソンは決算書が読めないとダメ!?
第1章 損益計算書(P/L)のしくみと見方
1-1 損益計算書を読むと企業の“利益”が見えてくる!
1-2 くわしく知ろう! 損益計算書の「5つの利益」
1-3 「利益」と「現金」は違うもの。利益について正しく知ろう!
1-4 本業での好不調がわかる!「売上高」のしくみ
1-5 「売上原価」の大小は利益に大きく関わっている!
1-6 売上を出すための犠牲?「販売費及び一般管理費」
1-7 本業以外の儲けや損が見える!「営業外収益」と「営業外費用」
1-8 「特別利益」「特別損失」は非日常的に出た「収益」と「費用」
1-9 法人税“以外”に注意! 3つの税金「法人税等」
実践!有名企業の決算書 ①パナソニック/②スカイマーク
COLUMN② 決算書で大事なのは比較すること!
第2章 貸借対照表(B/S)のしくみと見方
2-1 貸借対照表を読むと企業の“財務”が見えてくる!
2-2 どんな貸借対照表も3つの要素で構成される!
2-3 現金化のしやすさがわかる!「流動資産」のしくみと分類
2-4 現金化しにくいけど大事!「固定資産」のしくみと分類
2-5 早めの返済が必要!「流動負債」のしくみと分類
2-6 「固定負債」が多いことは実は悪いことではない!?
2-7 「株主資本」は会社の“お金の余裕”をあらわす!
2-8 “時価”の資産は評価に注意!「評価・換算差額等」のしくみ
2-9 未来の会社の資本!「新株予約権」のしくみ
実践!有名企業の決算書 ①任天堂/②ソフトバンク
COLUMN③ 世界で通用する決算書 「IFRS」とは?
第3章 キャッシュフロー計算書(C/F)のしくみと見方
3-1 キャッシュフロー計算書から会社の“お金”が見えてくる!
3-2 キャッシュフロー計算書は“ウソがつけない”決算書!
3-3 「営業キャッシュフロー」がプラスかマイナスかがキモ!
3-4 マイナスの方が成長企業?「投資キャッシュフロー」の見方
3-5 「財務キャッシュフロー」でお金の借入・返済が見える!
3-6 3つのキャッシュフローの区分から会社のタイプがわかる!
3-7 よい会社はもっている「フリーキャッシュフロー」
実践! 有名企業の決算書 ①日産/②東京電力
COLUMN④ 簿記と会計の蜜月のカンケイ!
第4章 “ギモン”から決算書を読み解く! 「利益・資産・負債編」
4-1 「売上高」がすごく多いのはどんな会社だといえるの?
4-2 「当期純利益」がプラスならいい会社だといえる?
4-3 「経費」が異様に多いのはどういう状態なの?
4-4 「売上高」は多いけど「利益」が出ていない?
4-5 「利益」が出ている場合、それは何に使われるの?
4-6 「税金」の多い会社はいい会社? 悪い会社?
4-7 高額な「不動産」をもつ会社は優良企業になるの?
4-8 「現金」が極端に少ない会社だけど大丈夫?
4-9 「固定資産」が急に増えているけど大丈夫?
4-10 会社の「資産」がどんどん減っている?
4-11 「借金」が多いのは悪い会社なの?
4-12 「資産」は多いけど「現金」でないものばかり…?
COLUMN⑤ 会計はルールと法律が土台にある
第5章 “ギモン”から決算書を読み解く! 「収益・安全・成長編」
5-1 「売上高」に比べて「営業利益」が少ない?
5-2 他社と「総資本」は同じなのに「売上高」がぜんぜん違う?
5-3 「自己資本」と「他人資本」は多いのに「経常利益」が少ない
5-4 「純資産」は多いのに「当期純利益」が少ない
5-5 「売上高」に対して「変動費」が高すぎる…?
5-6 「売上高」は多いのに「営業CF」が少ない?
5-7 「売掛金」の金額が「売上高」に対して多すぎる?
5-8 どうしてこんなにも「貸倒引当金」があるの?
5-9 「流動資産」よりも「流動負債」の方が多い
5-10 「当座資産」よりも「流動負債」が多くていいの?
5-11 「純資産」よりも「借金」が多いけど大丈夫?
5-12 「利益剰余金」が多いのはいい会社?
5-13 「利益剰余金」がマイナスになっている
5-14 「売掛金」が異常に増えているけど大丈夫?
5-15 「研究開発費」が増えているのはなぜ?
5-16 「固定資産」「減価償却費」の多さは何を意味するの?
5-17 「株主資本」が少ないとどんな影響が出るの?
5-18 「のれん」が増えているのはどういうこと?
COLUMN⑥ モノの原価で経営が見えてくる
第6章 “ギモン”から決算書を読み解く! 「商品管理・給与・連結編」
6-1 「商品」(在庫)が多すぎる?
6-2 「商品」や「材料」が「売上高」より多い….?
6-3 「売上原価」よりも「棚卸資産」が多くていいの?
6-4 「棚卸資産」が増えて「現金」が減っている?
6-5 「売上総利益」が高いのは「付加価値」が高い証拠?
6-6 「従業員」に比べて「売上総利益」が少ない?
6-7 「人件費」が高すぎる?
6-8 「連結決算」にしか出てこない項目がある?
COLUMN⑦ 数字が3桁ずつ区切られるのはなぜ?
実践ドリル 実際の会社の経営分析をしてみよう!
①ニトリ/大塚家具
②ニコン/オリンパス
③イオン/セブン&アイ
経営指標のまとめ
決算書から引く! 用語索引
五十音から引く! 用語索引
※本書は特に明記しない限り、2019年5月20日現在の情報に基づいています。