レスキューナースが教えるプチプラ防災

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お金をかけずに命を守るテクニック

防災グッズを揃えることは大事ですが、それだけでは助かりません。本当に必要なのはその代用テクニックと正しい知識を身につけることです。本書では、家にあるものや100円ショップなど気軽に手に入るグッズを例に、災害に備えるテクニックが詳しく紹介されています。

辻 直美 (著)
出版社 : 扶桑社 (2019/11/30)、出典:出版社HP

はじめに

2019年は台風による被害が頻発しました。また、政府の地震調査委員会は、南海トラフと根 室沖での巨大地震が今後3年以内に起こる確率を3%以 上に引き上げました。災害がいくつも重なり、今まで経験したことのない事態を日本は迎えています。備えの大 切さを実感している人も多いのではないでしょうか。

「具体的に何をしていいのかわからない」 レスキューナースとして9年間活動している私のところには、そのような質問が日々寄せられます。 その答えが、本書には詰まっています。

本編にいく前に、少し自己紹介をさせてください。
私の実家は1995年1月の阪神・淡路大震災で全壊 しました。発災時、私は夜勤明けで自宅にて被災しまし たが、ケガもなく、すぐに日常生活を取り戻すことがで きました。おかげで、2か月後には東京の聖路加国際病 院の3次救急センター(当時)に配属され、地下鉄サリ ン事件への対応にあたりました。そこから災害専門レス キューナースとして活動を始め、現在に至ります。

2018年6月には震度6弱の大阪北部地震に遭いま したが、我が家は調味料のボトルが4本倒れただけでし た。しかし、隣のお宅は被害が大きく、1か月以上も住めなくなってしまいました。マンション自体の被害も大 きく、いまだ完全な復興をしていません。一方、私自身 はその日のうちに普通の生活を取り戻し、レスキュー活 動もしていました。
なぜそんなことが可能なのか? それは「防災に興味 を持ち、情報を集め、実践してきたから」です。

防災というと、ハードルが高いと思う人がいるかもし れません。しかし、日本全体が今のままの防災意識では まずいと感じているこのタイミングだからこそ、誰にで もできる対策を教えたい。必要以上にお金をかけずに、 日常に取り入れることができる防災術”を届けたい、伝 えたい!と思い、この本をつくりました。
ツジナオ流・防災術の最大の特徴は、「シンプルで心地 よく暮らしているだけで、いつのまにか防災になっている」こと。今すぐ実践して、不安から解放されましょう!

辻 直美 (著)
出版社 : 扶桑社 (2019/11/30)、出典:出版社HP

目次

はじめに
第一章 命を守るための備え
columnこれからの防災標語は「よいこ」です

第二章 災害発生! 2時間を生き延びる方法
column「水害で避難するときは必ずビニール袋に服を包んで持ち出そう

第三章 被災後を生き抜く知恵とテクニック
column香りの効果は絶大! 傷ついた心を癒すアロマオイル

第四章 災害が起きても動じない心をつくる

備蓄量の目安
おわりに

辻 直美 (著)
出版社 : 扶桑社 (2019/11/30)、出典:出版社HP