トラブル解決のルール! 裁判のしくみ絵事典 基本の流れから裁判員制度まで

【最新 – 裁判・裁判所を知るおすすめ入門本】も確認する

裁判のことがよくわかる

イラストや写真を豊富に使って、裁判の仕組みや様子をわかりやすく説明しています。内容は3章立てで、その他にも3つのコラムが載っています。本書は子どもたちが裁判について理解するための絵本ですが、法律の基礎知識がない大人にとってもおすすめの入門書です。

もくじ

はじめに

第1章 裁判のしくみを知ろう
裁判って何?
日本国憲法と三権分立
ふたつの裁判~①民事裁判~
ふたつの裁判~②刑事裁判~
裁判は3回まで受けられる!
裁判所には5つの種類がある!
裁判官って何をする人?
検察官って何をする人?
弁護士の役割って何だろう?
日本と世界の裁判をくらべてみよう!

コラム もし海外で裁判を受けることになったら

第2章 裁判のようすを知ろう
裁判は見ることができる!
民事裁判はどのように行われるの?
民事裁判にかかわる人びと
和解で終わることも多い民事裁判
刑事裁判はどのように行われるの?
刑事裁判にかかわる人びと
刑罰の重さってどうやって決まるの?
えん罪事件って何?
犯罪被害者の人権は守られているの?
少年法ってどういう法律なの?
少年事件はどのように裁かれるの?
コラム 日本の裁判制度の歴史

第3章 裁判員制度を知ろう
裁判員制度ってどんな制度?
裁判員はどんなことをするの?
裁判員裁判はどのように行われるの?
コラム 裁判を見てきたよ!

裁判所に行ってみよう!
さくいん(五十音順)

はじめに

みなさんは毎日のように、テレビのドラマや新聞で「裁判」を見ていると思います。なぜ裁判は必要なのでしょうか。

みなさんも学校や家、地域の中でいろいろなルールを学んでいますね。みんながルールを守ることで、たくさんの人間が社会の中でいっしらせるのです。法律は、そのルールのひとつです。わが国には、とってりの人間が大切にされ、みんなが平和があります。そして、憲法のもとにたくさんの法律がつくられているのです。

たくさんの人間がいっしょにくらしていると、どうしても争いが起こります。また、悲しいことですが、犯罪も起こります。「裁判」は、人と人との争いが起こったときに、どちらのいい分が正しいのかをきちんと決めてくれます。また、犯罪を犯してしまった人には罰を与え、みんなが安心してくらせるようにします。したがって、裁判の役割は、紛争を解決し、社会の中に正義を実現することにあるといえるでしょう。

2009年には「裁判員裁判」がはじまりました。みなさんも20歳になったら、裁判員として裁判に加わることになるかもしれませんね。この本がみなさんの裁判への道案内になれば幸いです。

弁護士
國學院大學法科大学院教授
村 和男