ビジュアル 日本のお金の歴史 【明治時代~現代】

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日本の通貨の近代以降の歴史

本書は、日本の明治時代から現代までのお金の歴史について解説されています。日本が近代化を進めていく上で、お金という一つの基準をつくる苦労や、国際情勢を反映した通貨制度の変化、近年の貨幣の形式の変化、といったことがテーマになっています。図や写真が豊富で、より内容が理解しやすくなっています。

草野 正裕 (著)
出版社 : ゆまに書房 (2016/1/23)、出典:出版社HP

もくじ

近代国家になり、円が誕生する
◎江戸幕府は、お金をコントロールできなかった
◎価値のあるお金とないお金がある?
◎数多くの銀行が、紙幣を発行できた

日本銀行の創立と松方正義
◎金銀と交換できる紙幣とできない紙幣
◎お金をたくさん発行すると、物価が上がる
◎松方正義は、お金を焼き捨てた!?
◎日本銀行が開業し、近代国家の仲間入り

「銀から金」で、円の価値が安定
◎銀価格の下落により、円も下落した
◎日清戦争の賠償金で、銀から金へ
◎円の価値が安定した理由

円の裏付けを金にしたり、やめたり……
◎かつてない大不況にみまわれる
◎ふたたび円の裏付けを金に
◎世界恐慌により、金本位制から離脱

軍事費の増大で、大量にお金を印刷
◎戦争突入で、軍事費がふくれ上がる
◎高橋是清が、命をかけて行ったこと
◎打ち出の小槌のように、お金を印刷させる

悪性インフレーションと新円の発行
◎悪性インフレーションとは何か
◎新円の発行と旧円預金の引き出し禁止
◎「1ドル=360円」のレートの設定

経済のグローバル化とお金の電子化
◎アメリカは金を裏付けとする体制から離れる
◎円相場が、変動制になる
◎またしても、打ち出の小槌
◎「失われた20年」はもどらない
◎貨幣の電子化が急速に進む

※本書で使用している貨幣写真は、特に断りのあるもの以外は、すべて「日本銀行貨幣博物館所蔵」のものです。また、貨幣の大きさについては、適宜拡大縮小しています。

草野 正裕 (著)
出版社 : ゆまに書房 (2016/1/23)、出典:出版社HP